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incomeは不可算名詞?可算名詞との違いと使い分け

incomeは不可算名詞?可算名詞との違いと使い分け

incomeは原則として「不可算名詞(U)」ですが、条件によって「可算名詞(C)」としても使われる両用の名詞です。一般的な「所得・収入」という抽象的な概念を指すときは不可算名詞として扱い、冠詞なしの単数形で用います。

一方で、金額が特定された「個人の具体的な収入枠」を表すときはan incomeとなり、複数の収入源や異なる所得層を表すときは複数形のincomesになります。

incomeの可算・不可算の結論と基本原則

辞書でincomeを引くと、[U](不可算)と[C](可算)の両方の記号が記載されています。英語学習において「incomeは不可算名詞」と教わることが多いのは、経済や税務、一般的な話題で使われる場合の多くが不可算名詞であるためです。

しかし、実際の英文法では完全に数えられないわけではありません。英語の名詞には「形のない抽象的な概念は不可算」「輪郭を持った個別の単位になると可算」という明確な原理があります。

incomeもこの規則に従っており、漠然とした収入全般を指すか、個別に区切られた具体的なひとまとまりの収入を指すかによって文法的な扱いが変化します。

迷ったときは、まず以下の原則を基準に判断してください。

incomeの3つの文法形式

不可算 income

  • 一般的な所得・収入全般
  • 出所を問わない抽象的概念
  • 統計や税務・制度上の概念

可算・単数 an income

  • 具体的な金額を持つ枠
  • 性質を持つひとまとまりの収入
  • 年収や安定した収入源の単位

可算・複数 incomes

  • 別個に存在する複数の収入源
  • 共働き家庭の2つの稼ぎ
  • 高所得層・低所得層など所得水準

漠然とした概念か、具体的な枠や複数の収入源かによって形を使い分けます。

次の疑問ビジネスの文脈で使われる似た単語との意味の違いが気になる方は、revenueとincomeの使い分けも確認してみてください。

なぜan incomeと不定冠詞が付くのか?具体化の仕組み

不可算名詞のはずのincomeにanが付く最大の理由は、「金額や性質によって、その人固有の『収入の枠(生活単位)』として具体化されるから」です。

英語では、本来は不可算である抽象名詞でも、形容詞やof 〜による修飾を受けて「輪郭」が与えられると、可算名詞(単数形)として扱われる現象が頻繁に起きます。incomeの場合、特定の金額が明示されたり、収入の質が限定されたりすることで、「1つの独立した生活基盤・収入枠」という認識が生まれます。

1. 具体的な金額を表すパターン:have an income of 〜

金額を伴って「年収(月収)〇〇である」と述べる場合、慣用的にan income of 金額という形を取ります。金額が示されることで、抽象的なお金の流れが「年額〇〇という1つの確定した器」になるためです。

2. 形容詞で修飾されて性質が限定されるパターン

「安定した収入」「独立した収入」のように、どのような種類の収入枠であるかを形容詞で描写する場合にも、不定冠詞aやanが好まれます。

an incomeになる2つの修飾パターン
an income(具体化)

金額を明示する枠

  • an income of 金額
  • 確定した1つの器
  • 年収や月収の生活単位

形容詞で性質を限定

  • a steady income
  • a regular income
  • an independent income

修飾によって収入の輪郭が明確になると、単数可算名詞として扱われます。

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複数形incomesが使われる具体的な場面

incomeに-sが付いてincomesとなるのは、明確に「複数の別個の収入」を対比したり合算したりする文脈です。主に以下の2つの場面で頻出します。

1. 1世帯における複数の収入源(共働きなど)

夫婦それぞれの稼ぎや、本業と副業の稼ぎなど、異なる2つ以上の収入源を合わせて数える場合、two incomesのように表現します。

2. 異なる人・階層ごとの所得(社会統計や経済の文脈)

社会全体の所得を一括りにするのではなく、国民一人ひとりの所得や、異なるグループごとの所得水準を比較する文脈では、複数形incomesが好まれます。

incomeの可算・不可算を見分ける判別ルール

英文を書く際や問題を解く際に、incomeに冠詞を付けるべきか、複数形にすべきかを瞬時に判断するための手順は以下のとおりです。

  1. 複数の主体・複数の収入源を指しているか?
    → 該当するなら複数形のincomes(例:families with two incomes / people on fixed incomes)
  2. 具体的な金額や、収入の形態・性質を限定する形容詞があるか?
    → 該当するなら単数可算のan income(例:an income of $50,000 / a steady income)
  3. それ以外(全般的な所得、税制、抽象的な稼ぎの概念)か?
    → 不可算名詞のincome(例:tax on income / earn income / loss of income)

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形式文法分類意味合い典型的な共起表現
income不可算名詞所得全般、税務上の概念taxable income, earn income
an income可算名詞(単数)特定の金額枠、性質を持つ収入源an income of $40,000, a stable income
incomes可算名詞(複数)個別の複数収入、異なる所得層two incomes, low incomes
incomeは可算・不可算?のイメージ

他の名詞も含めて実践的な例文で確認したいときは、可算名詞と不可算名詞の見分け方の例文集を参考にしてください。

moneyやsalaryなどお金関連名詞の可算・不可算比較

incomeの理解を難しくしている要因の1つに、他のお金関連名詞との混同があります。英語では「お金そのもの」を指す単語は不可算ですが、「給料の支払い単位」を指す単語は可算になるなど、単語ごとに明確な文法ルールが存在します。

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単語可算 / 不可算意味と特徴例文
money不可算(常に単数)お金全般。貨幣・紙幣の総称I don't have much money.
income不可算 / 可算(両用)すべての収入(給与・投資・年金など)She has an income of $5,000.
salary可算(単数 / 複数)月給・年俸など固定給(契約の単位)He accepted a salary of $70,000.
wage可算(複数形が多い)時給・日給など時間計算の賃金Workers demanded higher wages.
revenue不可算 / 可算(両用)企業・国家の総売上・歳入Company revenue increased by 5%.
earnings常に複数形扱い個人の手取り稼ぎ、企業の純利益His earnings are sufficient to live.

特に注意すべき点は、moneyは絶対に数えられないためmany moneysとは言えないのに対し、salaryは契約としての給与枠を指すためa good salaryやsalariesのように数える点です。

incomeは給与だけでなく不動産収入や株の配当金なども含めた「総収入」を指す上位概念であり、文脈に応じて不可算と可算を使い分けます。

次の疑問同じ給料関連の表現でも迷いやすい語については、salaryの可算・不可算のルールを押さえておくとさらに理解が深まります。

日本人がやりがちな間違いと正しい書き換え例

英作文やスピーキングで日本人が陥りやすい文法ミスを整理しました。冠詞の有無や修飾語の選択に注意してください。

誤り例1:不可算の意味なのにmanyを使ってしまう

解説:一般的な「多くの収入」を述べる場合、incomeは不可算名詞であるためmanyで修飾することはできません。muchまたはa large amount of income、あるいは口語ではa lot of incomeを用います。

誤り例2:金額が続くのに不定冠詞を落としてしまう

解説:金額を明示して「年収〇〇である」と表現する構文では、具体的な1つの所得枠として認識されるため、anが必要です。

誤り例3:共働きの表現で名詞を複数形にしてしまう

解説:two incomes自体は正しい表現ですが、ハイフンでつないで直後の名詞(familyやhousehold)を修飾する形容詞の働きをする場合は、単数形のtwo-incomeになります。

incomeのよくある誤りと注意点
❌manyではなくmuch

不可算名詞として扱う場合はmanyではなくmuchやa lot ofを使います。

💡金額が続くならan

年収や月収の金額が続くときは1つの枠を表すためan incomeとします。

⚠️複合形容詞は単数形

直後の名詞を修飾する際はtwo-incomeのようにハイフン付きで単数形にします。

冠詞の有無や修飾語の選択、複合形容詞での単数形扱いに注意しましょう。

量や単位を表す表現をさらに詳しく知りたい方は、不可算名詞の数え方(単位表現)の解説が役立ちます。

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理解度チェック

Q1. incomeが単数可算名詞(an income)になるのはどんな時?

  1. 税務上の概念や所得全般を指す時
  2. 共働きなど複数の収入源を合算する時
  3. 具体的な金額や性質を表す修飾がある時
  4. 貨幣や紙幣などお金そのものを指す時
答えを見る

正解: C. 具体的な金額や性質を表す修飾がある時
具体的な金額が示されたり性質を表す形容詞で修飾されたりすると、1つの収入枠として具体化され単数可算になります。

Q2. 複数形のincomesが使われる文脈として本文にあるものは?

  1. 時給や日給などの賃金を計算する時
  2. 異なる階層ごとの所得水準を比較する時
  3. 事業から多くの収入を得ていると述べる時
  4. 名詞の前で共働き世帯と修飾する時
答えを見る

正解: B. 異なる階層ごとの所得水準を比較する時
社会統計などで異なるグループ・階層ごとの所得水準を比較する文脈では、複数形のincomesが用いられます。

Q3. 「彼女は年収6万ドルの収入があります」の正しい英文はどれ?

  1. She has many income of $60,000 a year.
  2. She has income of $60,000 a year.
  3. She has an income of $60,000 a year.
  4. She has incomes of $60,000 a year.
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正解: C. She has an income of $60,000 a year.
金額を伴って年収を表現する場合、具体的な1つの所得枠となるため「an income of 金額」という形を取ります。

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よくある質問

Q. incomeにmuchとmanyのどちらを使いますか?
単数形のincomeにはmuch(またはa lot of)を使います。不可算名詞として量を表すためです。manyはincomesという複数形を修飾する場合にのみ使えます。
Q. annual incomeに冠詞は必要ですか?
文脈によります。「平均年収」という概念を指すなら不可算で無冠詞ですが、「彼の年収」や「年収〇〇万円」と具体的な枠を指す場合はan annual income of〜となります。
Q. incomeとrevenueの違いは何ですか?
incomeは個人の所得や企業の最終的な純利益に使われます。revenueは企業の商品・サービス全体の総売上高や、国家の税金による歳入を指すビジネス・公的用語です。
Q. earningsはincomeとどう違いますか?
earningsは「働いて得た稼ぎ」または企業の「当期純利益」を指し、文法上は常に複数扱い(areで受ける)です。incomeは投資等も含む総収入で可算・不可算両用です。

2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部