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英検3級長文読解の解き方と形式別攻略法
英検3級の長文読解(大問3)で高得点を取る鍵は、本文を最初から全文和訳するのではなく、「設問を先に読んでから、本文内の該当箇所と選択肢の言い換えを探す」解き方にあります。試験全体の配点バランスを踏まえると、長文読解で安定して得点できれば一次試験の通過が大きく近づきます。
英検3級長文読解の構成と時間配分の目安
英検3級の一次試験における筆記試験は、リーディングとライティングで構成されています。その中で大問3にあたるのが長文読解問題です。長文読解は合計で3つの形式から構成されており、それぞれ異なる英文スタイルが出題されます。
大問3の形式と問題数
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| 形式 | 英文のジャンル | 設問数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 大問3A | 掲示・案内文 | 2問 | ポスター、イベント案内、チラシ、施設の利用案内など |
| 大問3B | Eメール文 | 3問 | 友人や家族、先生との連絡、お礼、予定の確認など |
| 大問3C | 説明文 | 5問 | 身近な科学、歴史、人物、動物、自然環境、社会的な話題など |
大問3全体では合計10問が出題されます。大問1の短文語句空所補充(15問)や大問2の会話文文空所補充(5問)と比べると、英文を読む分量は多くなりますが、問われている内容は中学2〜3年レベルの文法と語彙で十分に理解できる設計です。
合格基準と必要な正答率
英検3級の一次試験合否は、英検CSEスコアによって判定されます。リーディング、リスニング、ライティングの各技能に均等にスコアが割り振られるため、特定の技能で極端に点数を落とさないバランスの良い得点が求められます。
過去の統計や目安として、素点ベースで全体の約6割以上の正答率を確保することが合格の安心基準となります。長文読解10問のうち、6問から7問以上正解できれば、リーディング分野において合格水準を大きく維持できます。
筆記試験の時間配分シミュレーション
筆記試験の制限時間の中で、ライティング(意見論述とEメール返信)にしっかり時間を残しつつ、大問3を余裕を持って解き終えるための時間配分モデルは次の通りです。
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| パート | 問題内容 | 目標所要時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 大問1 | 短文語句空所補充(15問) | 約12分 | 1問あたり約40〜50秒でテンポよく進める |
| 大問2 | 会話文文空所補充(5問) | 約4分 | 会話の流れと空所の直前直後に集中する |
| 大問3A | 掲示・案内文(2問) | 約4分 | タイトルと設問キーワードを素早く探す |
| 大問3B | Eメール文(3問) | 約6分 | 差出人・受取人・送信目的を把握する |
| 大問3C | 説明文(5問) | 約12分 | 段落ごとに1問ずつ丁寧に照合する |
| 記述 | ライティング(2問) | 約20分 | 構成を考えて指定語数内で丁寧に記述する |
| 見直し | マークミス・記入漏れ確認 | 約2分 | マークのズレがないか確認する |
長文読解(大問3全体)に使える時間は約22分です。大問1や大問2で迷いすぎず、長文読解に20分以上の時間を確保することが安定した解答につながります。
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失点を防ぐ長文読解の3つの基本ルール
英検3級の長文読解でつまずく人の多くは、「英文を先頭からすべて日本語に訳そうとして時間が足りなくなる」という状態に陥っています。限られた時間で正確に答えるために、すべての形式に共通する3つの基本ルールを守りましょう。
ルール1:本文を読む前に設問を先読みする
最も重要なルールは、本文を読み始める前に「設問(問いの文)」に目を通すことです。選択肢まで最初から覚える必要はありません。まず設問文だけを読み、「何を聞かれているのか」を頭に入れます。
例えば、設問に What time does the library close on Sundays?(日曜日に図書館は何時に閉館しますか)とあれば、本文中から Sundays や close、時間の表記を探せばよいと分かります。
探すべき情報が明確な状態で読むことで、関係のない部分を読み飛ばすスキャニングが可能になります。
ルール2:解答の根拠箇所に線を引く
答えの根拠となる英文を見つけたら、問題用紙のその箇所に鉛筆で下線を引き、設問番号を小さくメモします。この作業を行うことには2つの大きなメリットがあります。
- 選択肢と本文を照らし合わせる際、視線が迷わず確認のスピードが上がる
- 見直しをするときに、自分がどこを読んでその答えを選んだのか瞬時に確認できる
感覚や曖昧な記憶で選択肢を選ぶと、ひっかけの単語に惑わされやすくなります。必ず「この一文があるから選択肢2が正解だ」と指で指し示せる状態を作ることが大切です。
ルール3:本文と選択肢の言い換え(パラフレーズ)を見抜く
英検3級の長文問題では、本文で使われている単語が、正解の選択肢では別の似た意味の言葉に言い換えられていることが頻繁にあります。同じ単語が使われている選択肢は、かえって部分的な一致を狙った不正解の選択肢であるケースも存在します。
| 本文の表現 | 選択肢の言い換え表現 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| start at 9:00 a.m. | begin in the morning | 午前9時に始まる/午前に始まる |
| like cooking | enjoy making food | 料理が好き/食べ物作りを楽しむ |
| do not have to pay | be free | 支払う必要がない/無料である |
| visit another country | go abroad | 他国を訪れる/海外に行く |
| help sick animals | take care of pets | 病気の動物を助ける/ペットの世話をする |
このように、「同じ意味を表す別の簡単な英語」へ変換されている部分を見抜く力を養いましょう。
本文を読む前に問いを読み探す情報を明確化
答えの箇所に下線と問番号をメモして確認短縮
同じ単語の罠を避け類義表現の正解を選ぶ
すべての形式に共通する3つの解き方ルールを意識して失点を防ぎましょう。
次の疑問ルールを頭に入れたら、英検3級の過去問リーディング演習で実際の設問を見ながら解く練習を重ねてみましょう。
疑問詞別|答えを素早く探すスキャニング一覧
設問文の先頭にある疑問詞に注目すると、本文のどの情報(数字、場所、人物、理由など)を探せばよいかが一目で分かります。小学生や中学生でも迷わず根拠を見つけられるよう、疑問詞別の着目ポイントを整理しました。
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| 疑問詞 | 問われている内容 | 本文でスキャンする目印 | よく使われる接続表現・品詞 |
|---|---|---|---|
| Who | 誰が・誰に(人物) | 大文字で始まる人の名前、家族(father, sister)、役職(teacher, doctor) | 代名詞(he, she, they) |
| When | いつ(時期・日時) | 月名(May, October)、曜日(Friday)、時刻、年号(2024) | before, after, during, until |
| Where | どこで・どこへ(場所) | 大文字の地名、施設名(park, room, station) | 場所の前置詞(at, in, on, near) |
| Why | なぜ(理由・目的) | 出来事の原因、動機、感情の理由 | because, so, to + 動詞の原形(〜するために) |
| What | 何(行動・物・予定) | 動詞(do, buy, make, read)や具体的な名詞 | 目的語となる名詞句 |
| How | どのように・いくら・期間 | 手段(by bus)、金額($, yen)、期間(for three days) | by, with, How many, How long |
特に Why で聞かれた場合は、本文中の because(なぜなら)や、目的を表す不定詞 to do(〜するために)の直後に正解の根拠が書かれている確率が極めて高くなります。
【大問3A】掲示・案内文の解き方と実戦演習
大問3Aは、ポスターやイベント告知、学校・地域からのお知らせなどを題材とした掲示・案内文です。全体で2問出題されます。文章量は比較的少なく、箇条書きや表形式が含まれるため、素早く満点を狙いたいパートです。
掲示・案内文を解く3つの手順
- タイトルを読んで全体のテーマを掴む:一番上に大きな文字で書かれているタイトルから、「何のイベントか」「誰に向けた案内か」を確認します。
- 設問を先読みして探すべき項目を決める:日時・場所・料金・参加条件のどれが問われているかを把握します。
- 本文の項目名と注記(アスタリスク)を確認する:本文の見出し(Date, Place, Fee など)に直接ジャンプします。特に文末の *(アスタリスク)で書かれた注意書き(「小学生は半額」「雨天時は中止」など)は設問の正解になりやすい頻出ポイントです。
実戦ミニ演習
次の案内文を読み、設問に答える手順を体験してみましょう。
Green Park Clean-Up Day
Join us to make our town clean and beautiful!
Date: Saturday, October 14 (If it rains, Sunday, October 15)
Time: 9:00 a.m. – 11:30 a.m.
Meeting Place: Next to the fountain in Green Park
Things to bring: Work gloves and a water bottle
* Trash bags will be given to everyone for free.
* Children under 10 must come with an adult.
Question: What do people need to bring to Green Park?
(人々はグリーンパークに何を持ってくる必要がありますか。)
1. Trash bags
2. Some drinks
3. An umbrella
4. Clean towels
解法のステップ解説
ステップ1:設問の What do people need to bring(何を持ってくる必要があるか)を確認します。「持ち物」が問われていると分かります。
ステップ2:本文から Things to bring(持ってくるもの)という見出しを探します。そこには Work gloves and a water bottle(作業用手袋と水筒)と書かれています。
ステップ3:選択肢を見ます。water bottle(水筒)は「飲み物」なので、選択肢2の Some drinks に言い換えられています。
ゴミ袋(Trash bags)は注記に given to everyone for free(全員に無料で配られる)とあるため持参不要です。したがって正解は 2 です。
一番上の大文字から案内テーマを把握
日時・場所・料金など探す項目を決める
見出しやアスタリスクの注意書きを確認
大問3Aは上から順に読まず、タイトル把握から項目へ素早くジャンプします。

【大問3B】Eメール文の解き方と実戦演習
大問3Bは、手紙やEメールのやり取りを題材とした問題です。全体で3問出題されます。1通のメールに対して問われる場合と、往復メール(返信メール)の形で出題される場合があります。
Eメール文を解く3つの手順
- ヘッダー情報(差出人・受取人・件名)を最初に確認する:From:(差出人)、To:(受取人)、Subject:(件名)を必ず見ます。「誰が誰に何について書いたメールか」を把握するだけで、文脈の理解度が大幅に上がります。
- メールの第1段落で用件を把握する:英語のEメールは、冒頭の挨拶に続いて I am writing this email to...(〜するためにこのメールを書いています)のように、書いた目的が最初の段落に明記されるのが一般的です。
- 設問の順番通りに段落を読み進める:大問3Bの設問は、メールの文章の流れ(最初・中間・最後)に沿って順番に出題される傾向があります。設問1は第1段落〜第2段落前半、設問2は第2段落〜第3段落、設問3はメールの後半や結論部に対応しています。
実戦ミニ演習
次のEメールを読み、問いの解き方を確認しましょう。
To: Kenji Sato
From: David Brown
Date: July 5
Subject: Camping trip next week
Hi Kenji,
Thank you for inviting me to go camping next Saturday. I really want to join you, but my sister is visiting our house on that day. So, I cannot go with you next Saturday.
However, I am completely free the following weekend, on July 19. Can we change the date? Please let me know.
Your friend,
David
Question: Why can David not go camping next Saturday?
(デービッドはなぜ次の土曜日にキャンプに行けないのですか。
)
1. Because he has to study for a test.
2. Because his sister will come to his house.
3. Because he has to work at a shop.
4. Because he forgot the camping date.
解法のステップ解説
ステップ1:設問の Why can David not go camping next Saturday? を確認します。「デービッドが次の土曜日にキャンプへ行けない理由」を探します。
ステップ2:本文で next Saturday や cannot go の周辺を探すと、第1段落に I really want to join you, but my sister is visiting our house on that day. So, I cannot go with you next Saturday.(本当は参加したいけれど、その日は妹[姉]が家に来ます。だから行くことができません)とあります。
ステップ3:my sister is visiting our house を言い換えている選択肢を探すと、選択肢2の Because his sister will come to his house.(妹[姉]が彼の家に来る予定だから)が完全に合致します。したがって正解は 2 です。
差出人・受取人・件名から関係性を把握
第1段落でメールを書いた目的を掴む
文章の流れに沿って設問を順番に解き進める
差出人や目的を先に掴んでから、メールの流れに沿って設問を解きます。
【大問3C】説明文の解き方と実戦演習
大問3Cは、自然、歴史、文化、身近な科学や人物の伝記などをテーマにした説明文です。3級の長文の中で最も文章量が多く、設問も5問あります。長文に対する苦手意識を持ちやすいパートですが、段落と設問の関係性を理解すれば確実に得点源にできます。
説明文の鉄則:設問と段落は1対1で対応する
大問3Cの最大の特長は、「設問の順番」と「本文の段落の順番」がほぼ一致している点です。基本的に、設問1は第1段落、設問2は第2段落……というように、順番に読み進めながら1問ずつ解くことができます。
| 設問番号 | 対応する本文の該当箇所 | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| 第1問 | 第1段落 | 全体のトピック導入。最初の文(トピックセンテンス)に注目する |
| 第2問 | 第2段落 | 第1段落で触れた話題の具体的なエピソードや歴史的背景 |
| 第3問 | 第3段落 | 問題点、変化、新しい展開など |
| 第4問 | 第4段落(または第3段落後半) | 解決策、現在の状況、人々の工夫など |
| 第5問 | 最終段落(または文章全体) | 今後の展望、筆者の考え、まとめ |
文章を最後まで一気に読んでから問題を解こうとすると、前半の内容を忘れてしまい、二度読みすることになります。「第1段落を読んだら設問1を解く」「第2段落を読んだら設問2を解く」という1段落1問のリズムを徹底してください。
各段落の1文目(トピックセンテンス)を意識する
英語の説明文では、各段落の第1文目にその段落で伝えたい最も重要な主張(トピックセンテンス)が置かれる形式が多く見られます。1文目を丁寧に読むことで、その段落に何が書かれているかを予測しながら読み進めることができます。
実戦ミニ演習
次の説明文の抜粋を読み、設問を解いてみましょう。
Honeybees and Nature
Honeybees are small insects, but they play a very important role in nature. Many plants and flowers need bees to produce fruit and seeds. When bees fly from flower to flower to collect sweet water, they carry pollen. Thanks to this, new plants can grow.
However, the number of honeybees is decreasing today. In many parts of the world, people use strong chemicals on farms. These chemicals protect crops from bad bugs, but they also hurt bees. If we lose bees, many fruits and vegetables will not grow.
Question: According to the second paragraph, what is one reason honeybees are decreasing?
(第2段落によると、ミツバチが減少している理由の1つは何ですか。
)
1. Because winter is becoming longer.
2. Because strong chemicals hurt them.
3. Because there are too many bad bugs.
4. Because people collect too much sweet water.
解法のステップ解説
ステップ1:設問の指示にある According to the second paragraph(第2段落によると)と why honeybees are decreasing(ミツバチが減少している理由)を確認します。第2段落だけを集中して読めばよいことが分かります。
ステップ2:第2段落を読むと、the number of honeybees is decreasing today. の後に、農場で使われる strong chemicals(強い化学薬品)の話が出てきます。
そして they also hurt bees(それらはミツバチも傷つけてしまう)と明記されています。
ステップ3:選択肢2の Because strong chemicals hurt them. が本文の記述と合致しています。したがって正解は 2 です。
スコアを伸ばす長文読解の学習ステップ
英検3級の長文読解を得意にするためには、やみくもに問題を解くだけでは不十分です。単語のインプットから過去問を使ったアウトプットまで、正しい順番でトレーニングを進めましょう。
ステップ1:3級レベルの基本単語と熟語を固める
長文読解でつまずく最大の原因は語彙力不足です。本文中に意味の分からない単語が1行に2個以上あると、内容の推測が難しくなり読むスピードが著しく落ちます。
3級で頻出の動詞句や接続詞を重点的に覚えましょう。
- take care of(〜の世話をする)
- look forward to(〜を楽しみに待つ)
- be good at(〜が得意である)
- for example(例えば)
- on the other hand(一方で)
英単語を見たら0.5秒で日本語の意味が思い浮かぶ状態を目指して、毎日少しずつ単語学習を継続します。
ステップ2:過去問を解いた後の「音読トレーニング」
長文問題を解いて丸付けをした後、解説を読んで終わらせてはいけません。読解スピードを引き上げるために最も効果的な練習法が「声に出して読む音読」です。
- 解き終わった長文の日本語訳と解説を確認し、分からない単語や文法をゼロにする
- 英文を見ながら、意味のまとまり(スラッシュ)を意識してゆっくり声に出して読む
- 返り読み(日本語の語順に直して後ろから読むこと)をせず、英語の語順のまま頭から意味を理解しながら、スムーズに読めるまで最低5回音読する
音読を繰り返すことで、英語を英語の語順のまま理解する「英語脳」が育ち、試験本番で英文を読む速度が格段に上がります。
ステップ3:過去問演習で時間を計って解く
試験の2〜3週間前からは、過去問を使って時間を厳密に計りながら解く練習を行います。大問3全体(10問)を20分〜22分以内で解き終える感覚を体に染み込ませましょう。時間が足りなくなる場合は、設問の先読みが甘いか、分からない1文で止まって考え込みすぎている可能性があります。
頻出の動詞句や接続詞を0.5秒で思い出せる状態に
解説確認後に英語の語順のまま最低5回音読する
大問3全体を20〜22分以内で解く感覚を身につける
語彙固めから音読、本番想定の演習へと段階的にトレーニングを進めましょう。
保護者向け|子どものつまずきタイプ別サポート法
小学生や中学生が英検3級に挑戦する際、4級との一番のギャップとして現れるのが長文の長さです。「長文を見るだけで嫌がる」「どこを読めばいいか分からず適当に選んでしまう」といった子どもに対して、保護者が家庭でできるサポート法をタイプ別にまとめました。
子どもの誤答タイプ別チェックシート
| 子どもの様子・誤答タイプ | つまずきの主な原因 | 家庭での声かけ・サポート手順 |
|---|---|---|
| タイプA:単語不足型 「長文が全然読めない」と言う | 本文中の基本単語・熟語の意味が頭に入っていない | 「間違えた問題の本文で、意味が分からなかった単語に蛍光ペンを引いてごらん」と促し、まずは語彙の確認から一緒に進める。 |
| タイプB:時間切れ型 最後まで解き終わらない | 頭の中で一語一語すべて日本語に訳して返り読みしている | 「全文をきれいに訳さなくていいよ。まず問題文を読んで、その言葉を本文から探す宝探しゲームをしよう」と声かけする。 |
| タイプC:思い込み・誤読型 選択肢の単語に飛びつく | 本文中に見えた同じ単語を選び、内容の一致を確認していない | 「どうしてこの選択肢を選んだの?本文のどこに書いてあったか鉛筆で線を引いて教えて」と根拠を言わせる習慣をつける。 |
家庭学習で親が意識したい接し方
保護者自身が英語を得意である必要はありません。大切なのは、子どもに「本文のどこに答えが書いてあったか」を指で示させることです。「この文にこう書いてあるから、これを選んだ」と説明できるようになれば、長文読解の正答率は自然と向上していきます。
次の疑問定期テストや教科書の文章でも読み方を身につけたいなら、中学英語の長文読解のコツと練習法を合わせて確認すると理解が深まります。
筆記試験全体を通した推奨時間配分
英検3級の一次試験筆記試験では、リーディング(大問1〜3)とライティングを制限時間内に解き切る必要があります。英作文(2問)に約20〜25分を残すためにも、長文読解(大問3全体で10問)は約20分で解き進めるペース配分が目安となります。
表は横にスクロールできます →
| 試験パート | 大問内容 | 問題数 | 目安時間 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 大問1(短文語句空所補充) | 15問 | 約12分(1問あたり約45秒〜50秒) |
| リーディング | 大問2(会話文空所補充) | 5問 | 約5分(1問あたり約1分) |
| リーディング | 大問3A(掲示・案内) | 2問 | 約4分 |
| リーディング | 大問3B(Eメール) | 3問 | 約6分 |
| リーディング | 大問3C(説明文) | 5問 | 約10分 |
| ライティング | 英作文問題(記述式) | 2問 | 約20〜23分 |
| 見直し・予備 | マークシート確認・予備時間 | — | 約3〜5分 |
返り読みを防ぐスラッシュ読解とNG勉強法
英文を後ろから日本語の語順に訳し戻す「返り読み」を防ぎ、前から素早く理解するには「スラッシュリーディング」が効果的です。前置詞、接続詞、関係詞、長い不定詞の前など、意味のまとまりごとに斜線(/)を引き、頭からブロック単位で意味を捉えます。
復習時に英文へスラッシュを書き込んで前から声に出して訳し、最低5回は音読することで英語の語順感覚が身につきます。
避けるべきNG勉強法
- ノートに一文ずつ全文和訳を書き出す:時間がかかる割に、試験本番で要点を素早く掴む力が伸びません。
- 解いたあとに丸つけだけで終わらせる:「単語を知らなかった」のか「言い換えに気づかなかった」のか、失点原因を分析しないと改善につながりません。
- 選択肢の単語の一致だけで機械的に選ぶ:本文と同じ単語が含まれていても、notやneverなどの否定語によって逆の意味になっているひっかけが存在します。必ず選択肢全体の意味を確認してください。
長文を速読するための必須構文とスラッシュリーディング
英検3級の長文で英文が長く見える原因は、中学2〜3年で習う構文によって修飾されているためです。文構造を瞬時に見抜くために以下の形を押さえましょう。
1. 関係代名詞(who, which, that)
人や物を後ろから説明する表現です。直前で区切り、修飾関係を把握します。
- The girl who is playing tennis is my sister.(テニスをしているその少女は私の妹です。)
- I read a book which was written in English.(私は英語で書かれた本を読みました。)
2. 現在完了形(have / has + 過去分詞)
継続、経験、完了を表し、時間の幅を捉えることが重要です。
- Ken has lived in Sapporo for three years.(ケンは3年間ずっと札幌に住んでいます。)
- Have you ever visited Kyoto?(あなたは今までに京都を訪れたことがありますか。)
3. 受動態(be動詞 + 過去分詞)
「〜される」という意味を表し、説明文で頻繁に使われます。
返り読みを防ぐスラッシュリーディング
日本語の語順に合わせて後ろから訳し直す「返り読み」を防ぐため、意味の区切りごとに斜線(スラッシュ)を引き、語順のまま理解する練習を行いましょう。
例文:Last week, / I met a woman / who works at the zoo, / and she told me / an interesting story about lions.
- Last week,(先週、)
- I met a woman(私はある女性に会った)
- who works at the zoo,(その人は動物園で働いているのだが、)
- and she told me(そして彼女は私に話してくれた)
- an interesting story about lions.(ライオンに関する興味深い話を。)
やってはいけないNG勉強法と効果的な復習手順
単語を覚えていても長文で点数が取れない場合、勉強法を見直す必要があります。
避けるべきNG勉強法
- 単語帳の暗記だけで長文を読まない:文脈の中で意味を捉える処理力は長文を読まなければ身につきません。
- 問題を解いた後に答え合わせだけで終わる:間違えた理由(単語不足、構文の取り違え、該当箇所の見落とし)を分析しないと再発します。
- 全訳の日本語を読んで満足する:自力で英文から意味を導き出す訓練になりません。
合格力を高める効果的な学習ステップ
- 時間を計って解く:本番と同じ時間感覚で、設問先読みとスキャニングを実践しながら解きます。
- 知らなかった単語と文法を総点検する:意味が曖昧だった単語や構文を調べ、長文ノートにまとめます。
- スラッシュを入れて精読する:文構造が理解できなかった文に区切りを入れます。
- 声に出して音読する(3〜5回):意味を思い浮かべながら音読し、英語の語順のまま理解するスピードを身につけます。
なお、英検3級レベルの長文は公立高校入試の標準問題と難易度や語彙がほぼ一致するため、高校受験対策や大人の基礎固めにも適しています。
理解度チェック
Q1. 大問3の長文読解(全10問)にかける目標時間は?
- 約12分
- 約16分
- 約22分
- 約30分
答えを見る
正解: C. 約22分
時間配分の目安として、長文読解(大問3全体)に使える時間は約22分と示されています。
Q2. 長文読解の基本ルールとして正しい手順はどれですか?
- 本文を全て日本語訳してから設問を読む
- 本文を読む前に設問(問いの文)を読む
- 選択肢の単語をすべて暗記してから読む
- 注記(アスタリスク)は読まずに飛ばす
答えを見る
正解: B. 本文を読む前に設問(問いの文)を読む
最も重要なルールとして、本文を読み始める前に「設問(問いの文)」に目を通すことが挙げられています。
Q3. 「do not have to pay」の言い換えは?
答えを見る
正解: A. be free
本文と選択肢の言い換え一覧で、「do not have to pay」は「be free(無料である)」と言い換えられています。
英検三級長文のコツ:消去法で不正解選択肢を見抜く3つの視点
英検3級の長文問題は4つの選択肢から正解を1つ選ぶマークシート方式です。迷ったときは正解をいきなり1つに決め打ちするのではなく、明らかに間違っている選択肢を消去法で削っていく解き方が安定した正解率につながります。不正解の選択肢には決まったパターンが存在します。
不正解選択肢の典型的な3大パターン
- 本文と逆の内容:本文で否定されていることが肯定されていたり、時間の前後関係が逆転している選択肢です。否定の not や、before と after などの単語の有無を丁寧に照合して排除します。
- 本文に書かれていない情報:一般的な常識としては正しく感じられても、本文中に根拠となる記述が一切存在しない選択肢です。「自分の知識」ではなく「本文に書かれているかどうか」だけで判断します。
- 単語一致の罠(主語や目的語のすり替え):本文と全く同じ英単語が使われていても、主語が別人になっていたり、動詞の対象が別のものにすり替わっている選択肢です。見覚えのある単語だけに飛びつかないよう注意が必要です。
2つの選択肢で迷ったときは、それぞれの選択肢の主語・動詞・目的語を本文の根拠文と細かく見比べ、本文と食い違っている語句を1語ずつバツで消していく作業を徹底しましょう。
英検3級長文読解で修飾語を見抜いて骨格をつかむコツ
小学生や中学生が長文読解でつまずく大きな原因の1つに、「1文が長くなると誰が何をしたのか分からなくなる」という点があります。英検3級の説明文では、中学3年生で習う文法事項が含まれるため、文を長くしている修飾語を正しく見抜くコツを押さえることが大切です。
関係代名詞による修飾を見抜く
名詞の後ろに who や which が置かれている場合、直前の名詞を詳しく説明する節が始まっています。
例文:The girl who is playing tennis is my sister.(テニスをしている少女は私の妹です。)
この文では、who is playing tennis の部分が直前の The girl を説明しています。「テニスをしている」という飾り部分を頭の中でカッコでくくると、文の骨格が The girl is my sister.(その少女は私の妹です)であると素早く読み取れます。
前置詞句による修飾を切り離す
in、at、with、for などの前置詞から始まるかたまりも名詞を修飾します。
例文:The library in our town has many English books.(私たちの町にある図書館には、たくさんの英語の本があります。)
in our town(私たちの町にある)を修飾部分として把握できれば、主語が The library、動詞が has であると迷わず捉えられます。主語と動詞を先に見つける習慣をつけると、長い英文も返り読みせずに理解できるようになります。
英検三級長文問題の公式過去問の入手方法と演習手順
長文読解の解き方を覚えたら、本番と同じ問題用紙とマークシートを使って実践練習を重ねることが重要です。過去問は市販の問題集だけでなく、公式サイトからも手軽に入手できます。
公式サイトからの過去問入手手順
日本英語検定協会の公式サイトでは、直近過去3回分の問題冊子・解答がPDF形式で無料公開されています。印刷環境がある場合は、画面上で読むのではなくA4用紙に印刷して解くことをおすすめします。問題用紙の余白に根拠の線を引いたりメモを書き込んだりする練習は、紙の冊子を使うことで本番と同じ感覚を身につけられます。
過去問を解くときの実践手順
- 時間を計って解く:大問3(10問)を20分〜22分で解くタイマーをセットし、時間を意識して解答します。
- 根拠の下線を残す:正解だと思う理由になった本文の文に必ず下線を引き、設問番号を書き込みます。
- 自己採点と根拠の照合:答え合わせをする際、正解・不正解の確認だけでなく、「自分が下線を引いた場所」と「解答解説に示された根拠箇所」が一致していたかを点検します。
間違えた問題は、解説を読んだあとに本文の該当段落を声に出して読み直し、文構造と単語を完全に理解できるまで復習しましょう。
よくある質問
- Q. 長文の途中で分からない単語が出たらどうすべき?
- 分からない単語で読む手を止めず、前後の文脈からプラスの意味かマイナスの意味かを大まかに推測して読み進めてください。設問の正解に直結しない単語であることも多いため、まずは設問に関わるキーワードの把握を最優先にしましょう。
- Q. 英検4級と比べて3級の長文はどれくらい難しくなる?
- 4級では掲示や短い対話文が中心でしたが、3級ではEメールや段落構成のある説明文が加わり、総語数が大幅に増加します。また、現在完了形や関係代名詞などの文法事項が含まれる点も難度の上昇要因です。
- Q. 長文読解は何問正解すれば合格圏に入れますか?
- 大問3の10問中、6〜7問以上の正解が目安です。リスニングやライティングの得点状況にもよりますが、長文で6割以上を安定して得点できれば、一次試験の通過可能性は非常に高くなります。
- Q. 小学生が長文問題を解くときの注意点は?
- 小学生は長い文章を見ると集中力が途切れがちです。まずは大問3A(掲示)から始め、1問解くごとに本文の該当箇所に線を引く作業を徹底させ、ゲーム感覚でキーワードを探す楽しさを感じさせることが効果的です。
- Q. 英検3級の長文は何単語くらいですか?
- 大問3Aは約80〜100語、大問3Bは約120〜150語、大問3Cは約200〜250語が目安です。大問3全体では約400〜500語程度の英文を読むことになります。
- Q. 長文問題で勘で選んでしまうのを防ぐには?
- 正解だと思う選択肢を選んだ際、「本文の何行目に書いてあったか」に鉛筆で下線を引く習慣をつけましょう。根拠となる文を指差し確認することでケアレスミスが激減します。
- Q. 高校入試の長文対策としても役立ちますか?
- 非常に役立ちます。英検3級の長文は中学卒業レベルで構成されており、公立高校入試の長文読解と使われる文法や語彙レベルがほぼ同等のため、基礎体力を養う演習教材として最適です。
- Q. 長文読解には筆記試験のうち何分くらい使えますか?
- 筆記試験全体の中で、大問3の長文読解に使える時間は約22〜25分が目安です。内訳は大問3Aに約4分、3Bに約6〜7分、3Cに約12〜14分となります。
- Q. 日本英語検定協会公式サイトの過去問は何回分解くのが理想ですか?
- 公式サイトで公開されている直近過去3回分をすべて解くのがおすすめです。新しい問題を次々に解くよりも、公開されている3回分の問題を繰り返し復習し、本文に出てくる単語や設問の言い換えパターンを完璧に説明できる状態を目指す方が読解力は確実に定着します。
- Q. 長文問題を解く際、マークシートはどのタイミングで塗るべきですか?
- 大問3A、3B、3Cの小問群ごとに解き終わった段階でまとめて塗るか、1問解くごとにその都度マークシートを塗る方法が安全です。長文をすべて解き終えた後で最後にまとめて塗ろうとすると、試験終了直前に時間が足りなくなったり、行のズレが発生したりする原因になります。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
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