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second-hand smokeの意味と使い方
second-hand smoke(セカンドハンド・スモーク)とは、たばこを吸わない人が他人の吸った煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」、あるいはその原因となる「環境中のたばこ煙」を指す名詞です。
「中古の(second-hand)」という言葉通り、「喫煙者を介して間接的に届く煙」というニュアンスを持ちます。日常英会話から医療・行政分野の文章まで幅広く使われる標準的な表現です。
意味・表記・発音と語源の解説
second-hand smoke は、周囲の喫煙者が発生させた煙を非喫煙者が吸入する現象、およびその煙そのものを表します。
表記のバリエーションと発音
英語では以下の3通りの表記が見られますが、いずれも同じ意味で通用します。
- second-hand smoke(ハイフン繋ぎ:イギリス英語や公的文書で一般的)
- secondhand smoke(1語:現代のアメリカ英語やニュース記事で最も頻出)
- second hand smoke(2語スペース区切り:日常的な表記として許容)
発音記号はアメリカ英語で /ˌsekəndˌhænd ˈsmoʊk/、イギリス英語で /ˌsekəndˌhænd ˈsməʊk/ です。カタカナ表記では「セカンドハンド・スモーク」と読まれます。
「セカンド」の「ド」と「ハンド」の「ド」は軽く破裂させるか、息を止めるように発音すると自然な英語に聞こえます。
なぜ「中古」を意味する second-hand が使われるのか
second-hand は本来、「中古の」「お下がりの」「間接的な」を意味する形容詞です。例えば second-hand car(中古車)や second-hand information(また聞き情報・間接情報)のように使われます。
たばこの煙において喫煙者本人が直接吸い込む煙を一次(first-hand)とするのに対し、その煙が一度空気中に出たり吐き出されたりして他人の口や鼻に入る様子を「使い古された煙」「間接的に受け取った煙」と見立てて second-hand smoke と呼ぶようになりました。
ハイフン繋ぎ
- second-hand smoke
- イギリス英語
- 公的文書で一般的
1語
- secondhand smoke
- 現代アメリカ英語
- ニュース記事で最頻出
2語スペース
- second hand smoke
- 日常的な表記で許容
同じ意味を表す3種類の表記スタイルとそれぞれの使われ方を整理しました。
次の疑問そもそもsecond-handがなぜ「間接の」という意味になるのか気になる方は、対比で学べるfirst handとsecond handの使い分けをご覧ください。
副流煙との違いと煙の3分類
日本語の「受動喫煙」と「副流煙」は混同されやすい言葉ですが、英語の医学・衛生用語でも厳密に区別されています。second-hand smoke は「副流煙そのもの」だけを指すのではなく、「副流煙と呼出煙が混ざった環境煙」を吸い込む現象全体を包括する概念です。
たばこから発生する3種類の煙
科学的・医学的には、たばこから出る煙は以下の3つに定義されます。
- Mainstream smoke(主流煙):喫煙者本人がたばこの吸い口から直接肺へ吸い込む煙。
- Sidestream smoke(副流煙):火がついたたばこの先端から直接空気中へ立ち上る煙。フィルターを通らないため、有害物質の濃度が主流煙より高いとされます。
- Exhaled mainstream smoke(呼出煙):喫煙者が吸い込んだ後、口や鼻から大気中へ吐き出した煙。
周囲の非喫煙者が吸い込む second-hand smoke は、実際には「sidestream smoke(副流煙)」と「exhaled mainstream smoke(呼出煙)」の両方が合わさったものを指します。
表は横にスクロールできます →
| 英語名 | 日本語名 | 定義・発生源 | 吸入する人 |
|---|---|---|---|
| Mainstream smoke | 主流煙 | たばこの吸い口から吸引される煙 | 喫煙者本人 |
| Sidestream smoke | 副流煙 | 火のついた先端から立ち上る煙 | 周囲の非喫煙者・喫煙者 |
| Exhaled mainstream smoke | 呼出煙 | 喫煙者が肺から吐き出した煙 | 周囲の非喫煙者・喫煙者 |
| Second-hand smoke | 受動喫煙(環境煙) | 副流煙と呼出煙が空気中で混ざり合った煙全般 | 受動喫煙を受ける人 |
したがって、「副流煙を吸いたくない」と日常会話で伝える場合は I want to avoid second-hand smoke. と表現するのが自然です。「副流煙という物質単体」を学術的に指す場合にのみ sidestream smoke を用います。
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passive smokingやETSとの違い
受動喫煙を表す英語には、second-hand smoke のほかにもいくつか代表的な表現があります。場面に応じた使い分けを把握しておくと便利です。
日常会話と公的文書での違い
最も日常的・一般的な言葉が second-hand smoke です。一方、イギリス英語圏や医学論文では passive smoking が好まれる傾向があります。また、行政機関や公衆衛生の専門文書では environmental tobacco smoke(ETS) という学術用語が使われます。
| 英語表現 | 主な使用地域・分野 | ニュアンス・特徴 |
|---|---|---|
| second-hand smoke | アメリカ英語中心・世界共通(一般会話〜ニュース) | 煙そのもの、および吸入被害を直感的に表す最頻出表現 |
| passive smoking | イギリス英語圏・医学論文・公的機関 | 「受動的に(自分の意志に反して)吸う行為」に力点を置いた表現 |
| involuntary smoking | 医学論文・法律・権利運動 | 「不本意な喫煙」という意味で、受動喫煙の理不尽さを強調する語 |
| Environmental Tobacco Smoke (ETS) | 環境科学・公衆衛生行政・学術研究 | 「環境たばこ煙」の正式名称。大気汚染物質としての文脈で多用 |
日常会話で「受動喫煙が嫌だ」と言いたいときは、second-hand smoke または passive smoking を使えば確実に伝わります。ETS は論文や専門機関の報告書以外で使われることはほぼありません。
一次・二次・三次喫煙の3段階対比
近年、健康リスクの研究が進むにつれて「喫煙の段階」が3つに分類されるようになりました。英語資格試験(TOEFL、IELTS、英検準1級・1級)の長文読解やライティングでも頻出のテーマです。
表は横にスクロールできます →
| 段階 | 英語表記 | 日本語名 | 内容と主なリスク |
|---|---|---|---|
| 1次 | first-hand smoke | 一次喫煙(直接喫煙) | 喫煙者本人が主流煙を吸い込むこと。肺がんや心疾患などの主因。 |
| 2次 | second-hand smoke | 二次喫煙(受動喫煙) | 周囲の非喫煙者が副流煙や呼出煙を吸い込むこと。国内で年間約15,000人の死亡推計がある。 |
| 3次 | third-hand smoke | 三次喫煙(残留受動喫煙) | 喫煙後の部屋の壁、カーテン、衣服、車内シート、髪の毛などに付着した有害残留物質を吸い込むこと。 |
特に third-hand smoke(三次喫煙)は、煙そのものが消えた後でも有害物質が表面に残留し、長期間にわたって空気中の化学物質と反応して健康被害をもたらす問題として注目されています。乳幼児が床や家具を触ったりなめたりすることによる健康影響が懸念されています。

受動喫煙の害を伝える基本例文集
学校の授業、英作文、スピーチ、日常会話などで使える second-hand smoke の実践的な例文を挙げます。
健康リスクや事実を述べる例文
Exposure to second-hand smoke increases the risk of heart disease and lung cancer.
(受動喫煙にさらされることは、心臓病や肺がんのリスクを高めます。)
Children are particularly vulnerable to second-hand smoke.
(子どもは特に受動喫煙の影響を受けやすいです。)
There is no safe level of exposure to second-hand smoke.
(受動喫煙に安全な曝露レベルというものは存在しません。)
According to estimates by the Ministry of Health, Labour and Welfare, second-hand smoke causes approximately 15,000 deaths each year in Japan.
(厚生労働省の推計によると、日本では受動喫煙によって年間約15,000人が命を落としています。)
個人の状況や意見を述べる例文
I get a severe headache whenever I am exposed to second-hand smoke.
(私は副流煙を吸うと、いつもひどい頭痛がしてしまいます。)
Many restaurants have banned smoking indoors to protect customers from second-hand smoke.
(多くのアストランが、客を受動喫煙から守るために屋内禁煙を実施しています。)
We chose this apartment because it is completely smoke-free.
(完全に禁煙の物件だったため、私たちはこのアパートを選びました。)
次の疑問煙の害など状況が「収拾がつかない」と言いたいときは、日常会話でもよく使うout of handの意味と使い方が役立ちます。
海外で配慮を頼む実践フレーズ集
海外旅行先のテラス席や共有スペース、シェアハウスなどで、煙が流れてきて困った際に角を立てずに依頼する表現です。相手に不快感を与えず、自分の体調や権利を伝える工夫が求められます。
丁寧に喫煙を控えてほしいと頼む表現
Excuse me, but the smoke is coming this way. Would you mind not smoking here?
(すみません、煙がこちらに来てしまって。ここで吸うのを控えていただけないでしょうか?)
I am very sensitive to smoke. Could you please smoke a little further away?
(煙にとても敏感でして。もう少し離れた場所で吸っていただけますか?)
Do you mind moving to the designated smoking area?
(所定の喫煙スペースへ移動していただけないでしょうか?)
飲食店やホテルで席の変更を申し出る表現
Could we move to a table away from the smoking section, please?
(喫煙エリアから離れたテーブルに移動できますでしょうか?)
The previous guest seems to have smoked here. Could I switch to a non-smoking room?
(前の宿泊客がここでたばこを吸ったようです。禁煙の部屋に変えていただけますか?)
同行者や友人に伝えるカジュアルな表現
I prefer not to be around smoke. Mind if we sit inside?
(煙がある場所は避けたいんだ。店内の席にしない?)
Second-hand smoke really bothers my throat. Let’s walk on the other side.
(副流煙で喉が痛くなるんだ。反対側の歩道を歩こう。)
Would you mind not smoking here?(ここで吸うのを控えていただけますか)
Could we move to a table away from the smoking section?(席の移動依頼)
I prefer not to be around smoke. Mind if we sit inside?(店内への提案)
状況に合わせて角を立てずに依頼するための3つの表現パターンです。
滞在先でのやり取りに役立つ語彙は、留学・海外生活の英単語にまとまっています。
知っておくべき禁煙・分煙の関連英語
街中の標識や海外の宿泊施設、契約書などでよく見かける関連語彙を整理しました。
| 英語表現 | 意味・訳語 | 使用場面・補足 |
|---|---|---|
| smoke-free | 完全禁煙の / たばこの煙のない | 建物全体が禁煙である場所(ホテル・公園・公共施設など)の掲示 |
| designated smoking area | 指定喫煙所 | 空港や駅前などの決められた喫煙スペース |
| non-smoking area | 禁煙席・禁煙区域 | 分煙されている施設内の非喫煙ゾーン |
| smoking ban | 喫煙禁止令 / 禁煙規制 | 自治体や法律による公共の場での喫煙規制 |
| chain smoker | たばこを立て続けに吸う人 | 依存度が高く頻繁に喫煙する人物を指す名詞 |
| quit smoking | たばこをやめる(禁煙する) | 日常会話で最も使われる「禁煙」の動詞表現 |
海外では smoke-free を「喫煙自由(free)」と勘違いするトラブルが散見されます。sugar-free(無糖)や tax-free(免税)と同じく「煙が存在しない=完全禁煙」を意味するため注意が必要です。
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理解度チェック
Q1. second-hand smokeが指す内容として適切なものは?
- 喫煙者が直接吸い込む主流煙のみ
- たばこの先端から立ち上る副流煙のみ
- 副流煙と呼出煙が混ざり合った環境煙
- 壁や衣服に付着した有害残留物質
答えを見る
正解: C. 副流煙と呼出煙が混ざり合った環境煙
周囲の非喫煙者が吸うsecond-hand smokeは、副流煙と呼出煙が空気中で混ざり合った煙全般を指します。
Q2. 日常会話で「副流煙を吸いたくない」と伝える自然な英語は?
- I want to avoid second-hand smoke.
- I want to avoid sidestream smoke.
- I want to avoid mainstream smoke.
- I want to avoid third-hand smoke.
答えを見る
正解: A. I want to avoid second-hand smoke.
日常会話で「副流煙を吸いたくない」と言う場合は、I want to avoid second-hand smoke.と表現するのが自然です。
Q3. 海外の標識などにある「smoke-free」の正しい意味は?
- 喫煙自由
- 指定喫煙所
- 完全禁煙の
- 分煙エリア
答えを見る
正解: C. 完全禁煙の
smoke-freeは「自由」ではなく、sugar-freeなどと同様に煙が存在しない「完全禁煙の」という意味になります。
よくある質問
- Q. second-hand smokeの読み方は?
- カタカナでは「セカンドハンド・スモーク」と読みます。英語の発音記号は /ˌsekəndˌhænd ˈsmoʊk/ です。語尾のd音は強く発音せず、軽く詰まるように発音すると通じやすくなります。
- Q. 副流煙は英語で何と言いますか?
- 学術的・物理的な副流煙単体は sidestream smoke と呼びます。ただし日常会話で「副流煙を吸いたくない」と言う場合は、second-hand smoke を使うのが極めて一般的です。
- Q. passive smokingとの違いは?
- 指す現象はほぼ同じです。second-hand smoke はアメリカ英語を中心に煙そのものに焦点を当てて広く使われ、passive smoking はイギリス英語圏や医学論文で「受動的に吸わされる行為」として好まれます。
- Q. third-hand smokeとは何ですか?
- 三次喫煙(残留受動喫煙)のことです。たばこの火が消えた後、部屋の壁やカーテン、衣服、車内などに染み付いた有害物質を吸入・接触することを指します。
- Q. 電子たばこの受動喫煙も同じ語ですか?
- 電子たばこや加熱式たばこの蒸気(エアロゾル)に対しても second-hand aerosol や second-hand vapor と呼ばれるほか、広義の second-hand smoke に含めて議論されることが多くあります。
2026年9月30日更新・モチタン辞典編集部