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thの発音のコツと舌の動かし方!記号の違いや単語一覧
英語の「th」の発音は、舌を上下の前歯で強く噛む必要はありません。上前歯の先端または裏側に舌先を軽く添え、その隙間からスーッと息を吹き出す「歯摩擦音」が本来の出し方です。
th発音の仕方と舌の基本位置「噛む」は間違い
英語教育の現場で長年教えられてきた「thは舌を噛んで発音する」という説明は、初心者が舌の位置を意識するための極端な例えにすぎず、音声学的には正確ではありません。上下の前歯で舌を強く挟み込んでしまうと、息の通り道が完全に塞がれてしまい、滑らかな英語の音が出なくなります。
thの正体は「歯摩擦音」
音声学において、thの音は「歯摩擦音(dental fricative)」に分類されます。これは、歯と舌の間にごくわずかな隙間を作り、そこを息が通過するときに生じる摩擦音を利用して発音する音です。
舌を完全に噛み切ってしまうと、摩擦音ではなく「破裂音(空気を一度止めてから急に開放する音)」に変化してしまい、英語本来の柔らかい空気の擦れる音が失われます。したがって、正しいフォームは「噛む」のではなく、「舌先を上前歯の先端、あるいは裏側に軽く触れさせて息を通す」状態を作ることです。
鏡を見ながら作る基本フォーム
まずは以下の3つの動作で、息が摩擦する感覚を掴んでください。
- 口を自然に半開きにし、上下の前歯の間に1〜2ミリメートル程度の隙間を作ります。
- 舌先を少しだけ前に伸ばし、上前歯の刃の先端部分にそっと触れさせます。このとき舌を噛み込まず、脱力した状態を保ちます。
- その状態のまま、口から前へ向かって「スー」と息を吐き出します。前歯と舌の間から隙間風のような摩擦音が聞こえれば成功です。
この摩擦音こそが、thの土台となる音です。舌を歯の外へ何センチも突き出す必要はなく、外から見たときに舌先が前歯の隙間から数ミリのぞく程度で十分です。
口を半開きにし前歯の間に1〜2ミリの隙間を作る
舌先を伸ばし脱力して上前歯の刃の先端にそっと触れる
スーと息を吐き前歯と舌の間から摩擦音を出す
舌を噛まずに前歯の先端に軽く触れさせ、隙間風のような摩擦音を出す手順です。
thの発音記号2種と見分け方の品詞ルール
スペルが同じ「th」であっても、英語には2種類の発音記号が存在します。息の摩擦音だけで発音する無声音の /θ/ と、声帯の振動を伴う有声音の /ð/ です。口の形や舌の当て方は基本的に共通ですが、喉を鳴らすかどうかが大きく異なります。
無声音 /θ/ と有声音 /ð/ の特徴と確認法
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| 発音記号 | 名称 | 音の仕組み | 喉の振動 | 代表的な単語 |
|---|---|---|---|---|
| /θ/ | 無声音 | 声を出さず、息が前歯の隙間をすり抜ける摩擦音のみ | なし | think, thank, three |
| /ð/ | 有声音 | 摩擦音と同時に声帯を振動させ、声を混ぜて濁らせる音 | あり | this, that, mother |
自分が正しく発音し分けられているかを確認するには、喉仏(のどぼとけ)のあたりに指先を軽く当ててみてください。/θ/ を発音するときは指先に何の震えも伝わらず、息の抜ける音だけがします。一方、/ð/ を発音するときは、喉仏の奥で声帯が震えて指先に細かい振動が伝わります。
スペルと品詞から8〜9割見分けられる規則
英単語を見たときに、その「th」が /θ/ なのか /ð/ なのかは、品詞の性質やスペルの位置によって高い確率で判別できます。
- 機能語の語頭は有声音 /ð/:文法的な役割を果たす代名詞・冠詞・接続詞・副詞(機能語)の語頭にあるthは、ほぼすべて /ð/ になります。
例:the(冠詞)、this(指示代名詞)、that(指示代名詞)、they(人称代名詞)、them(人称代名詞)、there(副詞)、then(副詞)、though(接続詞) - 内容語の語頭は無声音 /θ/:具体的な意味を持つ名詞・動詞・形容詞(内容語)の語頭にあるthは、原則として /θ/ になります。
例:think(動詞)、thank(動詞)、thing(名詞)、theater(名詞)、thick(形容詞)、thin(形容詞) - 語尾に e がつく単語は有声音 /ð/:語尾が「-the」で終わる単語は、母音の影響を受けて有声音 /ð/ に変化します。
例:breathe(動詞:呼吸する)、bathe(動詞:入浴する)、clothe(動詞:服を着せる)
※語尾に「e」がない名詞形 breath(息)や bath(風呂)は無声音 /θ/ です。 - 2つの母音に挟まれた語中の th は有声音 /ð/:ゲルマン系の日常語で、前後に母音が存在する場合は有声音 /ð/ になる傾向があります。
例:mother、father、brother、weather、together
有声音 /ð/
- 機能語の語頭(the, this, they)
- 語尾が「-the」で終わる単語
無声音 /θ/
- 内容語の語頭(think, thing, thick)
品詞の役割や語尾のスペルから有声音と無声音を8〜9割見分けられます。
品詞の分類から見分けたいときは、英語の品詞一覧と見分け方も役立ちます。
次の疑問英語学習ノートや辞書検索で記号を打ち込みたいときは、発音記号の入力方法を合わせて確認しておくと便利です。
カタカナ発音との違いと似た音のミニマルペア
日本人がthの発音を難しく感じる最大の原因は、日本語の五十音(サ行・ザ行・タ行・ダ行)で代用してしまう癖にあります。しかし、音声学の視点で比較すると、息の出し方や舌の位置が根本的に異なります。
カタカナ発音とthの決定的な違い
| 日本語 | 調音の位置と仕組み | 英語のthとの決定的な違い |
|---|---|---|
| サ行(ス) | 舌先が上の歯茎に近づき、鋭い摩擦音を出す | th(/θ/)は歯茎ではなく前歯の先端を使うため、サ行のような鋭い「シー」「スー」という音にならない |
| タ行(ト) | 舌先が上の歯茎に密着し、息を止めてから破裂させる | th(/θ/)は息を一度も止めない摩擦音。タ行で代用すると破裂音になってしまう |
| ザ行(ズ) | 舌先が上の歯茎付近で振動し、濁った摩擦音を出す | th(/ð/)は舌先が前歯に添えられるため、ザ行のような強い金属的な振動音にならない |
| ダ行(ド) | 舌先が上の歯茎に密着し、声を出しながら破裂させる | th(/ð/)は破裂させず、舌と前歯の隙間から声を滑らかに流し続ける |
たとえば thank you を「サンキュー」とサ行で発音すると、英語圏の人には sank you(あなたを沈めた)と聞こえてしまう可能性があります。相手に誤解を与えないためにも、似た音との違いを意識して練習することが不可欠です。
ミニマルペア(音の最小対立)比較表
一音だけが異なる単語同士(ミニマルペア)を声に出して交互に発音し、舌の位置と音の違いを身体に覚えさせましょう。
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| thの単語 | カタカナ風の単語 | 意味の違い | 発音上のポイント |
|---|---|---|---|
| think(/θɪŋk/) | sink(/sɪŋk/) | 考える / 沈む | 前歯の隙間風(th) vs 歯茎からの鋭い風(s) |
| thank(/θæŋk/) | sank(/sæŋk/) | 感謝する / 沈んだ | 舌先を前歯に添える(th) vs 舌先を引っ込める(s) |
| thick(/θɪk/) | sick(/sɪk/) | 厚い / 病気の | 柔らかい摩擦音(th) vs 鋭いシビラント音(s) |
| three(/θriː/) | tree(/triː/) | 3 / 木 | 息を止めない(th) vs 歯茎で息を止めて破裂(t) |
| there(/ðeər/) | dare(/deər/) | そこに / あえて〜する | 声を滑らかに通す(th) vs 息を止めて弾く(d) |
| breathe(/briːð/) | breeze(/briːz/) | 呼吸する / そよ風 | 前歯からの濁り音(th) vs 歯茎のジリジリ音(z) |
次の疑問日本語の「テーマ」と英語本来の音の違いに迷ったときは、teamとthemeの発音の違いで舌の使い分けを確かめられます。
th発音ができない3大原因と改善トレーニング
何度練習してもうまくthの音が出ない場合、原因の多くは口周りの使い方の誤りにあります。自分がどのパターンに当てはまっているかを確認し、適切な修正を行いましょう。
原因1:舌を前に出しすぎている
初心者に最も多いのが、「舌を見せなければならない」と意識しすぎて舌をペロッと大きく前に突き出してしまうケースです。舌を出しすぎると口全体の動きが硬直してしまい、次の母音への移行が遅れるため、文章の中でスムーズに発音できなくなります。
【改善法】 舌を出す長さは、前歯の先端から1〜2ミリ程度で十分です。鏡を見たときに、上前歯の縁の下に舌のピンク色が少しだけ覗く位置で静止させ、最小限の動きに抑える練習をしてください。
原因2:舌や顎に力が入りすぎている(噛みすぎ)
「前歯で舌を挟む」という意識が強すぎると、上下の歯で舌をギュッと強く噛んでしまいます。これにより舌の筋肉が緊張し、息の通り道が閉塞して破裂音(tやdのような音)になってしまいます。
【改善法】 上下の奥歯を噛み締めず、指1本分ほど離してリラックスします。舌先は上前歯の先端に「触れるか触れないか」程度の力加減で軽く添え、息が絶え間なく外へ漏れ続ける状態を意識してください。
原因3:吐き出す息の量が足りない
thは息の摩擦音であるため、口から吐き出す息の量が弱いと音として成立しません。日本語は呼気(吐く息)の量が比較的少ない言語であるため、日本語と同じ息の強さでthを発音しようとすると、摩擦音が発生せず不明瞭な音になります。
【改善法】 口の前に手のひらを5センチほど離してかざします。think や three と発音した瞬間に、手のひらに生暖かく勢いのある息が「フワッ」と強く当たるのを感じられるまで、呼気の圧力を高めて息を送り出してください。
前歯から1〜2ミリだけ舌先が覗く位置に抑える
奥歯を離して舌先は上前歯に触れる程度で脱力する
手にかざした息の圧力を高め勢いよく吹き出す
うまく発音できない原因を見極め、舌の位置・力加減・息の量を調整しましょう。

出っ歯・受け口・すきっ歯の舌の当て方と調整
thの発音は歯と舌の物理的な位置関係によって音が決まるため、歯並びのタイプによって舌の適切な当て方は微妙に異なります。一般的な教本通りのフォームで音が出にくい場合は、自分の口内構造に合わせた調整を行いましょう。
出っ歯(上顎前突)の場合のフォーム
上前歯が下前歯よりも大きく前に出ている場合、上下の歯で舌を挟もうとすると下顎を極端に前へ突き出さなければならず、顎の関節に負担がかかり、スピーキングの速度も落ちます。
【調整のコツ】 下前歯のことは完全に無視してください。下顎を前に出さず自然な噛み合わせの位置を保ったまま、上前歯の「裏側」または「先端の縁」に舌先を軽く当てます。舌の上面と上前歯の先端との間に隙間を作り、そこへ息をまっすぐ吹き抜くように意識すると、下前歯を動かさずに綺麗な摩擦音が出せます。
受け口(下顎前突・反対咬合)の場合のフォーム
下前歯が上前歯よりも前に出ている場合、普通に舌を伸ばすと下前歯に舌が引っかかり、上前歯の隙間を塞いでしまいがちです。
【調整のコツ】 舌先をわずかに上向きに持ち上げ、上前歯の裏側(切端付近)に下からそっと押し当てるように配置します。舌先と上前歯の接触面から上方向へ息を逃がすイメージを持つと、下前歯の位置に邪魔されずに安定した摩擦音を発生させることができます。
すきっ歯(正中離開など)の場合のフォーム
前歯の間に隙間がある場合、隙間から息が無調整で漏れ出してしまい、サ行のような鋭い笛のような音(ヒュー音)が混ざることがあります。
【調整のコツ】 舌先をピンポイントで当てるのではなく、舌の先端部を少し横に広げて平らにし、上前歯の隙間全体を下から軽く覆うように当てます。隙間を舌で適度に狭めることで息の流速をコントロールし、余計な高音ノイズを抑えて正常なthの摩擦音に変えることができます。
出っ歯(上顎前突)
- 下前歯は完全に無視する
- 上前歯の裏側か先端に舌先を当てる
- 舌と上前歯の隙間に息をまっすぐ通す
受け口(下顎前突)
- 舌先をわずかに上向きに持ち上げる
- 上前歯の裏側に下からそっと押し当てる
- 接触面から上方向へ息を逃がす
すきっ歯(正中離開)
- 舌先を平らに広げる
- 上前歯の隙間全体を下から軽く覆う
- 息の流速を抑えて高音ノイズを防ぐ
自分の歯並びのタイプに合わせて舌の接触位置や息の通し方を調整できます。
初心者から自然な会話へ導く3段階ステップ
いきなりネイティブのような素早い会話の中でthを発音しようとすると、舌がもつれてしまいます。最初はあえて大げさに舌を出す練習から始め、段階的に舌の動きを小さくしていくのが最短の上達ルートです。
ステップ1:大げさに舌を出して息を吐く(基礎構築)
最初は舌を前歯から5ミリほどしっかり前に出し、上下の前歯で軽く挟みます。その状態で声を出さず、3秒間連続して「スー」と息を吐き続けます。歯と舌の間で空気の摩擦が起きている感覚を身体に記憶させることが目的です。
- /θ/ の練習:息だけを3秒間摩擦させる(スー……)
- /ð/ の練習:声を混ぜて3秒間喉を震わせる(ズー……)
ステップ2:舌の露出を1ミリに抑える(通常発音)
摩擦音の感覚が掴めたら、舌を引っ込めます。上前歯の先端に舌先をそっと添え、外からは舌の先端がわずかに覗くだけの状態にします。この状態で単語の練習を行います。
- Thank you very much.(どうもありがとうございます。)
- This is for you.(これはあなたのためのものです。)
単語を発音する直前に舌先を上前歯に触れさせ、息を出した瞬間に舌を自然に口の中へ引く感覚を身につけます。
ステップ3:舌を出さない省エネ発音(高速スピーキング)
ネイティブスピーカーが通常の会話スピードで話す際、毎回舌を歯の外へ出しているわけではありません。舌先を上前歯の裏側(歯と歯茎の境目より少し下の部分)に軽くタッチさせるだけで、歯の外へ出さずに摩擦音を作っています。
舌先を上前歯の裏面に平らに当て、そのわずかな隙間から息を前へ押し出すようにすると、舌の移動距離がゼロに近くなり、速いフレーズでも音が遅れずに発音できるようになります。
大げさなフォームから徐々に舌の動きを小さくし、高速スピーキングへ移行します。
スピーキング全般の練習を進めるなら、英会話の総合ガイドを参考にしてください。
位置別のth発音単語一覧と実践フレーズ
thの音は、単語の中のどの位置(語頭・語中・語尾)にあるかによって舌の離し方や息の抜き方が変化します。代表的な単語一覧でそれぞれの特徴を確認しましょう。
語頭のth:無声音 /θ/ と有声音 /ð/
語頭にあるthは、舌をセットした状態から息を吹き出し、次の母音へと舌をスムーズに引っ込める動きが求められます。
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| 発音記号 | 単語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| /θ/ | think | 考える | I think so too.(私もそう思います。) |
| /θ/ | thank | 感謝する | Thank you for your help.(手伝ってくれてありがとう。) |
| /θ/ | three | 3 | I have three questions.(質問が3つあります。) |
| /θ/ | theater | 劇場 | We went to the theater.(私たちは劇場へ行った。) |
| /ð/ | this | これ | This is my new car.(これが私の新しい車です。) |
| /ð/ | that | あれ | That sounds like a good idea.(それは良い考えですね。) |
| /ð/ | they | 彼ら・彼女ら | They are coming soon.(彼らはもうすぐ来ます。) |
語中のth:滑らかな連結
語中にあるthは、前後の母音の流れを止めずに舌を素早く前歯に触れさせる技術が必要です。
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| 発音記号 | 単語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| /θ/ | birthday | 誕生日 | Happy birthday to you!(お誕生日おめでとう!) |
| /θ/ | nothing | 何もない | There is nothing to worry about.(心配することは何もない。) |
| /θ/ | author | 著者 | She is a famous author.(彼女は有名な著者です。) |
| /ð/ | mother | 母 | My mother loves cooking.(私の母は料理が大好きです。) |
| /ð/ | brother | 兄弟 | He has an older brother.(彼には兄が一人います。) |
| /ð/ | weather | 天気 | The weather is nice today.(今日は天気が良いです。) |
語尾のth:息を優しく抜く
語尾のthは無声音 /θ/ が多く、息を完全に止めるのではなく、余韻を残すように「スーッ」と息を抜きながら音をフェードアウトさせます。
表は横にスクロールできます →
| 発音記号 | 単語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| /θ/ | bath | 風呂 | I took a warm bath.(私は温かい風呂に入った。) |
| /θ/ | mouth | 口 | Open your mouth wide.(口を大きく開けてください。) |
| /θ/ | tooth | 歯 | My tooth hurts a little.(歯が少し痛みます。) |
| /θ/ | earth | 地球 | Protect the earth.(地球を守ろう。) |
| /ð/ | with | 〜と一緒に | Come with me.(私と一緒に来てください。) |
| /ð/ | breathe | 呼吸する | Breathe in deeply.(深く息を吸い込んでください。) |
※ with の語尾は、地域や文脈により /θ/ と /ð/ の両方で発音されますが、現代のアメリカ英語では有声音 /ð/ で発音されるケースが非常に多く見られます。
次の疑問語頭のthとrが連続して舌が追いつかないときは、throughの発音記号と読み方のコツで具体的な動かし方を整理できます。
音声認識を使った自宅セルフチェック法
自分のth発音がネイティブや英語圏の人に通じるレベルになっているかどうかは、スマートフォンの音声認識機能を使って客観的に判定できます。一人で簡単に行えるテスト手順を紹介します。
スマートフォンの英語入力を使った判定手順
- スマートフォンのキーボード設定を開き、言語に「英語(米国または英国)」を追加します。
- メモ帳などのテキスト入力画面を開き、音声入力アイコン(マイクのマーク)をタップします。
- 以下の対比フレーズを、通常の話すスピードで吹き込みます。
- I think so.(そう思います)と吹き込み、I sink so. や I tink so. にならないか確認する
- Thank you. と吹き込み、Sank you. と認識されないか確認する
- Close the door.(ドアを閉めて)と吹き込み、the が de や da に誤認識されないか確認する
- My tooth hurts.(歯が痛い)と吹き込み、tooth が正しく表示されるか確認する
もし think と言ったのに sink と画面に表示された場合は、舌先が前歯に当たらず歯茎へ引っ込んでおり、サ行の摩擦音になっている証拠です。
逆に tink や tin と表示された場合は、息を止めて舌を強く噛みすぎて破裂音になっていることを意味します。画面の認識結果を見ながら、舌の力加減と息の通り具合を微調整してください。
therの発音攻略と舌を滑らかに動かす2ステップ
日本人学習者が特につまずきやすいのが、mother、father、brother、other、together、weatherなどに含まれる「ther」の連続音です。
有声音/ð/からR音(/ər/)へ移行する際に舌がもつれてしまう原因は、舌を前歯の外側へ突き出してから奥へ引こうとして移動距離が長くなりすぎていることにあります。
therを滑らかに発音する2ステップ
- ステップ1(省エネの/ð/):舌を歯の外へ出さず、上前歯の「裏側の先端付近」に舌先を軽く添えて、喉を鳴らしながら「ズ」と「ダ」の中間のような摩擦音を出します。
- ステップ2(引き戻しの/ər/):前歯の裏に触れていた舌先を、口の天井(硬口蓋)に触れないようにしながら数ミリ後ろへスライドさせます。舌の両サイドを上の奥歯の内側に軽く密着させ、舌の中央を少し窪ませてRの響きを作ります。
単語を「mo - ther」のように区切らず、息を一切止めずに連続させるイメージを持つと、舌の連動がスムーズになります。
語尾のthをスムーズにつなげるリンキングの処理
単語の末尾にあるthに続く単語が母音や半母音で始まる場合、舌を引っ込めずにそのまま次の音へ滑り込ませる「リンキング」を行うと、日常会話の滑らかさが格段に向上します。
- with you:withの語尾で舌先を前歯に軽く当てた状態から、舌先を離しながら半母音/j/に移行します。「ウィズユー」と区切らず、「ウィデュー」に近い滑らかなつながりを作ります。
例文:I will go with you.(あなたと一緒に行きます。) - breathe in:breatheの有声音/ð/の隙間から息を流したまま、舌を引いて直後のinの母音をつなげ、「ブリー・ズィン」のようにひと続きで発音します。
例文:Breathe in deeply.(深く息を吸い込んでください。)
日本語の癖で語尾に余計な母音「ウ」や「ス」を足さず、息を吐き続けながら次の音へ移行するのがポイントです。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 音声学におけるthの発音の仕組みとして正しいものは?
- 息を完全に止めてから急に開放する破裂音
- 歯と舌の隙間を息が通過するときに出る摩擦音
- 上下の前歯で舌をギュッと強く噛んで出す音
- 舌先を上の歯茎に密着させて出す振動音
答えを見る
正解: B. 歯と舌の隙間を息が通過するときに出る摩擦音
本文では、thは歯と舌のわずかな隙間を息が通過する際に生じる「歯摩擦音」であり、強く噛んで息を止めると破裂音になってしまうと説明されています。
Q2. 語頭のthが有声音 /ð/ になる単語はどれ?
- think
- thank
- this
- theater
答えを見る
正解: C. this
代名詞などの機能語の語頭にあるthは有声音 /ð/ になります。think、thank、theaterなどの内容語の語頭は無声音 /θ/ です。
Q3. 語尾にeがつき、有声音 /ð/ で発音される英文はどれ?
答えを見る
正解: B. I need to breathe.
語尾にeがつく動詞「breathe」は有声音 /ð/ に変化します。語尾にeがない名詞「breath」や「bath」などは無声音 /θ/ です。
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よくある質問
- Q. thの発音はカタカナの「サ行」で代用できますか?
- 代用できません。サ行は舌先を上の歯茎に近づけて鋭い風を出す音ですが、thは上前歯と舌の隙間から息を出す音です。サ行で代用すると、think(考える)が sink(沈む)に聞こえるなど、意味の取り違えが発生します。
- Q. thの有声音と無声音はどちらが多いですか?
- 単語数(辞書の見出し語)全体では名詞・動詞・形容詞を多く含む無声音 /θ/ の方が多数です。ただし、日常会話での使用頻度においては、the, this, that, they などの高頻度語(機能語)がすべて有声音 /ð/ であるため、耳にする機会は有声音の方が多くなります。
- Q. ネイティブは本当に舌を噛んで発音していませんか?
- 噛んでいません。素早い会話の中で舌を噛むと次の単語の発音が遅れるため、ネイティブは舌先を上前歯の裏側に軽く当てるか、歯の先端に一瞬触れさせる程度の省エネなフォームで息を摩擦させています。
- Q. clothesのthは発音しなくてもよいのですか?
- 日常会話では発音を省略して close(/kloʊz/)と全く同じ音で発音されるのが一般的です。辞書には /kloʊðz/ という表記も記載されていますが、ネイティブスピーカーの多くは滑らかさを優先して「th」の摩擦音を落として発音します。
- Q. 舌が短くて前歯から出せない場合はどうすればよいですか?
- 舌を前歯の外に出す必要は全くありません。上前歯の先端、あるいは裏側の表面に舌先を軽く接触させて息を通すだけで、物理的に正しいthの摩擦音(/θ/ および /ð/)が作れます。無理に外へ伸ばさず裏当てフォームを練習してください。
- Q. withの発音は無声音ですか、有声音ですか?
- 現代英語では無声音 /wɪθ/ と有声音 /wɪð/ のどちらで発音しても正解とされています。アメリカ英語では無声音、イギリス英語では有声音で発音される傾向がありますが、どちらを使っても自然に通じます。
- Q. therの発音で舌がもつれてしまう時のコツは?
- 舌を前歯の外に出さず、上前歯の裏側に舌先を触れさせるだけに留めるのがコツです。そこから舌を口の天井に触れないよう数ミリ奥へ引くだけで、滑らかにR音(/ər/)へ移行できます。
2026年9月27日更新・モチタン辞典編集部
think
thank
three
this
that
they