モチタン辞典 › 読みもの › 英語の言い方 › 「拭く」の英語表現と使い分け

皿を拭くは英語で?dryとwipeの違いと窓・手・床の表現
洗った皿を布巾で拭く動作は、英語で dry the dishes と表現するのが自然です。日本語の「拭く」という言葉から wipe を連想しがちですが、英語では「水気を取って乾かすこと(dry)」と「表面をこすってぬぐうこと(wipe)」を厳密に区別します。
一目でわかる!対象別の「拭く」英語一覧表
日本語の「拭く」という動詞は、水分を拭き取るときにも、汚れをぬぐい去るときにも使われます。しかし英語では、「何のために拭くのか(目的)」と「何を使ってどう動かすのか(動作)」によって使う動詞が明確に分かれます。
まずは、日常会話でよく使われる代表的な対象と、目的に応じた自然な英語動詞の組み合わせを一覧表で確認しましょう。
表は横にスクロールできます →
| 拭く対象 | 水気を取る(乾かす) | 汚れや水分をぬぐう | 洗剤や道具で本格清掃する |
|---|---|---|---|
| 皿・食器 | dry the dishes | wipe the dishes | wash the dishes |
| 手 | dry one's hands | wipe one's hands | wash one's hands |
| 窓・ガラス | dry the windows | wipe the windows | clean the windows |
| 床 | dry the floor | wipe the floor | mop the floor |
| テーブル | — | wipe the table | clean the table |
表からわかるように、洗った皿や手のように「濡れている状態を乾かすこと」が最終目的である場合は、基本的に dry を選択します。一方で、窓やテーブルのように「表面に付着したほこり、油膜、水滴などをぬぐい去ること」が目的である場合は wipe が使われます。
この違いを理解しておくと、台所仕事だけでなく、家中のお掃除や身だしなみに関する英語表現も自然に使い分けられるようになります。
ほかの掃除シーンも含めた表現を調べたいときは、「拭く」の英語(和英辞典)をご覧ください。
次の疑問日本語の「ふく」という同じ響きでも、風や楽器について言いたいときは「吹く」の英語表現と使い分けをチェックしてみてください。
皿を拭く英語|dryとwipeの違いと基本の使い方
洗った後の食器を布巾で拭く動作を英語で表す際、最も一般的で自然な表現は dry the dishes です。なぜ wipe the dishes ではなく dry the dishes が標準的に選ばれるのか、それぞれの単語が持つ中心的なイメージ(コアニュアンス)を深掘りしていきましょう。
dry the dishes が基本となる理由
動詞 dry の本質は「水分を取り除き、乾いた状態にすること」です。食器洗いの文脈において、お皿を布巾で拭く目的は「表面をこすること」そのものではなく、「水滴を取り去って乾いた状態にし、棚にしまえるようにすること」にあります。
英語では結果として生じる「乾燥状態」を重視するため、dry the dishes という表現が定着しています。
- Could you dry the dishes?(お皿を拭いて乾かしてくれますか?)
- I washed the plates, and my sister dried them.(私が皿を洗い、妹がそれらを拭きました。)
- She is drying the wine glasses with care.(彼女はワイングラスを注意深く拭いています。)
wipe the dishes と言った場合のニュアンス
動詞 wipe の本質は「手や布などを対象の表面に密着させ、滑らせてこすり取ること」です。動作そのものに焦点が当たります。そのため、wipe the dishes と言うと、以下のような状況として伝わることが多くなります。
- 棚から久しぶりに出したお皿のほこりをサッと拭き取るとき
- お皿のふちに付いてしまったソースの汚れをペーパーでぬぐうとき
- 洗った直後というよりは、表面の何らかの付着物をこすって落とすとき
洗った後の食器の水気を拭き取る意味で wipe the dishes と言っても意味自体は通じますが、英語を母国語とする人にとっては「汚れをぬぐっているのかな?」と一瞬受け取られることがあります。水気を拭くなら dry を使うのが確実です。
布巾などの道具を伴う文構造(前置詞 with)
「布巾を使ってお皿を拭く」と言いたいときは、道具を表す前置詞 with を後ろに続けます。
前置詞の選択に迷うかもしれませんが、「手元の道具を使って作業する」ときはいつでも with を用いることができます。
複合動詞 towel-dry(タオルドライする)
日本語でも髪の毛の手入れなどで「タオルドライ」と言いますが、英語でも towel-dry はハイフンでつないで1つの他動詞として広く使われます。「布巾・タオルで水気を拭き取る」という意味をコンパクトに表現できます。
- Please towel-dry the cutlery before putting it away.(カトラリーはしまう前に布巾で水気を拭いてください。)
- I usually towel-dry fragile glasses instead of using the machine.(壊れやすいグラスは機械を使わず、普段は布巾で手拭きしています。)
dry the dishes
- 水滴を取り除き乾かすのが目的
- 結果として生じる乾燥状態を重視
- 洗った後の食器を拭く標準表現
wipe the dishes
- 表面に布を密着させこする動作
- 棚の皿のほこりや汚れ落とし
- 洗った直後だと違和感を与えることあり
食器に対してdryとwipeのどちらを使うかで焦点が変わります。
窓を拭く英語|wipe the windowsとcleanの違い
窓ガラスを拭く作業について話すときは、wipe または clean を使うのが一般的です。お皿のときとは異なり、dry the windows と言うケースは極めて限定的になります。
なぜ窓には wipe や clean を使うのか
窓を拭く主な目的は、雨だれ、土埃、手垢などの「汚れを除去すること」です。水気を取ること自体が最終目的ではないため、表面をこすってぬぐう動作を表す wipe、または清掃全般を表す clean が最も自然に響きます。
- wipe the windows:布やスキージーなどで窓ガラスの表面をサッと拭く
- clean the windows:洗剤や水を使って窓を綺麗にする(清掃作業全般)
自然な日常会話例文
具体的な状況に応じた例文を見てみましょう。
- I wiped the inside of the windows with a microfiber cloth.(マイクロファイバークロスで窓の内側を拭きました。)
- Could you wipe the condensation off the windows?(窓の結露を拭き取ってもらえますか?)
- We usually clean the windows twice a year.(私たちは普段、年に2回窓掃除をします。)
- Wipe down the glass surface so no streaks remain.(拭き跡が残らないように、ガラス面をしっかり拭き上げてください。)
「結露を拭き取る」「汚れを拭き取る」のように、何かを取り去る文脈では wipe ... off や wipe down という句動詞がよく合います。wipe down the windows とすると、「窓の全面を上から下まで念入りに拭き掃除する」というニュアンスが加わります。
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手を拭く英語|dry one's handsとwipeの違い
手を拭く表現も、皿と同様に「洗面所などで洗った手を拭くのか」それとも「食事中などに汚れた手をぬぐうのか」で動詞がはっきりと分かれます。
洗った後の手を拭くなら dry one's hands
トイレや手洗いの後、ハンカチやペーパータオルで手の水気を拭くときは、必ず dry one's hands を使います。ここでも目的は「濡れた皮膚を乾かすこと」だからです。
- Wash and dry your hands thoroughly.(手をしっかり洗って、きれいに拭いて乾かしてください。)
- He dried his hands on a paper towel.(彼はペーパータオルで手を拭きました。)
- She dried her hands on her jeans because there was no towel.(タオルがなかったので、彼女はジーンズで手を拭きました。)
- Please dry your hands before touching the screen.(画面に触れる前に手を拭いて乾かしてください。)
タオルの上で手をこすりつけるように拭く場合でも、動作の着地点は「水気を取ること」であるため、動詞は dry になります。身につけている服などでサッと拭くときは前置詞 on を使って dry one's hands on ... と言います。
汚れを拭うなら wipe one's hands
一方、バーベキューで油がついたときや、子どもがお菓子を食べてベタベタになった手をおしぼりやウェットティッシュで拭く場合は、wipe one's hands を使います。目的が「汚れをぬぐい落とすこと」だからです。
- Wipe your hands with this wet wipe.(このウェットティッシュで手を拭きなさい。)
- He wiped his sticky hands on a napkin.(彼はベタつく手をナプキンで拭きました。)
- I need something to wipe my hands with.(手を拭くための何かが欲しいです。)
ウェットティッシュは英語で wet wipe や wet towel と呼ばれます。食事の席でおしぼりを使って手を拭く場面では、wipe がぴったり当てはまります。
dry one's hands
- 洗った後の濡れた手を乾かす
- ハンカチやペーパータオルで吸水
- 服で拭く時も dry... on...
wipe one's hands
- 油やベタつきなどの汚れをぬぐう
- おしぼりやウェットティッシュを使用
- ナプキン等で汚れをこすり落とす
洗った手を乾かすのか、汚れた手をぬぐうのかで動詞を使い分けます。

床を拭く英語|wipe the floorとmopの違い
床の掃除に関して「拭く」と言いたい場合、使う道具と掃除の規模によって wipe the floor と mop the floor を使い分けます。
部分的に雑巾などで拭くなら wipe the floor
飲み物をこぼしてしまったときや、キッチンの油ハネを雑巾やペーパーでサッと拭き取るときなど、比較的小さな範囲をしゃがんで手作業で拭く場合は wipe the floor です。
- I spilled some milk, so I wiped the floor right away.(牛乳をこぼしたので、すぐに床を拭きました。)
- Can you wipe the bathroom floor? There is water everywhere.(浴室の床を拭いてくれる?水が飛び散っているの。)
- She wiped the floor around the stove with a rag.(彼女はコンロ周辺の床を雑巾で拭きました。)
モップで床全体を水拭きするなら mop the floor
長い柄のついたモップを使い、部屋全体の床を定期的に水拭き・清掃する場合は、動詞 mop を用いて mop the floor と言います。
- I vacuum the living room first, and then I mop the floor.(私はまずリビングに掃除機をかけ、それから床をモップがけします。)
- It is my chore to mop the kitchen floor every Sunday.(毎週日曜日にキッチンの床を水拭きするのが私の担当の家事です。)
- The hallway floor was just mopped, so be careful not to slip.(廊下の床はモップがけされたばかりなので、滑らないように気をつけてください。)
モップがけの後に床が濡れていて「乾かす」必要があるときは、Wait until the floor dries.(床が乾くまで待って)のように自動詞の dry を使って表現できます。
wipe the floor
- こぼした液体や油ハネの拭き取り
- 雑巾やペーパー等を使った手作業
- 比較的小さな範囲をしゃがんで拭く
mop the floor
- 長い柄のついたモップを使用
- 部屋全体の床を定期的に水拭き
- 水拭き清掃という家事全体のニュアンス
部分的に手作業で拭くか、モップで部屋全体を水拭きするかで分かれます。
次の疑問こぼしたものを拭くだけでなく散らかった状態ごと片付けたいなら、clean up the messの意味と使い方が役立ちます。
拭く道具の英語表現|布巾やタオルの英米差
食器や台所まわりを拭く道具の名前は、アメリカ英語とイギリス英語で呼び名が大きく異なります。海外滞在時やオンライン英会話でも頻出する単語ですので、整理して覚えておきましょう。
表は横にスクロールできます →
| 道具・布の種類 | アメリカ英語(米) | イギリス英語(英) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 食器拭き専用タオル | dish towel / kitchen towel | tea towel | 洗った清潔な食器の水気を拭き取る平織りの布 |
| 台拭き・食器洗い用布 | dishcloth / dish rag | dishcloth / cloth | テーブルを拭いたり、洗剤をつけて食器を洗ったりする小さめの布 |
| 掃除用ぞうきん | rag / cleaning cloth | cloth / duster | 床や窓、家具の汚れを拭き取る古布や専用クロス |
| キッチンペーパー | paper towel | kitchen roll / kitchen paper | 使い捨ての吸水紙ロール |
イギリス特有の tea towel とは?
イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどの英連邦諸国では、食器を拭く布巾のことをほぼ例外なく tea towel と呼びます。18世紀の英国貴族が紅茶用の繊細な陶磁器を拭くためにリネン布を使った歴史に由来しています。
アメリカで tea towel と言うと、装飾用の凝った布巾を指すことがありますが、イギリスでは家庭の台所にあるごく普通の「食器拭きタオル」を意味します。
- Could you pass me that tea towel?(そこの食器拭きを取ってくれますか? [英])
- Hang the dish towel on the rack to dry.(布巾をラックにかけて乾かしておいてね。 [米])
キッチンペーパーの呼び方の違い
料理の水気を吸い取ったり、油汚れをサッと拭いたりするキッチンペーパーは、アメリカでは paper towel、イギリスでは kitchen roll と呼ばれるのが主流です。こちらも英米で日常的に耳にする単語が分かれるポイントです。
台所ルーティンの英語|洗う・拭く・片付ける
台所での後片付けは、一連の動作としてまとめて覚えてしまうのが最も効率的です。基本の3ステップを押さえましょう。
家事ルーティンを表す3大動詞
「食器を洗う」は wash だけでなく、日常会話では do the dishes という口語表現も非常に良く使われます。そして水分を拭き取った食器を食器棚(cupboard や cabinet)に戻す動作は、句動詞 put away を用いて put away the dishes と言います。
あえて拭かない「自然乾燥」の英語表現
現代の生活では、布巾の衛生面を気にして布巾で拭かず、水切りカゴに置いて自然乾燥させる家庭も多くあります。「自然乾燥させる」と言いたいときは、以下のフレーズが便利です。
- let the dishes air-dry(食器を自然乾燥させる)
- leave the dishes to dry(食器を置いて乾かす)
- put the dishes on the drying rack(水切りカゴに食器を置く)
水切りカゴは英語で dish drying rack や単に dish rack と呼ばれます。
- I don't dry them by hand; I just leave them on the drying rack to air-dry.(手で拭いたりはせず、水切りカゴに置いて自然乾燥させています。)
- Let them air-dry overnight, and we can put them away tomorrow morning.(一晩自然乾燥させて、明日の朝に片付けましょう。)
wash the dishes / do the dishes
dry the dishes(自然乾燥は air-dry)
put away the dishes(棚に戻す)
食器洗いは「洗う・拭く・片付ける」の流れで英語をセットで覚えられます。
家事シェアで使える!実践会話ダイアログ
家族やパートナー、ルームメイトと一緒に台所仕事をするときにそのまま使える、実践的な会話例を紹介します。「洗う」「拭く」「しまう」の役割分担を英語でスムーズに行えるようになりましょう。
シーン1:夕食後の役割分担(洗う人と拭く人)
2人で手分けして食器を片付ける定番のやりとりです。
A: Thanks for the great dinner! I'll wash the dishes.
(美味しい夕食をありがとう!僕がお皿を洗うよ。)
B: Great. You wash, and I'll dry!
(助かるわ。あなたが洗って、私が拭くね!)
A: Sounds like a plan. Where are the clean dish towels?
(決まりだね。きれいな布巾はどこにある?)
B: They are in the second drawer from the top. Here you go.
(上から2番目の引き出しに入っているよ。はい、どうぞ。)
You wash, I'll dry. は、家庭やシェアハウスで非常によく使われる定番の言い回しです。主語と動詞を並べるだけでリズミカルに役割を伝えることができます。
シーン2:拭いて棚にしまってもらう依頼
洗い終わった食器を拭いて元の場所に戻してほしいときの会話です。
A: Could you help me with the kitchen chores?
(キッチンの片付けを手伝ってくれる?)
B: Sure, what can I do?
(もちろん、何をやればいい?)
A: Could you dry these wine glasses and put them away in the cupboard?
(このワイングラスを拭いて、食器棚にしまってもらえる?)
B: No problem. Should I use this cloth?
(いいよ。この布を使えばいいかな?)
A: Yes, please. Make sure they are completely dry so they don't get water spots.
(うん、それでお願い。水垢がつかないように、しっかり水気を取ってね。)
dry ... and put them away のように動詞をつなげることで、「拭いてからしまう」という連続した動作を過不足なく指示・依頼できます。
日常のやりとりをさらに広げたい方は、英会話の総合ガイドを参考にしてください。
理解度チェック
Q1. 洗った食器の水気を拭き取る標準的な英語表現はどれ?
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正解: D. dry the dishes
洗った皿の水分を取り除いて乾いた状態にすることが目的の場合、dry the dishesが最も一般的で自然な表現です。
Q2. 食事中にお菓子でベタついた手を拭く時の適切な表現はどれ?
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正解: A. wipe one's hands
洗った手の水気を乾かすのではなく、食事の汚れやベタつきをぬぐい落とす目的のときはwipe one's handsを使います。
Q3. 食器拭き専用の布巾を指すイギリス英語の表現はどれ?
答えを見る
正解: C. tea towel
イギリスや英連邦諸国では、食器を拭く専用タオルのことをtea towelと呼びます。paper towelなどは別の物を指します。
よくある質問
- Q. 「布巾で拭く」は英語で何と言いますか?
- 皿の水気を布巾で拭く場合は dry the dishes with a dish towel(英では tea towel)と言います。道具を伴うときは前置詞 with を添えるのが自然です。
- Q. wipe the dishes と言うと通じませんか?
- 意味は通じますが、英語の wipe は「汚れをこすり落とす」動作に焦点があるため、水気を取って乾かす文脈では dry the dishes の方が圧倒的に自然です。
- Q. テーブルを拭くときは dry と wipe のどちらですか?
- テーブルを台拭きで拭くときは wipe the table を使います。目的が食べこぼしや油汚れをぬぐい去ることだからです。
- Q. 食器を自然乾燥させる場合の英語表現は?
- 布巾を使わず自然乾燥させる場合は let them air-dry や leave the dishes to dry と言います。水切りカゴは dish rack と呼びます。
- Q. 「私が洗うから拭いて」を短く言うには?
- 日常会話では You dry, I'll wash.(または I'll wash, you dry.)と短く言うのが非常に自然で一般的です。
2026年9月24日更新・モチタン辞典編集部
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