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「英語の聞き取りが苦手です」を英語で伝える表現と克服法
「英語の聞き取りが苦手です」と英語で伝えたいときは、I'm not good at listening to English. や、より口語で自然な I have trouble understanding spoken English. を使うのが適切です。
相手に配慮を求めたいときは「聞き取りが苦手なのでゆっくり話してください」とセットで伝えると、会話がスムーズに進みます。
「英語の聞き取りが苦手です」の基本フレーズ
英語で自分の聞き取り能力について伝える際、状況や相手との関係性に応じて使い分けられる代表的な表現がいくつかあります。まずはネイティブスピーカーに対して自然に通じる3つの基本フレーズを押さえましょう。
1. 最も定番でストレートな表現
I'm not good at listening to English.
(私は英語を聞き取ることが苦手です)
学校教育でもおなじみの be not good at ...(〜が得意ではない、苦手である)を用いた表現です。相手にストレートに苦手意識を伝えられます。
なお、文脈上「英語の」であることが明らかな場合は、to English を省略して I'm not good at listening. と言っても十分に伝わります。
2. ネイティブがよく使う自然でこなれた表現
I have trouble understanding spoken English.
(私は話されている英語を理解するのが苦手です/苦労しています)
ネイティブスピーカーが会話の中で非常に頻繁に使うのが have trouble -ing(〜するのに苦労する、〜がうまくいかない)という構文です。
単に「耳で音を拾う」ことだけでなく、「耳から入ってくる英語の意味を把握することに苦労している」という実質的な状況を的確に描写できます。単語の聞き取り全般に自信がない場面で使いやすい表現です。
3. 表現を柔らかくして印象を良くする控えめな表現
I'm not very good at listening.
(あまり聞き取りが得意ではありません)
My English listening skills aren't that great.
(私の英語のリスニング力はそこまで高くありません)
「全くできない」と否定しきるのではなく、not very や not that great(そこまで優れてはいない)という表現を挟むことで、控えめで謙虚なニュアンスを出せます。ある程度会話はできるものの、早口の英語にはついていけないといった場合にぴったりです。
| 英語表現 | ニュアンス・特徴 | おすすめの場面 |
|---|---|---|
| I'm not good at listening to English. | ストレートに「苦手」と伝える標準形 | 自己紹介・レッスン初回 |
| I have trouble understanding spoken English. | 「話された英語の理解に苦労する」という自然な口語 | 日常会話・旅行・対面時 |
| I'm not very good at listening. | 「あまり得意ではない」と角を立てずに伝える | ビジネス・丁寧な会話 |
| My English listening skills aren't that great. | 客観的に自分のスキルを控えめに説明する | 同僚や友人との雑談 |
状況別:聞き取りが苦手と伝える応用フレーズ
単に「苦手です」と伝えるだけでなく、「ゆっくり話してほしい」「話すのは苦手だが聞き取れる」など、自分の状況を具体的に付け加えると、相手もどのようなスピードや語彙で話すべきかが分かり、コミュニケーションが格段にスムーズになります。
「ゆっくり話してください」とお願いを添えるフレーズ
聞き取りが苦手な理由の多くは、相手のスピードに頭の処理が追いつかないことです。苦手を伝えた直後に、話す速度を落としてもらうよう依頼しましょう。
I'm not good at listening, so could you please speak a little more slowly?
(聞き取りが苦手なので、もう少しゆっくり話していただけますか?)
I have trouble catching fast English. Would you mind slowing down a bit?
(速い英語を聞き取るのが苦手です。少しスピードを落としていただけますでしょうか?)
I'm still learning English, so it would help me a lot if you could speak slowly.
(まだ英語を勉強中ですので、ゆっくり話していただけると大変助かります)
「聞き取れるけれど話せない」「読むのは得意」などの対比フレーズ
自分の得意・不得意のバランスを相手に伝えておくと、相手側も身振り手振りを交えたり、チャットツールで文字を併用してくれたりと配慮しやすくなります。
I can understand English quite well, but I'm not good at speaking.
(英語を聞き取ることは結構できるのですが、話すのが苦手です)
I can read English without much problem, but listening is very difficult for me.
(英語を読むのはそれほど問題ないのですが、聞き取りがとても難しく感じます)
I can catch individual words, but I can't follow full sentences when they are spoken quickly.
(単語単位なら聞き取れるのですが、早口で話されると文全体を追うことができません)
聞き取れなかったその場で使える切り返しテンプレート
| シチュエーション | そのまま使える英語フレーズ | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 完全に聞き逃したとき | Sorry, I didn't quite catch that. Could you say that again? | すみません、よく聞き取れませんでした。もう一度言っていただけますか? |
| 特定の単語が不明なとき | What does that word mean? Could you rephrase it? | その言葉はどういう意味ですか?別の表現で言い換えていただけますか? |
| オンライン会議で聞き取りにくいとき | Could you type that in the chat box? | それをチャットボックスに入力していただけますか? |
| 確認しながら進めたいとき | Let me make sure I understood correctly. Did you mean ...? | 正しく理解できたか確認させてください。〜という意味でしょうか? |
Could you please speak a little more slowly?
I can understand English quite well, but I'm not good at speaking.
I can read English without much problem, but listening is very difficult.
自分の状態や要望を具体的に添えることで配慮を引き出せます。
会話全体の流れをスムーズにする表現は、英会話の総合ガイドでまとめて確認できます。
次の疑問聞くことだけでなくスピーキングにも不安があるなら、英語を話すのが苦手と伝えるフレーズもあわせて覚えておくと安心です。
和製英語ヒアリングの注意点とhear・listenの違い
日本ではリスニングテストや聞き取り調査のことを「ヒアリング」と呼ぶことが定着していますが、英語で聞き取り能力を指して hearing を使うと、思わぬ誤解を招くことがあります。正しい単語の選択と使い分けを整理しておきましょう。
和製英語「ヒアリング(hearing)」を使ってはいけない理由
日本人がよく言いがちな誤用として、以下のような文があります。
× My English hearing is bad.
英語の hearing は、語学の聞き取り能力ではなく、耳の医学的な機能である「聴覚・聴力」を指します。そのため、My hearing is bad. と言うと、ネイティブには「耳が遠い」「耳に疾患があって物理的に音が聞こえにくい」という意味に受け取られてしまいます。
語学としての聞き取り力を言いたい場合は、必ず listening (skills) や comprehension(理解力)という言葉を使いましょう。
hear と listen to の根本的な違い
英語の「聞く」を表す代表的な2つの動詞、hear と listen は、意識の向け方に大きな違いがあります。
表は横にスクロールできます →
| 動詞 | 動作の性質 | ニュアンスと意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| hear | 受動的(自然に耳に入る) | 音や声が勝手に耳に入ってくる知覚現象。「聞こえる」に近い感覚。 | Did you hear that strange noise? (今の奇妙な物音が聞こえた?) |
| listen to | 能動的(意識を向けて聴く) | 注意を集中して耳を傾ける意図的な行動。「耳を澄まして聴く」こと。 | I listen to English news podcasts every morning. (私は毎朝英語のニュースポッドキャストを聴いています) |
したがって、「英語を意識して聴き取る学習」は常に listening であり、「相手が言った音声を集中して聞き取るのが苦手」という文脈では I'm not good at listening to English. と listen を用いるのが文法・意味論ともに正解となります。
一方、「電波が悪くて声が聞こえない」という物理的現象のときは I can't hear you clearly.(あなたの声がはっきり聞こえません)のように hear を使います。
hearing
- 耳の医学的な機能(聴覚・聴力)
- My hearing is bad は耳が遠い・疾患の意
- 語学の聞き取り力には使えない
listening
- 意識を向けて集中して聴く行動
- 語学の聞き取り学習や理解力
- I'm not good at listening が正解
語学力としての聞き取りにはhearingではなくlisteningを使います。
次の疑問日常会話やビジネスでのニュアンスの違いをより深く整理したいなら、ヒアリングとリスニングの使い分けの解説が役に立ちます。
英語が聞き取れない原因を診断するチェックリスト
スクリプト(英文テキスト)を見れば簡単に理解できるのに、音声になると急に理解できなくなる経験を持つ学習者は非常に多いです。英語のリスニングは、脳内で「音を拾う作業(音声知覚)」と「意味を理解する作業(意味理解)」の2段階で行われています。自分がどちらの段階でつまずいているかを診断しましょう。
自己診断チェックリスト
| つまずきの状態 | 主な原因の分類 | 起きている現象と対策の方向性 |
|---|---|---|
| スクリプトを見ても知らない単語や構文が多くて意味がわからない | 語彙力・文法知識の不足 | 読んでも理解できない英語は聞いても理解できません。まずは基礎語彙と文法のインプットが必要です。 |
| 文字を見れば中学生レベルの英文なのに、音だけだと別の呪文に聞こえる | 音声知覚の不一致(発音・音変化) | 自分が想定している音と、ネイティブが実際に発声している音の間に大きなズレがあります。音変化のルール習得が急務です。 |
| 1語1語の単語は拾えるが、文の終わり頃には文頭の内容を忘れてしまう | 意味理解の処理遅延(返り読み癖) | 頭の中で日本語に訳しながら聞いているため、脳の処理速度がネイティブの話す速度に追いついていません。 |
| 早いスピードだとカタマリ(意味の区切り)が捉えられない | 英語のリズム・イントネーションの未定着 | 英語特有の強弱アクセントやポーズの位置を体感できていない状態です。オーバーラッピング等の練習が必要です。 |
多くの日本人学習者が直面する最大の壁は、「文字を見ればわかるのに、音だけだと聞き取れない」という2番目のパターンです。これには英語特有の「音声変化」が深く関わっています。

次の疑問自分がつまずいている段階をさらに詳しく突き止めたいときは、英語が聞き取れない原因と具体的な対策を確認してみましょう。
なぜ音が変わる?ネイティブ特有の音声変化3パターン
ネイティブスピーカーは、息を切らさずに滑らかに話すために、単語と単語の境界にある音を無意識につなげたり、発音を省いたりします。これを「音声変化」と呼びます。音声変化の主要な3大パターンを理解するだけで、これまで雑音に聞こえていた英語が急にクリアな単語として耳に入ってくるようになります。
1. 連結(リンキング / Liaison)
前の単語の末尾の子音と、次の単語の先頭の母音がくっついて、1つの音のように発音される現象です。
- check it out:カタカナ表記の「チェック・イット・アウト」ではなく、check-i-tout(チェキダウッ)のように連続します。
- an apple:子音 n と母音 a がつながり、a-napple(アナポー)と発音されます。
- hold on:子音 d と母音 o が結びつき、hol-don(ホウルドン)と聞こえます。
2. 脱落(リダクション / Elision)
特定の子音(特に t, d, k, p など)が前後の音の関係で発音されなくなる、あるいは極めて弱く息を止めるだけになる現象です。
- good morning:d の音が脱落し、「グッモーニング」のように発音されます。
- last night:t が発音されず、「ラスナイッ」のように聞こえます。
- take care:前の k と後ろの k が重なり、1つの「テイケア」になります。
3. 同化(Assimilation)や弱形(Weak forms)
隣り合う音に引っ張られて別の音に変化したり、代名詞や前置詞などの重要度の低い語(機能語)が極端に短く弱く発音される現象です。
- could you:d と y が合体して「クッジュ」に変化します。
- want to:日常会話では極めて高い頻度で wanna(ワナ)に変化します。
- for you:for は強く「フォー」と読まれず、「ファ」のように曖昧母音で弱く発音され、「ファユー」と聞こえます。
表は横にスクロールできます →
| 音声変化の種類 | 典型的な実例 | 本来の単語の並び | 実際の聞こえ方 |
|---|---|---|---|
| 連結(リンキング) | pick it up | pick + it + up | ピッキタップ |
| 脱落(リダクション) | next week | next + week | ネクスウィーク |
| 弱形・同化 | did you see him? | did + you + see + him | ディッジュ・シーイム |
聞き取り苦手を着実に克服する3ステップ学習法
英語の聞き取りが苦手な状態から抜け出すには、単にラジオや動画を漫然と聞き流す「聞き流し学習」をしても効果は期待できません。音声を精密に捉え、自分の口で再現できるようにする科学的なトレーニングが必要です。効果が実証されている3つのステップを順番に実践しましょう。
ステップ1:ディクテーションで「聞き取れない箇所」を可視化する
ディクテーションとは、流れてくる英語音声を聴き、一言一句そのまま紙やキーボードで書き起こすトレーニングです。
- 手順:1文ずつ音声を止めながら書き取ります。聞き取れない部分は3回ほど巻き戻して聴き直します。
- 効果:自分が「単語を知らないのか」「知っているのに音声変化で聞き取れなかったのか」が明確になります。赤ペンでスクリプトと突き合わせることで、自分のリスニングの弱点が完全に浮き彫りになります。
ステップ2:音変化を意識したオーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプト(英文)を目で追いながら、流れてくるネイティブの音声に自分の声をぴったり重ねて同時に発音する練習です。
- 手順:スクリプトを見ながら、音声のスピード、強弱、息継ぎのタイミングに合わせて完全にユニゾン(同時)で発声します。
- 効果:ネイティブのスピード感覚とリズムが身体に染み込みます。自分が発音できるスピードの英語は、耳でも自然と聞き取れるようになります。
ステップ3:シャドーイングで脳の処理速度を引き上げる
シャドーイングとは、スクリプトを見ずに、聞こえてくる音声を影(シャドー)のように1〜2語遅れてそのまま真似して声に出すトレーニングです。
- 手順:テキストを見ずに耳からの音だけに集中し、少し遅れて復唱します。最初は音だけを真似することに集中し、慣れてきたら意味を思い浮かべながら発話します。
- 効果:耳から入った音声を脳内で一時保持し、即座に再現する回路が鍛えられます。これにより、日本語を介さずに英語を語順のまま理解する「英語脳」が育成され、早口の会話にもついていけるようになります。
この3ステップを1日15分〜30分、短めの素材(30秒〜1分程度のニュースや日常会話の音声)を使って1週間同じ素材で繰り返すことが、聞き取り苦手を確実に克服する近道です。
音声を書き起こし、弱点を可視化する
スクリプトを見ながら音声と同時に発音する
見ずに1〜2語遅れて復唱し処理速度を高める
弱点の可視化から発音の同調、即座の再現へと段階的に鍛えます。
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理解度チェック
Q1. 「英語の聞き取りが苦手です」を表す自然な英文は?
- I have trouble understanding spoken English.
- My English hearing is bad.
- I am bad at hearing to English.
- I cannot hear spoken English very well.
答えを見る
正解: A. I have trouble understanding spoken English.
have trouble -ingを用いた表現は、ネイティブが会話で頻繁に使う自然な表現です。語学の能力にhearingを使うのは誤用です。
Q2. 「My hearing is bad.」が招く誤解とは?
- 文法が間違っていると思われる
- 英語を話すのが苦手だと誤解される
- 文字を読むのが苦手だと誤解される
- 耳が遠く物理的に音が聞こえにくいと思われる
答えを見る
正解: D. 耳が遠く物理的に音が聞こえにくいと思われる
hearingは語学の聞き取り力ではなく医学的な聴力を指すため、「耳が遠い」「耳に疾患があって音が聞こえにくい」と受け取られます。
Q3. 英文を見ずに音声を少し遅れて復唱する練習法は?
- ディクテーション
- シャドーイング
- オーバーラッピング
- リンキング
答えを見る
正解: B. シャドーイング
シャドーイングは、スクリプトを見ずに聞こえてくる音声を影のように1〜2語遅れてそのまま真似して声に出すトレーニングです。
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よくある質問
- Q. 英語のヒアリングとリスニングの違いは何ですか?
- 英語の hearing は自然に耳に入ってくる受動的な「聴力」を指し、listening は意識を集中して聴く能動的な「聞き取り行為」を指します。語学力を伝える際は listening を使います。
- Q. 聞き取れないとき、相手を不快にさせない聞き返し方は?
- 単に What? と言うのは失礼にあたります。Pardon? や Could you say that again, please? など丁寧な依頼表現を使うと好印象です。
- Q. 映画や海外ドラマを聞き流すだけで聞き取りは上達しますか?
- 意味や音変化を意識しない聞き流しだけでは上達しません。まずは短い音声のスクリプトを確認し、精聴やシャドーイングを行ってから多聴へ移るのが効果的です。
- Q. リスニングの練習にはどんな音声教材が向いていますか?
- スクリプト(英文テキスト)と日本語訳が必ず付いており、自分の現在のレベルで6〜7割程度理解できる長さ30秒から1分程度の素材が最も適しています。
- Q. 早口な英語に頭の処理が追いつかないときの対策は?
- 返り読みをせず英語の語順通りに理解する練習が必要です。スラッシュリーディング(意味の区切りごとに読むこと)やシャドーイングを繰り返すことで処理速度が向上します。
2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部