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中学生英語文法問題の総点検と学年別頻出演習

中学生英語文法問題の総点検と学年別頻出演習

中学生の英語文法問題を短期間で解けるようにするには、単語を機械的に当てはめるのではなく、主語と動詞の組み合わせ、および文の時制を最初に見極める手順の定着が不可欠です。be動詞と一般動詞の混同を防ぎ、助動詞や不定詞、関係代名詞の語順規則を把握すれば、穴埋めや並び替え問題の正答率は確実に上がります。

中学生英語文法問題を解くための3つの思考手順

文法問題で失点する多くの原因は、文全体の構造を見ずに文脈のイメージだけで単語を選んでしまう点にあります。規則に基づいた思考手順を踏むことで、見慣れない英文であっても正解を導き出せます。

手順1:主語(S)と動詞(V)を最初に見つける

英語の文には、原則として1つの文(節)に主語と動詞が1組存在します。空所補充や並び替えに取り組む際は、まず「誰が(主語)」「どうする・どんな状態だ(動詞)」に該当する語句を確認します。

主語が三人称単数(he, she, it や単数の名詞)で現在の話であれば、一般動詞に -s や -es を付ける必要があります。

手順2:文の時制と文意(肯定・否定・疑問)を特定する

文末の句や文脈の手がかりから、時制を判別します。例えば文中に yesterday(昨日)や last week(先週)があれば過去形、now(今)や look!(見て!)があれば現在進行形、tomorrow(明日)があれば未来を表す表現(will や be going to)を用います。

同時に、文末がピリオドかクエスチョンマークかを確認し、否定語の有無を確かめます。

手順3:修飾語句を省いて文の骨組みを捉える

前置詞句(in the park, with my friends など)や接続詞節、関係代名詞節などの修飾部分をカッコでくくり、文の骨格を明確にします。骨組みが正しく成立しているかを確認したあとに修飾語を適切な位置へ配置することで、並び替え問題での語順ミスを防ぐことができます。

文法問題を解く3つの手順
1主語と動詞の確認

誰がどうするかを確認し、三単現のsやesの必要性を判断する。

2時制と文意の特定

文末の語句等から時制を判別し、肯定・否定・疑問の形を決める。

3修飾語句の整理

前置詞句などをカッコでくくり、骨組みを確認して正しく配置する。

英文の構造を主語・動詞から順に捉えていく解法ステップです。

中1英語文法の頻出問題と解説

中学1年生の文法は、その後のすべての英語学習の土台となります。特に be動詞 と 一般動詞 の区別、三人称単数現在形(三単現)、疑問詞、現在進行形 は定期テストで最も配点が高い重要単元です。

【問題1】be動詞と一般動詞の使い分け(空所補充)

次の日本文に合うように、空所に適する語を入れなさい。
「あなたは放課後、テニスを練習しますか。」
(    ) you practice tennis after school?

解答:Do
解説:文中に practice(〜を練習する)という一般動詞が含まれています。主語が you で現在の疑問文を作るため、文頭には Do を置きます。Are you practice... と be動詞 を混入させてしまうミスが非常に多いため注意してください。

【問題2】三人称単数現在形(語形変化)

次の英文の (    ) 内の動詞を適切な形に直しなさい。
My brother ( teach ) English at a junior high school.
(私の兄は中学校で英語を教えています。)

解答:teaches
解説:主語の my brother は「私(一人称)」でも「あなた(二人称)」でもない単数の人物(三人称単数)です。現在の事実を述べているため、動詞の語尾に -es を付けます。

語尾が [tʃ](チ)の音で終わる動詞(teach, watch など)には -es を付け、発音は [tʃɪz](チズ)となります。

【問題3】疑問詞を用いた疑問文(並び替え)

次の日本文に合うように、語句を正しく並び替えなさい。
「彼女は日曜日にどこへ行きますか。」
[ she / where / on / go / does / Sundays ] ?

解答:Where does she go on Sundays?
解説:場所を尋ねる疑問詞 where を文頭に置きます。その後に疑問文の語順(助動詞・動詞+主語+動詞の原形)を続けるため、does +主語 she +動詞の原形 go と並べます。時を表す修飾語 on Sundays は文末に配置します。

【問題4】現在進行形(文の書き換え)

次の英文を現在進行形の文に書き換えなさい。
Ken runs in the park.(ケンは公園を走ります。)

解答:Ken is running in the park.(ケンは公園を走っています。)
解説:現在進行形は< be動詞 +動詞の -ing 形 >で作ります。

主語 Ken に合わせて be動詞 は is を選択します。run の -ing 形は、短母音+子音字で終わる単語のため最後の文字を重ねて running と綴ります。

疑問詞を用いた疑問文の語順
疑問詞+助動詞・動詞+主語+動詞の原形+修飾語

Where does she go on Sundays?彼女は日曜日にどこへ行きますか。

疑問詞を文頭に置き、その後に疑問文の語順を続ける文構造です。

基礎を固めるプリント演習に取り組みたいときは、中1英文法まとめ練習問題プリントを活用してください。

次の疑問解説を読んだあとに自力で解けるか試したいときは、中1英語の練習問題プリントで知識の定着を確かめてみましょう。

中2英語文法の頻出問題と解説

中学2年生では、過去の表現に加えて、動詞の働きを広げる準動詞(不定詞・動名詞)、助動詞、比較表現、文と文をつなぐ接続詞が登場します。表現の幅が一気に広がる分、規則の正確な整理が求められます。

【問題1】不定詞の3用法(識別問題)

次の英文の下線部と同じ用法の不定詞を含む文を、ア〜ウから1つ選びなさい。
I want to visit Hokkaido this summer.(私は今年の夏、北海道を訪れたいです。

)
ア:He studied hard to pass the exam.(彼は試験に合格するために一生懸命勉強しました。)
イ:I have a lot of books to read.(私には読むべき本がたくさんあります。

)
ウ:To learn new things is fun.(新しいことを学ぶのは楽しいです。)

解答:ウ
解説:問題文の to visit は動詞 want の目的語になっており、「訪れること」という意味の名詞的用法です。選択肢アは「合格するために」という目的を表す副詞的用法、イは「読むべき」と直前の books を修飾する形容詞的用法、ウは「学ぶことは」と文の主語になっている名詞的用法です。したがってウが正解です。

【問題2】動名詞と不定詞の使い分け(適語選択)

次の英文の空所に入る最も適切な語を1つ選びなさい。
She enjoyed (    ) with her friends yesterday.
[ 1. talk / 2. to talk / 3. talking / 4. talked ]

解答:3. talking
(彼女は昨日、友達とおしゃべりをすることを楽しみました。)
解説:動詞 enjoy は、目的語に不定詞(to +動詞の原形)を取ることができず、動名詞(動詞の -ing 形)のみを目的語に取ります。同様に finish, stop も動名詞を好む代表的な動詞です。

【問題3】比較級と最上級(書き換え問題)

次の2つの文がほぼ同じ意味になるように、空所に適する語を入れなさい。
No other mountain in Japan is higher than Mt. Fuji.
= Mt. Fuji is the (    ) mountain in Japan.

解答:highest
(富士山は日本で最も高い山です。)
解説:上の文は< No other +単数名詞+比較級+ than >で「ほかのどの〜も…より高くない」という原級・比較級を用いた最上級相当の表現です。

下の文は通常の最上級の形< the +最上級(-est)>で言い換えるため、high に -est を付けた highest が入ります。

【問題4】接続詞 that / when / because(並び替え)

次の日本文に合うように、語句を正しく並び替えなさい。
「私は彼が親切な少年だと知っています。」
[ is / boy / that / I / a / he / know / kind ] .

解答:I know that he is a kind boy.
解説:「私は知っている」という主節 I know の後に、接続詞 that を置き、その後に<主語+動詞>の文(he is a kind boy)を続けます。この that は名詞節を導き、日常会話や短い文では省略されることもあります。

不定詞の3つの用法
不定詞の用法

名詞的用法

  • 〜すること
  • 文の主語や目的語になる

副詞的用法

  • 〜するために
  • 目的などを表す

形容詞的用法

  • 〜するための・〜すべき
  • 直前の名詞を修飾する

不定詞(to+動詞の原形)が文中で果たす3つの役割の分類です。

問題形式別の解法ポイントと対策手順

定期テストや高校入試の文法問題は、主に出題形式が決まっています。それぞれの形式に応じた着眼点を持つことで、解答時間を短縮し正確性を高められます。

問題形式主な問われ方着目すべきポイント・解法のコツ
空所補充(適語選択)文中のカッコに1語または語群を入れる主語の人称・数、文末の時制表現、前後の前置詞や動詞の語法を確認する
語順整序(並び替え)指定された語句を正しい順序に並べるまず動詞を探して主語を決め、残った語句の修飾関係(名詞+前置詞句など)を塊にする
文の書き換え同じ意味の文や指定の形に変える能動態⇄受動態、比較級⇄最上級、現在完了⇄過去形など、定型公式の置き換え規則を当てはめる
和文英訳(部分英作)日本語の意味を表す英文を書く「誰が・どうする」の骨組みを英語の語順で書き出し、時制と前置詞の抜けを防ぐ

空所補充は直前の品詞と文末の手がかりを確認する

空所の直前にある語が一般動詞なのか、be動詞 なのか、助動詞なのか、あるいは前置詞なのかを必ず確かめます。例えば前置詞の後ろであれば名詞または動名詞(-ing)しか入らないといった、品詞の結合ルールを利用することで選択肢を一気に絞り込めます。

並び替え問題は意味の塊(チャンク)を作る

語数が多い並び替え問題では、いきなり最初から並べようとせず、関連する2〜3語のセットを先に作ります。例えば to と動詞の原形を組み合わせたり、interested と in をペアにしたりして選択肢の数を減らしてから、文全体の主語と動詞の骨格に組み込みます。

中学英語文法の練習問題のイメージ

つまずきやすいNG例と見分け方の鉄則

テストで多くの生徒が間違えてしまうポイントには明確なパターンがあります。よくある誤答例と正しい英文を対比して、混同を防ぎましょう。

つまずきやすい文法項目よくある誤答(NG)正しい英文(OK)と判別の理由
一般動詞の否定文・疑問文He is not play soccer.
Are you like music?
He does not play soccer.
Do you like music?
一般動詞がある文では do / does / did を使う
過去形と現在完了の混同I have seen him yesterday.I saw him yesterday.
過去の特定の一点を表す語(yesterday, ago, when〜)は現在完了と併用不可
助動詞の後の動詞の形She can plays the piano.She can play the piano.
助動詞(can, will, must など)の直後は必ず動詞の原形にする
受動態の動詞落ちThis book written by Soseki.This book was written by Soseki.
受動態は< be動詞 +過去分詞>なので be動詞 を省略しない

過去の一点を表す言葉と現在完了形は併用できない

定期テストや高校入試で極めて狙われやすいのが、現在完了形(継続・完了・経験)と過去形の見分けです。現在完了形は「現在までのつながり」を表す文法であるため、過去のある特定の日時や時点を直接指す語句(yesterday, last night, two days ago, when I was a child など)と一緒に使うことができません。

これらの語句がある場合は、現在完了ではなく通常の過去形を選択します。

学年別・目的別の問題演習とおすすめの進め方

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英文法を効率よく身につけるには、自分の現在の学力段階と目的に合った問題形式・教材を選び、反復練習を行うことが大切です。

基礎固め・苦手克服:薄いドリルでパターン練習

英語が苦手な段階では、難しい語彙が含まれる長文読解問題集を避けてください。中1・中2の基本単語のみで構成された、見開きで1単元の文法ルールがまとまっている薄い書き込み式ドリルが適しています。

「肯定文を否定文に直す」「主語を He に変えて書き換える」といった単純な型変換を反復し、身体で語順を覚えることが近道です。

定期テスト対策:教科書準拠のワークを3周解く

定期テストで80点以上を目指す場合は、学校で配付される教科書準拠ワークを試験範囲に合わせて最低3回解き直します。1周目で間違えた問題に印を付け、2周目は印の付いた問題のみを解き直します。前日に行う3周目で全問正解できる状態に仕上げることで、内申点の向上に直結します。

高校入試対策:ランダム形式の総合問題集へ移行

中学3年間の全単元を一通り履修した後は、単元別(不定詞の章、受動態の章など)の問題集から、すべての文法項目がランダムに出題される総合演習問題集や公立高校の過去問へステップアップします。

「どの文法規則を使って解くべきか」を文脈から自力で見抜く実践力を養うことで、初見の長文読解や英作文にも対応できるようになります。

目的別の問題演習ステップ
◀ 基礎固め実践応用 ▶
薄い書き込み式ドリル基本単語のみの単純な型変換で語順を反復練習する。
教科書準拠ワーク(3周)間違えた問題を中心に3周解き直して定期テスト対策を行う。
ランダム形式の総合問題集全単元ランダム演習や過去問で使う文法を見抜く力を養う。

学習段階と目的に応じたおすすめの問題演習の進め方です。

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英文法の疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. 文法問題を解く思考手順として、最初に行うことはどれ?

  1. 文末のピリオドや疑問符を確認する
  2. 主語(S)と動詞(V)を見つける
  3. 前置詞句などの修飾語句を並べる
  4. yesterdayなどの時制の手がかりを探す
答えを見る

正解: B. 主語(S)と動詞(V)を見つける
本文では「手順1:主語(S)と動詞(V)を最初に見つける」と示されています。

Q2. 動詞enjoyの目的語として文法的に正しい英文はどれ?

  1. She enjoyed to talk yesterday.
  2. She enjoyed talk yesterday.
  3. She enjoyed talking yesterday.
  4. She enjoyed talked yesterday.
答えを見る

正解: C. She enjoyed talking yesterday.
enjoyは目的語に不定詞を取れず、動名詞(-ing形)のみを目的語に取ると説明されています。

Q3. 現在完了形と一緒に用いることができない語句はどれ?

  1. now
  2. look!
  3. tomorrow
  4. yesterday
答えを見る

正解: D. yesterday
yesterdayなど過去の特定の一点を表す語句は、現在完了形と併用できないと述べられています。

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よくある質問

Q. 英語が苦手な中学生は何から復習すべき?
中1で学習する「be動詞と一般動詞の使い分け」からやり直してください。この2つの動詞の区別があいまいなまま進むと、中2・中3の過去形や助動詞、受動態で必ずつまずきます。
Q. 文法問題を解くとき単語力はどれくらい必要?
文法規則を理解する段階では、中1〜中2レベルの基本動詞・名詞(約300〜500語)がわかっていれば十分です。難しい単語の暗記と文法ルールの定着は切り離して学習を進めましょう。
Q. 文法の並び替え問題で語順が混乱するときの対策は?
まず日本語訳を見て「誰が」「どうする」に当たる主語と動詞を確定させます。残った語句で前置詞句や不定詞などの塊(意味のまとまり)を作り、後ろから付け足す手順を徹底してください。
Q. 現在完了形と過去形の見分け方は?
yesterday や ago など「過去の特定の日時」を示す語句があれば過去形を使います。for や since など「期間の幅」を示す語や、just, already があれば現在完了形を使います。
Q. 中学生の文法問題はノートに解くべき?
問題集に直接書き込まず、ノートに解答を書きましょう。間違えた問題にチェックを入れ、数日後に解き直して自力で正解できるようになるまで繰り返す復習サイクルが効果的です。

2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部