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researchは不可算名詞!正しい使い方と言い換え
現代英語において名詞のresearchは原則として不可算名詞(数えられない名詞)です。そのためa researchと不定冠詞を付けたり、複数形でresearchesとしたりする表現は誤用とみなされます。
「たくさんの研究」を表す場合はmuch researchやa lot of researchを用い、個別の研究を数えたいときはa studyやa piece of researchと言い換えます。
researchが不可算名詞である結論と○×判定
英語のresearchは、学術的な探求やデータ収集といった「調査活動全般」を指す抽象名詞であり、文法上は不可算名詞(Uncountable noun)として扱われます。
日本語では「1つの研究」「複数の調査」と自然に数えられるため、英語でもa researchやresearchesと書いてしまいがちですが、標準的な英語では不自然、あるいは文法的な誤りと判断されます。
まずは、どのような修飾語や形態が正しく、何が誤りなのかを一覧で確認しましょう。
| 判定 | 表現 | 文法的な解説 |
|---|---|---|
| NG | a research | 不可算名詞に不定冠詞aは付けられません。 |
| NG | two researches / three researches | 不可算名詞を複数形にして数詞を直前につけることはできません。 |
| NG | many researches | 数えられる名詞の複数形を修飾するmanyは使えません。 |
| OK | some research | 可算・不可算の双方に使えるsomeで「いくらかの調査・研究」を表せます。 |
| OK | much research | 不可算名詞の量を強調するmuchで「多くの研究」を表せます。 |
| OK | a lot of research | 口語から論文まで幅広く「たくさんの研究」を表せます。 |
| OK | a piece of research | 単位を表す名詞を補うことで「1件の研究」を表現できます。 |
| OK | a study / studies | 個別の研究を1件、2件と数えたいときは可算名詞に言い換えます。 |
学術論文(Academic Writing)やTOEIC、英検などの試験ライティングでは、名詞researchにaを付けたり複数形にしたりすると減点の対象になります。迷ったときは「researchは数えられない」と認識しておくことが安全です。
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なぜ不可算名詞?コアイメージとsearchとの違い
日本語の感覚では「研究論文を1本読んだ」「新しい研究が3件発表された」と具体的に数えられるように思えます。それにもかかわらず、なぜ英語のresearchは不可算名詞として扱われるのでしょうか。その理由は、この単語が持っているコアイメージと語源にあります。
「具体的な成果物」ではなく「終わりのない探求活動」を指す
英語のresearchが指しているのは、製本された論文や個別の実験手順そのものではありません。真理や新しい事実を突き止めるために行われる「継続的で包括的な探求プロセス全体」を指しています。
水(water)や情報(information)と同じように、明確な物理的境界線で区切ることができない概念であるため、量として把握する不可算名詞になります。
searchは可算名詞になるのに、なぜresearchは不可算なのか
英語学習者が疑問に感じやすい点として、基本語であるsearch(捜索・検索)は可算名詞としても使えるという事実があります。たとえば警察による捜索活動やウェブ検索は、a search for the missing boy(行方不明の少年の捜索)やweb searches(ウェブ検索)のように、開始と終了がはっきりした1回ごとの個別アクションとして数えることができます。
一方、researchは接頭辞のre-(強意、あるいは反復)とsearch(探す)が結びついた語源を持ちます。単に「1回探す」にとどまらず、「徹底的に、あるいは何度も繰り返し調査・思索し続ける行為そのもの」を意味するようになりました。
その結果、1回ごとの境界線が消え去り、学術やビジネスにおける「包括的な探求活動」という抽象度の高い枠組みを表す名詞として定着したため、不可算名詞として扱われるようになったのです。
search(可算名詞)
- 開始と終了が明確な1回のアクション
- a search / web searchesと数えられる
- 例:行方不明者の捜索やウェブ検索
research(不可算名詞)
- re-(反復・強意)+searchが語源
- 境界線がなく継続的・包括的な探求活動
- 論文や個別の実験手順そのものではない
1回ごとの個別アクションか、境界のない包括的な探求活動かによる違いです。
同じように日常的に使われる数えられない名詞(不可算名詞)の英単語もあわせて確認しておきましょう。
次の疑問日本語の感覚だと数えられそうなのに英語では不可算になる語として、equipmentが不可算名詞として扱われる理由も合わせて押さえておくと納得しやすくなります。
researchesと書くと動詞と誤読される文法リスク
現代英語でも歴史的な古い文献やごく限られた専門分野で名詞のresearchesが見られることはあります。しかし、現代の英文作成で名詞としてresearchesを使うことは明確なリスクを伴います。その最大の理由が「動詞の三人称単数現在形との誤読」です。
researchは名詞だけでなく「〜を研究する、調査する」という他動詞・自動詞としても非常によく使われます。そのため、主語の直後にresearchesを名詞の複数形として配置すると、読み手は瞬時に動詞として構文を解析してしまい、文構造を見失う原因になります。
文構造の誤読を引き起こす例
たとえば次のような文を想定してみましょう。
不自然な文:Dr. Tanaka's researches into genetics showed clear results.
改善された文:Dr. Tanaka's studies on genetics showed clear results.
(田中博士の遺伝学に関する研究は明確な結果を示した。)
不自然な文では、文頭のDr. Tanaka'sの後に続くresearchesが「田中博士が〜を研究している」という動詞句なのか、主語となる名詞句なのかが一瞬判別しづらくなります。
ネイティブスピーカーや論文査読者は、名詞の複数形としてresearchesが来ると引っかかりを覚え、不自然な英語と判定します。個別の研究実績を複数形として主語に据えたい場合は、常に可算名詞であるstudiesを使用するのが確実です。
個別の研究を数えたいときの安全な言い換え一覧
「1つの研究」「3件の調査」と具体的な数を明記したい場合、researchの語形を無理に変えるのではなく、可算名詞に置き換えるか、単位を表す表現を補うのが正しい対処法です。
1. a study / studies に言い換える(最も推奨)
学問的な調査や実験の1つ1つを指す場合、最も自然で汎用性が高い単語はstudyです。studyは可算名詞であるため、冠詞のaを付けたり、複数形のstudiesにしたりできます。
例文:A recent study suggests that adequate sleep improves memory retention.
(最近の1つの研究は、十分な睡眠が記憶の保持を向上させることを示唆している。)
例文:Numerous studies have confirmed the effectiveness of this vaccine.
(多数の研究がこのワクチンの有効性を確認している。)
2. a piece of research を使う
researchという単語そのものを残したまま「1件の研究」と数えたいときは、a piece ofを前につけます。家具(furniture)をa piece of furniture、情報(information)をa piece of informationと数えるのと同じ規則です。
例文:This is an outstanding piece of research conducted by the university team.
(これは大学の研究チームによって実施された優れた1件の研究成果です。)
複数形にする場合はtwo pieces of research、several pieces of researchのようにpiece側を変化させます。
3. 具体的な名詞(project, paper, survey)を組み合わせる
researchを形容詞のように名詞の直前に置き、複合名詞として数える方法も実務や論文で重宝されます。
| 言い換え表現 | ニュアンス | 可算名詞としての用法例 |
|---|---|---|
| a study / studies | 個別に行われた実験、観察、学術調査 | Several studies support this theory. |
| a piece of research | 1つのまとまった研究成果や研究活動 | She published an important piece of research. |
| a research project | 予算や期間が決まった具体的な研究課題 | We launched a new research project. |
| a research paper | 学術誌や学会に向けて執筆された論文 | He has authored three research papers. |
| a survey / surveys | アンケートや統計データ採取による調査 | The company conducted a customer survey. |
可算名詞に言い換え
- a study(1件の研究)
- studies(複数の研究)
単位表現を補う
- a piece of research
- two pieces of research
複合名詞にする
- projectと組み合わせ
- paperと組み合わせ
- surveyと組み合わせ
researchをそのまま数えずに、可算名詞や単位表現を使って安全に表現します。

文脈別の使い分け:research・study・surveyの比較
学術論文、ビジネス文書、日常会話など、場面によって選ぶべき適切な表現は異なります。それぞれの単語が持つニュアンスの違いを整理しました。
ニュアンスの比較表
表は横にスクロールできます →
| 単語 | 可算 / 不可算 | 主な意味 | 適した文脈 |
|---|---|---|---|
| research | 不可算 | 体系的・継続的な研究活動全般、リサーチ | 論文の背景説明、事業計画、市場分析 |
| study | 可算(研究の意味時) | 個別の調査研究、実験、検証 | 先行研究の引用、具体的な実験結果の報告 |
| survey | 可算 | 質問紙調査、アンケート、概況調査 | 市場調査、意識調査、顧客満足度測定 |
| paper | 可算 | 研究内容をまとめた学術論文 | 学会発表、ジャーナルへの投稿・引用 |
どの単語を選ぶべきかの判断基準
- 個別の調査・実験を引用したいとき:「先行研究によると」と個々の事例を挙げるなら可算名詞のPrevious studies have shown that...を選びます。
- 包括的な分野・取り組み全般を述べたいとき:「がん研究の分野において」など広範な領域を指すなら不可算名詞のCancer research has advanced significantly.が自然です。
- アンケートや市場の動向を探るとき:対象者に質問してデータを集める手法であれば、conduct a market surveyやa customer surveyを用います。
相性の良い動詞と前置詞のコロケーション一覧
不可算名詞としてのresearchを自然に使いこなすためには、一緒に用いられる動詞(コロケーション)と、研究の対象を示す前置詞のパターンを把握しておくことが不可欠です。
「研究を行う」を表す代表的な動詞
日本語の「研究をする・行う」に対応する英語動詞は、文脈の硬さに応じて使い分けられます。
| 動詞 | フォーマル度 | 用法とニュアンス |
|---|---|---|
| conduct research | フォーマル | 学術論文や公的報告書で最も頻出する表現。計画に基づいた調査を遂行する。 |
| carry out research | 標準〜フォーマル | 研究や実験を着実に実行・完遂するニュアンス。学術論文でも広く用いられる。 |
| do research | 日常〜ビジネス | 会話や一般的なやり取りで最も自然な表現。自分で調べる行為全般に使える。 |
| undertake research | 非常にフォーマル | 大規模な研究プロジェクトや重責を伴う調査に着手する。 |
例文:The institute is conducting research into renewable energy sources.
(その研究所は再生可能エネルギー源に関する研究を行っている。)
例文:Before buying a house, you need to do plenty of research.
(家を購入する前には、十分な下調べをする必要があります。)
研究対象を表す前置詞(on / into / about)の使い分け
「〜についての研究」と言いたい場合、前置詞によってフォーマル度や焦点の当て方が異なります。
- research on + 対象:最も一般的で標準的な組み合わせです。特定の主題やテーマに対する研究を表します。
例文:She published extensive research on climate change.(彼女は気候変動に関する大規模な研究を発表した。) - research into + 対象:問題の根本原因を徹底的に掘り下げて探求するニュアンスを持ち、学術的・専門的な響きが強くなります。
例文:Further research into the causes of the disease is required.(その病気の原因に関するさらなる調査が求められている。) - research about + 対象:日常会話や口語で使われることがありますが、学術論文やビジネス文書では非推奨です。論文ではonまたはintoを選びましょう。
よくある英作文ミスの書き換えビフォーアフター
日本人が書いてしまいがちな不自然な英文と、それを自然で正確な英語へと修正した書き換え例をまとめました。英文校正や論文執筆の際にそのまま役立ててください。
事例1:個別の研究結果を1件紹介したい場合
修正前:According to a recent research, coffee reduces stress.(非推奨:a researchになっている)
修正後:According to a recent study, coffee reduces stress.(推奨)
(最近の1つの研究によると、コーヒーはストレスを軽減する。)
事例2:「多くの研究」を主語にして引用したい場合
修正前:Many researches indicate that exercise improves brain function.(非推奨:many researchesになっている)
修正後:Many studies indicate that exercise improves brain function.(推奨:可算のstudyを使用)
修正後:Much research indicates that exercise improves brain function.(推奨:不可算のresearchを使用。
動詞は三人称単数のindicates)
(多くの研究が、運動は脳機能を向上させると示している。)
※Much researchを主語にする場合、名詞が単数扱いとなるため、述語動詞に三単現の-s(例: indicates, shows)が付く点に注意してください。
事例3:「研究を重ねる」「調査をする」と言いたい場合
修正前:We need to make a research before the meeting.(非推奨:make a researchという組み合わせ)
修正後:We need to do some research before the meeting.(推奨)
(会議の前に少し調査をしておく必要があります。)
「研究をする」という行為に動詞makeは使いません。日常的な調査にはdoを用います。
不可算名詞に冠詞aは不可。個別の研究はa studyと言い換えます。
複数形は不可。Many studiesかMuch research+単数動詞にします。
動詞makeは使えません。do some researchなどに修正します。
不可算名詞特有のルールを守り、可算名詞への置き換えや正しい動詞を選びます。
次の疑問学術論文や作文で頻出する抽象名詞の使い分けに迷ったら、文脈で可算・不可算が変わるexperienceの可算・不可算の判断基準も参考になります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 名詞researchの文法的な特徴として正しいものは?
- 不可算名詞なのでaや複数形reserchesにできない
- 可算名詞なのでtwo researchesと数えられる
- many researchesという形で修飾できる
- 個別の研究結果を指すため常に複数形で扱う
答えを見る
正解: A. 不可算名詞なのでaや複数形reserchesにできない
researchは探求活動全般を指す不可算名詞であり、不定冠詞aを付けたり複数形にしたりすることはできません。
Q2. 「多くの研究」を主語にする英文として適切なものは?
- Many researches indicate that...
- Much research indicates that...
- A research indicates that...
- Much researches indicate that...
答えを見る
正解: B. Much research indicates that...
不可算名詞のresearchはmuchで修飾し、単数扱いとなるため動詞に三単現の-sがついたMuch research indicatesが正解です。
Q3. 個別の研究を「1件の研究」と数えたい時の表現は?
答えを見る
正解: C. a piece of research
researchという語を残して1件と数えたい場合は、単位を表す表現を補ってa piece of researchと表します。
よくある質問
- Q. a researchはネイティブも絶対に使いませんか?
- 現代の標準英語圏ではネイティブスピーカーが名詞としてa researchと書くことは基本的にありません。学術論文や公式なビジネス文書では明確な誤用と見なされ、必ずa studyやa piece of researchに修正されます。
- Q. much researchとmany studiesはどう選びますか?
- 個々の論文や研究事例を複数件挙げて対比したい場合はmany studiesが適しています。一方、その学問領域における知見の蓄積全体をまとめて「多くの研究成果」と量的に述べたい場合はmuch researchを用います。
- Q. researchは形容詞として使えますか?
- 名詞の直前に置いて名詞修飾語(形容詞的)として使えます。例えばresearch methods(研究手法)、research team(研究チーム)、research grant(研究助成金)のように用いられ、この場合は可算・不可算の制限を受けません。
- Q. TOEICや英検の自由英作文で使う場合の安全策は?
- 具体的な事例を挙げるならa studyやstudiesを使い、活動全般を指すなら冠詞を付けずにconduct research on...と書くのが最も安全です。aや複数形の-esをつけない意識を持ちましょう。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部
research
study
survey