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英検S-CBTとは?従来型との違い・受験料や対策を解説
英検S-CBTとは、全国のテストセンターでコンピュータを使用して1日で英語4技能を受験できる英検の試験形式です。取得できる級やCSEスコア、合格証明書の効力は紙で受験する従来型英検と全く同じであり、高校入試や大学入試の優遇制度でも同等に扱われます。
日程の選択肢が多く、従来型と組み合わせて受験機会を増やせる点が最大の強みです。
英検S-CBTとは?基本概要と試験の仕組み
英検S-CBT(EIKEN S-CBT)は、原則としてコンピュータ端末とヘッドセットを使用して受験する英語検定試験です。従来の英検では一次試験(筆記・リスニング)に合格した人のみ別日程で二次試験(面接)に進む形式でしたが、S-CBTでは1回の来場でスピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4技能すべてを測定します。
試験当日の実施順序は「スピーキング → リスニング → リーディング → ライティング」で固定されています。最初にマイクに向かって音声を吹き込むスピーキングから開始される点が、紙の従来型試験と大きく異なるポイントです。
詳しい試験の流れや利用環境については、英検S-CBTの試験概要と実施形式で画面遷移の手順を含めて解説しています。
1日で4技能を測定し、最初にスピーキングから開始されます。
全体の構成や詳しい準備手順を確認したいときは、英検S-CBT完全攻略ガイドが参考になります。
英検S-CBTと従来型英検・旧英検CBTの違い
受験を検討する際に最も気になるのが、紙のマークシートで受ける従来型英検や、過去に実施されていた旧「英検CBT」との違いです。主な相違点を一覧表にまとめました。
表は横にスクロールできます →
| 比較項目 | 英検S-CBT | 従来型英検 | 旧 英検CBT(現在は統合) |
|---|---|---|---|
| 受験方式 | PC画面で問題閲覧・マウス操作解答 | 紙の問題冊子・マークシート筆記 | PC完結型 |
| スピーキング | ヘッドセットへ音声吹き込み | 面接官との対面面接(二次試験) | ヘッドセットへ音声吹き込み |
| ライティング | タイピング型 または 筆記型(紙) | 解答用紙への手書き筆記 | キーボードでのタイピングのみ |
| 所要日数 | 1日完結 | 2日(一次試験+二次試験) | 1日完結 |
| 実施頻度 | 原則毎週土日(一部平日も) | 年3回(本会場・準会場で複数日程) | 毎月開催 |
| 対象級 | 3級・準2級・2級・準1級 | 5級〜1級(全級) | 3級・準2級・2級・準1級 |
以前はキーボード入力のみに対応した旧「英検CBT」も存在していましたが、手書き解答ができる方式を取り入れたS-CBTへ一本化されました。両者の詳しい変遷は旧方式との統合経緯や英検CBTとS-CBTの違いで整理しています。
また、従来型とのより細かい比較は従来型とS-CBTの違いを比較した解説を参考にしてください。
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対象級と受験料:従来型よりやや割高だが日程自由度が高い
英検S-CBTで受験できる級は3級、準2級、準2級プラス、2級、準1級の5つです。5級や4級、最上位の1級は対象外となるため、これらの級を受験する場合は従来型を選ぶ必要があります。
受験料は、専用のテストセンター設備や端末を管理するコストが含まれるため、従来型英検の一般会場受験と比べてやや割高に設定されています。級ごとの正確な費用設定や支払い方法、開催日程の調べ方についてはS-CBTの受験料と日程の詳細を確認してください。
検定料はわずかに高めであるものの、「土曜日や日曜日の午前・午後など都合の良い時間帯を選びやすい」「部活動や学校行事と日程が被りにくい」という大きなメリットがあります。
次の疑問級ごとの具体的な金額差や申し込み時の注意点を知りたい方は、英検SCBTの受験料と従来型との比較をチェックしてみてください。
問題内容の難易度とCSEスコアの効力
「画面で解くS-CBTのほうが難しいのではないか」と不安に感じる方も少なくありません。しかし、出題される問題の難易度、制限時間、出題形式、配点基準(英検CSEスコア)は従来型英検と全く同じ基準で作成・採点されています。
合格証書や成績証明書に記載されるスコアの効力も完全に同一です。高校入試や大学入試における出願資格、英語外部試験利用入試の加点・換算制度においても、S-CBTで取得したスコアは従来型と区別されることなく有効に利用できます。難易度面の詳しい検証はS-CBTの難易度と合格率の比較で解説しています。
例えば、大学入試の募集要項に Applicants must submit official proof of English proficiency.(出願者は公式な英語能力の証明書を提出しなければならない)と記載されている場合でも、S-CBTの成績証明書で問題なく条件を満たせます。

出願書類や入試要項の英語表現を確認したいときは、大学受験の例文集が役立ちます。
次の疑問画面操作による体感差や合格率の違いが気になる方は、英検S-CBTの難易度と従来型との違いで実態を詳しく確かめられます。
ライティングは「タイピング型」と「筆記型」どちらを選ぶべきか?
S-CBTを申し込む際、英作文(ライティング)の解答方法として「タイピング型」と「筆記型(紙に手書き)」のどちらか一方を必ず選択します。申し込み完了後に変更することはできません。
タイピング型のメリット・デメリット
- メリット: 文章の挿入や削除、単語の並べ替えが容易。消しゴムで消す手間がなく、語数カウントも画面上に自動表示されるため時間短縮になる。
- デメリット: アルファベットのキー入力が遅いと時間切れになる。スペルのミスタッチに気付きにくい。
- 選択の目安: 普段からPCで英文入力を練習しており、1分間に60〜80キーストローク以上の速度でスムーズに打てる人向け。
筆記型のメリット・デメリット
- メリット: 普段の学校授業や模試と同じ感覚で解答できる。PC操作の不慣れによるミスを回避できる。
- デメリット: 修正時に消しゴムで消して書き直す手間がかかる。語数を自分で数える必要がある。
- 選択の目安: キーボード入力に少しでも不安がある中高生や、手書きのほうが文章の構成を考えやすい人向け。
それぞれの方式に応じたスコアアップの書き方は、S-CBT英作文の書き方と対策で具体例を交えて詳しく解説しています。
タイピング型
- 文章の挿入・削除や並べ替えが容易
- 画面に語数が自動表示され時間短縮
- キー入力が遅いと時間切れの恐れ
- 1分間に60〜80打以上打てる人向け
筆記型(紙)
- 普段の授業や模試と同じ感覚で解答
- PC操作の不慣れによるミスを回避
- 修正時に消しゴムで消す手間が発生
- キーボード入力に不安がある人向け
PC入力の慣れや推敲のしやすさに応じて選択します。
S-CBT特有の弱点と現場での実戦テクニック
S-CBTで実力を発揮するためには、PC受検特有の環境に慣れておく必要があります。高得点を狙うための3つの重要対策を押さえましょう。
1. 周囲の一斉吹き込みによる騒音・声被り対策
最初のスピーキングテストでは、パーテーションで区切られた同じ部屋の中で複数の受験生が一斉に発声を始めます。「隣の人の英語が聞こえて動揺した」という声は非常に多く聞かれます。周囲の声に惑わされないよう、ヘッドセットのマイク位置を正しく口元に合わせ、自分の発音に集中する強い意識が必要です。
2. 配布されるメモ用紙の活用法
S-CBTでは画面上の長文に鉛筆で下線を引くことができません。そのため、試験開始時に1人1枚配布されるA4サイズのメモ用紙をどう使うかが勝敗を分けます。リーディングでは段落ごとのキーワードをメモし、リスニングでは設問の要点を略語で控える訓練をしておきましょう。
3. 操作トラブル時の申告ルール
万が一、音声テストで自分の声が小さすぎると判定されたり、画面のフリーズなどの機器トラブルが発生したりした場合は、絶対に自己判断で操作を続けず、すぐに挙手をして試験官を呼んでください。適切な救済措置(試験の再起動や時間の補正)が受けられます。
事前準備から当日の流れの全容は、S-CBT特有の流れと詳しい対策法にまとめています。
マイクを口元に合わせ自分の発音に集中する
長文のキーワードや設問の要点をA4紙に控える
機器の不具合時は自己判断せず挙手して呼ぶ
PC受検特有の環境に合わせた3つの実戦テクニックです。
入試締切から逆算した年間スケジュールと併願戦略
S-CBTを活用する最大の戦略的メリットは、「同一の検定回の中で同じ級を複数回受けられる」という点です。英検では1年間が「第1回(4〜8月)」「第2回(8〜11月)」「第3回(12〜3月)」の3つの期間に分かれています。
S-CBTを利用すれば、同じ検定期間内に同じ級を最大3回まで受けられます。例えば高校3年生の夏までに2級や準1級を取得したい場合、春から夏にかけて短期間で複数回のスコア獲得チャンスを確保できます。
出願締切直前になって We are running out of time.(時間がなくなってきている)と焦らないよう、スコアが手元に届く日程(受験後約1ヶ月)を逆算してスケジュールを組みましょう。
入試や試験準備に関する語彙を強化したいときは、受験・入試の英単語をあわせて活用してください。
S-CBTが向いている人・向いていない人の判定基準
受検形式を選ぶ際は、ご自身の学習環境や性格との相性を考慮することが大切です。
S-CBTが向いている人
- 部活や模試で忙しく、特定の日曜日に固定された従来型の日程が合わない人
- 対面の面接官と英語で話すのが極度に緊張してしまう人
- 入試の提出期日が迫っており、受験回数を少しでも増やしたい人
- タイピングが得意で、英作文の推敲を素早く行いたい人
従来型英検が向いている人
- 紙の問題冊子に直接スラッシュや印を書き込みながら長文を読みたい人
- キーボード操作やPC画面を長時間見つめ続ける作業が苦手な人
- 面接官と表情や身振り手振りを交えてコミュニケーションを取るほうがリラックスできる人
- 5級・4級・1級の受験を希望している人
S-CBTが向いている人
- 日程を柔軟に選び受験回数を増やしたい
- 対面の面接官と話すと極度に緊張する
- タイピングで英作文を素早く推敲したい
- 3級〜準1級を受験予定である
従来型が向いている人
- 問題用紙に直接スラッシュを書き込みたい
- PC画面を長時間見続けるのが苦手
- 対面で表情を交えて話すほうが楽
- 5級・4級・1級の受験を希望している
日程の都合やPC操作への適性に合わせて形式を選びましょう。
目的別:次に読むべきおすすめ記事ナビゲーション
S-CBTの全体像がつかめたら、ご自身の現在の課題や受験目的に合わせて以下の詳しい解説記事へ進みましょう。
- 試験形式や当日の流れを完璧に把握したい方
英検S-CBTの試験概要と実施形式で、申し込みから当日の画面操作まで全体の流れをチェックしてください。 - PC操作やスピーキングの具体的な解法テクニックを知りたい方
S-CBT特有の流れと詳しい対策法で、メモ用紙の使い方や音声吹き込みのコツを身につけましょう。 - タイピング型か筆記型かで迷っている方
S-CBT英作文の書き方と対策で、それぞれのメリットと減点を防ぐ書き方を学びましょう。 - 日程や費用のシミュレーションを立てたい方
S-CBTの受験料と日程の詳細で、最新の検定料と年間スケジュールを確認してください。
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理解度チェック
Q1. 英検S-CBTの試験当日に実施される4技能の正しい順序は?
- リーディング→リスニング→ライティング→スピーキング
- スピーキング→リスニング→リーディング→ライティング
- リスニング→リーディング→ライティング→スピーキング
- スピーキング→リーディング→リスニング→ライティング
答えを見る
正解: B. スピーキング→リスニング→リーディング→ライティング
本文に試験当日の実施順序は「スピーキング → リスニング → リーディング → ライティング」で固定されていると明記されています。
Q2. 英検S-CBTの対象となっている級の組み合わせはどれか。
- 5級・4級・3級・準2級
- 3級・準2級・2級・準1級
- 準2級・2級・準1級・1級
- 5級から1級までのすべての級
答えを見る
正解: B. 3級・準2級・2級・準1級
英検S-CBTで受験できる級は3級、準2級、2級、準1級の4つに限定されており、5級、4級、1級は対象外と記載されています。
Q3. 大学入試要項の英語能力証明の提出指示を表す英文はどれか。
- Applicants must submit official proof of English proficiency.
- Applicants should take the English proficiency test twice.
- Students need to practice English typing skills.
- We are running out of time to submit the score.
答えを見る
正解: A. Applicants must submit official proof of English proficiency.
本文中に大学入試の募集要項の例として記載されている英文は Applicants must submit official proof of English proficiency. です。
よくある質問
- Q. 英検S-CBTで取得した級やCSEスコアは、大学入試で従来型と同じように使えますか?
- はい、全く同じように利用できます。発行される合格証明書やスコアレポートの記載内容、証明書の効力は従来型英検と同一であり、総合型選抜や一般選抜の英語外部試験利用入試でも区別なく扱われます。
- Q. 当日の持ち物として、受験票の郵送はありますか?
- 郵送はありません。英検S-CBTでは受験票は試験日の約1週間前(予定)にメールで送られ、マイページから印刷して顔写真を貼った受験票兼本人確認票と顔写真付き身分証明書を持参する必要があります。
- Q. ライティングの「筆記型」を選んだ場合、問題も紙で配られますか?
- 問題文はPC画面上に表示されます。配られるのは解答を鉛筆で記入するための「解答用紙」のみとなります。
- Q. スピーキングテストの音声を吹き込む際、時間制限はありますか?
- はい、画面上に回答の準備時間と録音時間のカウントダウンバーが表示されます。録音時間内に話し終える練習が必要です。
- Q. 試験中にメモを取ることはできますか?
- 会場で1人1枚のメモ用紙と筆記用具(または持参の筆記用具)を使用することが許可されています。リーディングやリスニング、スピーキングの準備にメモを活用できます。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部