モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検の合格ラインとCSEスコア基準

英検ごうかくらいんと合格点一覧

英検ごうかくらいんと合格点一覧

英検の合格ラインは、すべての級で固定の「英検CSEスコア」によって判定され、一次試験はおおむね正答率6割〜7割(60%〜70%)が合格の目安です。リーディング・リスニング・ライティングの各技能に均等なCSEスコアが配分されているため、自己採点では全技能でバランスよく得点することが求められます。

英検ごうかくらいん早見表と正答率

英検(実用英語技能検定)の合否は、試験問題の正解数(素点)をそのまま合算するのではなく、統計的に算出される「英検CSEスコア」の総合点で判定されます。合格基準となるCSEスコアは級ごとに固定されており、試験の難易度によって変動することはありません。

受験者がもっとも気になる「自己採点で何割取れていれば受かるのか」という疑問に対しては、一次試験・二次試験ともに正答率60%〜70%が一般的な合格目安ラインとなります。まずは各級の合格基準スコアと正答率の目安を一覧で示します。

表は横にスクロールできます →

級一次合格CSE(満点)二次合格CSE(満点)一次正答率の目安
1級2028(2550点)602(850点)約70%
準1級1792(2250点)512(750点)約68%〜70%
2級1520(1950点)460(650点)約65%
準2級1322(1800点)406(600点)約65%
3級1103(1650点)353(550点)約60%〜65%
4級622(1000点)—約60%〜65%
5級419(850点)—約60%〜65%

4級と5級の一次試験は、リーディングとリスニングの2技能で測定されます。4級と5級にもスピーキングテストが存在しますが、一次試験の合否とは独立して判定されるため、一次試験単体で合格証書が発行されます。

3級以上は一次試験でリーディング・リスニング・ライティングの3技能を測定し、一次試験を通過した受験者のみがスピーキングを測定する二次試験(面接)へ進みます。

一次試験の正答率が60%を下回ると不合格になる可能性が高まり、70%を超えていれば合格安全圏に入ります。ただし、英検CSEスコアは各技能の配点が均等であるため、合計の正答率だけでなく各技能の得点バランスが大きく影響します。

次に読む英検準1級の合格点・配点・CSE準1級の一時・二次試験の合格点と配点を詳しく解説します。

自己採点で何問正解すれば合格か

筆記試験を終えた直後、解答速報を見ながら行う自己採点では、CSEスコアを自分で直接計算することはできません。そのため、過去の統計データに基づいた「素点の正解数」から合格可能性を判断します。問題数全体に対して何問正解していれば合格ラインに届くのか、級ごとの目安正答数を把握しておくことが重要です。

各級の安全圏・ボーダー圏・不合格圏の目安

自己採点の結果は、以下の3つのゾーンに分かれます。英検では問題ごとの配点が一律ではない統計処理が行われるため、同じ正解数でも回次によって合否が分かれるボーダー圏が存在します。

表は横にスクロールできます →

級一次試験の問題形式安全圏(正答数目安)ボーダー圏(正答数目安)
1級R・L計62問+要約・英作文R・Lで52問以上+W高得点R・Lで46〜51問+W標準
準1級R・L計60問+要約・英作文R・Lで50問以上+W高得点R・Lで44〜49問+W標準
2級R・L計61問+要約・英作文R・Lで48問以上+W高得点R・Lで43〜47問+W標準
準2級R・L計59問+Eメール・英作文R・Lで47問以上+W高得点R・Lで42〜46問+W標準
3級R・L計60問+Eメール・英作文R・Lで42問以上+W高得点R・Lで37〜41問+W標準
4級R35問+L30問(計65問)46問以上正解40〜45問正解
5級R25問+L25問(計50問)35問以上正解30〜34問正解

自己採点を行う際は、マークシートの塗り間違いや記述の減点を考慮し、少し厳しめに見積もる姿勢が大切です。Score(点数)を数えるだけでなく、どの分野で失点したかを丁寧に記録しておくと、次のステップへの対策が立てやすくなります。

自己採点の正答率ゾーン目安
◀ 不合格圏安全圏 ▶
At-risk zone(不合格圏)正答率62%以下。合格が厳しい領域。
Borderline(ボーダー圏)正答率63%〜71%。合否が五分五分の領域。
Safe zone(安全圏)正答率72%以上。合格の可能性が非常に高い。

正答率に応じて安全圏・ボーダー圏・不合格圏の3つに分かれます。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

1級から5級の合格基準と配点内訳

英検の各級における配点構成は、級が上がるにつれて測定される技能数と満点スコアが増加します。一次試験と二次試験それぞれの満点スコア、および合格基準スコアの内訳を正しく把握することで、試験ごとの目標設定が明確になります。

5級・4級の合格基準と配点

5級と4級はリーディングとリスニングの2技能で一次合否が決まります。各技能の満点は均等に設定されています。

3級・準2級・2級の合格基準と配点

高校入試や大学入試、就職活動でも広く活用される主要3階級です。一次試験は3技能(リーディング、リスニング、ライティング)の合計で判定されます。

表は横にスクロールできます →

級R満点L満点W満点一次合計(合格基準)
3級5505505501650(1103点)
準2級6006006001800(1322点)
2級6506506501950(1520点)

準1級・1級の合格基準と配点

高度な英語運用能力が求められる上位級です。合格基準スコアの割合が高くなり、一次試験の通過難易度が大きく上がります。

表は横にスクロールできます →

級R満点L満点W満点一次合計(合格基準)
準1級7507507502250(1792点)
1級8508508502550(2028点)

CSEスコアの仕組みと回次ごとの差

英検を受験した多くの人が直面する疑問が、「なぜ素点の正解数から単純計算で合否が分からないのか」という点です。英検では「英検CSEスコア(Common Scale for English)」と呼ばれる尺度を用いて合否を判定しています。

この仕組みを理解することは、戦略的に合格ラインを超えるために欠かせません。

全技能に均等な満点スコアが与えられる

英検CSEスコアの最大の特徴は、問題数にかかわらず各技能の満点が完全に等しい点です。たとえば英検2級の一次試験では、リーディングの問題数が30問以上あるのに対し、ライティングは要約問題と意見論述問題の2題しかありません。しかし、スコア上の配点はどちらも同じ「650点満点」です。

この仕様により、ライティングの1問が持つ重みは、リーディングの1問に比べて極めて大きくなります。ライティングで高得点を獲得できれば、CSEスコア全体が跳ね上がり、合格ラインを一気に超えることが可能になります。

同じ正答数でも試験回ごとにスコアが変わる理由

英検では、テスト問題の難易度差を受験者間で公平に補正するため、「項目応答理論(Item Response Theory)」に基づく統計処理を実施しています。これにより、同じ素点(正解数)であっても、受験した回次によって算出されるCSEスコアが異なります。

平均点が高い易しい回では、正解数が多くてもCSEスコアの伸びが緩やかになり、逆に平均点が低い難しい回では、少ない正解数でも高いCSEスコアが付与される傾向があります。そのため、公式から「〇問正解すれば何点」という固定換算表が公表されることはありません。

過去問を演習する際は、raw score(素点・正答数)の正答率を基準にして、常に70%以上を安定して取れる力を身につけることが確実な合格への道筋となります。

リーディングとライティングの配点比較

リーディング(英検2級例)

  • 問題数は30問以上
  • 技能の満点は650点
  • 1問あたりのスコアの重みは比較的小さい

ライティング(英検2級例)

  • 問題数は要約と意見論述の2題のみ
  • 技能の満点は同じく650点
  • 1問あたりのスコアの重みが極めて大きい

問題数が異なっても満点は同じため、ライティングの1問の重みが大きくなります。

英検の合格ラインとCSEスコア基準のイメージ

2級の記述対策を進めたい方は、英検2級のライティング対策を参考にしてください。

次の疑問素点との換算方法や統計処理の考え方を詳しく知りたいときは、英検CSEスコアの仕組みと配点の解説が参考になります。

足切りの有無とライティング逆転合格

受験生から非常に多く寄せられるのが、「特定の1技能だけ点数が極端に低くても受かるのか」「足切りはあるのか」という質問です。この疑問に対する明確な答えと、得点パターンによる合否の違いを検証します。

英検に公式な「技能別足切り」は存在しない

結論として、英検には「リーディングで〇点未満なら無条件で不合格」といった技能別の明確な足切り基準(足切り点)は設定されていません。一次試験であれば、リーディング・リスニング・ライティングの3技能の「合計CSEスコア」が各級の合格基準点に達していれば合格となります。

しかし、制度上の足切りがなくても、CSEスコアの計算仕様により「事実上の足切り」が発生します。CSEスコアは正答数が極端に少ない場合、スコアが急激に低くなる性質を持っています。

そのため、1技能でも正答率が20%〜30%程度まで落ち込んでしまうと、他の2技能で満点近くを取っても合計合格基準スコアに届かなくなります。

ライティングによる逆転合格パターンの検証

多くの合格者を分析すると、リーディングの点数が低くてもライティングの高得点によって逆転合格しているケースが頻繁に見られます。問題数が少なく対策の効果が出やすいライティングは、合格ラインを押し上げる最大の武器です。

表は横にスクロールできます →

受験者タイプリーディング(正答率)リスニング(正答率)ライティング(正答率)合否判定の傾向
読解特化型85%(高得点)55%(やや低め)50%(伸び悩み)不合格の危険が高い
リスニング特化型50%(やや低め)85%(高得点)50%(伸び悩み)不合格の危険が高い
バランス型65%(標準)65%(標準)65%(標準)ボーダー〜合格圏
ライティング逆転型52%(低め)60%(普通)88%(高得点)合格の可能性が非常に高い

上の表のように、読解や聴解で多少苦戦して正答率が50%程度にとどまった場合でも、ライティングで8割以上の評価(観点別スコアで高評価)を獲得できれば、CSEスコアが大幅に加算されて合格ラインを突破できます。

一方、記述問題を疎かにして読解だけで逃げ切ろうとする戦略は、配点比率の関係から失敗しやすい傾向にあります。

英検バンドの見方と合否境界線の距離

試験結果の成績表(スコアレポート)に記載されている「英検バンド」は、合格基準ラインから自分がどれくらい離れていたかを示す指標です。アルファベットと数字を組み合わせた表記で示されます。

1バンド=25点の基準

英検バンドは、合格基準スコアを「±0」の境界線として、CSEスコア「25点」刻みで区分されています。合格の場合は「+(プラス)」、不合格の場合は「-(マイナス)」の符号が付き、数字が大きくなるほど合格ラインから離れていることを意味します。

表は横にスクロールできます →

英検バンド合格ラインとのスコア差合否結果次回への難易度
+3以上+51点以上余裕合格上位級への挑戦を推奨
+1〜+2+1〜+50点合格二次試験対策へ集中
-1-1〜-25点不合格(僅差)1問の失点を防げば次回合格
-2〜-3-26〜-75点不合格(要対策)苦手技能の集中補強で次回合格
-4以下-76点以上不合格(大幅不足)単語・文法の基礎から再構築

「Band -1」で落ちてしまった場合は、基礎知識が不足しているのではなく、試験当日の時間配分やスペルミス、マークミスなどの些細な失点が原因であるケースが大半です。弱点技能を特定して1技能につき1〜2問の正解を上乗せできれば、次の試験で確実に合格ラインを突破できます。

合格ラインを突破する技能別学習法

英検の合格ラインを最短で超えるためには、CSEスコアの特性を踏まえた学習の優先順位付けが不可欠です。限られた時間の中で最大の得点効率を生み出す技能別の学習戦略を解説します。

最優先はライティングのテンプレート習得

一次試験の合格ラインに届かない受験生の多くは、ライティングの対策不足が原因です。ライティングは出題形式が完全にパターン化されているため、正しい論理構成(主張→理由1→理由2→結論)を身につけるだけで、短期間でスコアを跳ね上げることができます。

例えば、意見論述では以下のような定型フレーズを瞬時に書けるように練習します。

新形式で導入された要約問題やEメール問題についても、書き出しの決まり文句や接続表現をストックしておくことで、構成点と語彙点を確実に拾うことができます。

リスニングは先読み技術で正答率を底上げ

リスニングは配点がリーディングと同じでありながら、問題の語彙レベルが読解問題よりも一段階低く設定されている傾向があります。設問の指示文(ディレクション)が流れている間に選択肢をread ahead(先読み)する技術を徹底するだけで、正答率を5%〜10%引き上げることが可能です。

自己採点結果に応じた次のアクションプラン

直近の試験結果や過去問演習の結果に応じて、次の学習行動を明確に切り替えましょう。

判定ゾーン自己採点正答率次の具体的な学習行動
合格圏72%以上二次試験の面接対策(音読・質疑応答練習)を即座に開始する。
ボーダー圏63%〜71%二次対策を進めつつ、一次の失点箇所(特に単語・記述)を復習する。
不合格圏62%以下単語帳の周回とライティング添削に取り組み、基礎体力を底上げする。

学習計画を立てる際は、Every cloud has a silver lining.(どんな悪い状況にも良い面がある=希望を捨てずに継続することが大切)という前向きな姿勢で、日々の語彙力強化と過去問演習を継続してください。

意見論述ライティングの論理構成
1主張

I agree with this opinion for two reasons.

2理由1

First, it is important to consider...

3理由2

2つ目の根拠を述べる

4結論

For these reasons, I believe that...

意見論述はパターン化された論理構成に沿って展開します。

基礎から記述力を身につけたい方は、英検3級のライティング対策が役立ちます。

続けて読む

英検の疑問をすべて見る「英検」のまとめ

理解度チェック

Q1. 英検の合否判定で使われるCSEスコアの特徴は?

  1. 試験の難易度に応じて合格基準スコアが変わる
  2. 問題数にかかわらず各技能の満点が等しい
  3. 素点の正解数をそのまま合算して判定される
  4. 技能ごとに明確な足切り基準が設定されている
答えを見る

正解: B. 問題数にかかわらず各技能の満点が等しい
CSEスコアは問題数にかかわらず各技能の満点が均等で、合格基準スコアは固定されています。

Q2. 合格ラインから「−25点〜−1点」で不合格を示す表記は?

  1. Band +1
  2. Band -1
  3. Band -2
  4. Band -4以下
答えを見る

正解: B. Band -1
英検バンドは25点刻みで区分されており、合格基準から-1点〜-25点はBand -1です。

Q3. 記事で意見論述の定型フレーズとして紹介された英文は?

  1. Every cloud has a silver lining.
  2. I agree with this opinion for two reasons.
  3. I disagree with this opinion completely.
  4. It is clear that this trend will not stop.
答えを見る

正解: B. I agree with this opinion for two reasons.
記事内のライティング対策で、賛意を示す定型表現としてこの英文が挙げられています。

モチベア単語と例文をアプリで定着させるなら、単語アプリ「モチタン」単語アプリ「モチタン」なら、ゲームで覚えられます。まちがえた単語は苦手単語帳にまとまります。無料で試す

よくある質問

Q. 一次試験は何割で合格できますか?
一次試験の合格目安はおおむね6割〜7割(60%〜70%)です。級や試験回ごとの問題難易度によって多少変動しますが、自己採点で7割を超えていれば合格安全圏と判断できます。
Q. 1技能だけ0点でも受かりますか?
受かりません。公式な足切り点は設定されていませんが、均等配点のため1技能でも極端に低いと合計CSEスコアが合格基準に達せず、事実上の不合格となります。
Q. 英検バンドのマイナス1とは何ですか?
合格基準スコアまであと1点〜25点足りなかったことを意味します。素点に換算すると1問〜2問程度の差であり、苦手な分野を少し補強するだけで次回合格を十分に狙える距離です。
Q. 自己採点で6割ジャストは合格できますか?
ボーダーライン上に位置します。ライティングで高得点を獲得できていれば合格する可能性が十分にありますが、読解やリスニングのミスが多い場合は不合格になるリスクもあります。
Q. ライティングで点数を稼ぐ理由はなぜ?
ライティングは問題数が少ないにもかかわらず、リーディングと同じ満点スコア(例:2級なら650点)が配分されているため、1問あたりの得点効率が非常に高いためです。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部