モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検4級と3級の違いと難易度比較

英検4級と3級の違い|難易度・面接・記述・対策まとめ

英検4級と3級の違い|難易度・面接・記述・対策まとめ

英検4級と3級の最大の違いは、3級から記述式の「ライティング(英作文)」と対面式の「二次試験(面接)」が加わり、本格的な英語4技能テストへと進化する点にあります。

目安レベルも中学2年修了程度から中学卒業程度(全範囲)へと引き上がり、必要語彙数は約1,300語から約2,100語へと約1.6倍に増加します。

筆記時間も35分から65分へと大幅に延長されるため、形式の変化に応じた計画的な準備が必要です。

英検4級と3級の違いが一目でわかる比較一覧表

英検4級と3級では、合否を判定する技能の構成、試験時間、出題形式が大きく異なります。まずは両級の主要な項目を一覧で確認します。

項目英検4級英検3級
目安レベル中学中級程度(中2修了レベル)中学卒業程度(中学全範囲)
必要語彙数約1,300語(600〜1,300語)約2,100語(1,300〜2,100語)
一次筆記時間35分65分(約30分延長)
リスニング時間約30分(全問2回放送)約25分(第1部は1回放送)
ライティングなし(マークシートのみ)あり(意見論述・Eメールの記述式)
スピーキング録音式(合否判定には影響しない)面接委員との対面面接(二次試験で合否判定)
合否判定基準一次試験(R・L)のCSEスコア一次(R・W・L)および二次(S)のCSEスコア
高校入試の評価評価対象外または加点基準未満の高校が多い公立・私立で内申点加点や推薦基準の対象となる

4級まではマークシートに答えるインプット主体の試験でしたが、3級からは自らの考えを英語で書き、話すアウトプット力が直接合否を左右します。また、英検CSEスコアの仕様上、3級の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能に等しくスコアが配分されるため、苦手な技能を放置して合格することは極めて難しくなります。

次の疑問両級の出題傾向や合格基準の違いをより細かく比べたいなら、英検3級と4級のレベル差や違いの解説で確認できます。

4級から3級で激変する4つの決定的な違い

4級から3級に進むにあたり、受験者が戸惑いやすい重要な変更点は次の4つです。

1. 記述式ライティングテストの導入

4級にはない最大の壁が、一次試験の筆記に含まれるライティング(英作文)です。3級では指定された質問に対して自分の意見と理由を書く「意見論述問題」と、相手からの質問に返信する「Eメール問題」が出題されます。スペリングミスや文法ミスが直接減点対象となるため、マークシートの勘に頼る解答は通用しません。

2. 面接委員との対面式スピーキング(二次試験)

4級のスピーキングテストはパソコンやタブレット端末を用いた任意受験の録音式であり、不合格になっても4級の合格資格は認定されました。しかし、3級では一次試験合格者のみが進む二次試験として、面接委員との1対1の個別面接が必須となります。

英語での質問を即座に聞き取り、沈黙せずに英語で答える応答力が求められます。

3. リスニング第1部の「1回放送」プレッシャー

4級のリスニングは全問が2回ずつ放送されますが、3級の第1部(会話の最後の応答を選ぶ問題)は放送が1回のみとなります。聞き逃した瞬間に正解を選ぶことが困難になるため、事前の設問把握と高い集中力が不可欠です。

4. 筆記試験時間の30分延長と時間配分の難しさ

筆記試験時間が35分から65分へとほぼ倍増します。問題量が増えるだけでなく、長文読解を解きながら2題の英作文を制限時間内に書き上げる必要があり、解く順番と時間管理が合否を分けます。

4級から3級の4大変更点
✍️記述式英作文

意見論述とEメールの記述式が導入され、正確なスペルと文法が必要。

🗣️対面式面接

面接委員との1対1の二次試験が必須となり、英語の即答力が求められる。

👂リスニング1回

第1部は放送が1回のみとなり、事前の設問把握と高い集中力が不可欠。

⏱️筆記時間延長

筆記が35分から65分へ倍増し、英作文2題を含めた時間管理が必須。

3級進級時に受験者が直面する出題形式や試験内容の大きな変更点です。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

文法範囲の拡大と必要語彙数のギャップ

英検4級と3級の難易度の差は、求められる文法項目と語彙の広さに明確に現れます。

3級で新たに追加される中学3年分の文法

4級の出題範囲は中学2年生修了程度(過去形、未来表現、助動詞、不定詞、動名詞、比較級など)です。これに対し、3級では中学3年間の全範囲が網羅されます。具体的には以下の文法事項が加わります。

語彙数は約1,300語から約2,100語へ拡大

4級の語彙数は約1,300語ですが、3級では約2,100語が必要となり、約800語が上乗せされます。4級が身近な学校生活・家族・日常生活の基本名詞や基本動詞中心であったのに対し、3級では社会・自然・文化・環境・職業・感情表現など、抽象度の高い語彙が増加します。

分野4級頻出単語の例3級頻出単語の例
動詞enjoy(楽しむ), visit(訪れる)receive(受け取る), protect(保護する)
名詞library(図書館), vacation(休暇)environment(環境), culture(文化)
形容詞popular(人気のある), useful(役に立つ)convenient(便利な), traditional(伝統的な)
熟語look for(〜を探す), get up(起きる)take care of(〜の世話をする), be proud of(〜を誇りに思う)

筆記65分の理想的な時間配分シミュレーション

3級の筆記試験(65分)は、大問の順番通り(リーディングから)解くと、最後のライティングで時間が足りなくなる失敗が多く見られます。確実に合格点を獲得するための推奨時間配分を紹介します。

表は横にスクロールできます →

パート出題内容目安時間解き方のコツ
第1段階ライティング(Eメール問題)10分問題文中の質問2つに正確に答える
第2段階ライティング(意見論述問題)15分テンプレートに当てはめて短時間で書き切る
第3段階リーディング大問1(短文語句空所補充)15分全15問。悩む問題は飛ばしてテンポよく進める
第4段階リーディング大問2(会話文空所補充)5分全5問。前後の文脈からすばやく解答を選ぶ
第5段階リーディング大問3(長文読解)15分掲示・案内・Eメール・説明文の設問箇所を先に確認
第6段階見直し・リスニング先読み5分ライティングのスペル確認とリスニング第1部の選択肢確認

ライティングの2題で合計25分を使い、まず確実に記述を完了させることが最重要戦略です。ライティングは配点比率が高いため、ここを書き終えないと一次試験の突破は極めて難しくなります。残りの35分でリーディング大問1〜3を解き、最後の5分で見直しとリスニングの先読みを行います。

英検4級と3級の違いと難易度比較のイメージ

3級ライティングで満点を狙う定型テンプレート

3級のライティングでは、高度な単語や複雑な構文を使う必要はありません。4級レベルの正しい英文を組み合わせ、減点されない型(テンプレート)に当てはめることが合格への最短ルートです。

1. 意見論述問題のテンプレート(目標語数:25〜35語)

自分の意見に対して、理由を2つ述べる形式です。以下の型をそのまま使えます。

例題:Which do you like better, reading books or playing video games?(本を読むこととテレビゲームをすることのどちらが好きですか?)

解答例:
I like playing video games better. I have two reasons. First, it is very exciting to play with my friends. Second, I can learn many new words from games.
(私はテレビゲームをすることのほうが好きです。

理由は2つあります。1つ目に、友達と一緒に遊ぶことはとても刺激的だからです。2つ目に、ゲームからたくさんの新しい言葉を学べるからです。)

2. Eメール問題のテンプレート

Eメール問題では、相手のメールを読み、本文中にある2つの質問に対して返信を書きます。

質問文に含まれる疑問詞(Where, When, What, How)を見落とさず、聞かれた内容に過不足なく答えることで高得点を獲得できます。

二次試験(面接)の流れと減点を防ぐ受け答え

3級の二次試験は約5分間の対面面接です。試験室に入室してから退室するまでの流れと、各段階での対応方法を把握しておくことで緊張を軽減できます。

面接の流れ

  1. 入室・挨拶: May I come in?(入ってもいいですか?)とノックして入室。面接委員にHello.と挨拶し、面接カードを手渡して着席します。
  2. パッセージの黙読と音読: 30語程度の英文(パッセージ)とイラストが載った「問題カード」を受け取ります。20秒間の黙読後、タイトルから声を出して音読します。
  3. No. 1(パッセージに関する質問): 英文の内容について質問されます。文中の指示語や代名詞に注意し、該当箇所を抜き出して答えます。多くは Why(なぜ)や How(どのように)で尋ねられます。
  4. No. 2 & No. 3(イラストに関する質問): イラスト内の人物の行動や状況について質問されます。What is the boy doing? に対して He is washing a car. のように現在進行形(be + -ing)で簡潔に答えます。
  5. No. 4 & No. 5(受験者自身に関する質問): 問題カードを裏返した後、身近な事柄について質問されます。Do you like to go to the library? に対して Yes, I do. と答えた後、Please tell me more. と促されたら I often read books there with my brother. のように1文付け加えます。

減点を防ぐための重要な心得

質問が聞き取れなかった場合は、黙り込まずに Pardon? または Could you say that again, please? と自然に聞き返せば減点されません(ただし2回以上の過度な聞き返しは避けます)。

沈黙は0点判定となるリスクがあるため、考える時間が必要なときは Well... や Let me see... と声を出し、意思を伝える姿勢を示します。

3級二次試験(面接)の流れ
1入室・挨拶

ノックして挨拶し面接カードを渡して着席

2黙読と音読

問題カードを20秒黙読後タイトルから音読

3No. 1 質問

パッセージ内容について該当箇所を抜き出し解答

4No. 2・3 質問

イラストの人物の行動などを現在進行形で解答

5No. 4・5 質問

カード裏面後、自身に関する質問に1文加えて応答

約5分間の対面面接における入室から各質問への応答手順です。

リスニング第1部(1回放送)の先読みテクニック

3級リスニングの最大の落とし穴は、第1部(全10問)が「1回しか放送されない」ことです。2回放送される4級と同じ感覚で受けると、聞き取れずにパニックに陥ります。

問題用紙の選択肢を先読みする手順

筆記試験が終了しリスニングの指示アナウンスが流れている時間、および問題と問題の間の約10秒間を利用して、次の問題の選択肢を先読みします。

  1. 選択肢の主語と動詞を確認する: 選択肢が Yes / No で始まっているか、動作を表しているかを確認し、どのような疑問文が来るかを予測します。
  2. 場面と状況を想定する: 例えば選択肢に At two o'clock.、Tomorrow morning.、Next week. が並んでいれば、「時間を尋ねる When や What time の質問が来る」と放送前に予測できます。
  3. 最初の1語に全神経を集中させる: 疑問詞(What, Where, When, Who, Why, How)や助動詞(Can, Do, Will)を聞き取れれば、会話の最後の文に対する適切な応答が選びやすくなります。
第1部先読みの3ステップ
1主語・動詞確認

Yes/Noや動作かを見てどのような疑問文か予測

2場面・状況想定

時刻や日時の選択肢からWhenなどの疑問詞を予測

3最初の1語集中

疑問詞や助動詞を確実に聞き取り適切な応答を選ぶ

放送が1回のみの第1部で正解率を高めるための準備手順です。

4級の聞き取りで基礎を固めたいときは、英検4級のリスニング対策が参考になります。

4級をスキップしていきなり3級を受験できるかの判断基準

「4級を受けずに、最初から3級を受験しても合格できるか」という疑問を持つ方は多くいます。以下のセルフ診断チェックリストで、スキップ可能かを判定できます。

チェック項目判断目安スキップ判定
中学英文法の習熟度受動態・現在完了・関係代名詞の基本構造を理解している○ 即受験可能
英単語の記述力曜日・月・基本的な動詞・名詞のスペルを正確に書ける○ 即受験可能
自力英作文の経験20〜30語程度の英語で簡単な日記や意見を書ける○ 即受験可能
4級過去問の正答率4級の過去問を解いてリーディング・リスニングともに85%以上正解○ 即受験可能
中学1〜2年文法の不安過去形や不規則動詞の変化、三人称単数現在でミスが多い× 4級からの受験を推奨
英単語が書けない単語の意味は読めても、スペルを書く練習をしたことがない× 4級からの受験を推奨

4級の過去問で85%以上取れており、簡単な英文を自力で書く練習を積んでいる場合は、4級を飛ばして3級から受験しても十分に合格可能です。一方、4級の正答率が7割未満であったり、単語のスペリングに不安がある場合は、4級を受験して基礎を固めたほうが結果的に最短で3級合格に到達できます。

まず基礎となる資格の価値を知りたい方は、英検4級は役に立つ?メリット解説をご覧ください。

次の疑問スキップせず着実にステップアップしたい手順は、英検4級から3級への進め方と学習手順で詳しく解説しています。

中学生・小学生の学年別逆算学習スケジュール

高校入試や中学校での英語学習を見据えた場合、どの時期に3級を取得すべきかの学年別モデルスケジュールを示します。

中学生のロードマップ(高校入試での内申点・推薦活用)

小学生が3級に挑戦する場合のステップ

小学生が受験する場合、英語力そのものよりも「社会的なトピックに対する日本語の思考力」が課題となります。身近なテーマ(スポーツ、読書、外食、ペットなど)について、「なぜそれが好きなのか」「どんなメリットがあるのか」を日本語で説明する練習を日常的に取り入れることが、ライティングと面接の突破口になります。

高校入試に向けた取得スケジュール
中1冬〜中2春4級合格。中1・中2の基礎文法と約1,300語を定着。
中2秋〜中2冬3級合格。中3文法を先取りしライティング・面接対策。
中3春〜中3秋内申書記載の最終リミット。高校入試の調査書加点に活用。

高校入試での内申点や推薦活用を見据えた中学生のモデルルートです。

低学年から着実にステップアップしたいときは、小学生の英検4級対策アプリの選び方と学習法が役立ちます。

続けて読む

英検の疑問をすべて見る「英検4級」のまとめ

理解度チェック

Q1. 英検3級の一次試験に関する説明として正しいものはどれですか。

  1. リスニングは全問が2回ずつ放送される
  2. 筆記試験時間は4級と同じ35分である
  3. ライティングは意見論述とEメールの2題が出題される
  4. スピーキングは録音式で一次試験と同時に行われる
答えを見る

正解: C. ライティングは意見論述とEメールの2題が出題される
本文によると、3級のライティングでは「意見論述問題」と「Eメール問題」の2題が出題されます。筆記時間は65分、リスニング第1部は1回放送です。

Q2. 二次試験で質問を聞き取れなかったときの適切な対応はどれですか。

  1. 沈黙したまま次の質問を待つ
  2. Pardon? と聞き返す
  3. すぐに日本語で聞き返す
  4. 適当に Yes とだけ答える
答えを見る

正解: B. Pardon? と聞き返す
本文では、質問が聞き取れなかった場合は黙り込まずに Pardon? や Could you say that again, please? と聞き返せば減点されないと記載されています。

Q3. 3級で新しく出題範囲に加わる「受動態」の例文はどれですか。

  1. I have lived here for three years.
  2. The book was written by him.
  3. She is a teacher who helps students.
  4. My mother made me clean my room.
答えを見る

正解: B. The book was written by him.
本文の受動態(be + 過去分詞)の項目で「The book was written by him.」が例文として挙げられています。

モチベア単語と例文をアプリで定着させるなら、単語アプリ「モチタン」単語アプリ「モチタン」なら、ゲームで覚えられます。まちがえた単語は苦手単語帳にまとまります。無料で試す

よくある質問

Q. 4級と3級の難易度の差はどれくらいですか?
中2修了レベルから中3卒業(中学全範囲)レベルへ進むため、文法と語彙の負担が約1.6倍に増えます。さらにマークシートのみから記述式ライティングと対面面接が加わるため、体感的な難易度は一段階大きく上がります。
Q. 高校受験で内申点になるのは4級と3級のどちらですか?
一般的に高校受験で内申点の加点や推薦の優遇措置として認められるのは「3級以上」からです。4級は調査書に記入できても加点対象外となる高校が多いため、高校入試活用が目的なら3級の取得が必須となります。
Q. 4級合格後、3級合格に必要な勉強期間はどれくらいですか?
中学英語の学習進度にもよりますが、一般的な学習期間の目安は2〜3か月(学習時間として約40〜60時間)です。中3の文法項目のインプットと、ライティングの定型表現の暗記・演習に集中的に取り組む期間が必要です。
Q. 3級のライティングは何文字書けばいいですか?
意見論述問題は25〜35語、Eメール問題は相手の質問2点に対して適切な応答を含む英文を書きます。指定語数を大幅に下回ると減点対象となるため、テンプレートを用いて25〜35語の範囲内に収める練習が重要です。
Q. 二次試験の面接で聞き返すと減点されますか?
「Pardon?」や「Could you say that again, please?」のように自然な英語で1回聞き返す程度であれば減点されません。分からないまま黙り込むほうが大きな減点となるため、聞き取れなかった際は落ち着いて聞き返しましょう。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部