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TOEFL Juniorと英検を徹底比較!換算表と選び方
TOEFL Juniorのスコアは、600点台前半で英検3級、650点前後で準2級、750点前後で2級、800点台以上で準1級に相当します。
ただし、文法知識や短文読解を問う英検に対し、TOEFL Juniorは学校生活や教科学習を題材とした実用的な運用力を測るため、同じ英語力でも試験形式によって発揮されるスコアには明確な差が生じます。
TOEFL Juniorと英検のスコア換算表
国際基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基準に、TOEFL Junior Standardの総合スコアと英検の各級、英検CSEスコアの対応関係を整理しました。
合否判定型の英検と、900点満点のスコア制であるTOEFL Juniorでは評価軸が異なりますが、現在の実力を測る目安として活用できます。
表は横にスクロールできます →
| CEFR | TOEFL Junior Standard | 英検の級 | 英検CSEスコア |
|---|---|---|---|
| B2 | 845点〜900点 | 準1級 合格〜1級 | 2304点以上 |
| B1 | 750点〜840点 | 2級 合格〜準1級 一次 | 1980点〜2303点 |
| A2 | 650点〜745点 | 準2級 合格〜2級 一次 | 1728点〜1979点 |
| A1 | 600点〜645点 | 3級 合格〜準2級 一次 | 1456点〜1727点 |
| Below A1 | 600点未満 | 4級・5級 | 1455点以下 |
TOEFL Junior Standardの最低スコアは各セクション200点、合計600点です。そのため、スコアが600点前後の場合はCEFR A1未満(英検4級から3級準備レベル)と判定されます。
英検2級に安定して合格できる実力があれば750点前後、準1級レベルの語彙や読解力があれば800点以上の到達がひとつの基準となります。
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試験形式と基本スペックの比較
TOEFL Juniorと英検は、どちらも中高生の英語力を測る試験として広く利用されていますが、試験の構成、測定技能、判定方式には大きな違いがあります。両試験の基本仕様を比較します。
| 項目 | TOEFL Junior Standard | 実用英語技能検定(英検) |
|---|---|---|
| 満点・評価方式 | 900点満点(合否なし) | 各級の合否判定+CSEスコア |
| 測定セクション | Listening / Language Form & Meaning / Reading | リーディング / リスニング / ライティング / スピーキング |
| 試験時間 | 約115分(マークシート方式) | 級により異なる(一次約45〜135分、二次約5〜10分) |
| 出題レベル | 全受験者が同一問題を解答 | 志願した級の問題を受験 |
| フィードバック | セクション別スコア、CEFRレベル、Lexile指数 | 合否結果、CSEスコア、分野別得点 |
TOEFL Junior Standardはペーパー形式の筆記試験で、3つのセクションから構成されます。
- Listening Comprehension(リスニング):42問・約40分・300点満点
- Language Form and Meaning(言語形式と意味):42問・25分・300点満点
- Reading Comprehension(リーディング):42問・50分・300点満点
英検は3級以上でライティングと面接(スピーキング)が課される4技能試験であるのに対し、TOEFL Junior Standardはマークシートによるインプット重視の測定です。
ただし、スピーキングとライティングを別日程で測定するTOEFL Junior Comprehensiveというテスト形式も国際的には存在します。
日本国内で一般的に実施されているStandardテストは、合否を出さずに現在の実力を精密に点数化するアセスメントテストとしての性質を持っています。
次の疑問高校生以降で受ける機会が増える上位試験との構成の違いを知りたい方は、TOEFL JuniorとiBTの試験内容の違いも確認してみてください。
出題トピックと難易度の質的な違い
英検とTOEFL Juniorでは、取り上げられる英文の内容や文脈が大きく異なります。英検が日常生活の会話や社会的なトピック(環境問題、テクノロジー、歴史など)を幅広く扱うのに対し、TOEFL Juniorは「英語圏の中学校や高校に通う生徒のスクールライフ」を忠実に再現した出題内容になっています。
リスニング:教室のやり取りと講義の理解
TOEFL Juniorのリスニングは、学校内での会話(生徒同士の相談、先生からの連絡アナウンス)と、理科や社会などの学術的な講義(ショートレクチャー)で構成されます。放送回数は1回のみです。
例えば、教頭先生からの館内放送のような場面が出題されます。
"Attention, students. Due to maintenance on the heating system, the science lab on the third floor will be closed this afternoon."
(生徒の皆さんにお知らせします。
暖房設備の点検のため、3階の理科実験室は本日午後閉鎖されます。)
また、天文学や生物学に関する短い講義を聞き、話の主旨や理由を特定する設問も含まれます。日常生活の短い応答文を聞き取る英検3級〜準2級のリスニングと比べ、情報量が格段に多く、文脈を整理しながら集中力を維持する力が求められます。
言語形式と意味:文脈重視の文法問題
英検の大問1では、1文の空所に適切な単語や熟語を補う短文穴埋め問題が出題されます。一方で、TOEFL JuniorのLanguage Form and Meaningは、手紙、案内文、雑誌記事などのまとまったパッセージ(文章)の中に複数の空所が設けられています。
文法知識の丸暗記だけでは正解できず、文脈全体の流れから適切な時制や代名詞、接続詞を判断する必要があります。
"Although the team practiced every weekend, they were unable to defeat their opponents in the final match."
(そのチームは毎週末練習したものの、決勝戦で相手を倒すことはできませんでした。)
このような文構造の把握力を、長めの文脈の中で問われます。
リーディング:通知・説明文・教科学習の文章
TOEFL Juniorの読解問題は、スケジュール表や学校だよりなどの「非学術的な文章」と、伝記、歴史、地理、地学などの「学術的な解説文」に分かれます。
英文の難易度自体は中学生・高校生向けに調整されているものの、英検2級に登場するような硬い日本語訳を当てはめる作業よりも、論理展開(原因と結果、対比、例示)を正確に読み解く力が要求されます。
実用英語技能検定(英検)
- 日常会話や社会的な話題が出題
- リスニングは短い対話やパッセージ
- 大問1は1文単位の短文空所補充
TOEFL Junior
- 中高のスクールライフや講義が出題
- 2〜3分の講義を1度だけ聞き取る
- まとまった文章内の文脈重視の文法問題
日常・社会問題を幅広く扱う英検に対し、TOEFL Juniorは学校生活や学術講義に特化しています。
英検上位者がつまずくポイントと注意点
英検準1級や2級を取得している学習者がTOEFL Juniorを受験した際、想定よりもスコアが伸び悩むケースが少なくありません。これは換算表の数字だけでは見えない、試験のアプローチの違いに起因します。
1回の放送で長文講義を聞き取る負担
英検2級のリスニングは、第1部(対話)も第2部(パッセージ)も比較的短い文章で構成されています。一方、TOEFL Juniorでは、2〜3分にわたる学校の先生の解説や講義を1度だけ聞いて、複数の設問に答えなければなりません。
メモを取る技術(ノートテイキング)や、音声から要点を頭の中で構造化する習慣がないと、途中で論点を見失って失点につながります。
教科横断的なアカデミック語彙の不足
英検準1級では社会問題やビジネス、政治経済に関する語彙が多く登場しますが、TOEFL Juniorでは中高の教科学習で使われる言葉が頻出します。
- photosynthesis(光合成)
- sedimentary rock(堆積岩)
- habitat loss(生息地の喪失)
- evaporation(蒸発)
日常会話やおとな向けのニュース単語を中心に学んできた学習者にとって、学校教科に特化した語彙は盲点になりやすい領域です。
「おうち英語」学習者における逆転現象
幼少期から英語の絵本やアニメ、多読を通じて英語を自然に身につけてきた「おうち英語」出身の生徒は、英検の文法問題(文法用語の理解や日本語訳を介した語法選択)で点数を落としがちです。
しかし、TOEFL Juniorでは文脈理解力と多読経験がそのまま活きるため、英検準2級レベルであってもTOEFL Juniorで750点以上の高いスコアを記録することがよくあります。
文法ルールを丸暗記していない生徒の実力を測るセカンドオピニオンとして、TOEFL Juniorは非常に有用です。
2〜3分の長い音声を聞きながらメモを取り要点を整理する技術が必要。
光合成や堆積岩など中高の理科や社会で使われる専門語彙が出題される。
単語の日本語訳や文法規則の丸暗記ではなく文脈理解の速さが問われる。
試験形式や求められる語彙・処理能力の違いにより、英検上位者でも得点が伸び悩むことがあります。

教科学習などで問われる重要語を補強したいときは、TOEFL英単語一覧の活用が役立ちます。
国内入試と海外進学における活用の違い
将来の進路や受験を見据えた場合、どちらの試験を選択・併用すべきかは目的によって明確に分かれます。
国内の高校受験・大学受験では英検が圧倒的有利
日本国内の公立・私立高校入試、および一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜における大学入試では、英検の出願要件や加点措置が広く浸透しています。
「英検2級以上で英語を満点換算」「準1級取得で加点」といった制度を採用する学校が大多数を占めます。国内の一般入試や推薦入試での優遇を第一目標とする場合は、英検の受験を最優先に位置づけるのが現実的です。
帰国生入試・国際系中学受験でのTOEFL Junior活用
近年、首都圏や関西圏の国際系私立中学校や、帰国生受け入れ校において、TOEFL Juniorのスコアを出願基準や英語免除の指標として認める学校が増加しています。
合否判定ではなく「何点取得しているか」で細かく実力を測れるため、海外生活経験のある生徒やインターナショナルスクール出身者の評価指標として重宝されています。
Lexile指数による読書指導とTOEFL iBTへの架け橋
TOEFL Juniorを受験すると、スコアレポートにLexile(レクサイル)指数が記載されます。これは読解力と本の難易度を結ぶ国際的な指標で、自分のレベルに合った英語書籍(洋書)を選ぶ基準になります。
さらに、出題形式や問題の思想が北米の大学入試などで使われるTOEFL iBTと直結しているため、将来的に海外大学への進学や交換留学を目指す中高生にとって、最も無駄のないトレーニングとなります。
英検の主な活用先
- 国内高校・大学入試で加点や満点換算
- 一般選抜や推薦入試の出願資格に浸透
- 合格実績としてアピールしやすい
TOEFL Juniorの主な活用先
- 国際系私立中学や帰国生入試の出願基準
- Lexile指数による洋書・多読指導の指標
- 将来の留学やTOEFL iBT対策の土台
国内入試の優遇を狙うなら英検、海外進学や国際系中学受験・多読指導にはTOEFL Juniorが役立ちます。
目的別・どちらを受けるべきかの選択基準
お子様やご自身の学習状況、将来の進路希望に合わせて、どちらの試験を軸に進めるべきかを整理しました。
英検を受験すべきケース
- 国内の高校入試や大学入試での優遇・加点・出願資格を確保したい
- 学校の英語の教科書や定期テストの進度に合わせて、ステップアップしたい
- ライティングや面接(スピーキング)を含めた4技能試験の経験を積ませたい
- 「合格」という明確な目標達成を通じて、子どもの学習モチベーションを高めたい
TOEFL Juniorを受験すべきケース
- 英語圏の学校への留学、ボーディングスクール進学を検討している
- 将来的にTOEFL iBTやIELTSの受験を見据えており、アカデミック英語の基礎を固めたい
- 多読や英会話スクールで培った英語力を、合否のプレッシャーなしに定期測定したい
- 英検の日本語訳中心の勉強法に違和感があり、英語を英語のまま理解する力を伸ばしたい
- Lexile指数を把握して、適切な英語の本を多読させたい
両試験を併用する場合は、「半年に1回はTOEFL Juniorで総合的な英語運用力と弱点セクションを測定し、秋や冬の入試直前期に目標とする英検の級に狙いを定めて過去問対策を行う」という組み合わせが効果的です。
英検がおすすめ
- 国内高校・大学入試の優遇確保
- 学校の教科書や進度に合わせて学習
- 面接含む4技能試験を経験したい
- 合格実績でモチベーション向上
TOEFL Juniorがおすすめ
- 留学やボーディングスクール進学
- 将来のTOEFL iBT・IELTS対策
- 合否なしで定期的に実力測定
- 英語を英語のまま理解する力を養成
受験目的や学習スタイルに合わせて、最適なテストを選択または併用しましょう。
試験別・効率的な対策アプローチの違い
英検とTOEFL Juniorでは、目標スコアを達成するための日々の学習法が異なります。
英検の対策法:単語集の暗記と過去問演習
英検のスコアを最短で伸ばす鍵は、各級に指定された単熟語の暗記とライティングの型(構成テンプレート)の習得です。
- 語彙のインプット:頻出単語集を繰り返し周回し、見たら即座に日本語の意味が出る状態にする
- ライティング対策:導入(主張)→理由2つ→結論という決まった構成テンプレートを使い、スペルミスや文法ミスを減らす
- 過去問演習:一次試験・二次試験の過去問を解き、時間配分に慣れる
TOEFL Juniorの対策法:多読とアカデミックリスニング
TOEFL Juniorでは、単語集の丸暗記だけでは高得点を狙えません。長い文章を頭からスムーズに理解する読解スピードと、音声を一度で正確に捉えるリスニング体力が必須です。
- ノンフィクションの多読:科学、歴史、環境などの子ども向け百科事典や児童書を読み、アカデミック語彙を文脈の中で覚える
- シャドーイングとリピーティング:スクリプトを見ながら音声に続いて発音し、英語の音声変化(弱形や連結)に対応できるようにする
- パラグラフの要約:文章を1段落読んだら、「この段落で最も言いたいことは何か(Main Idea)」を英語または日本語で1文にまとめる練習をする
試験対策を通じて身につく英語力の性質が異なるため、目指す将来像から逆算して日々の学習メニューを組み立てることが大切です。
英検の学習アプローチ
- 頻出単語集で即座に日本語の意味を出す
- 導入・理由2つ・結論の型で英作文対策
- 過去問演習で時間配分と出題形式に慣れる
TOEFL Juniorの学習アプローチ
- 百科事典や児童書の多読で語彙を定着
- シャドーイングで音声変化に対応する
- 段落ごとの要約でMain Ideaを捉える
英検は単語暗記と型の定着、TOEFL Juniorは多読と学術リスニングが対策の軸となります。
次の疑問TOEFL Juniorに絞って具体的な勉強法や問題形式を深掘りしたいなら、TOEFL Juniorのレベルと対策法が参考になります。
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理解度チェック
Q1. TOEFL Junior Standardの最低合計スコアは何点ですか?
- 0点
- 300点
- 600点
- 750点
答えを見る
正解: C. 600点
各セクションの最低スコアが200点であり、3セクション合計で600点と記載されています。
Q2. TOEFL Juniorで頻出する語彙として本文にあるものは?
答えを見る
正解: A. photosynthesis
中高の教科学習で使われる言葉の例として、photosynthesis(光合成)が挙げられています。
Q3. TOEFL Juniorを受験する利点として正しいものは?
- 国内大学入試で必ず満点換算される
- 読書指標のLexile指数が把握できる
- リスニングの音声が2回放送される
- 日本語訳の穴埋め問題が得意になる
答えを見る
正解: B. 読書指標のLexile指数が把握できる
スコアレポートに読書指導の基準となるLexile(レクサイル)指数が記載されると説明されています。
よくある質問
- Q. 小学生でもTOEFL Juniorを受けられますか?
- 受験は可能ですが、問題の背景知識が中高生の学校生活や教科学習を前提としているため、小学生には下位試験であるTOEFL Primary(Step 1およびStep 2)の受験が推奨されます。英検2級以上の力がある小学生なら挑戦可能です。
- Q. TOEFL Juniorに不合格はありますか?
- 合否判定はありません。受験者全員に600点から900点の総合スコア、各セクションのスコア、CEFRレベル、Lexile指数が記載された公式スコアレポートが発行されます。
- Q. 英検2級を持っていれば何点取れますか?
- 英検2級合格者の目安スコアは750点前後です。ただし、学校講義形式の長文リスニングやアカデミックな読解問題に慣れていない場合、700点前後にとどまることも珍しくありません。
- Q. 高校受験でTOEFL Juniorは使えますか?
- 一部の国際バカロレア認定校や私立高校の帰国生入試等で利用できますが、国内の大半の公立・私立高校入試では英検が優遇対象となっています。出願校の募集要項を事前確認してください。
- Q. スピーキングやライティングの試験はありますか?
- 日本で広く実施されているTOEFL Junior Standardはマークシート形式の筆記・リスニング試験(3セクション)のみです。スピーキングやライティングは別形式のテストとして用意されています。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部