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耳が聞こえない英語表現の使い分けと実践フレーズ
「耳が聞こえない」を英語で表す基本表現は、医学的・完全に聞こえない状態ならdeaf(デフ /def/)、加齢や軽度難聴で「耳が遠い・聞こえづらい」状態ならhard of hearing(ハード・オブ・ヒアリング)です。
電話の電波不良や周囲の騒音で一時的に「声が聞こえない」ときは、聴覚の有無ではなくI can't hear you(アイ・キャント・ヒア・ユー)を用います。
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「耳が聞こえない」の英語一覧表と使い分け
英語で「耳が聞こえない」を伝える表現は、聴覚の状態(完全なろう、加齢による難聴、片耳のみ)や、一時的な環境(騒音や通信不良)によって単語が明確に分かれます。状況に合わない言葉を使うと、相手に誤解を与えたり、失礼な印象を与えたりすることがあるため注意が必要です。
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| 表現 | 読み(発音の目安) | ニュアンス | 使う相手や場面 |
|---|---|---|---|
| deaf | デフ | 完全に聞こえない、重度の聴覚障害がある | 医療、自己申告、客観的な事実説明 |
| hard of hearing | ハード・オブ・ヒアリング | 耳が遠い、少し聞こえづらい、軽度〜中度の難聴 | 高齢者の家族について話す時、日常会話 |
| have hearing loss | ハヴ・ヒアリング・ロス | 聴覚障害・難聴を抱えている(客観的・医学的) | 問診票、公的機関、職場、改まった説明 |
| hearing impaired | ヒアリング・インペアード | 聴覚に障がいのある(公的文書で使われてきた表現) | 案内表示、公的文書(当事者はdeafを好む傾向あり) |
| deaf in one ear | デフ・イン・ワン・ニア | 片耳が聞こえない(一側聾) | 病院、自己申告、聞き取り位置の調整時 |
| I can't hear you. | アイ・キャント・ヒア・ユー | 声が聞こえません(相手の声が届かない) | 電話、オンライン通話、騒がしい場所 |
| I have trouble hearing. | アイ・ハヴ・トラブル・ヒアリング | 聞き取りに不便・困難を感じている | 接客対応時、初対面の相手への自己申告 |
| My hearing isn't very good. | マイ・ヒアリング・イズント・ヴェリィ・グッド | あまり耳がよくありません(控えめな表現) | 丁寧な日常会話、シニア層の自己申告 |
| I didn't catch that. | アイ・ディドゥント・キャッチ・ザット | 今のお言葉を聞き取れませんでした | 日常会話、ビジネスの打ち合わせ |
| Could you speak up? | クッド・ユー・スピーク・アップ | 少し大きめの声で話していただけますか | 相手に声量を上げてほしいときの依頼 |
基本単語deafの意味と発音のコツ
deafは「耳が聞こえない」「ろうの」という意味を持つ形容詞です。発音記号は /def/ で、カタカナ表記では「デフ」と表されます。最後の「f」は、上の前歯を下唇の内側に軽く当て、息を「フッ」と摩擦させて無声音で発音するのが通じるコツです。
日本語の「フ」のように唇を丸めて母音「u」を混ぜないように意識します。
文法上の用法として、He is deaf.(彼は耳が聞こえません)のように叙述用法で用いるのが自然です。冠詞をつけて the deaf と表すと「耳の不自由な人々」という名詞句になりますが、現代の英語圏では個人を主体に捉えるため、deaf people(耳の不自由な方々)や people who are deaf という表現が好まれます。
また、英語には turn a deaf ear to 〜(〜に耳を貸さない、〜を無視する)という慣用句があります。忠告や頼みごとを聞き流すという意味で日常的・ビジネス的によく使われます。
例文:
She is completely deaf and communicates using sign language.(彼女は完全に耳が聞こえず、手話を使ってコミュニケーションを取ります。
)
The management turned a deaf ear to the employees' requests.(経営陣は従業員からの要望に耳を貸しませんでした。)
次の疑問語尾の摩擦音など口の動きを意識して通じる音に整えたい方は、カタカナ英語の発音を直すコツをあわせて確認してみてください。
耳が遠い・難聴を表す英語表現
完全に聴覚を失っているわけではなく、加齢や疾患によって「音が聞き取りにくい」「耳が遠くなっている」状態を表す場合は、hard of hearing を使うのが適切です。
加齢や軽度の難聴に使うhard of hearing
発音のコツは、hard of の部分を連結して「ハードヴ」のように滑らかにつなぎ、hearing の「h」をしっかり息を吐き出して発声することです。高齢の親族について説明する場面などで頻繁に登場します。
例文:
My grandfather is getting a bit hard of hearing lately.(私の祖父は最近、少し耳が遠くなってきています。
)
Please speak clearly because my mother is hard of hearing.(母は耳が聞こえづらいため、はっきりと話してください。)
客観的・医学的に表すhave hearing loss
公的な手続きや診断書類、職場などで症状を客観的に伝える場合は、名詞句の hearing loss(難聴・聴覚損失)を用います。
例文:
I have mild hearing loss in my left ear.(私は左耳に軽度の難聴があります。)
He developed sudden hearing loss two years ago.(彼は2年前に突発性難聴を発症しました。)
片耳だけ聞こえない場合の英語
片側の耳だけ聞こえない状態(一側聾)を伝えるときは、前置詞 in を用いて deaf in one ear または deaf in my right/left ear と表現します。
例文:
I'm deaf in my right ear, so could you please walk on my left side?(右耳が聞こえないので、私の左側を歩いていただけますか?)
加齢・軽度
- hard of hearing
客観的・医学的
- have hearing loss
片耳のみ(一側聾)
- deaf in one ear
- deaf in my right/left ear
症状の程度や伝えたい場面に応じて使い分ける表現の一覧です。
周りがうるさい・電話で声が聞こえない英語
身体的な聴覚障害ではなく、環境の騒音、相手の声の小ささ、電話やWeb会議の通信環境が原因で「聞こえない」と言いたい場合に deaf を使うと、「私は耳が聞こえません」と身体的特徴を伝える意味になってしまい不自然です。一時的な状況には、動詞 hear を用いた表現を使います。
一時的な「聞こえない」を表すフレーズ
騒音や回線の問題で相手の声が届かない場合は、次の表現が適しています。
- I can't hear you well because it's noisy here.(ここは騒がしいので、あなたの声がよく聞こえません。)
- The connection is bad, and I can't hear you clearly.(電波が悪く、声がはっきりと聞こえません。)
- Your voice is cutting out. Could you say that again?(お声が途切れています。もう一度言っていただけますか?)
発音のポイントとして、can't を発音する際は「キャント」の「t」を破裂させず、喉を一瞬止めるように意識すると、肯定の can との聞き分けがスムーズになります。
deaf(身体的特徴)
- 耳が聞こえない身体的特徴を示す
- 環境や回線の問題で使うと不自然
- 「私は耳が聞こえません」の意味になる
hearを用いた表現(一時的状況)
- 騒音や通信不良で声が届かない場面
- I can't hear you well などを使う
- Your voice is cutting out など
身体的な聴覚障害と、騒音や通信環境による一時的な聞こえなさは表現を明確に区別します。

次の疑問周囲の騒がしさを表すだけでなく、「静かにして」と相手に伝える表現のニュアンスも知りたいときは、シャラップ(shut up)の意味が参考になります。
自己申告・筆談サポートの英会話ダイアログ
海外旅行、ホテル、空港、医療現場、店舗などでそのまま使える実践的な会話例です。自己申告のやり方と、対応する側の丁寧な言い回しを確認できます。
会話例1:店舗・ホテルでの自己申告と筆談のお願い
A: Excuse me. I'm hard of hearing. Could you please write that down for me?
(すみません。
耳が遠いので、それを紙に書いていただけますか?)
B: Of course. Here is a notepad and pen. Let me write the instructions here.
(もちろんです。
メモ帳とペンをどうぞ。こちらに手順を書きますね。)
A: Thank you very much. That helps me a lot.
(ありがとうございます。とても助かります。)
会話例2:空港や案内窓口での対応(スタッフ側からの配慮)
A: Hello, I am deaf in my left ear, so I might miss your announcement.
(こんにちは。
左耳が聞こえないため、アナウンスを聞き逃してしまうかもしれません。)
B: Understood, sir. Please have a seat nearby, and I will come notify you directly when boarding starts.
(かしこまりました。
近くの席でお待ちください。搭乗開始時に直接お知らせに参ります。)
A: I really appreciate your kind support.
(ご親切なサポートに心から感謝します。)
会話例3:病院の問診での症状説明
A: Doctor, I have had trouble hearing in both ears since last week.
(先生、先週から両耳が聞き取りにくくなっています。
)
B: Do you hear any ringing sounds or feel pressure in your ears?
(耳鳴りが聞こえたり、耳が詰まった感じがしたりしますか?)
A: Yes, there is a constant high-pitched noise.
(はい、絶え間なく高い音が鳴っています。)
失礼に聞こえる注意表現と正しい言い換え
聴覚に関する英語表現には、相手を侮蔑しているように聞こえたり、配慮に欠けたりする危険なフレーズがあります。誤解を避けるための注意点です。
絶対に避けるべき「Are you deaf?」
相手が自分の話を聞いていなかったり、返答が遅かったりしたときに、日本語の「聞いてるの?」の感覚で Are you deaf? と言うのは禁物です。
英語では「耳が聞こえないのか?」「つんぼなのか?」という攻撃的・侮辱的な響きになり、相手に強い不快感を与えます。単に聞き取れなかったのかを確認したいときは、Did you hear me?(聞こえましたか?)や Are you listening?(聞いていますか?)を用います。
配慮のあるポライトな表現への言い換え
相手が聞き取りづらそうにしている際、相手の聴力に言及するのではなく、自分の話し方や周囲の環境に理由を置くのがマナーです。
- 不適切: You can't hear.(あなたは聞こえていません。)
- 適切: Should I speak a little louder?(もう少し大きな声でお話ししましょうか?)
- 適切: Would you prefer to communicate in writing?(筆談のほうがよろしいでしょうか?)
相手から「耳が聞こえにくい」と伝えられた場合の返答としては、No problem at all. I'll speak slowly and clearly.(まったく問題ありません。ゆっくり、はっきりと話しますね)と返すと安心感を与えられます。
日本語の「聞いてるの?」感覚は不可。Did you hear me? などを使う
You can't hearではなく、Should I speak a little louder? と尋ねる
聞き取りが難しそうな時は Would you prefer to communicate in writing? と提案
No problem at all. I'll speak slowly and clearly. で安心感を与える
相手の聴力ではなく自分の話し方に配慮を置く言い換えがマナーです。
大文字Deafと小文字deafの文化的な違い
英語の書籍やニュース、コミュニティ記事を見ていると、先頭が大文字の Deaf と、小文字の deaf が明確に使い分けられていることに気づきます。これは単なる表記のゆれではなく、文化的・社会的な意味の違いが存在します。
小文字の「deaf」:医学的・身体的な状態
小文字で始まる deaf は、医学的・身体的な状態としての「聴覚障害」「聴力を失っていること」を指します。聴覚測定上のレベルや身体的特徴を客観的に表す語として使用されます。
大文字の「Deaf」:ろう文化の当事者・アイデンティティ
一方、頭文字を大文字にした Deaf は、手話を母語とし、独自の言語・歴史・コミュニティを共有する「ろう文化(Deaf Culture)」に帰属している人々、またはそのアイデンティティを尊重して表現する際に用いられます。
この場合、単なる身体的特徴ではなく、民族や文化集団と同じような敬意を込めた誇りある呼称(固有名詞的扱い)となります。
例文:
He is an active member of the Deaf community.(彼はろう文化コミュニティの活動的なメンバーです。)
小文字の deaf
- 医学的・身体的な状態としての難聴
- 聴覚測定上のレベルを表す客観的な語
- 聴力を失っている状態を指す
大文字の Deaf
- ろう文化(Deaf Culture)への帰属
- 手話を母語とするアイデンティティの尊重
- 民族や文化集団と同様の誇りある呼称
単なる表記ゆれではなく、医学的な状態と文化的なアイデンティティで使い分けられます。
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よくある質問
- Q. 「耳が不自由です」を丁寧に英語で言うには?
- 相手への配慮を込めた丁寧な表現は「I have hearing difficulties.」や「I am hard of hearing.」です。手助けを求めたい場合は「Could you please speak slowly?」を添えると好印象です。
- Q. 「補聴器をつけています」は英語で何と言う?
- 「I wear a hearing aid.」と表現します。両耳につけている場合は複数形の「hearing aids」を用います。「wear」の代わりに「use」を使うことも自然です。
- Q. 手話通訳をお願いしたいときの英語フレーズは?
- 「Could we have a sign language interpreter, please?」(手話通訳者をお願いできますか?)と言います。手話は「sign language」と表します。
- Q. 「耳鳴りがする」は英語でどう表現しますか?
- 「My ears are ringing.」や「I have ringing in my ears.」と言います。医学用語では耳鳴りを「tinnitus」(ティニタス)と呼びます。
- Q. 「耳が詰まった感じがする」は英語で何と言いますか?
- 「My ears feel plugged.」または「My ears feel blocked.」と表現します。飛行機の上昇時や風邪の症状を伝える際によく使われます。
2026年10月16日更新・モチタン辞典編集部