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うんざりする英語表現の使い分け辞典
「うんざりする」を表す英語で最も自然かつ標準的な表現は be tired of(ビー・タイヤード・オブ)です。感情の度合いや状況に応じて、不快感が強いときは be sick of(ビー・シック・オブ)、限界寸前の苛立ちは be fed up with(ビー・フェド・アップ・ウィズ)、一言で吐き捨てるなら I've had enough.(アイヴ・ハド・イナフ)を使い分けます。
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うんざり度とニュアンスの比較表
英語で「うんざりする」を表す表現は、飽き飽きしているだけの状態から、怒りや我慢の限界に達した状態まで、感情の強さによって明確な使い分けが存在します。まずは代表的な表現の度合いとニュアンスの違いを確認しましょう。
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| 英語表現 | カタカナ読み | うんざり度・ニュアンス | 適した場面・相手 |
|---|---|---|---|
| be tired of | ビー・タイヤード・オブ | 40%(繰り返しによる飽き飽き、精神的な倦怠感) | 日常会話全般・同僚・独り言 |
| be sick of | ビー・シック・オブ | 70%(強い嫌悪感・うんざりして気分が悪い) | 親しい友人・家族・独り言 |
| be fed up with | ビー・フェド・アップ・ウィズ | 90%(不満が蓄積し、我慢の限界に近い怒り) | 親しい間柄・抗議・感情的な会話 |
| be sick and tired of | ビー・シック・アンド・タイヤード・オブ | 95%(sickとtiredの強調。本当に懲り懲り) | 感情の吐露・親しい友人 |
| I've had enough. | アイヴ・ハド・イナフ | 100%(もうたくさんだ、これ以上は耐えられない) | 限界に達した瞬間・強い抗議 |
| I've had it. | アイヴ・ハド・イット | 100%(もう無理、我慢の限界) | 強い苛立ち・独り言・言い争い |
| Give me a break. | ギヴ・ミー・ア・ブレイク | 60%(勘弁してくれ、いい加減にして) | 友人へのツッコミ・呆れた反応 |
| I'm done with... | アイム・ダン・ウィズ | 85%(見切りをつけた、もう付き合いきれない) | 友人関係・投げ出したい作業 |
| I'm over it. | アイム・オーヴァー・イット | 30%(吹っ切れた、もう関心がない、どうでもいい) | 過去の出来事・冷めた感情の報告 |
| be overwhelmed with... | ビー・オーヴァーウェルムド・ウィズ | 丁寧な困惑(手一杯でこれ以上の対応が困難) | 職場・ビジネスメール・目上の相手 |
定番3大フレーズの文法と語源
うんざりする気持ちを表す代表的な3つの熟語には、共通する構文ルールがあります。後ろに置く語句の形と、それぞれの語源やコアイメージを把握すると、表現の正確性が高まります。
基本構文の型
基本となる文型は「主語 + be動詞 + 形容詞 + 前置詞 + [名詞 または 動名詞(-ing)]」です。前置詞の後ろに動詞を直接置くことはできず、必ず動名詞(-ing形)にします。
- I am tired of this job.(私はこの仕事にうんざりしています。= 名詞)
- I am tired of waiting for him.(私は彼を待つことにうんざりしています。= 動名詞)
1. be tired of(飽き飽きして嫌になる)
発音のコツは、tired の語尾「d」と of の「ov」をリンキングさせて「タイヤードヴ」と滑らかに繋げる点です。同じことが何度も繰り返されることによって、うんざりして嫌気がさしている心理状態を表します。
- I'm tired of eating instant noodles every day.(毎日インスタントラーメンを食べるのにはうんざりだ。)
- She is tired of making excuses.(彼女は言い訳をすることにうんざりしている。)
2. be sick of(胸焼けがするほど嫌気がさす)
sick は本来「病気の、吐き気がする」を意味する単語です。何かが度を越して繰り返され、まるで胃がむかつくような生理的・感情的不快感を伴う「うんざり」を表します。tired of よりも強い嫌悪のニュアンスを含みます。
- I'm sick of your complaints.(あなたの愚痴にはうんざりです。)
- He is sick of the bad weather.(彼は悪天候に心底嫌気がさしている。)
3. be fed up with(蓄積した不満が限界に達する)
fed は動詞 feed(食べ物・餌を与える)の過去分詞形です。直訳すると「満腹になるまで餌を与えられた」となり、不快な物事を過剰に与えられ続けた結果、「もうこれ以上はお腹いっぱいで飲み込めない、我慢の限界だ」という心理状態を表します。
前置詞は with を用いるのが一般的ですが、口語では fed up of が使われることもあります。
- We are fed up with his irresponsible behavior.(私たちは彼の無責任な行動に愛想を尽かしている。)
- She got fed up with the long commute.(彼女は長い通勤時間にうんざりしてしまった。)
4. be sick and tired of(強調形:心底うんざり)
sick と tired を重ねることで、うんざり度を最大級に高める決まり文句です。「もう本当に懲り懲りだ」「金輪際ごめんだ」と強い感情を込めるときに使われます。
I am tired of waiting for him.私は彼を待つことにうんざりしています。
前置詞の後ろには名詞または動名詞を置き、動詞を直接置くことはできません。
次の疑問話などがダラダラ続いてうんざりする状況を伝えたいときは、on and onの意味と使い方を知っておくと表現の幅が広がります。
一言で感情を吐き出す口語フレーズ
前置詞や目的語を伴わず、その場で一言「もううんざり!」と感情を吐き出すときに役立つ定番表現です。日常会話や映画のセリフなどで頻出します。
I've had enough. / I've had it.(もうたくさんだ!)
どちらも現在完了形(have + 過去分詞)を用いた慣用句です。「十分な量をすでに経験した」という意味から転じて、「これ以上の我慢は無理だ」「もうたくさんだ」という限界表明になります。
I've had it. の直後に with... を続けて「〜にはもう我慢できない」と対象を述べることもできます。
- That's it! I've had enough.(そこまでだ!もうたくさんだ。)
- I've had it with this broken computer.(この壊れたパソコンにはもううんざりだ。)
発音のコツは、I've had enough(アイヴ・ハド・イナフ)の had と enough を繋げて「ハディナフ」と発音することです。
Give me a break!(勘弁してくれ / いい加減にして)
直訳は「私に休みをくれ」ですが、相手の理不尽な言動、くだらない冗談、しつこい要求に対して「勘弁してよ」「冗談はよしてくれ」と呆れやツッコミを込めて言い返す際の定番フレーズです。
- Give me a break! I told you I'm busy right now.(勘弁してくれよ!今忙しいって言っただろ。)
I'm done. / I'm over it.(もう付き合いきれない / 吹っ切れた)
I'm done. は「終わった」だけでなく、うんざりした文脈で「もう辞める」「もう関わらない」という投げ出しの意思表示になります。一方、I'm over it. は「その問題はすでに乗り越えた、もう関心がない」という冷めたニュアンスを持ちます。
- You two can keep arguing, but I'm done.(2人で言い争いを続ければいいさ、私はもう付き合いきれないよ。)
- Don't worry about yesterday's argument. I'm over it.(昨日の口論のことは気にしないで。もう吹っ切れたから。)
限界表明。もうこれ以上の我慢は無理だという時に使う。
理不尽やしつこい要求に勘弁してくれと呆れて返す。
もう辞める、もう関わらないという投げ出しの意思表示。
問題は乗り越えた、もう関心がないという冷めた感情。
前置詞や目的語を伴わずに、その場で感情を吐き出す使い分けの要点です。
tired ofとtired fromの違いと識別
学習者が最も間違えやすいのが tired of と tired from の使い分けです。前置詞が of か from かによって、意味が全く異なります。
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| 表現 | 前置詞のコアイメージ | 意味 | 続く語句の典型例 |
|---|---|---|---|
| be tired of | of(分離・対象への飽和) | 精神的なうんざり・飽き | 同じ作業・愚痴・待つこと・人の態度 |
| be tired from | from(原因・出どころ) | 肉体的な疲労・体の疲れ | 残業・長距離走・旅行・重労働 |
見分け方の原則は簡単です。「それによって体が疲れた(休息が必要)」なら from、「それに対してもてあまし、もう嫌気がさした(精神的拒絶)」なら of を選びます。
- I am tired from working all day.(一日中働いて体が疲れている。= 肉体的疲労)
- I am tired of working here.(ここで働くことにはうんざりしている。= 精神的嫌気)
- He was tired from the marathon.(彼はマラソンで疲れ切っていた。)
- He was tired of running the same course every day.(彼は毎日同じコースを走ることに飽き飽きしていた。)

次の疑問前置詞だけでなく動詞と形容詞の使い分けも整理したいなら、tireとtiredの違いを詳しく解説した記事が役立ちます。
場面別の実践会話ダイアログ3選
うんざりする気持ちを伝える、3つのリアルな会話例です。愚痴をこぼす場面、相手に抗議する場面、相づちを打つ場面でのニュアンスを掴みましょう。
会話例1:友だちへのカジュアルな愚痴(雨続きの天候に対して)
A: It's raining again today. We can't go hiking.
(今日もまた雨だよ。ハイキングに行けないね。
)
B: Seriously? I'm so sick of this terrible weather. It's been raining all week.
(まじで?このひどい天気には本当にうんざりするよ。
今週ずっと雨じゃないか。)
A: I know. I've had enough of staying indoors. Let's at least watch a movie.
(わかるよ。
家に閉じこもるのももうたくさんだ。せめて映画でも観よう。)
B: Good idea. I need a change of pace.
(いいね。気分転換が必要だ。)
会話例2:職場の同僚との会話(度重なる仕様変更に対して)
A: The client just requested another major design change.
(クライアントからまた大幅なデザイン変更の要望が届いたよ。
)
B: Are you kidding? I'm completely fed up with their constant revisions.
(冗談だろ?あの絶え間ない修正要求には心底うんざりしているよ。
)
A: Same here, but we have to deliver it by Friday.
(同感だけど、金曜日までに納品しなきゃいけないんだ。
)
B: Give me a break. We need to talk to our manager about this workload.
(勘弁してくれよ。この作業量についてはマネージャーに相談しないと無理だ。)
会話例3:相手の遅刻に対する直接の抗議
A: I'm so sorry I'm late! The train was delayed.
(本当に遅れてごめん!電車が遅れたんだ。
)
B: Again? I'm tired of waiting for you every single time.
(また?毎回毎回あなたを待たされるのはうんざりなの。
)
A: I truly apologize. I'll make sure to leave earlier next time.
(本当に申し訳ない。
次は絶対に早く出るようにするよ。)
B: You always say that. I really hope you mean it this time.
(いつもそう言うじゃない。今回は本気にしてほしいわ。)
職場で使える丁寧な角の立たない表現
ビジネスシーンで I'm tired of... や I'm fed up with... を使うと、単なる個人的な不平不満や感情的な八つ当たりに聞こえ、プロフェッショナルな印象を損ないます。業務過多やこれ以上の変更が難しいことを冷静に伝える言い換えを用いましょう。
1. be overwhelmed with...(業務や情報で手一杯である)
「圧倒されている」「手一杯である」を意味し、業務量が限界に達していることを感情的にならず客観的に伝える表現です。
2. reach one's limit / capacity(能力や受け入れの限界に達している)
感情ではなく「リソースや工数の物理的限界」として説明することで、角を立てずに依頼を断ることができます。
- We have reached our maximum capacity for this month.(今月分の対応可能枠は上限に達しております。)
- I am afraid we are unable to accommodate further revisions within this timeframe.(恐縮ながら、この期間内でのこれ以上の修正対応はお受けできかねます。)
3. find it challenging to continue...(〜を継続することが困難である)
「うんざりだ」を論理的に「これ以上の継続は非現実的・困難」と伝える大人向けの表現です。
- We find it challenging to maintain this schedule under the current conditions.(現在の条件の下では、このスケジュールを維持することは困難であると認識しております。)
業務や緊急案件を抱えて手一杯な状況を客観的に伝える。
リソースや工数の物理的限界として説明し依頼を断る。
現在の条件でのスケジュール維持が困難だと論理的に伝える。
感情的な不満ではなく業務量や物理的限界として客観的に伝える表現です。
注意すべき危険なNG表現と返し方
英語の「うんざり」表現には、相手を深く傷つけたり人間関係を決定的に壊したりする危険なフレーズがあります。使用上のリスクを把握しておきましょう。
人に向ける「I'm sick of you」の危険度
事柄(this job や the rain)に対してうんざりしていると言う分には愚痴で済みますが、目的語に人を直接取ると極めて強い個人攻撃になります。
- I'm sick of you.(あなたには吐き気がする、あなたにはもううんざりだ)
- I'm tired of you.(あなたにはもう飽き飽きした、愛想が尽きた)
これらの表現は、恋人関係の破綻や友人との絶交、深刻な家庭内口論の場面で放たれる言葉であり、日常会話の軽い冗談や愚痴としては危険すぎます。相手の言動を指摘したいときは、人を主語・目的語にするのではなく、具体的な行為を対象にしましょう。
うんざりしていると言われたときの返し方
相手からうんざりした感情をぶつけられたり、愚痴を聞かされたりした際の受け答えの定番パターンです。
- 相手の愚痴に共感する場合: I don't blame you.(無理もないよ。/ あなたの気持ちはよく分かるよ。)
- 相手の愚痴に強く同意する場合: Tell me about it.(全くだよ。言われなくても分かってる。)
- 自分自身が相手をうんざりさせて謝罪する場合: I didn't realize it bothered you that much. I'm sorry.(そんなに気に障っているとは気づきませんでした。ごめんなさい。)
- 言い過ぎた相手を落ち着かせる場合: Let's take a deep breath and calm down.(深呼吸して、少し落ち着こう。)
共感・強い同意
- I don't blame you.
- Tell me about it.
謝罪・相手をなだめる
- I didn't realize it bothered you that much.
- Let's take a deep breath and calm down.
相手から不満をぶつけられた際の、状況に応じた定番の受け答えパターンです。
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よくある質問
- Q. うんざりするを名詞で言うと?
- 名詞では boredom(退屈・飽き飽き)、disgust(強い嫌悪・うんざり感)、frustration(苛立ち・不満の鬱積)などで表します。状況に応じて使い分けます。
- Q. I'm tired of itは目上に使える?
- 使えません。感情的で不満を露骨に示す口語表現のため、上司や取引先に使うと極めて無礼です。職場では It is becoming difficult to handle. などと客観的に伝えます。
- Q. 「飽きた」と「うんざり」の違いは?
- 「飽きた」は関心の喪失が中心で be bored with を使います。「うんざり」は同じことの繰り返しに対する精神的嫌気や不快感を伴うため be tired of や be sick of が適します。
- Q. fed up withの後ろの品詞は?
- 前置詞 with の後ろには名詞、代名詞、または動名詞(-ing形)が続きます。I'm fed up with his excuses.(名詞)や with waiting(動名詞)のように用います。
- Q. もううんざりだねと共感する英語は?
- 相手の愚痴に「それはうんざりするね」と返すときは、That must be frustrating. や I'd be sick of that too.(私でもそれに嫌気がさすよ)が自然です。
2026年10月16日更新・モチタン辞典編集部