モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 「勉強しながら」の英語表現

勉強しながら英語を身につける表現と実践法
「〜しながら英語を勉強する」は study English while doing 、「勉強しながら〜する」は do ... while studying で表現できます。
また、移動や家事の合間に英語を耳から学ぶ「ながら勉強」は、頭を使わない単純作業と組み合わせ、意味を理解済みの音声を意識的に追う能動的な聞き方を取り入れることで確かな効果を発揮します。
「勉強しながら」を表す基本の英語表現と文法
日本語の「〜しながら」を英語で表す場合、文脈や文法構造に応じていくつかの表現を使い分けます。最も代表的なものは接続詞の while ですが、ほかにも as、前置詞の during、付帯状況を表す with、そして文語や簡潔な表現で好まれる分詞構文があります。
1. 接続詞 while を使った表現
同時並行して行われている動作を表す際、最も自然で汎用性が高い単語が while です。while の後ろには「主語 + 動詞」の節を置く形と、主語を省略して動詞に -ing をつける形の2通りがあります。
主節の主語と while 以下の主語が一致している場合、while -ing の形をとることが一般的です。
- I often study English while listening to the radio.
(私はよくラジオを聴きながら英語を勉強します。) - She listens to an English podcast while she walks her dog.
(彼女は犬の散歩をしながら英語のポッドキャストを聴きます。) - While studying for the test, he fell asleep.
(テスト勉強をしながら、彼は眠ってしまいました。)
2. 接続詞 as を使った表現
as も同時進行を表す接続詞として用いられます。2つの出来事が「〜するのと同時に」「〜につれて」と時間的にぴったり重なって起きているニュアンスを強調します。動作の継続期間というよりも、2つの場面の同期に焦点を当てる傾向があります。
- She sings in English as she cleans the kitchen.
(彼女は台所を掃除しながら英語で歌を歌います。) - As I walked to the train station, I practiced shadowing.
(駅に向かって歩きながら、シャドーイングを練習しました。)
3. 前置詞 during を使った表現
during は前置詞であるため、後ろに動詞の -ing 形や節(主語+動詞)を置くことはできません。必ず「特定の期間や出来事を表す名詞」を置きます。
「勉強しながら」を during で表す場合は、during my study session(勉強時間のあいだに)や during class(授業中に)のように表現します。
- I took notes during the English lesson.
(英語の授業を受けながら[授業のあいだに]ノートを取りました。) - He drinks green tea during his study time.
(彼は勉強をしながら[勉強時間のあいだに]緑茶を飲みます。)
4. 分詞構文(-ing)による付帯状況の表現
接続詞を使わずに、現在分詞(-ing)を文頭や文末に添えることで「〜しながら」という付帯状況を表す方法です。書き言葉や少し引き締まった表現として好まれます。
- Listening to English news, I prepared breakfast.
(英語ニュースを聴きながら、朝食を準備しました。) - He sat at his desk, studying English vocabulary.
(彼は机に向かって座り、英単語を勉強していました。)
5. 前置詞 with を使った付帯状況
with + 名詞 + 分詞/形容詞/前置詞句 の構文を用いると、「〜の状態で」「〜しながら」という意味を作ることができます。背景の状況を描写する際によく使われます。
- I study English with the window open.
(窓を開けながら[開けた状態で]英語を勉強します。) - He read an English book with music playing in the background.
(彼はBGMを流しながら英語の本を読みました。)
接続詞 while
- 同時並行する動作で最も自然
- 主語+動詞または-ingの形
- 主節と主語一致ならwhile -ing
接続詞 as
- 2つの出来事が時間的に重なる
- 「〜するのと同時に」「〜につれて」
- 継続期間より2場面の同期に焦点
同時並行を表す2つの接続詞のニュアンスと使われ方の違いを整理しました。
場面別・そのまま使える「ながら勉強」の英語例文
日常会話や学習記録の共有で役立つ、「勉強しながら〜する」「〜しながら勉強する」の具体的な英語例文を整理しました。主節と従属節の順序を意識すると、どちらの動作が主体であるかを明確に伝えられます。
| 日本語の場面 | 英語表現・例文 | 構文のポイント |
|---|---|---|
| 音楽を聴きながら勉強する | I study English while listening to instrumental music. (私はインスト曲を聴きながら英語を勉強します。) | while + -ing で付随する動作を明示 |
| 通勤・通学中に勉強する | I practice English listening while commuting by train. (電車で通勤しながら英語のリスニングを練習します。) | commute(通勤・通学する)を名詞または動詞で使用 |
| 家事をしながら英語を聞く | She listens to English audio while doing the dishes. (彼女はお皿洗いをしながら英語の音声を聞きます。) | while doing housework / chores も便利 |
| 散歩しながら発音する | Walking in the park, I practice English pronunciation. (公園を歩きながら、英語の発音を練習します。) | 分詞構文を用いて文章を簡潔に表現 |
| 仕事をしながら英語を学ぶ | He works full-time while studying for an English qualification. (彼は常勤で働きながら英語資格の勉強をしています。) | 二つの主要な活動の両立を表現 |
| テレビを見ながら単語暗記 | Don't memorize vocabulary words while watching television. (テレビを見ながら単語を暗記してはいけません。) | 禁止・助言の文構造 |
日常の英会話では、動作の中心を主節(接続詞のない部分)に置き、付随する行動を while などの節に置きます。たとえば「英語の勉強が主目的で、ついでに音楽を聴いている」なら I study English while listening to music. となり、「音楽鑑賞が主で、片手間に勉強している」なら I listen to music while studying English. と表現します。
次の疑問ながら勉強の表現とあわせて、つい怠けてしまったときの言い回しは「勉強してない」を伝える英語表現で確認できます。
英語の「聞き流し」は効果的?受動と能動の違い
「勉強しながら英語を聞く(聞き流し)」という手法に対しては、学習効果を疑問視する声も少なくありません。結論から言えば、英語の音声をただ受動的に耳に入れるだけの「無意識の聞き流し」は、初心者のリスニング力向上にはほとんど寄与しません。
一方で、正しい手順を踏んだ「能動的なながら聞き」は極めて高い学習効果を発揮します。
受動的な聞き流しが定着しない理由
人間の脳は、意味を理解できない音や意識を向けていない刺激を「雑音(バックグラウンドノイズ)」として自動的に遮断する仕組みを持っています。単語の意味や文法構造が頭に入っていない未知の英文音声をどれほど長時間BGMとして流し続けても、脳内の言語処理ネットワークは活性化しません。
意味と音が結びついていない音声をいくら聞いても、突然英語が理解できるようになることはありません。
効果を生む「能動的ながら聞き」の3つの条件
ながら学習でリスニング力を伸ばすには、耳に入ってくる音声を脳が「意味のある情報」として認識できる状態にしておく必要があります。具体的には以下の3点を満たすことが条件となります。
- 一度スクリプト(原稿)を確認した音声を使う
テキストを読み、意味や文法、発音のつながりを完全に理解した状態の音源だけを「ながら学習」に回します。これにより、耳から音が入った瞬間に情景や意味が頭に浮かぶようになります。 - 音声のスピードが自分にとって快適である
早すぎて単語の切れ目が判別できない音声は雑音化します。スクリプトを見なくても8割以上意味が取れる難易度の音源を選ぶことが原則です。 - 意識のスポットライトを定期的に当てる
手足を動かしながらも、「今なんて言った?」「この前置詞は何だったか」と、意識の数パーセントを音声のディテールに向けて聞き取ろうとする姿勢を維持します。
- 事前にスクリプトを確認した音声を使う意味や文法を完全に理解した音源のみ
- 音声の速度が自分にとって快適である見ずに8割以上意味が取れる難易度
- 意識のスポットライトを定期的に当てる意識の数%をディテールに向けて聞く
耳に入る音を意味のある情報として脳に届けるための必須条件です。
自分に合ったツールを探したいときは、英語聞き流しアプリ初心者の選び方を参考にしてください。
次の疑問効果的な聞き流しをスマホで実践したいなら、英単語聞き流しアプリの選び方をチェックしてみましょう。
作業負荷別の相性表:マルチタスクの向き不向き
「何かをしながら英語を学ぶ」場合、同時に行うもう一方の作業が脳のどの領域を使っているかによって、学習効果が大きく変わります。人間の脳は、言語的・論理的思考を要する作業を同時に二つ処理することができません。これを認知心理学では注意資源の競合と呼びます。
英語学習と作業の組み合わせによる向き不向きを以下の表にまとめました。
表は横にスクロールできます →
| 作業の種類 | 具体例 | 英語学習との相性 | おすすめの学習スタイル |
|---|---|---|---|
| 単純な身体作業 | ウォーキング、ジョギング、ストレッチ、散歩 | 極めて高い | シャドーイング、英語ポッドキャストの傾聴、ブツブツ独り言 |
| 習慣化した反復家事 | 皿洗い、洗濯物たたみ、掃除機がけ、風呂掃除 | 高い | 既習ニュース音声の復習、ラジオ語学講座の聴取 |
| 移動・待機時間 | 電車やバスの乗車、信号待ち、行列の待機 | 高い | 短時間の語学学習アプリ、単語カードの確認、リスニング |
| 視覚・判断を伴う作業 | 車の運転、自転車の運転、調理の包丁作業 | 注意が必要 | BGM程度の既習リスニング(安全最優先のため声出しや集中は避ける) |
| 論理・言語を要する作業 | 数学の計算、メール作成、読書、事務処理 | 不向き(弊害あり) | 英語学習の並行は不可(どちらの効率も著しく低下するため分離する) |
表からわかるように、散歩や掃除といった「体が自動的に動く単純作業」は、視覚と脳の言語野が空いているため、英語学習に最も適しています。逆に、仕事の書類作成や数学の計算など「言語や論理的思考を使う作業」を行いながら英語を聞くと、脳の処理能力が奪い合いを起こし、作業効率も学習効果も極端に下がってしまいます。
頭を使う作業の最中は作業に専念し、単純作業の時間帯を英語の時間に充てることが成功の秘訣です。

次の疑問体を動かす時間を有効活用したい方は、運動しながら英語単語を聞き流す方法の具体的な手順が役立ちます。
シーン別の実践手順と声出しアウトプット術
日常生活の中で「ながら勉強」を実践する際、周囲の環境や声を出せるかどうかに応じて学習のアプローチを変えることが重要です。リスニング(インプット)だけで終わらせず、軽いアウトプットを組み合わせることで記憶の定着率は飛躍的に高まります。
1. 歩行中・散歩中の実践(声出し可能エリア)
散歩や通勤の徒歩区間は、最も英語学習に適した時間です。歩行のようなリズミカルな有酸素運動は脳血流を促進し、記憶の定着を助けます。
- ブツブツ独り言英会話
目に入った風景や、今日やるべきタスクを小声の英語でつぶやきます。たとえば The weather is nice today. I need to finish that report by noon.(今日は天気がいいな。正午までにあのレポートを終わらせなきゃ)のように、頭に浮かんだことを即座に英語化します。 - 小声シャドーイング(マンブリング)
イヤホンから流れる英語音声のすぐ後を追いかけて、唇を小さく動かしながら小声(mumbling)で発音を真似します。マスクをしている通勤中であれば、周囲に気づかれずに口の筋肉を鍛えられます。
2. 料理中・掃除中の実践(手元がふさがっている環境)
家事の時間は手が濡れていたり動いていたりするため、画面を見る学習には適しません。耳と口だけを完全に開放する学習が向いています。
- ラジオ語学講座やポッドキャストの通し聞き
1回10〜15分程度でまとまっているラジオの語学講座や初心者向け英語ポッドキャストをスピーカーで流します。手作業をしながら、流れてきた例文をすかさずリピート(復唱)します。 - 自分の行動の実況中継
料理や掃除の手順を英語で声に出します。Now I'm cutting the onions. Next, I will boil the water.(いま玉ねぎを切っています。次は、お湯を沸かします)のように、動作と言語をダイレクトに結びつける訓練になります。
3. 電車・バス移動中の実践(声が出せない静かな環境)
公共交通機関では声を出すことができませんが、視覚とスマートフォンの操作が可能です。
- 短時間のひとくちレッスン形式アプリの活用
1回2〜3分で完了する無料の語学学習アプリや単語テストアプリを使い、1駅進むごとに1レッスンをクリアするルールを設定します。 - スクリプトの黙読と音読の脳内再生
イヤホンで英語を聞きながら、目で英文スクリプトを追います。声を出せない代わりに、頭の中でネイティブスピーカーと同じ発音・イントネーションを鮮明にイメージしながら追従します。
歩行中・散歩中
- ブツブツ独り言英会話
- 小声シャドーイング
料理中・掃除中
- ラジオ等の通し聞きとリピート
- 自分の行動の実況中継
声が出せる環境かどうかに応じた効果的なアウトプット手法の分類です。
生活動線に合わせた詳しい手順は、ながら英語学習のやり方とおすすめでも解説しています。
1日3分から始める隙間時間学習の習慣化ルール
まとまった勉強時間が取れない社会人や学生が英語学習を長期継続するためには、「気合い」に頼るのではなく「仕組み」で習慣化することが不可欠です。日常生活の既存の動作に英語を紐付ける技術を身につけましょう。
1. 「If-Thenプランニング」で行動を自動化する
習慣化研究で最も有効とされるのが、「Aをしたら、Bをする」とあらかじめ決めておく手法です。「時間があったら勉強する」という曖昧な計画は挫折の原因になります。
- 朝、玄関のドアを開けて靴を履いたら → イヤホンを装着して英語ポッドキャストを再生する
- お湯を沸かしている3分間 → スマートフォンの単語アプリを10問だけ解く
- 夜、歯を磨いている最中 → 今日覚えた英語フレーズを鏡の前で3回復唱する
2. 1回の目標を極端に小さく設定する(マイクロステップ)
勉強を始める心理的ハードルを下げるために、最小目標を「1日3分」や「単語3語」に設定します。「30分机に向かって参考書を読む」と考えると疲れた日には手がつきませんが、「アプリのクイズを1問解くだけ」「ポッドキャストを1分聞くだけ」であれば抵抗なく開始できます。
一度始めてしまえば、作業興奮によってそのまま5分、10分と続けられるケースがほとんどです。
3. 教材選びの基準:迷う時間をゼロにする
隙間時間ができたときに「さて、何を勉強しようか」と教材を探し始めると、それだけで貴重な時間が消費されてしまいます。常に以下の状態を整えておきましょう。
- スマートフォンのホーム画面1枚目に、使う語学アプリや音声アプリだけを配置しておく
- オフラインでも再生できるよう、前日の夜に聴く予定の音声コンテンツをダウンロードしておく
- 机の上に、今日開くべき英語テキストのページを開いたまま置いておく
始めるまでの摩擦(手間)を極限まで減らすことが、隙間時間のながら勉強を継続するための土台となります。
既存動作に勉強を紐付け自動化する
1日3分など開始の心理的負荷を下げる
アプリ配置や音源準備で手間を減らす
気合いに頼らず仕組みで学習を継続するためのポイントです。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 前置詞duringの後ろに置くことができるものはどれ?
- 主語と動詞からなる節
- 動詞の-ing形
- 特定の期間や出来事を表す名詞
- 原型不定詞
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正解: C. 特定の期間や出来事を表す名詞
duringは前置詞のため節や動詞の-ing形は置けず、特定の期間等を表す名詞を置きます。
Q2. 「音楽鑑賞が主で、片手間に勉強している」を表す英文は?
- I study English while listening to music.
- I listen to music while studying English.
- Listening to music, I studied English.
- I study English during listening to music.
答えを見る
正解: B. I listen to music while studying English.
動作の中心を主節に置き、付随する行動をwhile節に置くため、この文が正解です。
Q3. 効果的な「能動的ながら聞き」の条件として正しいものは?
- 一度スクリプトを確認した音声を使う
- 全く意味の分からない未知の音源を使う
- スクリプトなしで5割以下しか理解できない速度
- 意識を一切向けずにBGMとして聞き流す
答えを見る
正解: A. 一度スクリプトを確認した音声を使う
テキストを読み、意味や文法等を完全に理解した状態の音源を使うことが条件とされています。
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よくある質問
- Q. 「〜しながら勉強」と「勉強しながら〜」の英語の違いは?
- 主節にメインの動作を置き、while の後ろに従属する動作を置きます。例えば「音楽を聴きながら勉強する」は study while listening to music、「勉強しながらお菓子を食べる」は eat snacks while studying と表現します。
- Q. 数学や仕事の最中に英語を聞き流しても効果はありますか?
- 効果はほとんど期待できず、逆効果になる恐れがあります。脳は言語や計算などの高度な思考を同時に2つ処理できません。仕事や計算の処理能力が低下するだけでなく、英語音声も単なる雑音として無視されてしまうため、作業と英語学習は切り離すべきです。
- Q. 全くの英語初心者がながら聞きをしても上達しますか?
- 意味や構文が全くわからない状態での聞き流しは上達につながりません。初心者ほど、まずは短い英文のスクリプトと日本語訳を確認して意味を完全に理解し、その音声を復習として聞き流すステップを徹底する必要があります。
- Q. 歩きながらの英語学習はなぜ効果的と言われるのですか?
- 歩行などの適度なリズム運動によって脳が活性化し、集中力や記憶の保持が高まるためです。また、手元を見ずに耳と口だけで学習する環境になるため、リスニングやスピーキング(独り言)に意識が研ぎ澄まされるメリットもあります。
- Q. 1日何分くらい「ながら勉強」をすれば変化を感じられますか?
- 意味を理解した音声を使う前提であれば、1日15〜30分のながら学習を2〜3か月継続することで、英語の音のつながり(リエゾン)が聞き取れるようになったり、口からフレーズが自然に出たりする変化を実感できるようになります。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部
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