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What a wonderful worldの文法と構造解説
What a wonderful worldは、「なんて素晴らしい世界なんだろう」という意味を表す感嘆文です。文末に主語と動詞である it is が省略された形であり、正式な語順は What a wonderful world (it is)! となります。
疑問詞 what から始まりますが、質問をする疑問文ではなく、話者の強い感情や感動を伝える構文です。
文法構造の結論と省略の仕組み
What a wonderful world の文法的な正体は、「What + a/an + 形容詞 + 名詞 (+ 主語 + 動詞)!」という公式で成り立つ感嘆文です。文末にあるべき主語(S)と動詞(V)である it is が省略されています。
完全な文との比較
- 完全な形:What a wonderful world it is!(それはなんて素晴らしい世界なんだろう!)
- 日常会話や題名:What a wonderful world!(なんて素晴らしい世界なんだろう!)
英語の感嘆文では、目の前の状況や文脈から誰が見ても明らかな主語と動詞は、省略されるのが一般的です。話し言葉や歌のタイトルでは簡潔さが重視されるため、核心部分である名詞句 a wonderful world だけを残し、it is が取り払われています。
What a wonderful world (it is)!(それは)なんて素晴らしい世界なんだろう!
文末の主語と動詞(it is)が文脈から明らかなため省略されています。
感嘆文の基礎から学び直したい方は、感嘆文(What・How)の作り方をご覧ください。
品詞分解とWhat感嘆文のルール
このフレーズを品詞ごとに細かく分解すると、英語の語順規則がはっきりと見えてきます。
| 単語 | 品詞 | 文法的な役割 |
|---|---|---|
| What | 感嘆詞(疑問代名詞由来) | 文頭に置き、後ろの名詞句を強調する |
| a | 不定冠詞 | 数えられる名詞の単数形に付く |
| wonderful | 形容詞 | 直後の名詞 world を修飾する |
| world | 可算名詞(単数形) | 感嘆の中心となる対象 |
| (it) | 代名詞(主語) | 文脈から明らかなため省略 |
| (is) | be動詞 | 文脈から明らかなため省略 |
なぜ冠詞 a が必要なのか
英語の名詞 world(世界)は、ここでは「1つのまとまった世界・環境」として捉えられているため、可算名詞(数えられる名詞)の単数扱いとなります。単数の可算名詞の前には必ず冠詞が必要であるため、a を補わなければなりません。
複数名詞や不可算名詞が続く場合
感嘆文の対象が複数形や不可算名詞(数えられない名詞)である場合、冠詞 a/an は付きません。
次の疑問感嘆文以外の働きも含めて整理したいときは、whatの文法(疑問詞・関係詞・感嘆文)を押さえておくと理解が深まります。
Howを使った感嘆文との違いと書き換え
感嘆文には What を使う形式のほかに、How を使う形式があります。どちらも感動や驚きを表しますが、修飾・強調する対象と語順が異なります。
構文の違いと書き換え表
| 形式 | 基本語順 | 例文 |
|---|---|---|
| What 構文 | What + (a/an) + 形容詞 + 名詞 + S + V! | What a wonderful world it is! |
| How 構文 | How + 形容詞/副詞 + S + V! | How wonderful the world is! |
What は名詞を中心に強調するため、名詞のかたまり(a wonderful world)を作ります。一方、How は形容詞や副詞の程度を直接強調するため、直後に形容詞 wonderful だけを置き、名詞は主語の位置(the world)に移動します。
How構文にすると冠詞 the が必要になる理由
How wonderful the world is! に書き換えた際、冠詞が a から the に変わる点に注意してください。What 構文の a wonderful world は「数ある世界のあり方の中で、素晴らしい1つの世界」という意味合いで不特定の a を使います。
しかし、How 構文では「私たちが現に生きているこの世界」という特定の対象を主語にするため、定冠詞 the が必要になります。
不特定の a と特定の the の使い分けについて詳しく知りたい方は、a・the の違いを参考にしてください。
疑問文との違い:語順とイントネーション
文頭に What があるため疑問文と混同しやすいですが、語順と声の調子(イントネーション)が明確に異なります。
疑問文との語順比較
- 感嘆文:What a wonderful world (it is)!(平叙文の語順:S + V)
- 疑問文:What is a wonderful world?(疑問文の語順:V + S「素晴らしい世界とは何ですか?」)
通常の疑問文では助動詞や be 動詞が主語の前に出ますが、感嘆文では主語の後に動詞が続きます(it is)。また、文末を上げて読む通常の疑問文に対し、感嘆文は文末を下げ気味に、感情を込めて発音します。
感嘆文
- 語順:平叙文(S + V)
- 例文:What a wonderful world (it is)!
- 文末を下げ気味に発音
- 感情を込めて表現する
疑問文
- 語順:疑問文(V + S)
- 例文:What is a wonderful world?
- 文末を上げて読む
- 「素晴らしい世界とは何か」を問う
文頭が同じWhatでも語順と声の調子(イントネーション)が異なります。

日常会話で使えるWhat aの名詞フレーズ集
What a wonderful world のように、文末の主語と動詞を省略した「What a + 名詞!」の形は、日常会話のリアクションとして非常によく使われます。肯定的な場面だけでなく、困った場面や残念な場面でも活用されます。
| 英語フレーズ | 日本語訳 | 使われる場面やニュアンス |
|---|---|---|
| What a day! | なんて一日だ! | とても忙しかった日、波乱万丈だった日の終わりに |
| What a relief! | ああ、安心した! | 心配事や不安が解消されてホッとしたときに |
| What a surprise! | なんて驚きだろう! | 思いがけない出来事や再会に驚いたときに |
| What a shame! | なんて残念なんだ! | 残念な知らせを聞いたとき(What a pity! も同義) |
| What a coincidence! | なんて奇遇なんだ! | 偶然の一致に驚いたときに |
| What a mess! | なんて散らかりよう/無茶苦茶だ! | 部屋が散らかっているときや状況が混乱しているときに |
| What a great idea! | すごく良いアイデアだね! | 相手の提案に強く賛同するときに |
| What a lovely smile! | なんて素敵な笑顔なんだろう! | 人の表情を褒めるときに |
様々なバリエーションを学びたいときは、感嘆文(What・How)の作り方の例文集で確認できます。
よくある文法ミスと混同パターン
感嘆文の学習者が間違えやすい典型的なパターンを整理しました。
間違いのパターン一覧
- 誤り:What wonderful a world!
訂正:What a wonderful world!
解説:What の後ろは「a + 形容詞 + 名詞」の順になります。「形容詞 + a」の語順は so wonderful a world などの特殊な構文で見られる形であり、What では使えません。 - 誤り:How a wonderful world!
訂正:How wonderful the world is! または What a wonderful world!
解説:How の直後に名詞句(a wonderful world)を置くことはできません。How は形容詞を直接修飾します。 - 誤り:What a wonderful worlds!
訂正:What wonderful worlds!
解説:複数名詞 worlds の前には単数を表す冠詞 a は付けられません。
誤: What wonderful a world! 正: What a wonderful world! 冠詞が形容詞の前に来ます。
誤: How a wonderful world! 正: How wonderful the world is! How直後に名詞句は不可。
誤: What a wonderful worlds! 正: What wonderful worlds! 複数形にaは付けません。
語順やHowとの混同、名詞の単数・複数による冠詞の有無に注意しましょう。
名曲の歌詞に見る英語表現の文法
スタンダードナンバーである名曲の歌詞には、タイトル以外にも興味深い文法表現が登場します。
I see trees of green の of の働き
歌詞の冒頭にある I see trees of green という一節では、green trees ではなく trees of green という語順が採られています。
この of は「性質・特徴」を表す前置詞(描写の of)です。「trees of green, red roses too」と歌うことで、単に「緑色の木々」と描写するよりも、緑の鮮やかさや情景の美しさを際立たせる詩的な響きが生まれています。
直訳と味わい深い日本語訳
文法上の直訳は「これはなんて素晴らしい世界なのだろう」ですが、文脈や楽曲の温かみを考慮すると、以下のような表現で味わうことができます。
- 直訳:なんて素晴らしい世界なのだろう。
- 詩的表現:世界はなんと美しいのだろう。
- 意訳:この世界はかけがえのないものに満ちている。
次の疑問歌詞で使われる似た形容詞のニュアンスの違いを知りたいなら、wondrousとwonderfulの違いも参考になります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. What a wonderful worldで省略されている要素は何ですか?
- 文頭の疑問詞 What
- 主語と動詞である it is
- 直前の前置詞 of
- 感嘆詞の How
答えを見る
正解: B. 主語と動詞である it is
文末にあるべき主語と動詞の it is は、文脈から明らかなため省略されています。
Q2. What a wonderful world it isをHowで書き換えた文はどれですか?
- How a wonderful world it is!
- How wonderful a world is!
- How wonderful the world is!
- How the world wonderful is!
答えを見る
正解: C. How wonderful the world is!
How構文では「How + 形容詞 + S + V」となり、特定の世界を指すため the world となります。
Q3. What構文で複数名詞や不可算名詞が続く場合のルールは何ですか?
- 冠詞 a/an は付けない
- 文末の動詞を必ず省略する
- 必ず How 構文に書き換える
- 名詞の直前に the を補う
答えを見る
正解: A. 冠詞 a/an は付けない
対象が複数名詞や不可算名詞(数えられない名詞)である場合、冠詞 a/an は付きません。
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よくある質問
- Q. What a wonderful worldは文法的に完全な文ですか?
- 厳密には主語と動詞である it is が省略された文です。ただし、英語の感嘆文において自明な主語と動詞の省略は規則として認められており、文法的な誤りではありません。
- Q. How構文に書き換えるとどうなりますか?
- How wonderful the world is! と書き換えられます。How の後ろには形容詞 wonderful が直接続き、名詞には特定の世界を指す冠詞 the が付きます。
- Q. なぜWhatのあとにaが付くのですか?
- 中心となる名詞 world が単数の数えられる名詞(可算名詞)だからです。天候などの数えられない名詞や複数名詞が来る場合は、What の感嘆文でも a は不要になります。
- Q. What is a wonderful worldとの違いは何ですか?
- What is a wonderful world? は疑問文で「素晴らしい世界とは何ですか?」と定義を問う文です。感嘆文は「なんて素晴らしい世界なんだろう」と感情を表現する文です。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部