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中学英語接続詞の教え方完全ガイド
中学英語の接続詞は、「等位接続詞(天秤)」「従位接続詞(接着剤)」「名詞節の that(箱)」の順にイメージ化して指導すると、生徒の理解が格段に深まります。文頭に来たときに後ろの文とセットで移動するルールとカンマの役割を言語化することで、中学生特有の文法エラーを未然に防ぐことができます。
中学英語で習う接続詞の体系一覧表
中学校で学習する接続詞は、文法的な働きによって大きく3つのグループに分かれます。指導を始める前に、生徒に接続詞の全体像を提示することで、今どのグループを学んでいるのかを迷わず把握できるようになります。
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| 分類 | 代表的な接続詞 | 文法的な役割 | 結ぶことができる対象 |
|---|---|---|---|
| 等位接続詞 | and, but, or, so | 文法上対等な要素を並べて結ぶ | 単語と単語、句と句、文と文 |
| 従位接続詞(副詞節) | when, if, because, as | 時・条件・理由を表す「おまけの説明」を作る | 文と文(節と主節)のみ |
| 従位接続詞(名詞節) | that | 動詞の目的語になる「〜ということ」のカタマリを作る | 動詞の後ろに文(節)を組み込む |
教える際の最初のポイントは、「すべての接続詞が同じ働きをするわけではない」と伝えることです。特に等位接続詞と従位接続詞の違いを曖昧にしたまま進めると、後々の英作文で文構造の崩壊が頻発します。まずはこの3分類を明確に区別して進めましょう。
次の疑問学年ごとの指導進度に合わせた整理が必要なら、中2英語で習う接続詞の総まとめで出題範囲をすぐ確認できます。
つまずかせない指導の黄金順序
接続詞の指導では、教える順番が生徒の理解度を左右します。教科書の登場順に機械的に教えるのではなく、文法的な複雑さに応じた以下の3段階ロードマップで進めるのが効果的です。
- ステップ1:等位接続詞(and / but / or / so)
まずは中1でも親しみのある単語同士を結ぶ用法から始め、同じ形を天秤のように並べる基本感覚を養います。文と文をつなぐ感覚にもここで慣れさせます。 - ステップ2:従位接続詞(when / if / because)
次に、主節と従属節という「主客の関係」を導入します。接続詞が直後の文とセットになり、文頭にも文末にも移動できるルールとカンマの扱いを指導します。 - ステップ3:名詞節の接続詞(that)
最後に、文全体が1つの名詞相当のカタマリとなり、動詞の目的語に入る構造を教えます。中2後半から中3にかけて登場する思考動詞(think, know)とセットで定着させます。
この順序を守ることで、生徒は「対等につなぐ」感覚から「修飾語として文をぶら下げる」感覚、そして「文を名詞化してパーツにする」感覚へと、無理なく認知負荷を上げながら文構造を理解できます。
中1で親しみのある単語同士・文同士を天秤のように並べる感覚を養う。
主節と従属節の関係を導入し、文頭・文末の移動とカンマの扱いを指導。
文全体が名詞のカタマリとなり、思考動詞の目的語に入る構造を定着。
対等な接続から修飾、名詞化へと認知負荷を上げながら段階的に指導します。
全体の学習計画を見直したいときは、中学英語のまとめを参考にしてみてください。
等位接続詞の指導法と天秤イメージ
等位接続詞(and, but, or, so)を教える際は、「対等な天秤」のイメージを使います。天秤の左右には、文法的に同じ重さ(同じ品詞や形)のものしか乗せられないというルールを視覚的に伝えます。
単語同士も結べる唯一のグループ
中学生がつまずきやすいのが、「接続詞=文と文をつなぐもの」という先入観です。等位接続詞は、単語同士、句同士、文同士のどれでも結ぶことができます。
- 単語と単語:apples and oranges(リンゴとオレンジ)
- 句と句:in the morning or in the afternoon(午前中に、または午後に)
- 文と文:I like dogs, but my sister likes cats.(私は犬が好きですが、妹は猫が好きです。)
板書では、天秤の支点に and や but を書き、左の皿に名詞があれば右の皿にも名詞、左の皿に文があれば右の皿にも文が来る様子を図解します。
なお、so(だから)は中学生向けには文と文を結ぶ等位接続詞として教えるのが一般的です。so は単語同士を結ぶことはできない点だけ例外として添えておくと混乱を防げます。
指導で使える具体的な例文を探しているなら、等位接続詞の使い方の例文集が役立ちます。
従位接続詞の指導法と接着剤ルール
従位接続詞(when, if, because)を指導する際の最大の鍵は、「接続詞は後ろの文と合体する接着剤である」と徹底することです。
「後ろの文を道連れにする」セット化の徹底
多くの生徒は、日本語の語順に引っ張られ、「前の文の語尾に接続詞が付いている」と錯覚します。これを防ぐために、以下のルールを強調します。
「接続詞は、必ず自分の後ろにある文の先頭にくっつく接着剤です。接着剤がついた文は、1つの大きなパックになります。」
例えば、次の文を提示します。
- I stayed home [because it rained].(雨が降ったので、私は家にいました。)
板書では、[because it rained]全体を四角い枠やカッコで囲み、「理由パック」として1つのカタマリに見せます。このパックは主文(I stayed home)に対する説明(副詞)に過ぎないことを説明します。
位置が入れ替わっても意味は同じ
パック化の意識ができると、前後の入れ替えも自然に受け入れられます。
- パターンA(後ろ置き):I will call you when I arrive at the station.(駅に着いたとき、あなたに電話します。)
- パターンB(前置き):When I arrive at the station, I will call you.(駅に着いたとき、あなたに電話します。)
パックごと文頭に引っ越しただけで、接続詞とそれが導く文の関係は一切変わっていないことを確認させます。

語順とカンマが必要な理由の教え方
生徒から最も多く出る質問が、「なぜ文頭に When や If が来るとカンマが必要で、後ろに来るといらないのか」という疑問です。これを単なる暗記規則にせず、読み手の視点から論理的に納得させます。
カンマは「おまけの終わり」を知らせる一時停止標識
英語は基本的に「だれが・どうする(主語+動詞)」から始まる言語です。文頭に接続詞パックが来ると、読者は「いつ本当の主語と動詞が来るのだろう」と待ち構えることになります。
もしカンマがないと、どこまでが「おまけの条件・時」で、どこからが「一番伝えたい主文」なのかの境目が一瞬で判断できません。指導では「文頭の接続詞パックが終わった合図として、読み手に『ここからが本番だよ』と教える一時停止標識がカンマ(,)である」と説明します。
文末に来るときは接続詞自体が境界線になる
一方、主文が先に来る場合(I found a small cat when I was taking a walk.)は、接続詞 when 自体が境界線の目印になるため、カンマという標識を置く必要がありません。この「目印の有無」を対比させると、生徒はカンマの打ち忘れをしなくなります。
前置き(文頭にパック)
- 例文: When I was taking a walk, I found a small cat.
- 読者が主文を待つ状態になる
- おまけの終わりを知らせる一時停止標識としてカンマが必要
後ろ置き(文末にパック)
- 例文: I found a small cat when I was taking a walk.
- 先に主文が提示される
- 接続詞自体が境界線の目印になるためカンマは不要
接続詞パックが文頭に来る場合のみ、主文との境界を示すカンマが必要になります。
接続詞thatを名詞の箱として教える技
中2・中3で登場する接続詞 that は、副詞節の接続詞とは異なり「名詞のカタマリ(名詞節)」を作ります。ここを理解させるには「大きな名詞の箱(プレゼントボックス)」の例えが最適です。
文を丸ごと名詞に変えるマジックワード
まず、基本の第3文型を振り返ります。
- I know the answer.(私はその答えを知っています。※ the answer は名詞)
次に、「その答え」の代わりに文を丸ごと入れたい場合を考えさせます。「彼が親切だということ」を知っていると言いたいとき、文(he is kind)をそのまま置くことはできません。そこで that という箱に文を詰め込みます。
- I know that he is kind.(私は[彼が親切だということ]を知っています。)
板書では、that he is kind を1つの大きな箱として四角で囲み、動詞 know の目的語(名詞の部屋)にすっぽり収まる様子を描きます。
よく使われる動詞(think, know, hope, believe)とともに、口語ではこの箱のフタである that がよく省略されることもセットで教えます。
指示代名詞thatとの見分け方
生徒が「あの〜」を意味する指示代名詞・指示形容詞の that と混同しないよう、明確な見分け方を伝授します。that の後ろに「主語+動詞」の完全な文が続いているかどうかが決定的な判別基準です。
I know that he is kind.私は彼が親切だということを知っています。
thatの箱に主語と動詞がそろった文を丸ごと入れ、目的語の部屋に配置します。
次の疑問生徒向けの具体的な解説や省略ルールまで深掘りしたいときは、中学生向け接続詞thatの使い方と基本ルールが役立ちます。
中学生が陥る典型ミス5選と防止策
接続詞の単元で生徒が答案に書きがちなミスは、パターンが決まっています。これらを事前に「間違いあるある」として共有し、自分で気付けるチェック体制を作ります。
1. Because単体で文を終わらせてしまう
Why were you late? に対する返答を除き、通常の英作文で Because I was tired. とピリオドを打ってしまうミスです。接続詞パックはおまけであり、支える主文がなければ文として成立しないことを「接着剤を塗ったのに、貼り付ける相手の紙がない状態」と説明して是正します。
2. 文頭の接続詞でカンマを忘れる
If it rains tomorrow we will stay home. のようにカンマを抜かすミスです。前述の一時停止標識のイメージを復習させ、文頭に If や When を書いたら、指差しでカンマの存在を確認させます。
3. because と so を1つの文で同時に使う
日本語の「〜だから、なので…」という重複に引きずられ、Because it was raining, so I took an umbrella. と書いてしまうミスです。「英語の文には主文が必要。because と so の両方に接着剤を塗ると、どちらも主文になれなくなる」と指導します。
4. that の後ろに不完全な文を置く
I think that happy. のように、主語や動詞が抜けるミスです。that の箱の中には必ず「主語+動詞がそろった普通の文」をそのまま入れるルールを徹底します。
5. 等位接続詞でつなぐ品詞が一致していない
I like swimming and to play tennis. のように、左右の形を崩してしまうミスです。天秤の左右が釣り合うように、動名詞なら動名詞、不定詞なら不定詞で揃える「形のバランス」を意識させます。
- Because単体で文を終わらせていないか貼り付ける主文が必要
- 文頭の接続詞でカンマを抜かしていないか一時停止標識として打つ
- becauseとsoを同時に使っていないか1つの文に両方は使えない
- thatの後ろに完全な文があるか主語や動詞の抜けを確認
- 等位接続詞でつなぐ品詞が揃っているか天秤のように左右の形を一致
英作文やテストの答案でミスが起きやすい5つのポイントをセルフチェックします。
指導でそのまま使える日常実践例文集
導入や小テストでそのまま活用できる、中学生の身の回りの生活を題材にした実践例文です。身近な場面を設定することで、文法規則が実感として定着します。
等位接続詞の例文
- I wanted to buy the game, but I didn't have enough money.(私はそのゲームを買いたかったが、十分なお金がありませんでした。)
- Hurry up, or you will be late for school.(急ぎなさい、さもないと学校に遅刻しますよ。)
- It was very hot yesterday, so we went to the pool.(昨日はとても暑かったので、私たちはプールに行きました。)
従位接続詞(副詞節)の例文
- When I got home, my mother was cooking dinner.(私が家に帰ったとき、母は夕食を作っていました。)
- If you have free time tomorrow, let's play soccer.(もし明日時間があるなら、サッカーをしましょう。)
- I like English because it is fun to talk with foreigners.(外国人と話すのは楽しいので、私は英語が好きです。)
接続詞thatの例文
- I think that Ken is the fastest runner in our class.(私は、ケンがクラスで一番足が速いランナーだと思います。)
- We all know that she practices piano very hard every day.(私たちはみんな、彼女が毎日とても熱心にピアノを練習していることを知っています。)
授業や自習で使える文をさらに確認したいときは、中学の例文集を合わせて活用できます。
定着を図る指導演習の3ステップ
接続詞の理屈を理解した後は、段階的に負荷を上げながら自力で文を組み立てられるようにアウトプット演習を行います。
ステップ1:並び替え問題(語順の型を身につける)
まずはパーツの配置を体感させます。特に接続詞と直後の主語・動詞のカタマリを崩さずに置けるかを確認します。
- 問題:( my brother / when / was / young ), he liked trains.
- 狙い:when の直後に my brother was young が続く語順感覚を固定する。
ステップ2:2文合体問題(接着剤の役割を体感する)
独立した2つの文を与え、適切な接続詞を使って1つの文に合成させます。
- 問題:I couldn't sleep. It was very noisy.(because を使って1文に)
- 解答:I couldn't sleep because it was very noisy.(または Because it was very noisy, I couldn't sleep.)
- 狙い:前後どちらに置くかでカンマの要不要が変わることを手を動かして実感させる。
ステップ3:条件英作文(自分の言葉で発信する)
生徒自身の日常を語らせる自由度の高い英作文です。
- お題:「昨日疲れた理由」「週末に雨が降ったら何をするか」を接続詞を使って2文以上で書く。
- 狙い:暗記した構文を実用的な表現力へと昇華させる。
次の疑問授業プリントや小テスト用の演習素材をお探しなら、中学英語の接続詞練習問題と詳しい解説をそのまま活用できます。
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理解度チェック
Q1. 等位接続詞の中で単語同士を結べない例外は何ですか。
- and
- but
- or
- so
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正解: D. so
本文では、soは中学生向けには文と文を結び、単語同士を結ぶことはできない例外と記載されています。
Q2. 文頭に従位接続詞パックが来るときにカンマが必要な理由は?
- 接続詞パックの開始を知らせるため
- 接続詞が直前の文と結びつくため
- 文が名詞のカタマリだと示すため
- おまけの終わりと主文の始まりを知らせるため
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正解: D. おまけの終わりと主文の始まりを知らせるため
文頭の接続詞パックが終わった合図として、読み手に本番(主文)の開始を教える一時停止標識がカンマです。
Q3. 本文で紹介されている誤文の例として正しいものはどれですか。
- Because it rained, I stayed home.
- Because it was raining, so I took an umbrella.
- I know that he is kind.
- When I arrive at the station, I will call you.
答えを見る
正解: B. Because it was raining, so I took an umbrella.
本文の典型ミスとして、becauseとsoを1つの文で同時に使ってしまう誤文の例が挙げられています。
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よくある質問
- Q. 中学生が接続詞whenと疑問詞whenを混同します
- 文末のクエスチョンマークの有無に加え、後ろの語順で見分けさせます。疑問詞は When do you... のように疑問文の語順ですが、接続詞は When you... のように普通の肯定文の語順が続きます。
- Q. becauseとsoの使い分けの分かりやすい教え方は?
- 原因を先に言うか結果を先に言うかで教えます。「原因→結果」の順なら so(原因, so 結果)、「結果→原因」の順なら because(結果 because 原因)と整理させると一瞬で判断できるようになります。
- Q. 関係代名詞thatと接続詞thatの区別はどう教える?
- 直前の単語と後ろの文の完全性で教えます。接続詞 that は直前に動詞があり後ろに完全な文が来ますが、関係代名詞 that は直前に名詞があり後ろの文の主語や目的語が欠けています。
- Q. 文頭のAndやButは間違いですかと聞かれたら?
- 中学英語のライティングや定期テストでは、文頭に等位接続詞を置くことは避けるよう指導するのが無難です。前文を受けて文頭で使いたい場合は、接続詞ではなく副詞の However などの使用を勧めます。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部
conjunction
and
but
because
when
if