モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 英語の過去形の覚え方

英語過去形の覚え方と活用ルール
英語の過去形は、やみくもに丸暗記するのではなく「規則動詞の4つのスペル・発音ルール」と「不規則動詞の4つの型分類+リズム音読」の2つに整理して覚えるのが最も効率的です。
規則動詞の変化条件と発音の仕組みを論理的に把握し、不規則動詞を変化パターンごとに分けて声に出して定着させれば、短期間で迷わず使えるようになります。
過去形の覚え方における2大原則
英語の過去形を効率よく習得するには、アルファベット順の単語一覧を最初から1語ずつ暗記しようとしないことが重要です。英語の動詞は、語尾に -ed を付ける「規則動詞」と、独自のスペル変化をする「不規則動詞」の2種類に明確に分かれます。
過去形の学習手順は次の2本柱で進めます。
- 規則動詞:スペル変化の4大ルールと、語尾の発音(/t/、/d/、/ɪd/)の法則を理屈で整理する。
- 不規則動詞:活用のパターン(AAA型、ABB型、ABA型、ABC型)に分類し、「原形・過去形・過去分詞」をリズムよく声に出して覚える。
この2点を押さえておけば、新しく出会った動詞の過去形に戸惑う時間を大幅に短縮できます。
規則動詞
- 語尾に -ed を付ける
- スペル変化の4大ルールを整理
- 語尾の発音3法則を理屈で理解
不規則動詞
- 独自のスペル変化をする
- 4つの活用パターンに分類
- 原形・過去形・過去分詞を音読
規則動詞と不規則動詞それぞれの学習アプローチの違いを確認できます。
規則動詞のedの付け方4つのルール
規則動詞は語尾に -ed を付けるのが基本ですが、語尾のスペルによって4つの規則が存在します。感覚ではなく、以下の条件表で機械的に整理してください。
表は横にスクロールできます →
| 分類 | スペルの条件 | 変化のルール | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 基本形 | 一般の動詞 | 末尾に -ed を追加 | play → played, walk → walked |
| -e で終わる語 | 語尾が -e で終了 | 末尾に -d のみ追加 | live → lived, use → used |
| 子音字 + y | 語尾が「子音字 + y」 | y を i に変えて -ed | study → studied, cry → cried |
| 短母音 + 子音字 | 1つの短い母音 + 子音字で終了 | 末尾の子音字を重ねて -ed | stop → stopped, drop → dropped |
迷いやすいポイントは「母音字 + y」と「子音字 + y」の違いです。play(a は母音)はそのまま played となり、study(d は子音)は y を i に変えて studied となります。
また、stop のように短く発音する母音の直後に子音字が1つだけ続く場合は、p を重ねて stopped にする点にも注意しましょう。
次の疑問語尾のスペル変化をより詳しい用例で確認したいときは、過去形・過去分詞のedの付け方を参考にしてください。
規則動詞edの3つの発音ルール
規則動詞の語尾 -ed は、すべて「エッド」と読むわけではありません。直前の音の種類によって、発音は /t/、/d/、/ɪd/ の3種類に分かれます。この違いは、喉の震え(声帯の振動)の有無で決まります。
表は横にスクロールできます →
| 発音 | 直前の音 | 見分け方のコツ | 具体例 |
|---|---|---|---|
| /t/ | 無声音(喉が震えない音) | 息だけの音(/k/, /s/, /p/, /f/, /ʃ/, /tʃ/ など) | walked /wɔːkt/, helped /helpt/ |
| /d/ | 有声音(喉が震える音) | 母音すべて、喉が震える子音(/b/, /g/, /v/, /m/, /n/ など) | played /pleɪd/, cleaned /kliːnd/ |
| /ɪd/ | /t/ または /d/ の音 | 語尾が「ト」や「ド」で終わる語 | wanted /wɑːntɪd/, needed /niːdɪd/ |
のど仏に指を当てて発音したとき、震えない音の後は息を弾く /t/ の音になり、震える音の後は喉を震わせたまま /d/ になります。語末がすでに /t/ や /d/ の場合は、そのままでは音を重ねにくいため、母音を挟んで /ɪd/(イド)と発音します。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
不規則動詞の4パターン分類一覧
不規則動詞は、「原形(A)」「過去形(B)」「過去分詞(C)」の変化の型ごとに4グループへ分類すると、記憶の負荷が大幅に軽減されます。
1. AAA型(すべて同じ形)
短く切れ味のよい語が多く、形が一切変わりません。
- cut - cut - cut(切る)
- put - put - put(置く)
- let - let - let(〜させる)
- hit - hit - hit(打つ)
- read - read - read(読む:過去形と過去分詞は発音が「レッド」になります)
2. ABB型(過去形と過去分詞が同じ形)
日常会話で使われる不規則動詞の大半がこのグループに属します。
- buy - bought - bought(買う)
- bring - brought - brought(持ってくる)
- teach - taught - taught(教える)
- feel - felt - felt(感じる)
- keep - kept - kept(保つ)
- find - found - found(見つける)
- make - made - made(作る)
3. ABA型(原形と過去分詞が同じ形)
過去形だけが母音を変え、過去分詞で原形に戻るパターンです。
4. ABC型(すべて異なる形)
母音の変化に一定のルールが存在するグループです(例:i → a → u)。
- sing - sang - sung(歌う)
- begin - began - begun(始まる)
- drink - drank - drunk(飲む)
- know - knew - known(知っている)
- take - took - taken(取る)
- go - went - gone(行く)
AAA型(すべて同形)
- cut
- put
- let
- hit
- read
ABB型(過去・分詞が同形)
- buy
- bring
- teach
- feel
- make
ABA型(原形・分詞が同形)
- come
- become
- run
ABC型(すべて異なる)
- sing
- begin
- drink
- know
- go
原形・過去形・過去分詞の変化パターンごとに分類して記憶できます。

最優先で覚えるべき超重要不規則動詞20選
英語の基礎文法や日常会話で出現頻度が高い20個の不規則動詞を厳選しました。まずはこの20語を迷いなく使える状態を目指してください。
表は横にスクロールできます →
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | 意味 |
|---|---|---|---|
| go | went | gone | 行く |
| have | had | had | 持っている・食べる |
| do | did | done | する |
| say | said | said | 言う |
| see | saw | seen | 見る・会う |
| get | got | got / gotten | 手に入れる・〜になる |
| make | made | made | 作る |
| know | knew | known | 知っている |
| take | took | taken | 連れていく・時間がかかる |
| come | came | come | 来る |
| think | thought | thought | 思う・考える |
| look | looked | looked | 見る(規則動詞比較用) |
| give | gave | given | 与える |
| find | found | found | 見つける |
| tell | told | told | 伝える・教える |
| buy | bought | bought | 買う |
| leave | left | left | 出発する・残す |
| feel | felt | felt | 感じる |
| put | put | put | 置く |
| write | wrote | written | 書く |
基礎となる語をまとめて確認したい場合は英語の不規則動詞一覧と覚え方が役立ちます。
次の疑問基本の20語を押さえた後に他の語も網羅して確認したいなら、不規則動詞の過去形一覧が役立ちます。
耳とリズムで定着させる3拍子音読法
不規則動詞をスペルだけで書こうとすると、思い出すまでに時間がかかります。おすすめは「原形・過去形・過去分詞」をひと続きのフレーズとして、メトロノームのように一定のテンポで発音する「3拍子音読法」です。
音読トレーニングの進め方
- 声に出して3拍子で読む:「buy - bought - bought(バイ・ボート・ボート)」と一定のリズムで3回繰り返します。
- 似た語尾でまとめる:bought、brought、thought、taught など、同じ「-ought / -aught」の響きを持つ単語を連続して声に出します。
- 主語を付けて短い文にする:I bought a book yesterday.(昨日、本を買いました)のように、簡単な主語と目的語を補って発音します。
口の筋肉と耳の感覚を使って「この動詞の過去形はこの響き」という自動的な反応を作ることが、試験や会話での瞬発力につながります。
buy-bought-boughtと一定テンポで3回繰り返す
boughtやtaughtなど同じ響きを連続して発音
簡単な主語や目的語を補って短文で声に出す
リズム音読から短文作りへと段階を踏んで過去形を定着させます。
否定文と疑問文で動詞が原形に戻る理由
過去形の学習で最も多いミスのひとつが、否定文や疑問文で動詞を過去形のままにしてしまう現象です。
ミスが起こる原因と解決法
過去の否定文や疑問文では、助動詞の did や didn't を使います。英語には「1つの文で過去を表す印は1箇所に集約する」という原則があります。
助動詞 did がすでに過去の意味を背負っているため、後ろに続く一般動詞は過去形である必要がなくなり、「原形(辞書に載っている形)」に戻ります。
よくある間違いと正しい表現
- 誤り:I didn't went to school yesterday.
正解:I didn't go to school yesterday.(昨日、私は学校へ行きませんでした) - 誤り:Did you saw the movie?
正解:Did you see the movie?(その映画を見ましたか?) - 誤り:He didn't studied English.
正解:He didn't study English.(彼は英語を勉強しませんでした)
「did が過去の役目を引き受けてくれたから、動詞は元の姿(原形)に戻る」と意識しておくことで、ケアレスミスを確実に防ぐことができます。
I didn't go to school yesterday.昨日、私は学校へ行きませんでした
didが過去を表すため、後ろの一般動詞は原形に戻ります。
過去形を口から出す1行日記トレーニング
知識として覚えた過去形を、実践で使える力に変えるためには、日々の出来事を過去形で表現する習慣が役立ちます。ノートに長文を書く必要はなく、1日3文だけの「1行日記・独り言トレーニング」を実践してください。
トレーニングのフォーマット
- 朝起きてから行ったこと:I woke up at seven this morning.(今朝は7時に起きました)
- 日中に食べたものや買ったもの:I ate pasta for lunch.(昼食にパスタを食べました)
- 夜に行った行動や感想:I read an interesting book before bed.(寝る前に面白い本を読みました)
身の回りの動作(起きる、食べる、飲む、行く、買う、話す、見る)を過去形で口にする練習を重ねることで、頭の中で文法規則を意識しなくても、自然と過去形の動詞が出てくる状態が作れます。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 「子音字 + y」で終わる規則動詞の過去形の作り方は?
- 末尾にそのまま -ed を追加する
- 末尾の y を削除して -d のみ追加する
- 末尾の子音字を重ねて -ed を追加する
- y を i に変えて -ed を追加する
答えを見る
正解: D. y を i に変えて -ed を追加する
本文の条件表にある通り、語尾が「子音字 + y」で終わる動詞は「y を i に変えて -ed」を付けます(study → studiedなど)。
Q2. 規則動詞の語尾 -ed が /ɪd/ と発音される条件は?
- 直前の音が /t/ または /d/ のとき
- 直前の音が母音ですべて終わるとき
- 直前の音が喉の震えない無声音のとき
- 直前の音が喉の震える有声音のとき
答えを見る
正解: A. 直前の音が /t/ または /d/ のとき
語末がすでに /t/ や /d/ の音で終わる場合は、音を重ねにくいため母音を挟んで /ɪd/(wantedなど)と発音します。
Q3. 「昨日、映画を見ましたか?」を表す正しい英文はどれ?
- Did you saw the movie?
- Did you see the movie?
- Did you seen the movie?
- Do you saw the movie?
答えを見る
正解: B. Did you see the movie?
過去の疑問文では助動詞 did が過去を表すため、後ろに続く動詞は原形に戻ります。本文でも「Did you see the movie?」が正解とされています。
よくある質問
- Q. 過去分詞まで一緒に覚える必要がありますか?
- はい、最初から原形・過去形・過去分詞の3つをセットで覚えることを推奨します。現在完了形や受動態を学ぶ際に改めて覚え直す二度手間を防ぐことができます。
- Q. 規則動詞か不規則動詞か見分ける方法はありますか?
- 外見だけで確実に見分けるルールはありません。英語の動詞の大多数は規則動詞なので、頻出の不規則動詞(約60〜100語)を先に押さえ、それ以外を規則動詞と判断するのが合理的です。
- Q. readの過去形と原形の違いは何ですか?
- スペルはどちらも read で同じですが、発音が異なります。原形は「リード」/riːd/ と伸ばして発音し、過去形と過去分詞は「レッド」/red/ と短く発音します。
- Q. 規則動詞のstopでpを重ねる理由は?
- 母音を短い音のまま維持するためです。もし p を重ねずに stoped と書くと、英語の発音規則上「ストウプト」のように母音が変化してしまうため、子音字を重ねて短母音を守ります。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部