モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › go to travelは文法的に間違い?正しい英語

go to travelは文法的に間違い?理由と自然な表現
結論から言うと、go to travel は通常の英語として極めて不自然であり、文法的な誤り、あるいは意味が奇妙な表現と判断されます。英語で「旅行に行く」と言いたいときは、動詞としてシンプルに travel を用いるか、go on a trip や take a trip と表現するのが自然です。
go to travelが不自然とされる2つの文法的な理由
英語のネイティブスピーカーが go to travel というフレーズを聞くと、強い違和感を覚えます。この違和感は、to を前置詞として捉える場合と、不定詞として捉える場合の双方において文法的な破綻や不自然さが生じるためです。それぞれの構造から理由を整理します。
理由1:前置詞 to の後に名詞 travel を置く構造の破綻
通常、前置詞の to の後ろには「目的地」を表す具体的な場所の名詞が置かれます。例えば go to school(学校へ行く)や go to Tokyo(東京へ行く)のように、「移動の終着点」を示すのが前置詞 to の基本的な役割です。
一方、名詞としての travel は「旅行という行為・移動全般」を指す抽象名詞であり、数えられない名詞(不可算名詞)です。travel 自体は空間的な場所や目的地ではないため、go to [場所] の枠組みに当てはめることができません。
「旅行という概念の場所へ向かって移動する」という意味合いになってしまい、英語として成り立たないのです。
理由2:不定詞 to travel と解釈した場合の「目的地の欠落」
次に、to を不定詞の「to + 動詞の原形」と解釈し、「旅行するために行く」という目的の副詞的用法として捉えるケースを考えます。文法規則の上では「go + to 不定詞」の組み合わせ自体は存在します。
しかし、動詞 go は移動を表す動詞であるため、聞き手は「どこへ行くのか」という移動先を自然と期待します。travel 自体にも「移動する・旅をする」という意味が含まれているため、目的地を明示せずに単に go to travel と言うと、「旅をするために(どこかへ)行く」という重複した表現になり、極めて奇妙に響きます。
「どこへ行くのか」という最も重要な情報が抜け落ちているため、日常会話では成立しにくい表現となります。
toの後は具体的な目的地が必要だが、名詞travelは移動全般の抽象概念。
「旅をするために行く」となり移動の重複。肝心の目的地が欠落する。
前置詞と不定詞のどちらで解釈しても文法的に破綻する理由を整理しました。
「旅行に行く」を表す自然な英語表現の比較
日本語の「旅行に行く」という感覚を自然な英語で表現する場合、いくつかの定番のフレーズがあります。状況やニュアンスに応じて使い分けることが大切です。
表は横にスクロールできます →
| 英語表現 | 品詞・構造 | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|---|
| travel | 動詞(単独) | 旅行する、移動する(最も簡潔) | I will travel next week. (来週、旅行に行きます。) |
| go on a trip | 動詞句(名詞 trip) | 特定の旅行に出かける(口語で頻出) | I am going on a trip to Kyoto. (京都へ旅行に行きます。) |
| take a trip | 動詞句(名詞 trip) | 旅行をする、旅に出る(計画的な旅行) | We took a trip to Okinawa last month. (私たちは先月沖縄へ旅行に行きました。) |
| go traveling | 動詞句(go + -ing) | あちこち旅して回る、観光に出かける | He wants to go traveling around Europe. (彼はヨーロッパを旅して回りたいと思っています。) |
日本語話者がよくやってしまう失敗は、「旅行=travel」「行く=go」と機械的に直訳して go to travel と組み合わせてしまう点にあります。英語では動詞 travel 単体で「旅行する」という意味を満たすため、余計な go to を補う必要はありません。
次の疑問会話で最もよく使われる表現を深く知りたいときは、「旅行に行く」を表す定番フレーズの解説も参考になります。
travelとtripの違い:不可算名詞と可算名詞
「旅行に行く」を英語で正しく使い分けるためには、travel と trip の文法的な性質の違いを正確に理解しておく必要があります。この2つの単語は、名詞としての使い方が根本的に異なります。
travel は抽象的で数えられない名詞(不可算名詞)
名詞の travel は、特定の1回、2回と数える旅行ではなく、「旅をすること」「移動行為そのもの」という抽象的な概念を表します。そのため、冠詞の a をつけたり、複数形の travels にして「1回の旅行」を指すことは原則としてありません(文学的な表現として諸国遍歴を指す場合などを除く)。
Air travel has become much cheaper.(飛行機での移動は以前よりずっと安くなりました。)のように、交通機関や旅行業界、移動行為全般を語る文脈で主に使用されます。
trip は具体的で数えられる名詞(可算名詞)
一方、trip は「ある場所へ行って戻ってくる具体的な1回の旅」を指す可算名詞です。明確な始まりと終わりがある移動を指すため、a trip や trips のように数えることができます。
したがって、「旅行に行く」と言いたい場合に名詞を使いたいのであれば、travel ではなく可算名詞の trip を選び、go on a trip や take a trip の形にする必要があります。
よくある間違いと正しい書き換え
英作文やスピーキングで間違えやすい例と、その修正パターンを確認します。
- 誤り:× I will go to travel with my family.
- 修正案1(動詞 travel):○ I will travel with my family.(家族と旅行します。)
- 修正案2(名詞 trip):○ I will go on a trip with my family.(家族と旅行に行きます。)
- 誤り:× I had a good travel.
- 修正案(名詞 trip):○ I had a good trip.(良い旅行でした。)
travel(不可算名詞)
- 旅・移動行為全般の抽象概念
- a travelやtravelsとは言えない
- 交通機関や業界全般で使う
- 例: Air travel has become much cheaper.
trip(可算名詞)
- 行って戻る具体的な1回の旅
- a tripやtripsと数えられる
- go on a tripなどの形で使う
- 例: I had a good trip.
不可算名詞のtravelと可算名詞のtripの性質と使い分けの比較です。
名詞の区別に迷ったときは、可算名詞と不可算名詞の見分け方を確認しておくと理解が深まります。
次の疑問旅に関する言葉のニュアンスをもっと整理したいなら、sightseeingとtravelの使い分けも確認してみてください。
シチュエーション別・そのまま使える自然な旅行例文集
日常会話やビジネスの場面で「旅行に行く」「旅行中である」と伝える際に、そのまま使える実践的な例文を紹介します。
週末や連休にプライベートで旅行に行くとき
週末の予定を話したり、同僚に休暇の計画を伝えたりする際の定番表現です。
- I am going on a trip this weekend.
(今週末、旅行に行きます。) - We are planning to travel to Hokkaido next month.
(来月、北海道へ旅行する予定です。) - I took a short trip to the hot springs.
(温泉へ小旅行に行ってきました。)
日帰り旅行や出張を伝えるとき
trip の前に修飾語をつけることで、旅行の形態を具体的に表すことができます。
- We went on a day trip to Kamakura.
(鎌倉へ日帰り旅行に行きました。) - My father is away on a business trip to London.
(父はロンドンへ出張中です。) - I took a weekend trip with my friends.
(友達と週末旅行に出かけました。)
現在「旅行中である」ことを伝えるとき
旅行に出ている最中である状態を伝える表現です。
- She is currently traveling in Spain.
(彼女は現在、スペインを旅行中です。) - I am away on a trip until Monday.
(月曜日まで旅行で不在にしています。) - We are on a family trip right now.
(私たちは今、家族旅行中です。)
プライベートの旅行
- go on a trip
- travel to [場所]
- take a short trip
日帰りや出張
- a day trip
- a business trip
- a weekend trip
旅行中の状態
- currently traveling
- away on a trip
- on a family trip
状況や旅行の形態に応じたtripとtravelの使い分け一覧です。

次の疑問実際の旅行先でそのまま使える言い回しを身につけたいなら、トラベル英会話の頻出表現が役立ちます。
なぜ「Go To トラベル」という名称が使われたのか
文法的に不自然であるにもかかわらず、日本国内では「Go To トラベル」というキャンペーン名が広く認知され、日常的にも口にされました。これには日本の広告やキャッチフレーズ特有の事情があります。
この名称は、英語圏の人々に向けた正しい英文として作られたものではなく、日本国内の生活者に対して「旅行へ出かけよう」という行動を促すための和製スローガンとして設計されたものです。
「Go To キャンペーン」という共通ブランドのもとで、「Go To Eat」「Go To Event」などと並列して展開されたため、直感的で分かりやすいカタカナ語の組み合わせが優先されました。
日本国内の広告表現では、文法的な厳密さよりも「短くて語感がよいこと」「中学生レベルの基本単語で意味が推測できること」が重視される傾向があります。
そのため、英語圏基準では文法的に成り立たない表現であっても、国内向けキャッチコピーとして採用されたという背景があります。海外旅行や英語の試験、ビジネスシーンではそのまま使わないよう注意が必要です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 名詞のtravelがgo toの後に置けない理由は何ですか?
- 具体的な場所ではなく抽象的な概念を表す不可算名詞だから
- 過去形の意味合いを含む特殊な名詞だから
- 前置詞の後には動詞しか置けないルールがあるから
- 会話では使えない文学的な表現専用の単語だから
答えを見る
正解: A. 具体的な場所ではなく抽象的な概念を表す不可算名詞だから
travelは空間的な場所ではなく、移動行為全般を指す抽象名詞(不可算名詞)であるため、目的地を示す「go to [場所]」には当てはまりません。
Q2. 名詞tripの性質として、本文の説明に合致するものはどれ?
- 移動全般を指すためaをつけずに使う
- 行って戻ってくる具体的な1回の旅を指す可算名詞である
- ビジネスの出張に対しては使えない
- 常に複数形のtripsで用いなければならない
答えを見る
正解: B. 行って戻ってくる具体的な1回の旅を指す可算名詞である
tripは明確な始まりと終わりがある具体的な1回の旅を指す可算名詞であり、a tripやtripsのように数えることができます。
Q3. 「来週、旅行に行きます」を伝える自然な英文はどれですか?
- I will go to travel next week.
- I will travel next week.
- I had a good travel next week.
- I will go traveling to next week.
答えを見る
正解: B. I will travel next week.
動詞travel単体で「旅行する」という意味を満たすため、余計なgo toを補わずに「I will travel」とするのが自然です。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
よくある質問
- Q. go to travelは通じる?
- 文法的に不自然ですが、日本国内の文脈を知っている人や文脈から察してくれるネイティブには「旅行に行きたいのだな」と意図自体は通じることがあります。ただし、正しい英語とはみなされません。
- Q. 「旅行に行く」の最も自然な英語は?
- 最も手軽で自然なのは動詞 travel をそのまま使い I will travel next week. と言うか、会話で一般的な go on a trip を使って I will go on a trip. と表現する方法です。
- Q. go to tripは文法的に正しい?
- 不自然です。前置詞 to は目的地を示すため、trip の前に置けません。「旅行に行く」は go on a trip または take a trip と表現するのが正しい文法です。
- Q. go travelingとの違いは何?
- go traveling は「あちこち旅して回る」「観光旅行に出かける」というニュアンスを含みます。1か所の目的地を往復する旅行には go on a trip のほうが自然です。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部
travel
trip
journey
go on a trip
take a trip