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英語の助動詞の使い方と意味一覧まとめ
英語の助動詞は、動詞の直前に置いて「話者の判断・気持ち・確信度」を付け加える役割を持ちます。使い方の基本原則は「後ろに動詞の原形を置く」「主語が三人称単数でも -s をつけない」「2つ重ねて使わない」の3点です。
肯定文・否定文・疑問文の型さえ覚えれば、可能性・意志・義務といった多様なニュアンスを自在に表現できます。
助動詞の働きと役割:話者の気持ちを添える3原則
英語の助動詞(auxiliary verbs / modal verbs)は、文字通り「動詞を助ける言葉」です。一般動詞やbe動詞だけでは「〜する」「〜である」という客観的な事実しか表せません。
そこに話者の「〜できる」「〜かもしれない」「〜すべきだ」といった主観的な判断や気持ち(心的態度)を添えるのが、助動詞の本来の働きです。
助動詞を文の中で使う際には、例外のない厳格な3つの基本ルールが存在します。
- 原則1:直後は必ず動詞の原形
助動詞の後ろに来る動詞は、時制や主語に関係なく必ず「動詞の原形(辞書に載っている形)」になります。
例:He can speaks English.(誤り)→ He can speak English.(正しい/彼は英語を話すことができる) - 原則2:主語が三人称単数でも語尾に -s はつけない
一般動詞の現在形では主語が he や she のときに -s や -es が付きますが、助動詞そのものの形は主語によって変わりません。
例:She musts go now.(誤り)→ She must go now.(正しい/彼女は今行かなければならない) - 原則3:2つの助動詞を連続して並べることはできない
1つの述語部分に純粋な助動詞を2つ並べて置くことはできません。未来と能力を同時に表したいときは、一方を同じ意味を持つ熟語的表現(准助動詞)に置き換えます。
例:I will can join the party.(誤り)→ I will be able to join the party.(正しい/私はそのパーティーに参加できるでしょう)
時制や主語に関係なく必ず動詞の原形を置く
三人称単数の主語でも語尾に-sをつけない
助動詞は重ねず、一方を准助動詞に置き換える
助動詞を使う際に例外なく適用される3つの文法ルールです。
助動詞の文法ルール:否定文・疑問文の作り方
助動詞を含む英文は、否定文や疑問文を作るときも共通の規則に従います。一般動詞のように do や does、did を借りてくる必要はありません。
否定文の作り方
否定文は「主語 + 助動詞 + not + 動詞の原形」の順番で作ります。助動詞の直後に not を置くだけで完成します。
- You must not enter this room.(この部屋に入ってはいけません)
- He cannot swim.(彼は泳げません ※cannot は1語で書くのが標準的です)
- We should not waste time.(私たちは時間を無駄にすべきではありません)
疑問文の作り方と答え方
疑問文は「助動詞 + 主語 + 動詞の原形〜?」の語順になります。助動詞を主語の前に移動させるだけで質問文になります。応答するときも、その助動詞をそのまま用います。
- Can you drive a car?(あなたは車の運転ができますか?)
— Yes, I can.(はい、できます) / No, I cannot.(いいえ、できません) - May I use your phone?(あなたの電話をお借りしてもよいですか?)
— Sure, you may.(もちろんです) / I'm sorry, you may not.(申し訳ありませんが、いけません)
なお、助動詞を使った疑問文は、単なる能力や許可の確認だけでなく、「依頼」や「申し出」の表現としても日常会話で頻出します。これらについては後述の用法解説で詳しく扱います。
You must not enter this room.この部屋に入ってはいけません
助動詞の直後にnotを置き、動詞の原形を続けます。
次の疑問助動詞の直後に be 動詞が続く文の並び順で迷ったら、助動詞とbe動詞の語順とルールで確認できます。
助動詞の意味・訳し方一覧表:主要な種類とニュアンス
中学校から高校英語で学ぶ主要な助動詞の種類、中核となる意味(コアイメージ)、代表的な訳し方を一覧表に整理しました。
表は横にスクロールできます →
| 助動詞 | コアイメージ | 対人的用法(行動への働きかけ) | 推量用法(可能性・確信度) |
|---|---|---|---|
| can | 潜在的な可能性(〜する力・余地がある) | 〜できる(能力・可能)、〜してもよい(許可) | 〜でありうる(客観的可能性) |
| could | 一歩引いた控えめな可能性・過去の能力 | 〜していただけますか(丁寧な依頼)、〜できた(過去の能力) | 〜かもしれない(控えめな推量) |
| will | 先へ向かう強い意志・確実な見通し | 〜するつもりだ(意志)、〜してください(依頼) | 〜だろう(高確率の予測) |
| would | 一歩引いた意志・過去の習慣・仮定 | 〜していただけますか(丁寧な依頼)、よく〜したものだ(過去の習慣) | 〜だろうに(控えめな推測・仮定) |
| may | 開かれた扉(障害がない・50%の可能性) | 〜してもよい(許可) | 〜かもしれない(五分五分の推量) |
| might | さらに控えめな可能性(薄い見込み) | 〜してもよろしいでしょうか(極めて丁寧な許可) | ひょっとすると〜かもしれない(弱い推量) |
| must | 逃れられない強い圧力(100%の必然性) | 〜しなければならない(強い義務) | 〜に違いない(確信に近い推量) |
| should | 本来そうあるべき自然な筋道(80〜90%の期待) | 〜すべきだ(当然の義務・助言) | 〜のはずだ(当然の推量) |
助動詞の二つの意味:行動への働きかけと推量の見分け方
英語の助動詞を学ぶ際につまずきやすいのが、「1つの助動詞にまったく異なる2つの意味があるように見える」という点です。例えば must には「〜しなければならない(義務)」と「〜に違いない(推量)」という2つの日本語訳が存在します。
しかし、これはバラバラに覚える必要はありません。すべての助動詞は「同じ根本イメージ」を持ち、それが現実の行動に向かうか(対人的・行動への働きかけ)、話者の頭の中の推測に向かうか(推量・確信度)という2つのルートに分岐しているだけです。
文脈による見分け方の基準
文中でどちらの意味で使われているかは、主語の性質や直後に続く動詞の種類を見ることで高精度に判別できます。
- 主語が「人」で動詞が「動作」の場合 → 行動への働きかけ(義務・能力・許可)
人がコントロールできる能動的な動作が続く場合、現実世界での行動を促したり許可したりする意味になりやすい傾向があります。
例:You must submit the report by Friday.(あなたは金曜日までにレポートを提出しなければならない[義務]) - 主語が「物・事」または動詞が「状態」の場合 → 推量(可能性・確信度)
主語が意志を持たない物であったり、動詞が be 動詞や知覚・認識を表す状態動詞(know, seem など)である場合、話者の頭の中での推量になります。
例:The story must be true.(その話は本当であるに違いない[推量]) - 進行形(be -ing)や完了形(have + 過去分詞)が続く場合 → 原則として推量
助動詞の直後に be working や have left などが続く場合、進行中の事態や過去の事実に対する推測を意味します。
例:She must be sleeping now.(彼女は今眠っているに違いない[推量])
行動への働きかけ
- 主語が「人」
- 動詞が「動作」
- 義務・能力・許可
推量・確信度
- 主語が「物・事」
- 動詞が「状態」
- 進行形や完了形が後続
主語や後ろに続く動詞の形から2つの用法のどちらかを判別できます。

次の疑問推量の助動詞ごとのニュアンスの強さを比べたいときは、英語の助動詞の推量表現と確信度が役立ちます。
主要な助動詞の使い方と自然な例文
主要な助動詞について、具体的な使い方と英会話や作文で役立つ例文を確認しましょう。
1. can と could
can は「いつでも起こりうる潜在的な能力や可能性」を表します。過去形の could は、過去の能力を表すだけでなく、現在の控えめで丁寧な表現としても使われます。
- She can speak three languages fluently.(彼女は3言語を流暢に話すことができます[能力])
- Accidents can happen at any time.(事故はいつでも起こりうるものです[一般的な可能性])
- Can you help me with this task?(この仕事を手伝ってくれますか?[親しい間柄での依頼])
- Could you please pass the salt?(お塩を取っていただけますでしょうか?[丁寧な依頼])
2. will と would
will は「その場で決めた意志」や「確実性の高い予測」を表します。would は過去の不規則な習慣や、控えめな依頼に用います。
- I will carry your luggage to the room.(私があなたの荷物をお部屋までお運びしましょう[その場の意志])
- Oil will float on water.(油は水に浮く習性がある[法則・習性])
- My grandmother would often tell us bedtime stories.(祖母は私たちによく寝物語を語ってくれたものだ[過去の習慣])
- Would you mind opening the window?(窓を開けていただいてもよろしいでしょうか?[丁寧な依頼])
3. may と might
may は「障害がなく、どちらに転んでもおかしくない(50%程度)」状態を表します。目上の人が許可を与える響きもあります。might は可能性がさらに下がり(30%程度)、「ひょっとすると」というニュアンスになります。
- May I ask a personal question?(個人的な質問をしてもよろしいでしょうか?[丁寧な許可求め])
- It may rain later this evening.(今夜遅くに雨が降るかもしれません[推量])
- Take an umbrella; it might rain.(傘を持っていきなさい。ひょっとしたら雨が降るかもしれません[薄い可能性])
4. must と should
must は有無を言わさぬ強い強制力や強い確信を表します。一方、should は「そうあるのが自然・当然」という筋道を説く助言や推量です。
- All passengers must fasten their seatbelts.(すべての乗客はシートベルトを締めなければなりません[義務])
- You must be tired after such a long flight.(長時間のフライトの後ですから、あなたはお疲れに違いありません[強い推量])
- You should see a doctor about that cough.(その咳について、お医者さんに診てもらうべきですよ[助言])
- The express train should arrive in five minutes.(急行列車はあと5分で到着するはずです[当然の予測])
日常会話での実際の用例をさらに確認したいときは、助動詞の一覧と使い方の例文集が役立ちます。
高校英語の重要用法:助動詞+have+過去分詞
高校英語の文法問題や長文読解で頻出するのが「助動詞 + have + 過去分詞」の構造です。通常の助動詞の後ろに完了形を置くことで、「過去の出来事に対する現在の推量」や「過去に行われなかったことへの後悔・非難」を表します。
| 表現 | 意味・訳し方 | ニュアンス |
|---|---|---|
| must have + 過去分詞 | 〜だったに違いない | 過去の事実に対する強い確信 |
| cannot have + 過去分詞 | 〜だったはずがない | 過去の事実に対する強い否定の確信 |
| may have + 過去分詞 | 〜だったかもしれない | 過去の事実に対する五分五分の推量 |
| might have + 過去分詞 | ひょっとしたら〜だったかもしれない | 過去の事実に対する控えめな推量 |
| should have + 過去分詞 | 〜すべきだったのに(実際はしなかった) | 過去の行動に対する後悔・非難 |
| need not have + 過去分詞 | 〜する必要はなかったのに(実際はしてしまった) | 不要な過去の行動への言及 |
実践例文
- He must have forgotten his password.(彼はパスワードを忘れてしまったに違いない)
- She cannot have said such a rude thing.(彼女がそんな失礼なことを言ったはずがありません)
- I should have set the alarm clock last night.(昨夜、目覚まし時計をセットしておくべきだったのに[セットしなかったことへの後悔])
- You should not have stayed up so late.(あなたはそんなに夜更かしすべきではなかったのに[してしまったことへの非難])
- You need not have bought such expensive flowers.(そんなに高い花を買う必要はなかったのに[買ってきてくれたことに対する感謝混じりの表現])
次の疑問この構文のパターンごとの意味をより深く整理したいなら、助動詞+have+過去分詞の意味・用法も参考になります。
准助動詞の使い分けとよくある間違いの対策
助動詞と似た働きをする表現に「准助動詞(イディオム的助動詞)」があります。これらを正しく使い分けることで、助動詞の重複を避け、より細やかな状況に対応できます。
1. can と be able to の違い
can は一般的な能力や性質を表します。一方、be able to は「実際に困難を乗り越えてその行為を達成できた(能力を行使した)」という1回限りの具体的な成功を表す際、特に過去形(was / were able to)において could と明確に区別されます。
- I was able to catch the last train.(私は何とか終電に乗ることができた[1回限りの達成])
※単に I could catch... と言うと「乗ろうと思えば乗れた(能力はあった)」という仮定的な響きになりやすいため注意が必要です。
2. must と have to の違い
must は「話し手自身の主観的な強い意志・判断」に基づきます。have to は「規則、法律、客観的な周囲の状況」によってそうせざるを得ないことを表します。また、否定文にしたときの意味の違いは極めて重要です。
3. その他の重要表現:used to / had better / would rather
- used to + 動詞の原形:過去の規則的な習慣や状態(「以前は〜したものだ/以前は〜だった[現在はそうではない]」)
There used to be a bakery here.(以前ここにはパン屋がありました) - had better + 動詞の原形:切迫した忠告(「〜したほうがよい/〜しないと困ったことになる」)
否定形は had better not + 原形 となります。
You had better leave immediately.(直ちに出発したほうが身のためです) - would rather + 動詞の原形:控えめな選択の意志(「どちらかといえば〜したい」)
I would rather stay home tonight.(今夜はどちらかといえば家にいたいです)
must
- 話し手自身の主観的な強い意志や判断
- 否定(must not)は「禁止」を表す
- 例:ここでタバコを吸ってはいけない
have to
- 規則や法律など客観的な周囲の状況
- 否定(do not have to)は「不必要」
- 例:今日支払う必要はない
主観的な判断か客観的な状況か、また否定時の意味の違いを整理できます。
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理解度チェック
Q1. 助動詞の基本ルールとして本文で説明されているものは?
- 主語が三人称単数のときは語尾に-sをつける
- 直後に置く動詞は時制に関わらず必ず原形にする
- 未来と能力を表すときは純粋な助動詞を2つ並べる
- 疑問文を作るときは必ずdoやdoesを補う
答えを見る
正解: B. 直後に置く動詞は時制に関わらず必ず原形にする
助動詞の直後に来る動詞は、時制や主語に関係なく必ず原形になります。主語による-sの付加や助動詞の連続は不可で、疑問文にdoなどは不要です。
Q2. 「過去の出来事に対する強い否定の確信」を表す表現は?
- should have + 過去分詞
- may have + 過去分詞
- need not have + 過去分詞
- cannot have + 過去分詞
答えを見る
正解: D. cannot have + 過去分詞
本文の一覧表において、「cannot have + 過去分詞」は「〜だったはずがない」と訳し、過去の事実に対する強い否定の確信を表すと説明されています。
Q3. 「パーティーに参加できるでしょう」の正しい英文は?
- I will can join the party.
- I will be able to join the party.
- I can will join the party.
- I will to be able to join the party.
答えを見る
正解: B. I will be able to join the party.
助動詞は2つ連続して並べられないため、一方を准助動詞に置き換えます。本文では「I will be able to join the party.」が正しい例です。
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よくある質問
- Q. 助動詞の疑問文に対する返答のコツは?
- 質問に使われた助動詞を用いて答えるのが原則です。「Can you...?」なら「Yes, I can.」、「May I...?」なら「Yes, you may.(親しい間柄なら Sure や Of course)」と返します。
- Q. will と be going to はどう使い分けますか?
- will は「その場で決めた意志」や話者の確信を表し、be going to は会話の前からすでに決まっていた予定や、客観的な兆候がある未来を表します。
- Q. 助動詞の過去形を使うとなぜ丁寧になるのですか?
- 英語の過去形には「時間的な距離」だけでなく「話者と相手との心理的な距離」を作る働きがあるためです。一歩引いた控えめな響きになり、丁寧な依頼や提案になります。
- Q. Shall I と Shall we の違いは何ですか?
- どちらも申し出や提案ですが、Shall I は「(私が)〜しましょうか?」という相手への手助けの申し出、Shall we は「(一緒に)〜しませんか?」という勧誘・提案を表します。
- Q. ought to と should の違いは何ですか?
- 意味はほぼ同じ(〜すべきだ・〜のはずだ)ですが、ought to は道徳・法律・常識など客観的な基準を強調し、should は話者の主観的な判断を表現する傾向があります。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
can
could
will
would
may
might