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英検文法まとめ|級別の出題範囲・参考書と対策法
英検の文法対策は、受ける級に合わせた範囲の絞り込みと、短文空所補充・ライティングでの実戦運用が要点です。5級の中学初歩から2級・準1級の高校発展レベルまで、文法知識を長文読解や英作文と直結させて整理することで、短い学習期間でも合格点に到達できます。
英検文法の各級レベルと学校カリキュラム対比一覧
英検で出題される文法は、文部科学省の学習指導要領と密接に連動しています。受験する級がどの学校学年の履修内容に相当するかを把握すると、どこまで文法を理解すべきかが明確になります。下の表で各級の文法到達度と学校学年の目安を確認してください。
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| 級 | 学校学年の目安 | 主要な文法出題範囲 | 文法問題の特徴 |
|---|---|---|---|
| 5級 | 中学1年修了程度 | be動詞、一般動詞(現在形・三単現)、助動詞can、疑問詞、現在進行形、名詞の複数形、代名詞の格変化 | 主語に応じた動詞の形、疑問文・否定文の語順が中心 |
| 4級 | 中学2年修了程度 | 過去形(規則・不規則)、未来表現(will / be going to)、助動詞(must / may / should)、比較級・最上級、不定詞(名詞的・副詞的・形容詞的用法)、動名詞 | 時制の変化、助動詞の後ろの動詞の原形、比較表現の基本構造 |
| 3級 | 中学卒業程度 | 現在完了形(継続・経験・完了)、受動態、関係代名詞(主格・目的格)、後置修飾(分詞・形容詞句)、間接疑問文 | 完了形と過去形の判別、能動態と受動態の変換、修飾節の修飾関係 |
| 準2級 | 高校中級程度 | 助動詞+完了形、関係副詞、仮定法過去、使役動詞(make / have / let)、知覚動詞、分詞構文の初歩、動名詞の意味上の主語 | 文脈に応じた適切な時制・法、動詞が取る目的語・補語の型の識別 |
| 2級 | 高校卒業程度 | 仮定法過去完了、混合仮定法、複合関係詞、分詞構文の発展、倒置・強調構文、無生物主語構文、高度な動詞語法 | 長文の複雑な修飾関係の読み解き、論理的な英作文での正確な構文運用 |
| 準1級 | 大学中級程度 | 高校文法の完全定着、仮定法の倒置(Had I known...など)、無生物主語による抽象表現、同格構文、高度な名詞構文 | 文法単独の出題は少なく、アカデミックな長文読解と論述ライティングで高度な運用力を要求 |
| 1級 | 大学上級・社会人プロ程度 | 英語圏の高度な構文全般、古風・格式高い倒置、多重修飾構造、形式ばった挿入句 | 文法規則を意識させない水準の洗練された英文把握・発信能力 |
表の通り、3級までは中学校で学習する基礎文法が土台となり、準2級以降は高校文法である仮定法や分詞構文、動詞の語法が加わります。上位級へ進むにつれて、単なる「空所補充のための文法」から「長文を速く正確に読み、意見を論理的に書くための文法」へと目的が移り変わります。
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英検文法参考書の選び方と網羅型問題集の使い分け
英検の文法対策を進める際、多くの方が「英検専用の参考書を買うべきか、それとも学校で使う分厚い網羅型文法問題集を使うべきか」で迷われます。結論として、目的と受験時期に応じて選ぶ基準が明確に分かれます。
英検専用の文法問題集が適している人
- 受験級の試験日まで残り1〜2か月しかない人
- 小学生や中学生で、上の級の文法を先取り学習したい人
- リーディングの大問1(短文空所補充)とライティングの基礎だけを短期間で固めたい人
英検専用の参考書は、その級で実際に出題される形式に合わせて文法項目が厳選されています。例えば、中学英語を終えていない小学生が準2級を受験する場合、高校生向けの分厚い文法書を最初から読むと挫折しやすくなります。
図解やイラストが多く、出題頻度の高い構文に絞った級別の入門書を選ぶことで、必要な知識を効率よく吸収できます。
学校用の網羅型文法参考書が適している人
- 高校生や大学受験生で、2級や準1級を受験する人
- 学校の定期試験や大学入試対策と英検対策を兼ねたい人
- 動詞の細かい語法(目的語にto不定詞を取るか動名詞を取るかなど)を体系的に深掘りしたい人
大学入試対策で使われるような厚みのある文法問題集は、文法項目が網羅されている反面、英検ではあまり問われない例外規則や重箱の隅をつつくような知識も含まれています。
そのため、英検合格だけを最優先にする場合は、最初から最後まで通読するのではなく、「大問1の過去問を解いて間違えた分野だけを該当章で辞書代わりに調べる」という使い方が実用的です。
おすすめの教材ルート
- 初級(5級〜3級):中学生向けの単元別ワークや、各級に特化した基礎解説本で、文の骨組み(主語・動詞・目的語)を掴む。
- 中級(準2級〜2級):級別の専用文法ドリルで高校文法の必須項目(完了形・仮定法・分詞・関係詞)を短期間で整理し、過去問演習へ移行する。
- 上級(準1級〜1級):文法単体専用の本は追加せず、長文精読の構文把握書と英作文の論理展開書を活用しながら、過去問の精読で弱点を補強する。
英検専用の文法問題集
- 試験日まで残り1〜2か月の人向け
- 上の級の文法を先取りしたい人向け
- 大問1と作文の基礎を短期集中で強化
- 出題頻度が高い構文に厳選
学校用の網羅型文法参考書
- 2級や準1級を受験する高校・大学受験生
- 定期試験や大学入試と対策を兼ねる人
- 動詞の細かい語法を体系的に深掘り
- 過去問で間違えた分野の辞書として活用
受験までの残り期間や目的に合わせて適した教材タイプを選びましょう。
次の疑問網羅型の文法書で基礎からじっくり固めたい方は、英文法参考書・問題集の選び方で自分に合う1冊を確認してみてください。
級別・必須文法項目と頻出例文・構造のポイント
英検の各級で合否を分ける文法項目について、代表的な例文とその構造解説をまとめました。各構文の形と品詞の働きを整理しておきましょう。
5級・4級:動詞の活用と助動詞・比較
5級と4級では、主語の単複に応じた動詞の変化と、助動詞・比較構文が頻出します。
My brother plays tennis every Sunday.
(私の兄は毎週日曜日にテニスをします。)
解説:主語がMy brother(三人称単数)であるため、現在形の一般動詞に-sが付きます。5級では主語がI、You、複数名詞のときとの使い分けが頻繁に問われます。
This computer is more useful than that one.
(このコンピュータはあのコンピュータよりも役に立ちます。
)
解説:4級で頻出の比較級です。原級の単語が長い形容詞(useful)の場合、語尾に-erを付けるのではなく直前にmoreを置きます。比較対象を示す接続詞thanとの呼応を必ず確認しましょう。
3級:現在完了形と関係代名詞
3級からは英文の複文化が進み、名詞を後ろから修飾する構造が中心となります。
I have lived in this town for five years.
(私はこの町に5年間住んでいます。)
解説:have + 過去分詞で作る現在完了形(継続用法)です。
過去の一時点を表す表現(yesterdayやwhen I was young)とは併用できないという文法規則がよく狙われます。
The girl who is reading a book is my sister.
(本を読んでいる少女は私の妹です。)
解説:主格の関係代名詞whoが導く節が、先行詞The girlを後置修飾しています。
文全体の主語はThe girlで、本動詞はisです。文の主語と動詞が離れるため、主述の一致を見失わないことが肝要です。
準2級・2級:仮定法・使役動詞・分詞構文
準2級や2級では、文脈把握が必要な法(仮定法)や動詞の語法が合否を分けます。
If I had enough time, I would join the volunteer project.
(もし十分な時間があれば、そのボランティア計画に参加するのですが。
)
解説:現在の事実と異なる願望や仮定を表す仮定法過去です。条件節が過去形had、主節が助動詞の過去形 would + 動詞の原形 joinとなる組み合わせが頻出です。
The manager made the staff rewrite the report.
(部長はスタッフに報告書を書き直させました。)
解説:使役動詞make + 目的語 + 動詞の原形の構文です。
目的語the staffの後の補語として、不定詞のtoを伴わない「原形不定詞」が来る点が大問1で定番の出題パターンです。
Seen from the hill, the city looks completely different.
(丘から見られると、その街はまったく違って見えます。
)
解説:過去分詞で始まる分詞構文です。主節の主語the cityと動詞seeの関係が「街が見られる」という受動関係であるため、現在分詞Seeingではなく過去分詞Seenを選ばせる問題が頻出します。
各級の出題傾向に合わせた用例をまとめて確認したいときは、英検3級の例文集が役立ちます。
大問1の短文空所補充を瞬時に解く品詞・構造見極め法
英検のリーディング大問1(短文空所補充)は、文全体を最初から最後まで和訳して考えると時間が足りなくなります。空所の前後を確認し、文型と品詞の識別を行うことで、数秒で正解を絞り込める問題が多く存在します。
ステップ1:文の骨組み(主語・動詞)を見つける
まず文全体を見渡し、主節の主語(S)と動詞(V)がどこにあるかを確認します。空所が文の動詞の位置にあるのか、それとも修飾語(形容詞句・副詞節など)の中にあるのかを識別します。
ステップ2:空所前後の「品詞」と「接続詞・前置詞」を確認する
選択肢に同じ動詞の活用形(decide / decided / deciding / decision など)が並んでいる場合、意味ではなく文法構造を問う問題です。以下のチェックを行います。
- 前置詞の直後:前置詞(in、on、at、about、forなど)の後ろには、名詞または動名詞(-ing)しか置けません。動詞の原形やto不定詞は入りません。
- 助動詞の直後:can、must、should、willなどの直後は必ず動詞の原形です。
- 受動態の識別:主語と動詞の関係を考え、動作を行う側(能動)か、受ける側(受動)かを確認します。受動であればbe動詞 + 過去分詞の形を選びます。
- 他動詞と自動詞の識別:空所の直後に前置詞を挟まず名詞(目的語)が来ているか、前置詞が続いているかで、適切な動詞を判別します。
ステップ3:選択肢を品詞でグループ分けして消去する
空所に入るべき品詞が「副詞」だと分かった場合、選択肢の中の名詞や形容詞を即座に消去します。文全体の日本語訳を考える前に構造で2択まで絞り込み、最後に文脈の意味が通る方を選ぶ手順を徹底すると、解答時間を大幅に短縮できます。
主節の主語(S)と動詞(V)の位置を見つける
前置詞・助動詞や受動態・他動詞などの構造を識別
入る品詞を見極め、不要な選択肢を消して2択に絞る
文全体を和訳する前に文型と品詞を確認し、選択肢を絞り込む手順です。

短文だけでなく長文での空所補充の解き方も整理したいときは、英語長文の空所補充問題集の選び方と解法手順を参考にしてください。
ライティングで減点されない文法ミスTOP5【NG・OK対比】
英検3級以上のライティングテストでは、文法の正確さが採点基準の大きな柱となっています。難解な単語を使っていても、初歩的な文法ミスが重なると大幅に減点されます。特に減点されやすい代表的な5つのミスと改善例を確認してください。
1. 主語と動詞の一致(三単現・複数)
複雑な主語になった途端に、動詞の形を誤るケースが多発します。
NG: Using smartphones in schools have many benefits.
OK: Using smartphones in schools has many benefits.
(学校でスマートフォンを使うことには多くの利点があります。
)
解説:文の主語はschoolsではなく、動名詞句のUsing smartphones(〜を使うこと)という単数扱いの句です。そのため動詞はhaveではなく三人称単数形のhasで受ける必要があります。
2. 可算名詞と不可算名詞の混同
名詞の可算・不可算を無視した裸の名詞(無冠詞かつ単数形)の使用は典型的な減点対象です。
NG: Many student need to get information.
OK: Many students need to get information.
(多くの生徒は情報を得る必要があります。
)
解説:studentは可算名詞なのでManyの後ろでは複数形studentsにします。一方、informationは不可算名詞なのでan informationやinformationsにすることはできません。
3. 時制の不一致と現在形・過去形の混在
一般的な意見を述べるライティングにおいて、不自然に過去形が混ざるミスが見られます。
NG: If people walk every day, they improved their health.
OK: If people walk every day, they improve their health.
(人々が毎日歩けば、健康を増進させます。
)
解説:一般的な事実や習慣を述べる文では、条件節と主節の時制を現在形で揃えます。
4. 動詞の語法(不定詞と動名詞の選択)
特定の動詞が取る目的語のパターンを取り違えるミスです。
NG: I enjoy to travel with my family.
OK: I enjoy traveling with my family.
(私は家族と旅行することを楽しみます。
)
解説:動詞enjoyは目的語に動名詞(-ing)のみを取り、to不定詞を取ることはできません。同様にsuggestやfinish、avoidなどの語法に注意が必要です。
5. 接続詞の重複(Because〜, so〜)
日本語の思考のまま「〜だから、だから…」と2つの接続詞を同時に使ってしまうミスです。
NG: Because it was raining, so we stayed home.
OK: Because it was raining, we stayed home.
(雨が降っていたので、私たちは家にいました。
)
解説:英語では1つの複文に対して従属接続詞(Because)か等位接続詞(so)のどちらか一方のみを用います。
最短合格のための文法学習ロードマップと勉強手順
英検の学習期間全体において、文法学習にどの程度の比率を割くべきかは受験級や現在の実力によって異なります。効率よく合格ラインを超えるための手順と時間配分を整理しました。
学習時間の全体比率の目安
- 単語・語彙学習:40%(英検は語彙力が合否に直結)
- 過去問・問題演習(長文・リスニング):40%(出題形式への慣れと実戦演習)
- 文法対策:20%(基礎のインプットと弱点補強)
文法学習だけに全体の半分以上の時間を費やすのは得策ではありません。文法はあくまで「長文を正確に読み、ライティングでミスをしないための共通ルール」であるため、インプットは短期間で終わらせ、問題演習の中で知識を定着させる姿勢が重要です。
ステップ1:受験級の頻出文法を1〜2週間で総復習する
まず、受験級に対応する文法解説本や要点まとめを1〜2週間程度で通読します。ここでは細かな例外事項まで暗記しようとせず、「主語・動詞・目的語・補語の並び順」と「主要な文法構造(完了形、受動態、関係詞、仮定法など)」の基本形を頭に入れることに集中します。
ステップ2:過去問の大問1で知識のアウトプットを行う
文法の基本形を確認したら、すぐに直近の過去問を解き始めます。大問1を解く際は、正解した問題も含めて「なぜその選択肢になるのか」を文法的に説明できるか確認します。間違えた問題は、文法事項(例:関係副詞、使役動詞など)をメモし、参考書に戻って該当単元をピンポイントで復習します。
ステップ3:長文精読とライティング添削で実戦定着を図る
長文読解で「単語は分かるのに文章全体の意味が取れない」と感じる文に出会ったら、文構造(修飾関係や節の切れ目)を文法的に分析します。また、ライティングの練習で書いた英文を読み返し、主述の一致や時制、名詞の単複に誤りがないかをセルフチェックする習慣を付けることで、文法力は本物の得点力へと変わります。
受験級の主要構文の基本形を1〜2週間で確認する
過去問を解き、理由を説明できるか確認して復習
長文の構文分析とライティングの添削で運用力を定着
短期間で基礎の型を頭に入れ、過去問演習と実戦の中で定着させます。
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理解度チェック
Q1. 大問1の空所直前が前置詞の場合、置けるものはどれですか?
- 動詞の原形
- 名詞または動名詞
- to不定詞
- 助動詞
答えを見る
正解: B. 名詞または動名詞
本文によると、前置詞の直後には名詞または動名詞(-ing)しか置けません。
Q2. ライティングで主語が動名詞句の場合の動詞として適切な文は?
- Using smartphones have many benefits.
- Using smartphones are many benefits.
- Using smartphones has many benefits.
- Using smartphones were many benefits.
答えを見る
正解: C. Using smartphones has many benefits.
動名詞句の主語は単数扱いとなるため、動詞は三人称単数形のhasで受けます。
Q3. 英検合格に向けた学習時間の全体比率で、文法は何%ですか?
- 10%
- 20%
- 40%
- 50%
答えを見る
正解: B. 20%
本文の目安では単語が40%、過去問演習が40%、文法対策は20%とされています。
よくある質問
- Q. 英検対策に分厚い大学受験用文法問題集は必要ですか?
- 2級までは必須ではありません。英検の文法問題は標準的な構文の理解を問うものが大半であるため、級別の頻出ポイントに絞った薄い専用問題集と過去問演習で十分合格点に達します。難関大学入試を控えている高校生が併願対策として使う場合を除き、最短合格を目指すなら専用本が効率的です。
- Q. 単語は分かるのに長文が読めない原因は文法ですか?
- 文法知識の不足、特に文の構造把握(修飾・被修飾関係)が原因である可能性が高いです。関係代名詞節や分詞、接続詞がどこからどこまで修飾しているかを捉える基礎文法(英文解釈)を復習することで、長文の文意が明確になります。
- Q. 小学生が学校で習っていない級の文法を学ぶコツは?
- 「三人称単数」「関係代名詞」といった難しい専門用語を使わず、例文の型を声に出して覚える方法が効果的です。図解やイラストが豊富な小学生・中学生向けの級別対策書を活用し、基本パターンの音読を繰り返すことで直感的に文法感覚が身につきます。
- Q. 準1級や1級でも文法の個別対策は必要ですか?
- 準1級以上では文法単体の大問はほぼ出題されないため、文法問題集を1冊解くような対策は不要です。過去問の長文精読とライティング添削を通じて、高度な構文や無生物主語の使い方を演習の中で身につける方法が効果的です。
2026年10月7日更新・モチタン辞典編集部