モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検の特別賞・表彰制度とは

日本英語検定協会の特別賞とは?受賞条件や履歴書の書き方を解説
公益財団法人日本英語検定協会の「特別賞」は、過去10年の間に実用英語技能検定の5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の全7階級をすべて取得し、原則として該当年度に1級へ合格した受験者に贈られる栄誉ある個人賞です。
合格者全員ではなく全級制覇者のみに自動選考で贈られ、後日自宅へ賞状や記念品が届きます。
日本英語検定協会「特別賞」の公式定義と受賞条件
公益財団法人日本英語検定協会が実施する「成績優秀者表彰制度」には、成績上位者や英語学習に長年励んだ学習者を称える複数の個人賞が設けられています。その中でも「特別賞」は、段階的に英語力を高め、最終的に最上位級まで到達した学習者の継続的な努力と学習の軌跡を讃えるために設立された賞です。
特別賞の受賞には明確な要件が定められており、以下の基準をすべて満たす必要があります。
- 実用英語技能検定の全7階級(5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級)をすべて取得していること
- 上記の全階級を「過去10年以内」に合格・取得していること
- 原則として「該当年度」に1級に合格していること
英検1級に合格すると、合格証書とともに特別賞の賞状が同封されていたり、年度末に突然表彰状が送られてきたりすることがあります。これは申請手続きを行っていなくても、協会のデータベース上で過去10年以内の合格履歴が照合され、受給資格を満たした方へ自動的に選考・贈呈される仕組みになっているためです。
英検1級は非常に難易度が高い試験ですが、1級に合格した人全員に特別賞が贈られるわけではありません。初受験でいきなり1級に合格した人や、準1級と1級のみを取得している人などは対象外となり、基礎となる5級から順を追ってすべての級を10年以内に取得した人だけが手にできる希少な賞となっています。
- 全7階級をすべて取得している5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級
- 全階級を過去10年以内に合格10年以内の合格履歴が対象
- 原則として該当年度に1級に合格初受験で1級のみ等は対象外
特別賞を受賞するために満たす必要がある3つの条件です。
次の疑問全級制覇を目指して着実にステップアップしたい方は、独学で進める英語の勉強法と順番を参考に学習計画を立ててみてください。
受賞通知の届き方と記念品・表彰式への参加実態
特別賞の対象となった場合、どのような形で通知され、記念品として何が手元に届くのか、表彰式への招待はあるのかについて解説します。
通知の届き方と送付されるアイテム
特別賞は、別途事前の応募やエントリーを必要としない自動選考の賞です。対象者には、通常以下の流れで通知と記念品が届きます。
- 送付時期:1級の合格証書と同封されて届くケースや、その年度の全日程終了後(翌年3月〜4月頃)に別便で届くケースがあります。
- 送付物:日本英語検定協会会長名義の「特別賞 表彰状」、受賞を祝う案内状、特製の記念品(楯や記念メダル、オリジナルバッジなど年度によって仕様が異なる記念グッズ)が同封されます。
突然協会から大きめの郵便物や宅配便が届くため驚く学習者も多いですが、これは過去10年間の学習努力が公式に認められた正当な証です。
ホテル等での表彰式への参加可否
英検の成績優秀者表彰制度には、文部科学大臣賞や米国大使賞など一部の最上位成績者を対象としたホテル等での華やかな式典が開催されることがあります。しかし、特別賞の受賞者は原則として式典への招待対象ではなく、表彰状および記念品の郵送をもって表彰に代える運用となっています。
式典会場に足を運ぶ必要はありませんが、自宅に届く賞状は重みのある上質な用紙で作成されており、努力の結晶として手元に残すことができます。
1級合格証書と同封、または年度末の3〜4月頃に別便で送付
会長名義の表彰状、案内状、特製記念品(楯・メダル・バッジ等)
式典への招待はなく、表彰状と記念品の郵送をもって表彰に代える
特別賞の自動選考後の届き方や記念品、表彰形式のまとめです。
飛び級合格や遡り受験(逆算ルート)の判定ルール
特別賞の存在を知った学習者から最も多く寄せられるのが、「飛び級で受験してきた場合はどうなるのか」「すでに上位級を持っている大人が下位級を受け直しても対象になるのか」という疑問です。
途中の級を飛ばした「飛び級合格」の場合
英語が得意な方の中には、5級や4級を受験せず「中学生で3級からスタートした」「高校で準2級から受け始めた」という方も少なくありません。しかし、特別賞の受賞条件は「5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の全7階級の取得」であるため、1つでも未取得の級がある場合は受賞対象になりません。
たとえ準1級や1級に極めて優秀な成績で合格していたとしても、途中の級が抜けている場合は自動選考の対象外となります。
大人になってからの下位級受験(遡り受験・逆算ルート)
では、すでに2級や準1級、あるいは1級を取得している人が、特別賞を受賞するために後から5級や4級を受験する「遡り受験(逆算ルート)」は有効なのでしょうか。
協会の規定上、取得順序に関する厳密な制限は明記されておらず、「過去10年間に全級を取得していること」が基本条件とされています。ただし、選考基準には「原則として該当年度に1級に合格した方」という要件があります。
- パターンA(1級合格前に下位級を埋める):準1級まで持っている人が、未取得だった5級・4級・3級等を受験して全級を揃えた上で、最後に1級に合格した場合は、10年以内であれば確実に受賞対象となります。
- パターンB(1級合格後に下位級を受ける):すでに1級に合格した後に未取得の下位級を受験した場合、該当年度の「1級合格者」としての選考タイミングを逃してしまうため、自動選考から漏れる可能性が極めて高くなります。
特別賞を意識して全級取得を目指す場合は、必ず「1級に合格する年度までにすべての下位級を合格で揃えておく」という手順を踏むことが重要です。
パターンA(推奨)
- 1級合格前に下位級をすべて埋める
- 最後に1級へ合格する
- 10年以内なら確実に受賞対象
パターンB(対象外の恐れ)
- 1級合格後に下位級を受験する
- 該当年度の選考タイミングを逃す
- 自動選考から漏れる可能性が極めて高い
遡り受験をする際、1級合格のタイミングによる判定の違いです。
履歴書や入試・就活での正式な書き方と自己PR文例
日本英語検定協会の特別賞は、長期間にわたって目標を見失わずに努力を継続できる資質を客観的に証明する強力な実績になります。履歴書や大学入試の総合型選抜(旧AO入試)、就職活動のエントリーシートでの効果的な見せ方を整理します。
履歴書・職務経歴書での正式な書き方
履歴書の「免許・資格」欄、あるいは「賞罰」欄に記載します。資格欄に書く場合は、取得した級とともに表彰実績を併記するのが一般的です。
| 年月 | 免許・資格(または賞罰)の記載例 |
|---|---|
| 2024年3月 | 実用英語技能検定 1級 合格 |
| 2024年3月 | 公益財団法人日本英語検定協会 成績優秀者表彰 特別賞 受賞 |
単に「英検特別賞」と略さず、主催団体名である公益財団法人日本英語検定協会と、表彰の正式区分である成績優秀者表彰 特別賞を明記することで、公的な受賞歴であることが採用担当者に正確に伝わります。
自己PRでのアピール文例テンプレート
特別賞の強みは、単なる「現在の英語力の高さ」だけでなく、「10年間という長いスパンで段階的に課題をクリアしてきた計画性と継続力」を裏付けられる点にあります。
大学入試(総合型選抜・推薦入試)向け文例「私の強みは、高い目標に向かって着実にステップを踏み続ける継続力です。中学1年生で実用英語技能検定5級を受験して以来、計画的に上位級への挑戦を続け、高校3年生で最上位の1級に合格しました。
過去10年間に5級から1級までの全7階級を取得したことが評価され、公益財団法人日本英語検定協会より『特別賞』を授与されました。貴学の国際教養学部においても、この粘り強さを生かして学術的な研究と語学力の研鑽に励みます。」
就職活動(エントリーシート・面接)向け文例「私の持ち味は、長期的な視点で自己管理を行い、目標を最後までやり抜く力(grit)です。英語学習において段階的な成長を目標に掲げ、5級からスタートして大学在学中に1級まで全7階級をすべて取得いたしました。
その結果、10年間の継続学習の成果として日本英語検定協会から『特別賞』の表彰を受けました。仕事においても、困難な課題に対してプロセスを細分化し、地道に成果を積み上げていくことで貴社の事業に貢献いたします。」

外資系企業への応募などで書類を英語で作成する場合は、英文履歴書(レジュメ)の書き方を参考にしてください。
他の個人賞や団体表彰「日本英語検定協会賞」との違い
検索時によく混同されるのが、個人を対象とした他の表彰や、学校・企業などの団体を対象とした表彰との違いです。英検の表彰制度全体における特別賞の位置づけを比較表で整理しました。
表は横にスクロールできます →
| 賞の名称 | 対象 | 主な選考基準 | 表彰式 |
|---|---|---|---|
| 特別賞 | 個人 | 過去10年間に全7級(5級〜1級)を取得し該当年度に1級合格 | 原則郵送 |
| 文部科学大臣賞 | 個人・団体 | 各級の年間最高得点者、極めて顕著な成果を上げた団体 | 式典あり |
| 米国大使賞 | 個人 | 1級・準1級等の上位級における極めて優秀な成績取得者 | 式典あり |
| 生涯学習奨励賞 | 個人 | 高齢者や長期にわたり学習を継続した模範的な個人 | 原則郵送 |
| 日本英語検定協会賞 | 団体 | 多年にわたり英検を活用し英語教育向上に貢献した学校・企業 | 式典等あり |
特に注意が必要なのが、企業や英会話スクール、学校などのニュースリリースで見かける「日本英語検定協会賞」です。こちらは学校や企業などの団体が、多数の受験者を輩出したり英語教育の普及に大きく貢献したりした功績に対して贈られる「団体賞」です。
個人の全級合格者に贈られる「特別賞」とは選考基準も対象もまったく異なる制度です。
全級合格したのに通知が来ない場合の確認と問い合わせ窓口
「10年以内に5級から1級まで全部合格したはずなのに、1級合格後に特別賞が届かない」という場合、いくつかの原因が考えられます。
通知が届かない主な原因
- 受験時の個人情報の不一致:過去の受験時と今回の受験時で、氏名の漢字表記・生年月日・電話番号などが異なっていると、協会のシステム上で同一人物として認識されず、合格履歴が一本化されていない場合があります。
- 10年の期間超過:5級を取得した第1回の試験日から数えて、1級を取得した試験日までの期間が10年(協会が規定する年度期間)を超過しているケースです。
- 級の抜け漏れ:準2級を取得したつもりで受けていなかったなど、全7階級のうち1つが未取得のままになっているケースです。
- 送付時期のズレ:1級合格通知とは別便で、年度末(3月下旬〜4月中旬)に一括集計されて発送される年度もあります。
問い合わせ窓口と確認手順
心当たりがある場合は、公益財団法人日本英語検定協会の「英検サービスセンター」へ問い合わせを行い、過去の合格履歴の統合や対象確認を依頼することができます。
問い合わせの際は、手元に以下の情報を用意しておくと確認がスムーズに進みます。
- 現在の氏名・生年月日・現住所・連絡先電話番号
- 英検1級の合格証書に記載されている「個人番号」または「受験番号」
- 過去に取得した各級(5級・4級・3級・準2級・2級・準1級)の合格年度・回次・当時の受験番号(合格証書があればその控え)
過去の受験データが別々のIDとして登録されていた場合、名寄せ(同一人物のデータ統合)を行ってもらうことで、条件を満たしていれば特別賞の対象として認定・再送付してもらえる場合があります。
- 氏名・生年月日・現住所・電話番号現在の正確な登録情報
- 英検1級の個人番号または受験番号1級合格証書に記載
- 過去に取得した各級の合格年度・回次当時の受験番号や合格証書の控え
英検サービスセンターへ照会する際に手元に揃えておく情報です。
次の疑問登録情報の確認や相談を直接行いたいときは、英検協会の問い合わせ先と電話番号から窓口を調べて連絡してみましょう。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 特別賞の受賞条件に関する記述として正しいものはどれ?
- 1級で年間の最高得点を獲得すること
- 5級から1級の全7階級を10年以内に取得すること
- 準1級と1級の2階級のみを過去5年以内に取得すること
- 事前のエントリーと推薦状の提出を完了させること
答えを見る
正解: B. 5級から1級の全7階級を10年以内に取得すること
特別賞は過去10年以内に全7階級(5級〜1級)を取得し、原則として該当年度に1級へ合格した人に贈られます。
Q2. 未取得の下位級を遡り受験して特別賞を狙う注意点は?
- 1級合格後に下位級を受験しても選考から漏れやすい
- 1級合格後でも5年以内ならいつでも対象になる
- 必ず5級から順番通りに受験しなければ無効になる
- 準1級取得後は下位級を受験することができない
答えを見る
正解: A. 1級合格後に下位級を受験しても選考から漏れやすい
1級合格後に下位級を受けると該当年度の選考タイミングを逃すため、1級合格までに下位級を揃える必要があります。
Q3. 全級取得したのに特別賞が届かない原因として本文にあるのは?
- 表彰式への出欠連絡を期日までに返信していない
- 過去の受験時と氏名などの個人情報が一致していない
- 合格証書受取後に特別賞の申請手続きを行っていない
- 上位の団体賞である日本英語検定協会賞と重複した
答えを見る
正解: B. 過去の受験時と氏名などの個人情報が一致していない
過去の受験時と氏名や生年月日等の情報が異なると、システム上で同一人物と認識されず履歴が統合されない場合があります。
単語と例文をアプリで定着させるなら、単語アプリ「モチタン」単語アプリ「モチタン」なら、ゲームで覚えられます。まちがえた単語は苦手単語帳にまとまります。無料で試す
よくある質問
- Q. 特別賞は自分から申請する必要がありますか?
- 原則として申請は不要です。協会のデータベースで過去10年間の合格履歴が自動照合され、条件を満たした対象者へ賞状と記念品が送付されます。
- Q. 3級から受け始めた場合、後から5級を受ければもらえますか?
- 1級合格前に未取得の5級・4級を取得し、10年以内に全7級を揃えてから1級に合格した場合は対象になります。1級合格後の下位級取得は対象外となる可能性が高いです。
- Q. 英検CBTやS-CBTでの合格も対象に含まれますか?
- 英検(従来型)だけでなく、英検S-CBT等の公認方式で合格した級であっても、同一の正規合格実績として合算対象になります。
- Q. 特別賞の表彰式には招待されますか?
- 特別賞は式典への招待はなく、自宅への表彰状および記念品の郵送をもって表彰が行われる運用となっています。
- Q. 特別賞は履歴書の資格欄に書いても良いですか?
- 記載可能です。「実用英語技能検定 1級 合格」に加えて「公益財団法人日本英語検定協会 成績優秀者表彰 特別賞 受賞」と正式名称で記載すると高く評価されます。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部
achievement
award
certificate
perseverance