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英検オンライン試験の真実と英検S-CBT徹底解説
通常の英検(実用英語技能検定)は自宅のパソコンやスマートフォンからオンライン受験することはできません。自宅で受験できるオンライン試験は子ども向けの「英検Jr. オンライン版」のみであり、一般の英検をパソコンで受ける方式は、指定のテストセンターへ出向いて受験する「英検S-CBT」です。
英検S-CBTで取得した級や英検CSEスコアは、従来のペーパー試験と全く同じ効力を持ち、高校・大学入試や公的証明に活用できます。

英検オンライン試験の結論と受験方式の仕分け
「英検を自宅のパソコンで受けたい」と考えて検索した方は、まず自分が目指している試験の種類を確認する必要があります。英語検定協会が提供する試験の中で、インターネット通信を用いて受験する形式は大きく2つに分かれます。
自宅で受けられるのは「英検Jr. オンライン版」のみ
自宅のパソコンやタブレット端末で受験できるオンライン試験は、小学生以下の子どもを主な対象とした「英検Jr.(ジュニア)オンライン版」です。英検Jr.は合否を判定する試験ではなく、リスニングを中心とした正答率(パーセンテージ)で英語の定着度を測るテストです。
そのため、中学・高校・大学入試における出願要件や、一般的な英語力証明として提出する通常の「英検(5級〜1級)」の代わりにはなりません。
中学生・高校生・大人が受けるPC試験は「英検S-CBT」
一般に認知されている英検(3級、準2級、2級、準1級など)をコンピュータで受験するシステムは「英検S-CBT」と呼ばれます。英検S-CBTは自宅では受験できず、全国各地に設置された専用のテストセンターに出向いて、会場に設置されたパソコンを使って受験します。
「オンライン試験」という言葉から完全な在宅受験を想定していた場合は、テストセンターへの来場が必須となる点に留意してください。
英検Jr.オンライン版
- 自宅のPC・タブレット
- 小学生以下が主な対象
- 合否判定なし(正答率)
- 通常の英検の代わり不可
英検S-CBT
- 専用テストセンターで受験
- 中高生・大人が主な対象
- 3級〜準1級など
- 通常の英検と同等の効力
目的に応じて自宅受験の英検Jr.か会場PC受験のS-CBTかを確認できます。
次の疑問ネットを使った受験形式の全体像を詳しく把握したい方は、英検S-CBTの受け方と特徴で手順を確認しておくと安心です。
英検S-CBTと従来型ペーパー試験の違いと効力
英検S-CBTは、従来の紙と鉛筆を使うペーパー試験(従来型英検)と試験内容や出題形式の基準は共通していますが、実施形式や受験の流れにいくつかの明確な違いがあります。
最も重要な点は、英検S-CBTで合格して取得した資格、合格証明書、および英検CSEスコアは、従来型のペーパー試験で取得したものと完全に同等として扱われることです。
大学入試の総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜における英語外部試験利用入試や、高校入試の優遇措置において、S-CBT方式であることを理由に不利に扱われることは原則としてありません。
| 比較項目 | 従来型(ペーパー試験) | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 受験場所 | 指定の学校・一般会場 | 全国のテストセンター(専用会場) |
| 実施日程 | 本会場は年3回(特定の日曜日など) | 原則として毎週土曜日・日曜日 |
| 技能の測定順序 | 一次(リーディング・ライティング・リスニング)→ 二次(面接) | 1日でスピーキング→リスニング→リーディング→ライティング |
| 解答方式 | マークシートおよび記述用紙への手書き筆記 | PC画面でのマウス選択・キーボード入力または筆記 |
| 資格・スコアの効力 | 公的証明・入試で利用可能 | 従来型と全く同じ効力(公的証明・入試で利用可能) |
従来型は一次試験(筆記・リスニング)に合格した人のみが別日程で二次試験(面接)に進みますが、英検S-CBTは原則として1日で4技能すべてを受験します(一次試験免除を申請した場合はスピーキングのみ)。
ペーパー形式との細かな差を知りたい方は、英検S-CBTの難易度と従来型との違いをご覧ください。
S-CBTの画面操作手順とメモ用紙の活用ルール
テストセンターに到着後、指定のパソコンブースに着席して試験を受けます。PC画面上での操作には、ペーパー試験にはない独自の機能が用意されています。
画面上のサポート機能
英検S-CBTのリーディング試験およびリスニング試験では、マウス操作を用いて画面上の英文に対して次のような操作が可能です。
- アンダーライン機能:画面上の英文の任意の箇所をドラッグして下線を引くことができます。長文読解の根拠となる文を見失わないように目印を付ける際に役立ちます。
- チェック機能:後で見直したい問題や、解答に迷った設問に画面上でフラグを立てておくことができます。一覧画面からチェックした問題へワンクリックで戻ることが可能です。
- 文字サイズ変更機能:視認性に合わせて画面の文字サイズを標準または拡大に切り替えられます。
メモ用紙と筆記用具のルール
パソコン受験であっても、会場でメモ用紙と筆記用具が貸し出されます。試験中は手元に置いたメモ用紙に自由にメモを取ることができます。特にリスニング試験において、選択肢を聴きながら要点をメモする際や、ライティング試験で構成案を整理する際に手元の用紙を有効活用できます。
なお、配布されたメモ用紙は試験終了後にすべて回収され、持ち帰ることはできません。
英文をドラッグして下線を引き、読解の根拠を見失わないように目印を付けられます。
後で見直したい設問にフラグを立て、一覧画面からワンクリックで戻れます。
画面の文字サイズを標準または拡大に切り替え、見やすさを調整できます。
会場で貸し出され自由にメモ可能ですが、試験終了後に回収され持ち帰り不可です。
画面上で使える3つのサポート機能と貸出メモ用紙の活用ルールです。
次の疑問パソコン特有の画面操作やメモの取り方に慣れておきたいときは、英検S-CBT過去問の対策と受け方が参考になります。
ライティングはタイピング型と手書き型の選択制
英検S-CBTのライティング試験では、出願申込時に「PC入力(タイピング型)」または「解答用紙への筆記(手書き型)」のいずれかを事前に選択します。申込完了後にこの方式を変更することはできません。
タイピング型のメリットと適した人
タイピング型は、キーボードを使って英文を入力する方式です。単語の挿入や削除、段落の入れ替えなどの推敲が容易であり、消しゴムで文字を消す物理的な時間を削減できます。
また、画面上に現在の入力語数が自動でカウント表示されるため、規定の語数(例えば準2級なら50〜60語、2級なら80〜100語など)を満たしているかを手作業で数え直す必要がありません。
普段からパソコンで英文を打ち慣れており、キーボードを見ずに一定の速度で打てる人に適しています。
手書き型のメリットと適した人
手書き型は、問題文をPC画面で確認し、解答は配布される紙の解答用紙に鉛筆やシャープペンシルで記入する方式です。タイピング速度に不安がある場合や、アルファベットのキー配置を覚えていない場合は、手書き型を選択することで入力ミスによる時間ロスを防げます。
ペーパー試験と全く同じ感覚で記述できるため、学校や普段の学習で手書き練習を中心に行っている人に適しています。
| 比較項目 | タイピング型 | 手書き型 |
|---|---|---|
| 解答手段 | パソコンのキーボード入力 | 紙の記述用解答用紙に鉛筆で記入 |
| 語数の確認方法 | 画面上に語数が自動表示される | 自分で手作業で語数を数える |
| 文章の修正作業 | バックスペース等で即座に修正可能 | 消しゴムで消して書き直す |
| 選択の判断基準 | ブラインドタッチがスムーズにできる人 | 普段のノート学習や手書きに慣れている人 |

吹き込み式スピーキング試験の仕様と周囲への対策
英検S-CBTのスピーキングテストは、対面の面接委員ではなく、ヘッドセットのマイクを通じてパソコンに音声を吹き込む録音方式で行われます。
吹き込み試験の流れ
画面の案内に従って指示が音声とテキストで提示され、準備時間のカウントダウンの後、解答時間が始まると同時にマイクに向かって英語を話します。対面面接のような試験官とのアイコンタクトや相槌はありませんが、決まった時間内で論理的に話し終えるスキルが求められます。
周囲の声への対策テクニック
同じ部屋にいる他の受験者も一斉にスピーキング試験を開始するため、周囲の受験者が英語を話す声が耳に入ってきます。これに動揺しないための実践的な心構えと対策は次の通りです。
- 周囲の解答内容に耳を傾けない:他人の話している英語が正しいとは限りません。他人の声に気を取られると自分の思考が停止するため、自分の画面の設問文と残り時間表示だけに視線を集中させます。
- ヘッドセットの密着度を調整する:試験開始前の音量確認(マイクテスト)の段階で、ヘッドセットが耳にしっかりフィットしているかを確認し、リスニングやガイダンスの音量を適切に設定します。
- 定型フレーズを迷わず発声する:出だしの言葉に迷うと周囲の声に圧倒されやすくなります。意見を述べる際の定型表現を反射的に口から出せるように訓練しておきます。
スピーキングで意見を述べる際に使える定型フレーズの例:
I agree with this idea for two reasons.(私は2つの理由からこの考えに賛成です。)
First, it is convenient for busy people.(第一に、忙しい人々にとって便利だからです。)
Second, it helps protect the environment.(第二に、環境を保護することに役立つからです。)
- 他人の解答に耳を傾けない画面の設問文と残り時間表示だけに視線を集中させる
- ヘッドセットの密着度を調整開始前のマイクテスト時に耳へのフィット感と音量を確認
- 定型フレーズを迷わず発声出だしの表現を反射的に口から出せるよう訓練しておく
周囲の受験者の声に動揺せず試験に集中するためのチェックリストです。
英検S-CBTのメリットと知っておくべき注意点
S-CBTを受験するにあたっては、長所だけでなく短所も把握した上で戦略を立てることが大切です。
S-CBTの主なメリット
- 日程の選択肢が豊富:原則として毎週土曜日・日曜日に実施されているため、部活動の大会、学校行事、定期考査の予定を避けて都合の良い日程を選べます。
- 1日で全技能が完結:従来型のように一次試験と二次試験で2回会場に行く必要がなく、1回の来場でスピーキングを含む全技能の測定が終わります。
- リスニングが聴き取りやすい:会場全体のスピーカーから流れる従来型とは異なり、個別の密閉型ヘッドセットから音声が流れるため、外の雑音に邪魔されにくく、自分の聴きやすい音量に調整できます。
S-CBTの注意点とデメリット
- 画面の見続けによる眼精疲労:長時間の試験を通してPCディスプレイを見つめ続けるため、目が疲れやすい傾向があります。
- 1日で4技能をこなす体力と集中力:スピーキングから始まってライティングまで連続して受けるため、後半のリーディングやライティングで集中力を維持する体力が必要です。
- 4技能同時の学習準備が必要:従来型のように「まず一次試験の対策をして、受かったら二次試験の面接対策をする」という段階的な準備ができません。最初からスピーキングを含めた対策を並行して進める必要があります。
受験に向けた準備を整えたいときは、英検S-CBTの試験概要と対策を確認しておきましょう。
従来型とS-CBTのどちらを選ぶべきか診断基準
自分の現在の学習状況や性格、得意不得意に合わせて受験方式を選びましょう。
英検S-CBTが向いている人の特徴
- 対面での面接だと過度に緊張して言葉が出なくなってしまう人
- キーボードでの英作文入力が得意で、手書きよりも速く文章を推敲したい人
- 週末の部活動や学校行事が忙しく、決まった特定の日程に合わせるのが難しい人
- 入試の出願締め切りが迫っており、可能な限り早い日程でスコアを取得したい人
- リスニングを自分専用のヘッドセットでクリアな音質で聴きたい人
従来型(ペーパー試験)が向いている人の特徴
- パソコンの画面上で長文を読むのが苦手で、紙の冊子に直接書き込みながら読みたい人
- タイピングが苦手で、紙に鉛筆で書く方が落ち着いて文章を作成できる人
- 対面で面接官の表情を見ながらコミュニケーションを取る方が話しやすい人
- 一次試験と二次試験を別日程にして、1技能ずつ段階を踏んで学習を進めたい人
大学入試や高校入試に間に合わせる受験日程の組み方
入試で英検を利用する場合、出願書類の提出期間までに手元に合格証明書やスコア証明書が届いている必要があります。最新の日程・料金は実施団体の公式サイトで確認してください。
出願締切から逆算するスケジューリング手順
- 出願書類の必着日を確認する:志望校の募集要項を取り寄せ、出願書類(調査書や検定証明書)の提出締切日を確認します。
- 成績提供の時期を確認する:英検S-CBTの公式サイトで、希望する試験日の成績発送日・ウェブ結果公開日を確認します。
- 不測の事態に備えた予備日を設ける:万が一目標スコアに届かなかった場合や体調不良を考慮し、出願締切直前の日程ではなく、2回以上の受験機会を確保できるスケジュールを組みます。
同一検定期間内での複数回受験の活用
英検S-CBTは原則として毎週実施されており、従来型ペーパー試験と組み合わせて受けることも認められています。例えば、同一の検定期間内に従来型を1回受けつつ、前後の日程でS-CBTを受けるといった併願計画を立てることで、短期間でスコアを取得できる可能性を高めることができます。
志望校の募集要項で提出締切日を確認する
公式サイトで成績発送日や結果公開日を確認
不測の事態に備え2回以上の受験機会を確保
同一検定期間内で従来型とS-CBTを併用
入試の出願期日に確実にスコアを間に合わせるための逆算手順です。
申込の締め切りや実施日を把握したい方は、英検オンライン受験の実施日程を確認してください。
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理解度チェック
Q1. 英検S-CBTを受験する場所について正しいものはどれ?
- 自宅のパソコンから受験する
- 指定された学校のみで受験する
- 全国の専用テストセンターで受ける
- カフェなどの公共施設から接続する
答えを見る
正解: C. 全国の専用テストセンターで受ける
英検S-CBTは自宅では受験できず、全国各地の専用テストセンターへ出向いて受験します。
Q2. ライティング試験のタイピング型の特徴として正しいものは?
- 現在の入力語数が自動で画面に表示される
- 試験の途中で手書き型に変更できる
- 紙の解答用紙に鉛筆で記入する
- 消しゴムを使って文章の修正を行う
答えを見る
正解: A. 現在の入力語数が自動で画面に表示される
タイピング型は画面に入力語数が自動カウント表示されます。申込後の方式変更はできません。
Q3. 本文で紹介された、意見を述べる定型フレーズはどれ?
- I disagree with you at all.
- I agree with this idea for two reasons.
- I have no idea about that.
- I want to change the topic.
答えを見る
正解: B. I agree with this idea for two reasons.
本文では意見を述べる定型表現として「I agree with this idea for two reasons.」が挙げられています。
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よくある質問
- Q. 自宅で受けられる本物の英検はありますか?
- ありません。自宅受験できるのは幼児・小学生向けの「英検Jr. オンライン版」のみです。通常の英検をPCで受ける英検S-CBTは専用のテストセンターに出向いて受験します。
- Q. S-CBTのライティングは手書きを選べますか?
- 選べます。出願時に「タイピング型(PC入力)」または「手書き型(解答用紙へ筆記)」を選択できます。タイピングが苦手な方でも安心して受験できます。
- Q. S-CBTと従来型で難易度に違いはありますか?
- 問題の出題形式、評価基準、合格基準スコア(英検CSEスコア)は同じであり難易度差はありません。ただしPC操作や吹き込み録音といった受験環境の違いによる相性は存在します。
- Q. S-CBTのスコアは大学入試で使えますか?
- 問題なく使えます。英検S-CBTで取得した合格証明書やスコアは従来型のペーパー試験と全く同じ効力を持ち、公的証明や大学・高校の英語外部検定利用入試で提出可能です。
- Q. S-CBTはスマホやタブレットで受けられますか?
- 受けられません。英検S-CBTはテストセンターに設置された専用デスクトップPCを使用して受験します。私物のスマートフォンやタブレットでの受験はできません。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部