モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検の受験規約と注意事項まとめ

英検ウェブサイト受験規約の要点解説
英検ウェブサイトの「実用英語技能検定 受験規約」第4.2条により、申し込み完了後のキャンセル、返金、検定料の次回繰り越しや他者への譲渡は、協会の故意または重大な過失がある場合を除き一切認められません。
体調不良や急用、誤った級の申し込みであっても例外はなく、個人都合による試験日程や受験会場の変更も不可能です。
実用英語技能検定 受験規約の全体像
公益財団法人日本英語検定協会が定める公式規約は、本文だけで1万7000字を超える長大な文書です。英検ウェブサイトで公開されている「実用英語技能検定 受験規約」は、受験者が公平かつ安全に試験を受けるための法的合意事項であり、出願手続きを完了した時点で全文に同意したものとみなされます。規約は大きく次の4つの部節で構成されています。
- 第1部:申込時に関する規約(申し込み手続き、検定料の支払い、キャンセルおよび変更の禁止規定)
- 第2部:受験時に関する規約(当日の持ち物、本人確認、会場内での禁止行為、不正行為に対する措置)
- 第3部:受験後に関する規約(採点、合否結果の通知、合格証明書の発行、問題漏洩の禁止)
- 第4部:一般条項(免責事項、天変地異発生時の対応、個人情報の取り扱い、規約の変更手続き)
受験者が直面するトラブルの多くは「申込時」と「受験時」の規約に集中しています。規約を事前に正しく把握しておくことで、思わぬ失格や検定料の損失を防ぐことができます。
第1部:申込時
- 申し込み手続き
- 検定料の支払い
- キャンセル禁止
第2部:受験時
- 当日の持ち物
- 本人確認
- 不正行為への措置
第3部:受験後
- 採点・合否通知
- 合格証明書発行
- 問題漏洩の禁止
第4部:一般条項
- 免責事項
- 天変地異の対応
- 個人情報の扱い
受験規約は大きく4つの部節に分かれており、特に申込時と受験時に重要項目が集まっています。
キャンセル・返金・繰り越しの不可規定
英検ウェブサイトの実用英語技能検定 受験規約において、もっとも問い合わせが多い項目が検定料の返金や日程の繰り越しに関する規定です。規約の第4.2条には次のように明確に定められています。
「申し込み手続き完了後は、理由のいかんを問わず、申し込みのキャンセル、検定料の返金、次回以降の検定への繰り越し、および他の級や他者への検定料の充当は一切行いません。ただし、協会の故意または重大な過失に起因する場合はこの限りではありません。」
この条項により、以下のような個人的な事情であっても返金や日程変更の救済措置は受けられません。
- インフルエンザ、新型コロナウイルス、発熱などの体調不良・感染症罹患
- 医師の診断書や入院証明書の提出がある場合
- 学校の定期試験、部活動の公式大会、修学旅行、冠婚葬祭などの急用
- 受験級、受験地、書店窓口やインターネットでの重複申し込みなどの自己過失
英語圏の試験申し込み手続きでも同様の合意が求められます。All examination fees are non-refundable.(すべての受験料は返金不可です)という表現は、国際的な試験規約でも標準的に用いられる規則です。
検定回ごとのスケジュールや費用は英検の日程と受験料(2026年度)で確認できます。
次の疑問他の主要な英語試験の対応も把握しておきたい場合は、TOEICのキャンセルと返金ルールを確認しておくと安心です。
受験票到着後の日程・会場・級変更の可否
願書の送付後やWeb申し込み完了後に、登録した内容を変更することは原則として不可能です。受験票が手元に届いた時点で印字されている試験日、試験会場、受験級を希望に合わせて動かすことはできません。
表は横にスクロールできます →
| 変更項目 | 個人申込(本会場) | 準会場申込(学校・塾) | 英検S-CBT |
|---|---|---|---|
| 受験級の変更 | 不可(一切受付なし) | 不可(一切受付なし) | 不可(キャンセルして再申込のみ) |
| 一次試験の日程変更 | 不可 | 準会場の設定日程に準拠 | 受付期間内なら日時変更可能 |
| 一次試験の会場変更 | 不可(指定会場のみ) | 不可(申込団体会場のみ) | 受付期間内・空席あれば変更可能 |
| 二次試験の日程変更 | 不可(指定日のみ) | 不可(指定日のみ) | —(一次・二次同日実施のため不可) |
個人申込の場合、二次試験(面接)の日程は「A日程」または「B日程」のいずれかがあらかじめ協会側によって指定されます。部活動や学校行事と重なった場合でも、個人都合で別日程へ振り替えることは認められていません。
英語で条件を示す場合は、Requests for changes to test dates or venues cannot be accepted.(試験日または会場の変更要請は受け付けられません)のように記述されます。
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従来型と英検S-CBTの重複受験ルール
英検には、年3回実施される「従来型(本会場・準会場)」と、パソコン端末を使って毎週実施される「英検S-CBT」の2つの受験方式が存在します。同一の検定回(第1回・第2回・第3回)において、両方式を組み合わせて複数回受験することが認められていますが、受託回数には明確な上限が定められています。
- 同一級の合算受験回数:英検S-CBTでは、同一の検定回で同じ級を最大3回まで受けられます。
- 第4回以上の重複受験禁止:同一検定回・同一級を同一人物が計4回以上申し込んだ場合、規約違反として超過分の試験結果が無効化され、検定料も返金されません。
- 異なる級の併願:異なる級(例えば2級と準1級)であれば、従来型同士のダブル受験や、従来型と英検S-CBTを組み合わせた受験に回数制限上の干渉はありません。
重複受験の管理は氏名・生年月日・電話番号等の会員情報で一元管理されています。Applicants may take the test for the same grade up to three times per test period.(志願者は同一検定回につき同一級を最大3回まで受験できます)という上限規則を遵守して出願計画を立てる必要があります。
従来型とS-CBTを合わせ同一級は最大3回まで出願可能
同一級を計4回以上申し込むと超過分が無効・返金なし
2級と準1級など別級なら回数制限の干渉なく併願可能
氏名・生年月日・電話番号等で重複が厳格に管理される
同一検定回・同一級は合算で最大3回まで受験可能であり、4回以上の出願は無効となります。

試験当日の禁止事項と不正行為ペナルティ
試験会場内では厳格な行動管理が規約で義務付けられています。違反した場合、即時退場処分となるだけでなく、過去に取得した英検の合格認定の取り消しや、将来にわたる受験資格の永久剥奪といった極めて重い罰則が科されます。
会場内での主な禁止事項
- 通信機器の使用:携帯電話、スマートフォン、スマートウォッチなどの電子機器の電源を指示に従って完全に切らない行為(アラーム鳴動、バイブレーション作動を含む)。
- 不正な情報取得:カンニングペーパーの持ち込み、他の受験者の解答の覗き見、机や所持品へのメモ書き。
- 指示違反:試験官の「解答やめ」の合図後に筆記具を持ち続ける行為、問題用紙・解答用紙の配布中に指示なく中身を開封・閲覧する行為。
- 無断途中退出:試験中の無断退出は原則として失格扱いとなり、途中退出後の再入室は認められません。
問題漏洩・SNS投稿の厳禁規定
英検の問題冊子、リスニング音源、問題文、解答内容は著作権法および規約によって保護されています。試験中・試験後を問わず、問題用紙の試験室外への不正持ち出し(規定時間前の持ち出し)、試験問題の一部または全部を写真撮影してSNSやインターネット掲示板へ投稿・共有する行為は、不正競争防止法違反や著作権侵害に該当し、法的措置の対象となります。
規約ではAny form of cheating or unauthorized disclosure of test content is strictly prohibited.(不正行為や試験内容の無断開示は固く禁じられています)と明文化されており、未成年者であっても厳格に適用されます。
スマホや電子機器の電源を切らない行為(鳴動含む)
カンニングペーパー、覗き見、机や所持品へのメモ
「やめ」の合図後の筆記継続や指示前の問題用紙閲覧
問題冊子の不正持ち出しや撮影・SNS掲示板投稿
違反すると即時退場だけでなく合格認定の取消や受験資格の永久剥奪となる場合があります。
次の疑問試験ごとのルールの厳しさを比較したいなら、TOEICの禁止事項と不正行為ペナルティも把握しておきましょう。
当日の本人確認書類と顔写真の規定
試験当日に身分証明書を忘れた場合も受験はできますが、会場での手続きと期限までの画像アップロードを行わないと認証失格となります。受験票に貼付する顔写真と、持参する本人確認書類(身分証明書)には厳格な規格が存在します。
顔写真の規格(1級〜3級で必須)
- サイズ:縦3cm × 横2.4cm(パスポートサイズとは異なるため注意)
- 撮影時期:出願前6か月以内に撮影されたもの
- 条件:正面・無帽・背景無地・上半身(スナップ写真や加工アプリで輪郭・目元が補正された写真は不可)
- 裏面記入:写真の裏面にあらかじめ「受験番号」「氏名」を油性ペンで記入してから受験票に糊付けする
有効な本人確認書類の一覧
| 区分 | 有効な書類の例 | 不可となる例(無効) |
|---|---|---|
| 公的身分証 | マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カード | 健康保険証、マイナンバー通知カード |
| 学生向け | 写真付き学生証、生徒手帳(原本) | 写真のない自署のみの学生証、図書館利用カード |
| 小学生・幼児 | パスポート、マイナンバーカード | 健康保険証、医療受給者証、診察券 |
11歳未満(小学生以下)の受験に関する保護者規定
受験者が11歳未満の年少者である場合、受験規約において「保護者の明確な同意」と「自己管理責任」が求められます。試験室内への保護者の立ち入りや付き添いは一切認められず、マークシートの記入や時間管理を本人が単独で遂行できることが受験の前提条件です。
会場までの送迎は可能ですが、試験時間中は指定の保護者控室または会場外で待機する必要があります。
台風・大雪・災害時の対応と再試験規定
台風の接近、大雪、地震などの自然災害や、公共交通機関の大規模な運休が発生した場合の対応方針は、規約の「一般条項」に定められています。
- 検定料の返金は原則なし:天災地変等の不可抗力によって試験が中止または中断された場合であっても、規約上、原則として検定料の返還は行われません。
- 再試験または振替措置:試験実施が物理的に不可能な会場が出た場合は、協会側の判断により後日「再試験」が設定されるか、指定された別日程への振替措置が講じられます。
- 交通遮断時の対応:主要な鉄道路線の計画運休等で会場に到達できなかった場合、各会場の状況に応じて特例措置が発表されることがあります。自己判断で欠席せず、必ず当日の朝に英検ウェブサイトのトップページ「重要なお知らせ」を確認してください。
災害時の免責事項についてはThe Association shall not be liable for any failure to conduct the examination due to natural disasters.(協会は自然災害に起因する試験未実施について責任を負いません)と規定されていますが、受験機会の確保に向けた再試験等の代替措置が適宜講じられます。
個人申込と準会場申込の対応・窓口の違い
英検の受験形態には、個人で直接申し込む「本会場受験」と、学校や学習塾などの団体を通じて申し込む「準会場受験」があります。規約の適用範囲やトラブル時の連絡先が大きく異なるため、自身の出願形態を把握しておく必要があります。
| 項目 | 個人申込(本会場・S-CBT) | 準会場申込(学校・塾などの団体) |
|---|---|---|
| 契約の相手方 | 公益財団法人日本英語検定協会 | 申込窓口となった学校・学習塾・各種団体 |
| 問い合わせ窓口 | 英検サービスセンター(電話・フォーム) | 在籍校の担当教諭・塾の教室管理者 |
| 検定料の決済 | クレジットカード、コンビニ、郵便ATM等 | 学校・塾ごとの集金方法(月謝引落・現金等) |
| 欠席時の連絡 | 事前連絡不要(欠席連絡しても返金なし) | 学校・塾の管理ルールに従い担当者へ連絡 |
| 試験結果・証書の受取 | 登録住所へ個別郵送 | 団体責任者へ一括送付(学校・塾から受取) |
準会場で申し込んだ場合、日本英語検定協会のコールセンターに直接問い合わせても、個別の座席番号や校内締め切り、欠席対応については回答が得られません。すべての事務連絡は所属する団体の担当責任者(英語科教諭や塾長など)を経由して行う必要があります。
申込完了前チェックリストと欠席時の制度
英検ウェブサイトで申し込み画面の最終確認にある「受験規約に同意する」のチェックボックスを入れる前に、以下のチェックリストを必ず確認してください。
- 受験級に間違いはないか(例:準2級と2級の選択間違い)
- 試験日程に学校行事、定期考査、部活動の公式戦、家族の予定が重なっていないか
- 希望する受験地域(試験地コード)に誤りはないか
- 漢字氏名・ローマ字氏名・生年月日に誤字・脱字がないか(修正には後日所定の手続きが必要)
- 同一検定回において、同一級の申し込み上限(最大3回まで)を超えていないか
欠席となった場合に活用できる制度
体調不良等でやむを得ず当日欠席した場合でも、級によっては無駄にならない制度が用意されています。
- 一次試験免除(シード権):1級〜3級を受験し、一次試験のみ合格して二次試験を欠席・不合格となった場合、翌年度の同じ回までは一次試験が免除され、二次試験のみを受験することができます(別途検定料の支払いは必要です)。
- 4級・5級の「チャレンジキャンペーン」等:4級・5級において実施されることがある無償再受験制度の対象条件に合致している場合、不合格時だけでなく欠席時の扱いについて案内される規定があるため、公式サイトの実施要項を確認してください。
出願後の自己都合取り消しができないからこそ、事前確認を確実に行うことが重要です。
- 受験級に間違いはないか準2級と2級などの選択ミス注意
- 試験日程に学校行事等の予定重複がないか自己都合の変更や返金は不可
- 希望する受験地域(試験地コード)に誤りはないか申込完了後の会場変更は不可
- 氏名(漢字・ローマ字)・生年月日に誤字脱字はないか後日の修正には所定の手続きが必要
- 同一級の申込上限(最大3回まで)を超えていないか4回以上は無効・返金なし
規約同意画面に進む前に、選択間違いや日程重複がないか必ず確認しましょう。
次の疑問規約を踏まえて手続きを進めたい方は、英検の受け方と申し込みの流れで出願から当日までの手順を確認できます。
理解度チェック
Q1. 体調不良や学校行事で英検を欠席する場合の検定料の扱いは?
- 医師の診断書があれば全額返金される
- 理由を問わず返金や繰り越しは行われない
- 次回以降の検定に無料で繰り越せる
- 手数料を引いた差額が返金される
答えを見る
正解: B. 理由を問わず返金や繰り越しは行われない
規約では理由のいかんを問わず申込のキャンセルや返金、繰り越しは一切行われません。
Q2. 同一検定回において、同一級を受験できる上限回数は何回まで?
- 1回まで
- 2回まで
- 最大3回まで
- 制限なく何回でも可能
答えを見る
正解: C. 最大3回まで
従来型とS-CBTを組み合わせて、同一検定回につき同一級は最大3回まで出願可能です。
Q3. 試験日や会場の変更要請は不可であることを表す正しい英文は?
- All examination fees are non-refundable.
- Any form of cheating is strictly prohibited.
- Test dates can be changed upon request.
- Requests for changes to test dates cannot be accepted.
答えを見る
正解: D. Requests for changes to test dates cannot be accepted.
本文中に試験日や会場の変更要請は受け付けられない条件を示す英文として記載されています。
よくある質問
- Q. インフルエンザ欠席で診断書を出せば返金されますか?
- 返金されません。受験規約第4.2条により、医師の診断書や感染症証明書の有無にかかわらず、自己都合の欠席に対する検定料の返金や次回への繰り越しは一切認められていません。
- Q. 受験票の写真サイズを間違えた場合はどうなりますか?
- 縦3cm×横2.4cm以外の写真や不鮮明なスナップ写真は無効と判断される場合があります。不備があると一次試験会場への入室が認められない恐れがあるため、規定通りの写真を用意してください。
- Q. 二次試験の日程(A・B日程)は自分で選べますか?
- 個人申込では選べません。年齢や受験地に基づき協会側で自動的に割り振られます。学校行事や部活動等と重なった場合でも、別日程への変更要請は受け付けられません。
- Q. 試験当日に遅刻した場合は途中入室できますか?
- リスニングテスト開始後の入室は一切認められません。また、筆記試験中であっても規約に定められた最終入室可能時刻を1分でも過ぎた場合は入室不可となり、失格となります。
- Q. 過去問や試験問題をSNSに投稿しても大丈夫ですか?
- 規約違反および著作権侵害となり厳禁です。試験問題や解答の画像・文章をSNSや掲示板へ無断投稿した場合、合格認定の取り消しや今後の受験資格剥奪の対象となります。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部