モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検2級熟語はパス単で足りる?

英検2級の熟語はパス単だけで十分?構成と合格勉強法
英検2級の熟語対策は、『英検2級 でる順パス単(5訂版)』の熟語セクション(約400語)を1冊仕上げるだけで合格ラインへ十分に到達できます。
収録されている重要熟語を確実に押さえれば、大問1の短文空所補充で出題される熟語問題はもちろん、読解やリスニングで必要な知識も過不足なくカバー可能です。他の熟語帳を無理に追加する必要はありません。
パス単2級における熟語編の収録数と構成
英検2級対策で広く使われる『英検2級 でる順パス単(5訂版)』では、巻末近くにまとまった熟語セクションが用意されているのが一般的です。まずは標準的な収録語数とレベル分けの全体像を把握しましょう。
表は横にスクロールできます →
| 区分 | 見出し語数 | 難易度の目安 | 学習の狙い |
|---|---|---|---|
| でる度A | 約200語 | 頻出の基本熟語 | 大問1で落せない得点源の確保 |
| でる度B | 約200語 | 差がつく応用熟語 | 語彙問題の取りこぼし防止と読解力向上 |
| 合計 | 約400語 | 2級合格に必要な範囲 | 短期間で2級の熟語範囲を網羅 |
過去問の出題データに基づいて頻出順に並んでいる構成の教材であれば、でる度Aから順番に進めるだけで、試験によく出る表現から効率的に身につけることができます。
次の疑問出題されやすい表現をまとめて確認したい場合は、英検2級の熟語・イディオム一覧を手元でチェックしてみるのも便利です。
別の熟語帳は必要か?学習者の疑問を検証
質問掲示板などで頻繁に見られるのが「パス単の熟語編だけで足りるのか」「長文形式の熟語帳などを別に購入すべきか」という相談です。結論から言うと、大半の受験者にとって別の熟語帳を買い足す必要はありません。
別の熟語帳が必要な人と不要な人の違い
| タイプ | 適した学習教材 | 判断の理由 |
|---|---|---|
| 英検2級の合格を最優先したい人 | パス単の熟語編のみ | 約400語の暗記で合格ラインを十分クリアできるため |
| 試験まで1〜2ヶ月を切っている人 | 手持ちのパス単のみ | 新しい教材に手を広げると周回が追いつかなくなるため |
| 長文の中で文脈と一緒に覚えたい人 | 長文の中で熟語を覚えるタイプの熟語帳 | 一語一義の単語集だと定着しにくい学習特性を持つ場合 |
| すでに大学受験用の熟語集を周回済みの人 | 手持ちの大学受験用教材 | 共通する重要句動詞が多く、網羅されているため |
英検2級は語彙の出題パターンが安定しているため、出題頻度の高い表現に絞り込まれたでる順パス単を1冊やり切るほうが、複数冊に手を出して消化不良を起こすよりも確実に点数につながります。
他の教材との詳しい違いを知りたい方は、でる順パス単と英検単語帳の比較を参考にしてください。
でる度Bの熟語まで覚えるべき?判断の基準
「でる度Bの熟語まで暗記する時間がない」という悩みも多く寄せられます。でる度Bまで取り組むべきかどうかは、目標とする合格スコアの余裕度と、試験本番までの残り日数で判断します。
表は横にスクロールできます →
| 残り日数 | 目標水準 | 推奨する学習範囲 | 学習方針 |
|---|---|---|---|
| 試験まで1ヶ月以上 | 高得点合格・余裕を持った合格 | 単語全範囲 + 熟語A・B | でる度Bまで全問正解を目指して周回する |
| 試験まで2週間〜1ヶ月 | 標準合格(CSEスコア基準クリア) | 単語の主要部 + 熟語A(余裕があれば熟語B) | 熟語は最頻出のでる度Aを確実にし、Bは見出し語の確認程度に留める |
| 試験まで2週間未満 | 滑り込み合格・時間切迫 | 単語の最頻出部 + 熟語Aのみ | でる度Bの熟語は切り捨て、配点の高い英作文と基礎単語の復習に注力する |
大問1の熟語問題は、でる度A(約200語)の知識だけでも半数以上に対応できます。残り日数が少ない場合は、中途半端にでる度Bまで広げるより、でる度Aの200語を1秒で即答できる状態に仕上げるほうが得点効率は高くなります。
重要表現を短文で確認したいときは、英検2級頻出200の例文集の活用が役立ちます。
単語と例文をアプリで定着させるなら、単語アプリ「モチタン」単語アプリ「モチタン」なら、ゲームで覚えられます。まちがえた単語は苦手単語帳にまとまります。無料で試す
大問1における熟語の出題数と配点重要度
英検2級の一次試験における筆記大問1は短文空所補充問題で、語彙力が直接試されます。このうち熟語がどの程度出題されるかを知ることで、対策の比重が明確になります。
- 短文空所補充のうち、熟語(句動詞など)を問う設問は通常4〜5問程度出題されます。
- 残りの問題は一般的な単語(名詞・動詞・形容詞・副詞)を問う設問です。
- 大問1全体で7割(約12問以上)の正答率を確保することが合格の目安となります。
熟語の出題比率は全体の約20〜25%を占めており、ここを全滅させてしまうと大問1の目標スコア到達が難しくなります。逆に、熟語問題を4問中3問正解できれば、単語問題の多少の失点を補うことが可能です。

試験全体の配点や合格基準を把握したい方は、英検2級の試験概要と勉強法を参考にしてください。
単語と熟語の優先順位と学習戦略
パス単を最初から順番に進めると、熟語編にたどり着く前に時間切れになってしまうケースが散見されます。得点を伸ばすための学習順序は次の通りです。
- ステップ1:単語編のでる度Aを終わらせる(基礎語彙の確保)
- ステップ2:単語編のでる度Bを終わらせる(2級の核となる語彙)
- ステップ3:熟語編のでる度Aを暗記する(短文空所補充の熟語を即効カバー)
- ステップ4:熟語編のでる度Bと、単語編のでる度Cを並行して進める
単語のでる度Cは出題頻度がやや下がるため、そこへ進む前に熟語のでる度Aを先に仕上げる進め方が効率的です。基本熟語を前倒しで覚えることで、長文読解のつまずきも大幅に減らせます。
単語編の最頻出レベルを終わらせる
単語編の重要レベルを終わらせる
熟語編の最頻出レベルを暗記する
熟語の応用と単語の発展を並行して進める
単語の発展レベルに入る前に、熟語の最頻出レベルを仕上げるのが得点効率を高めるコツです。
学校教材とパス単の使い分け方
高校などで配られる大学受験用の単語帳や熟語帳を持っている場合、でる順パス単とどう使い分けるべきか迷うことがあります。以下の基準で使い分けてください。
| 教材の状況 | 対策の方針 | 具体的な進め方 |
|---|---|---|
| 大学受験用単語帳を1冊マスター済み | 過去問演習+弱点補強 | すでに基礎語彙力があるためパス単は買わず、過去問で抜けている2級特有の熟語のみ補強する |
| 大学受験用単語帳を始めたばかり | 英検直前はパス単に一本化 | 大学受験用は範囲が広すぎるため、英検2級の頻出順に並んだパス単を優先して仕上げる |
| 単語帳のみ所持(熟語帳は未所持) | パス単の熟語編を追加活用 | 大学受験単語帳には熟語が少ないため、でる順パス単の熟語セクション(約400語)を集中的に回す |
英検2級は社会生活や身近な環境・ビジネスに関する語彙が目立つため、一般的な大学受験用教材とは頻出表現の優先度に差があります。試験まで時間がない場合は、パス単に絞るほうが近道です。
本番までの総合的な学習計画については、英検2級の勉強法と過去問の使い方で詳しく解説しています。
次の疑問学校で配られた教材をそのまま活用したい方は、英検2級に大学受験用熟語帳が通用するかを検証した解説も役立ちます。
前置詞のイメージで混同を防ぐ暗記法
英検2級の熟語で最も間違えやすいのが、基本動詞と前置詞が組み合わさった句動詞です。機械的な丸暗記ではなく、前置詞の持つ基本的なコアイメージを意識すると定着率が上がります。
狙われやすい基本前置詞のコアイメージ
- up:上昇、または「完全にやり切る・終了する」イメージ(例: give up「あきらめる」、use up「使い果たす」)
- out:外へ出る、または「最後まで消える・現れ出る」イメージ(例: find out「見つけ出す」、turn out「判明する」)
- off:接触状態から離れるイメージ(例: put off「延期する」、take off「離陸する・脱ぐ」)
- down:下降、または「落ち着く・弱まる」イメージ(例: turn down「断る・音量を下げる」、calm down「落ち着く」)
頻出の混同しやすい熟語の比較
| 熟語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| take after | 〜に似ている | She takes after her mother.(彼女は母親に似ている。) |
| take over | 〜を引き継ぐ | He will take over the business.(彼が事業を引き継ぐ予定だ。) |
| look into | 〜を調査する | The police will look into the matter.(警察はその件を調査するだろう。) |
| look up to | 〜を尊敬する | Many students look up to the teacher.(多くの生徒がその先生を尊敬している。) |
動詞そのものの意味だけでなく、前置詞の方向性やニュアンスとセットで理解することが定着の鍵です。
上昇、または「完全にやり切る・終了する」イメージ(give up, use up)
外へ出る、または「最後まで消える・現れ出る」イメージ(find out, turn out)
接触状態から離れるイメージ(put off, take off)
下降、または「落ち着く・弱まる」イメージ(turn down, calm down)
動詞だけでなく前置詞が持つ根本のニュアンスを掴むと、似た熟語の混同を防げます。
空所補充で迷った時の消去法テクニック
大問1の熟語問題で選択肢の意味をど忘れしたときは、空所の直後にある前置詞や目的語に注目して消去法を使うと正答率を高められます。
- 空所の後ろの前置詞を確認する:後ろに of がある場合、consist of や take care of のように of と結びつく動詞しか入りません。選択肢の中で to や for を取る動詞を真っ先に除外します。
- 他動詞か自動詞かを見分ける:空所の直後に前置詞がなく、直接名詞(目的語)が置かれている場合は、他動詞として機能する句動詞や単語を選びます。
- 文脈のプラス・マイナスを判定する:文全体のトーンが否定的(トラブルや断り)であれば、turn down や call off など否定的な意味を持つ句動詞に絞り込みます。
The meeting was ( ) off because of the heavy snow. という問題であれば、後ろの off と文脈の「大雪」から、中止を意味する called を瞬時に選ぶことができます。
- 空所の後ろの前置詞を確認する後ろのofやtoと結びつかない動詞を除外
- 他動詞か自動詞かを見分ける直後に名詞があれば他動詞として機能する語を選択
- 文脈のプラス・マイナスを判定する否定的な文脈ならturn downなど否定の意味に絞る
選択肢の意味を忘れても、空所前後の構造や文脈の手がかりから絞り込めます。
次の疑問熟語以外の単語や文法問題も含めた解き方を知りたいときは、英検2級大問1短文語句空所補充のコツを合わせて確認できます。
1日30語周回スケジュールと音声活用法
でる順パス単の熟語約400語を無理なく暗記するための具体的な2週間スケジュールモデルです。1日に時間をかけすぎず、高速で反復周回することが重要です。
2週間完成スケジュール(基本+応用の計400語)
- 1〜7日目:でる度A(約200語)を1日約30語ずつ進め、7日間で1周する。
- 8〜11日目:でる度Aの総復習(1日50語確認)+ 不安な語のチェック。
- 12〜14日目:でる度Bの重要語を1日約60語流し読みし、見覚えのある状態を作る。
暗記作業には、旺文社の無料ダウンロード音源や教材対応の音声再生アプリの活用が欠かせません。耳から流れる音声に合わせて自分でも発音(シャドーイング)することで、リスニング対策も同時に行えます。
セルフチェックの方法
右側の日本語訳をカードなどで隠し、左側の英語を見て1秒以内に日本語の意味が出てくるかテストします。2秒以上迷った熟語にはチェックを付け、翌日はチェックが付いた語句だけを優先して見直してください。
14日間で最頻出200語の定着と応用熟語の確認を無理なく進めるスケジュールです。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 英検2級の一次試験大問1で、熟語はおよそ何問出題されますか?
- 1〜2問程度
- 4〜5問程度
- 8〜10問程度
- 約半分(10問以上)
答えを見る
正解: B. 4〜5問程度
本文の大問1に関する解説において、熟語(句動詞など)を問う設問は通常4〜5問程度出題されると記載されています。
Q2. 試験まで2週間を切っている場合の熟語学習方針として適切なものは?
- 応用レベルも含めて全問正解を目指す
- 熟語学習はすべてやめて長文読解に専念する
- 別の長文形式の熟語帳を新しく買い足す
- 応用は切り捨て、最頻出の熟語Aのみに注力する
答えを見る
正解: D. 応用は切り捨て、最頻出の熟語Aのみに注力する
本文では、試験まで2週間未満の場合は応用レベルの熟語は切り捨て、単語の最頻出部と熟語Aのみに注力することが推奨されています。
Q3. 「彼女は母親に似ている」という意味を表す正しい英文はどれですか?
- She takes after her mother.
- She takes over her mother.
- She looks into her mother.
- She looks up to her mother.
答えを見る
正解: A. She takes after her mother.
本文の例文表において、「〜に似ている」という意味の熟語として「take after」が挙げられ、「She takes after her mother.」と記載されています。
よくある質問
- Q. でる順パス単の熟語だけで2級の大問1は満点取れますか?
- 回によってはでる順パス単に載っていない難関熟語が1問程度混ざることもありますが、出題の大部分はパス単の熟語約400語でカバーできます。満点近くを狙う土台として十分です。
- Q. でる度Aの熟語だけ覚えてでる度Bを捨てても合格できますか?
- 単語編のでる度A・Bがしっかり頭に入っており、英作文で安定して得点できるなら、熟語はでる度Aのみでも一次試験の合格基準点(CSEスコア)に届く可能性は十分にあります。
- Q. 単語と熟語は1冊の中でどう並行して進めるべきですか?
- まずは単語編のでる度A・Bを優先して終わらせ、その次に熟語編のでる度Aへ入るのが最も効率的です。主要な熟語が終わった段階で余力があれば、単語Cと熟語Bを並行して進めるのがおすすめです。
- Q. パス単の熟語はライティングや面接でも使えますか?
- でる度Aに収録されている take part in や as a result などの表現は、英作文(ライティング)や二次面接のスピーキングでもそのまま活用できる汎用性の高い表現です。
2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部
take after
take over
look into
look up to
give up
put off