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未来完了形の使い方|will haveの基本と例文
未来完了形は<will have+過去分詞>の形で表し、「未来のある時点までに〜し終えている(完了)」「〜したことになる(経験)」「ずっと〜していることになる(継続)」を表す時制です。
現在完了形が「現在」から過去を振り返るのに対し、未来完了形は「視点を未来のある時点に置き、そこから振り返る」という決定的な違いがあります。
- 形は<will have+過去分詞>で、主語に関わらず常に原形haveを置きます
- 未来の特定時点に視点を置き、そこから完了・継続・経験を振り返る時制です
- 期限を示すbyや、接続詞のby the time(節内は現在形)と多用されます
先に読むと分かりやすい: 未来形の使い方(will と be going to)現在完了形の使い方
未来完了形の基本形とコアイメージ
未来完了形の基本構造は<will have /wɪl hæv/ +過去分詞>です。主語の人称や単数・複数を問わず、助動詞 will の後ろは常に動詞の原形である have を置きます。
未来完了形のコアイメージは「未来のある時点にタイムマシンで移動し、その場所から過去を振り返る」という視点です。単なる未来形(will+動詞の原形)が「未来に〜するだろう」と未来の行動そのものを指すのに対し、未来完了形は「未来のその時点には、すでに行為や状態が完了・成立している」という状況を描写します。
| 時制 | 基本形 | 意味合い |
|---|---|---|
| 未来形 | will do | 未来に〜するつもりだ/〜するだろう |
| 未来完了形 | will have done | 未来のその時点には、もう〜してしまっている |
例えば、I will finish the report tomorrow.(明日レポートを終わらせます)は明日の行動を予告しています。一方、I will have finished the report by tomorrow.(明日までにはレポートを終わらせてしまっているでしょう)は、明日という締め切りの時点で作業が完了状態にあることを示します。
I will have finished the report by tomorrow.明日までにはレポートを終わらせてしまっているでしょう
主語を問わずwillの後ろには常に原形のhaveを置き、過去分詞を続けます。
未来完了形が持つ3つの用法
現在完了形と同様に、未来完了形にも「完了・結果」「継続」「経験」の3つの用法があります。文脈や一緒に用いる副詞句によって判別します。
1. 完了・結果(〜し終えているだろう)
未来のある時点までに動作が完了していることを表します。
・I will have cleaned /wɪl hæv kliːnd/ my room by noon.(正午までには部屋の掃除を終えているでしょう。)
2. 継続(ずっと〜していることになる)
過去または現在から始まった状態が、未来の特定時点まで続いていることを表します。状態動詞とともに使われます。
・Next month, we will have lived /wɪl hæv lɪvd/ in Tokyo for ten years.(来月で、私たちは東京に10年間住んでいることになります。)
3. 経験(〜したことになる)
未来のその時点を迎えると、過去からの通算経験回数が何回になるかを数える用法です。
・If I visit Kyoto again, I will have been /wɪl hæv biːn/ there three times.(もう一度京都を訪れれば、3回行ったことになります。)
完了・結果
- 動作が完了
- 正午には掃除終了
継続
- 状態が未来まで継続
- 状態動詞と使用
- 東京に10年住む
経験
- 通算回数を数える
- 京都に3回行った
文脈や一緒に用いる副詞句によって3つの用法に分類されます。
現在完了形との違いと視点の移動
未来完了形と現在完了形の最大の違いは、「どこに立って状況を眺めているか」という時間軸の基準点にあります。
| 項目 | 現在完了形(have +過去分詞) | 未来完了形(will have +過去分詞) |
|---|---|---|
| 基準点 | 現在(今この瞬間) | 未来(明日、来年、次の機会など) |
| 視点の方向 | 過去から現在までを振り返る | さらに先の未来から、手前を振り返る |
| 典型的な文 | I have read this book. (私はこの本を読んだことがある) | I will have read this book by Sunday. (日曜日までにはこの本を読み終えているだろう) |
現在完了形は「今すでに終わっている」という事実を述べます。対して未来完了形は、「現時点ではまだ終わっていないが、未来のその時までには完了している」と予測・確信を込めて述べる際に選択します。基準点が「今」から「未来の特定日」へシフトしている点に注目してください。
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相性抜群の by と by the time
未来完了形は「未来の基準点」を明示する必要があるため、期限を表す前置詞 by /baɪ/ や接続詞 by the time /baɪ ðə taɪm/ とセットで多用されます。
by の後ろには名詞(日時など)が続き、「〜までには」という意味になります。
・The train will have left by 6:00 p.m.(午後6時までには、列車は出発してしまっているでしょう。)
by the time の後ろには<主語+動詞>の節が続きます。ここで極めて重要な文法規則があります。時・条件を表す副詞節の中では、未来の事柄であっても現在形を使うという原則です。
| 誤りやすい例 | 正しい表現 | 解説 |
|---|---|---|
| by the time he will arrive | by the time he arrives | 副詞節内では will を使わず三単現の arrives にする |
・By the time you wake up, I will have made breakfast.(あなたが起きる頃には、私は朝食を作り終えているでしょう。)
wake を現在形にしつつ、主節には未来完了形 will have made を置くのが標準的な構文です。
by + 名詞
- 前置詞として機能
- 後ろに日時などの名詞を置く
- 例:by 6:00 p.m.
by the time + 節
- 接続詞として機能
- 後ろに主語+動詞が続く
- 時を表す副詞節内は現在形
- 例:by the time you wake up
後ろに名詞を置くか、現在形を含む節を置くかで使い分けます。
未来完了進行形との違いと使い分け
未来完了形を発展させた形に「未来完了進行形」があります。構造は<will have been +動詞の -ing 形>です。
未来完了形が「完了した事実」や「状態の継続」に着目するのに対し、未来完了進行形は「動作がその瞬間もなお進行中であること」を強調します。動作動詞(work、study、wait、drive など)とともに用いられます。
| 形式 | 例文 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 未来完了形 | She will have lived here for a year. | 1年住んだという状態の成立(状態動詞 live) |
| 未来完了進行形 | He will have been studying for five hours by midnight. | 夜中まで5時間ぶっ続けで勉強し続けている最中(動作動詞 study) |
状態を表す動詞(know、have、belong など)は進行形にできないため、継続を表す場合でも常に通常の未来完了形を使います。一方で、動作の継続時間・労力を際立たせたい場面では未来完了進行形が好まれます。
未来完了形を使いこなす実践パターン
日常会話やビジネスメールで頻出する、未来完了形の代表的な3パターンをそのまま使える定型文として整理します。
- 業務の完了報告
I will have finished /wɪl hæv fɪnɪʃt/ the slides before the meeting starts.(会議が始まる前には、スライドを完成させておきます。)
締め切りに間に合う確信を伝える表現です。 - 記念日・期間の節目
They will have been married /wɪl hæv biːn mærid/ for 20 years this November.(今年の11月で、彼らは結婚して20年になります。)
節目の年月を祝う定番の言い回しです。 - 予定のすれ違い警告
The store will have closed /wɪl hæv kloʊzd/ by the time we get there.(私たちがそこに着く頃には、店はもう閉まっているでしょう。)
間に合わない可能性を指摘する場面で有効です。
まずは身近な予定について、「〜の時点までには…し終えている」という英文を1つ組み立てて口に出してみましょう。
will has been は誤り? will have 過去分詞(p.p.)の
検索で見かけることのある will has been や will has という形ですが、英文法において助動詞 will の直後に has を置く表現は存在しません。助動詞の後ろには必ず動詞の原形を配置する原則があるため、主語が三人称単数(he や she、it など)であっても常に原形の have を用いて will have とします。
また、参考書などで目にする「p.p.」という表記は past participle(過去分詞)の頭文字をとった略語です。したがって「will have p.p. 意味」という検索は、「will have +過去分詞」の構造を指しています。
なお、will has been と誤認しやすい表現に、未来完了の受動態(受け身)である will have been +過去分詞(〜されてしまっているだろう)があります。受動態のときも has ではなく have になる点を確認しておきましょう。
| 表現 | 文法的な正誤 | 正しい形・役割 |
|---|---|---|
| will has done | 誤り | will have done(助動詞の後は常に原形 have) |
| will has been | 誤り | will have been(三人称単数でも has にはならない) |
| will have p.p. | 正しい(略称) | will have +過去分詞(未来完了形の基本形) |
| will have been +過去分詞 | 正しい | 未来完了受動態(未来の時点までに〜されてしまっている) |
未来完了形の否定文・疑問文の作り方と語順
未来完了形の否定文と疑問文は、助動詞 will に対する標準的な規則に沿って組み立てます。過去分詞や have の位置で迷わないよう、基本の語順を把握しておきましょう。
否定文の作り方
否定文では助動詞 will の直後に not を置き、<will not have +過去分詞>または短縮形の<won't have +過去分詞>の語順にします。「未来のその時点までに〜していないだろう」「〜し終えてはいないだろう」という意味を表します。
- I will not have finished the task by noon.(正午までにはその作業を終えていないでしょう。)
- She won't have arrived home by six.(彼女は6時までには帰宅していないでしょう。)
疑問文の作り方
疑問文では助動詞 Will を主語の前に移動させ、<Will +主語+ have +過去分詞 〜?>の語順にします。「未来のその時点までに〜し終えていますか?」と完了の予定を尋ねる表現です。
- Will you have read this book by next week?(来週までにこの本を読み終えていますか?)
- Will they have finished the meeting before lunch?(彼らは昼食前に会議を終えているでしょうか?)
時・条件を表す副詞節では未来完了形ではなく現在完了形を使うルール
英語には「時や条件を表す副詞節(when や if、by the time、after などが導く節)の中では、未来のことでも未来形を使わずに現在形を使う」という文法規則があります。このルールは完了形にもそのまま適用され、副詞節の中で「未来のある時点までに完了していること」を表す場合、未来完了形ではなく現在完了形(<have / has +過去分詞>)を用います。
主節(文の主となる部分)には未来形や未来完了形を用い、時や条件を示す副詞節側を現在完了形にすることで、「〜し終えたときには…だろう」という動作の完了条件を正確に表現できます。資格試験や入試問題の空所補充でも頻繁に狙われるポイントです。
| 節の種類 | 使えない形(誤り) | 正しく使われる時制 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 主節 | なし | 未来形 / 未来完了形 | I will call you... |
| 時・条件の副詞節 | when I will have done | 現在完了形(have / has done) | ...when I have finished my homework. |
例文で構造を確認してみましょう。
- I will leave the office when I have finished this report.(この報告書を仕上げ終えたら、オフィスを出る予定です。)
- We will start the meeting after he has arrived.(彼が到着し終えてから、私たちは会議を始めます。)
このテーマのよくある疑問
確認問題(5問)
空所に最も適切な語句を入れてください。 By the time he ( ), I will have finished my homework.
答えと解説
正解: arrives
by the timeが導く時・条件を表す副詞節内では、未来の事柄であっても現在形(arrives)を使います。未来完了形として文法的に正しい英文を選んでください。
答えと解説
正解: She will have lived here for ten years.
助動詞willの直後は常に動詞の原形haveを置くためwill hasにはならず、<will have+過去分詞>の形にします。次の英文の用法として最も適切なものを選んでください。 「If I visit Kyoto again, I will have been there three times.」
答えと解説
正解: 経験
未来のその時点を迎えた際、過去からの通算経験回数が何回になるかを数えているため「経験」の用法です。次の文中の下線部(A)〜(D)のうち、誤っている箇所を1つ選んでください。 By tomorrow, (A)he (B)will (C)has (D)finished the report.
答えと解説
正解: (C) has
助動詞willの後ろは主語の人称や単複を問わず常に動詞の原形にするため、hasではなくhaveにする必要があります。「未来完了進行形」に関する説明として、本文に照らして最も適切なものを選んでください。
答えと解説
正解: 未来のその瞬間も動作がなお進行中であることを強調する
未来完了進行形(will have been+-ing)は、動作がその瞬間もなお進行中であることを強調します。
よくある質問
- Q. 未来完了形で will の代わりに may や must は使えますか?
- 使えます。<may have+過去分詞>なら「〜し終えているかもしれない」、<must have+過去分詞>なら文脈により過去の推量だけでなく「〜し終えているに違いない」という強い確信を表せます。
- Q. by と until の使い分けはどうすればよいですか?
- by は「〜までに(動作の完了)」を表し、未来完了形と好相性です。一方 until は「〜までずっと(状態の継続)」を表すため、未来完了ではなく未来形(will wait until... など)と組み合わせるのが基本です。
- Q. 口語では未来完了形はあまり使われませんか?
- 日常会話でも頻繁に使われます。特に締め切りを伝える場面(I'll have done it by then.)やすれ違いを懸念する場面では、現在形や単純未来形よりも状況を正確に表現できるため自然に選ばれます。
- Q. 未来完了形を受動態(受け身)にする場合はどのような形になりますか?
- <will have been +過去分詞>の形を用います。「未来のその時点までに〜されてしまっているだろう」という意味を表し、主語が三人称単数であっても has ではなく have を使います。例えば、The bridge will have been built by next year.(来年までにはその橋は建設されてしまっているでしょう)のように表現します。
- Q. 疑問詞を使った未来完了形の疑問文はどのように作りますか?
- 疑問詞を文頭に置き、その後に<will +主語+ have +過去分詞 〜?>を続けます。例えば、What will you have achieved by the end of this year?(今年の終わりまでにあなたは何を達成しているでしょうか?)や、How many books will she have read by then?(その時までに彼女は何冊の本を読み終えているでしょうか?)のような語順になります。
2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部
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