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「すると」の英語表現と使い分け

日本語の「すると」を英語にする場合、出来事の連続ならThenまたはAnd then、相手の話を受けて推論するならSoやIn that caseを使うのが最も自然です。また「窓を開けると」のような条件や契機ならwhenやifを用います。文脈に応じた適切な使い分けを把握しましょう。

「すると」の英語表現と使い分け

「すると」の英語の使い分け早見表

日本語の「すると」には、大きく分けて3つの異なる働きがあります。1つ目は「ドアを開けた。すると誰もいなかった」のように時間の経過に伴って次の出来事が起きる出来事の継起、2つ目は「薬を飲むと治る」のように特定の動作が引き金となる条件・契機、そして3つ目は「すると、君は行かないつもりなのか」のように相手の発言や状況から判断を導く論理的推論です。

英語ではこれらを1つの単語で表すことができないため、伝えたい意味に合わせて語句を選ぶ必要があります。まずは以下の早見表で全体像を確認してください。

表は横にスクロールできます →

日本語のニュアンス英語の代表表現品詞・文法上の位置づけ主な使用場面
出来事の継起(それから、その直後)Then / And then / Just then副詞(文頭または接続詞 and と併用)日常会話、物語の描写
条件・契機(〜すると、〜した途端に)when / if / as soon as / upon doing従属接続詞、前置詞句一般的な説明、指示、書き言葉
論理的推論(ということは、そうすると)So / If so / In that case接続詞、接続副詞、前置詞句議論、相づち、確認の会話
結果の判明(〜してみると…だった)turned out that ~ / found out that ~動詞句(主節の述語)事実の発見、感想の伝達
極めて形式的な継起(そこで、その結果)thereupon / whereupon副詞、関係副詞古い文学、極めて硬い公的文書

迷ったときは、「それから」と言い換えられるならThen、「ということは」と言い換えられるならSo、「〜したときに」と言い換えられるならwhenを選ぶと判断できます。

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時系列で話す「すると(Then・And then)」

文頭で「すると、〜」と話を展開し、前の行動に続いて起きた事柄を述べる際に最も頻繁に使われるのがThenやAnd thenです。

文頭の Then, ... の使い方

Thenは「その時」「それから」「すると」という意味を持つ副詞です。過去の出来事を順番に話すときに、文頭に置いてカンマを打つことで自然な導入になります。

I opened the box. Then, a sweet smell filled the room.
(箱を開けました。すると、甘い香りが部屋に広がりました。)

She pressed the button. Then, the screen went completely black.
(彼女がボタンを押しました。すると、画面が真っ暗になりました。)

文をつなぐ And then, ... の使い方

口頭で話す際、前の文から流れるように「するとね、」「それでね、」と続けたい場合はAnd thenがよく使われます。会話のテンポを保ちながら次の展開へ聞き手を引き込む効果があります。

I called out his name. And then, he slowly turned around.
(彼の名前を呼びました。すると、彼はゆっくりと振り返ったのです。)

予期せぬ出来事を表す Just then, ... の使い方

何かの動作をしているまさにその瞬間に、別の出来事が割り込むように起きた場合はJust then(ちょうどそのとき、するとその瞬間)が適しています。

We were about to leave the office. Just then, the phone rang.
(オフィスを出ようとしていました。するとちょうどそのとき、電話が鳴りました。)

I thought I was lost. Just then, I saw a familiar sign.
(道に迷ったと思いました。するとそのとき、見覚えのある看板が目に入りました。)

時系列をつなぐ3つの表現

Then, ...

  • 過去の出来事を順番に話す
  • 文頭に置いてカンマを打つ
  • 箱を開けた。すると甘い香りが広がる

And then, ...

  • 口頭で流れるようにつなぐ
  • 会話のテンポを保つ
  • 名前を呼んだ。すると振り返った

Just then, ...

  • まさにその瞬間に割り込む
  • 予期せぬ出来事の発生を表す
  • 出ようとした。すると電話が鳴った

話の流れや出来事の割り込み度合いに応じて使い分けます。

この記事に出てくる英単語(イラスト・音声つきの辞典ページへ)

次の疑問文頭のthenに慣れたら、会話でよく耳にする文末に置くthenのニュアンスや使い方も押さえておくと表現の幅が広がります。

条件や契機を表す「〜すると(When・If・Once)」

日本語で「〜すると…になる」のように、1つの文の中で動作と結果を因果関係や契機としてつなぐ場合、英語では従属接続詞を用います。

動作の契機・時を表す when

「〜したときに」「〜すると必ず」という自然な時間の前後関係や習慣的な契機にはwhenを使います。

When you open this window, a cool breeze comes in.
(この窓を開けると、涼しい風が入ってきます。)

When I take this medicine, my headache goes away quickly.
(この薬を飲むと、頭痛がすぐに治まります。)

仮定や条件を表す if

「もし〜すると」「〜すれば」という条件の意味合いが強い文脈ではifが適切です。

If you press this switch, the light will turn green.
(このスイッチを押すと、ランプが緑色に点灯します。)

If we miss this train, we will be late for the meeting.
(この電車に乗り遅れると、会議に遅刻してしまいます。)

一度〜するとを表す once

「ひとたび〜すると」「いったん〜した後は」という不可逆な変化や前提を述べるときにはonceが効果的です。

Once you learn how to ride a bicycle, you never forget it.
(一度自転車の乗り方を覚えると、決して忘れません。)

Once you start reading this novel, you cannot put it down.
(この小説は一度読み始めると、途中で置けなくなります。)

条件・契機をつなぐ従属接続詞

when

  • 動作の契機・時を表す
  • 〜したときに・〜すると必ず
  • 窓を開けると涼しい風が入る

if

  • 仮定や条件の意味合いが強い
  • もし〜すると・〜すれば
  • スイッチを押すと緑色に点灯する

once

  • 一度〜すると・いったん〜した後は
  • 不可逆な変化や前提を述べる
  • 一度乗り方を覚えると忘れない

契機・仮定・一度きりの変化というニュアンスの違いで選びます。

文をつなぐ表現を深めたい方は、if・whether の違いもあわせて確認してみましょう。

次の疑問条件のonceをより深く使いこなしたいなら、「いったん〜すると」を表す英語表現の詳しいパターンやニュアンスの違いも役立ちます。

「〜するとすぐに」の構文(as soon as・upon -ing)

動作が完了した直後に次の事態が発生する「〜するやいなや」「〜するとすぐに」を強調したい場合の表現です。

口語から文章まで広く使える as soon as

接続詞として直後に節(主語+動詞)を従え、直後の動作をテンポよく伝えます。

As soon as she heard the good news, she jumped for joy.
(その良い知らせを聞くとすぐに、彼女は飛び跳ねて喜びました。)

I will send you the document as soon as I arrive at the office.
(オフィスに到着するとすぐに、書類をお送りします。)

形式的な書き言葉で好まれる upon [on] -ing

upon(または口語寄りの on)の後に動名詞を置く前置詞句のパターンです。公的な手紙、学術的な報告、ビジネス文書などで頻出します。

Upon receiving the package, please check the contents immediately.
(荷物を受け取りましたら、中身をすぐにご確認ください。)

On arriving at the hotel, we found that our reservation had been canceled.
(ホテルに到着すると、私たちの予約が取り消されていることが分かりました。)

結果の判明を表す turned out that ~ との組み合わせ

「〜してみると、実は…だった」という発見のニュアンスを含める場合、動詞句を組み合わせることで自然な表現になります。

I checked the data, and it turned out that our estimate was completely correct.
(データを確認してみました。すると、私たちの見積もりが完全に正確だったことが判明しました。)

We asked around, and we found out that the store had moved last month.
(周囲に尋ねてみました。すると、その店は先月移転していたことが分かりました。)

直後の出来事を表す2つの構文

as soon as

  • 口語から文章まで広く使える
  • 直後に節(主語+動詞)を置く
  • 良い知らせを聞くとすぐに跳び跳ねた

upon [on] -ing

  • 形式的な書き言葉・ビジネスで頻出
  • 直後に動名詞を置く前置詞句
  • 荷物を受け取りましたらすぐ確認を

日常会話から公的文書まで、文脈の硬さに応じて使い分けます。

「すると」の英語表現のイメージ

次の疑問「〜するとちょうどその時」という絶妙なタイミングを表したいときは、just asの意味と自然な使い方も合わせて確認してみてください。

相手の話を受けて推論する「すると(So・If so)」

会話の中で相手が言った事実を受けて、「すると、君の考えは…ということかい?」「そうすると、次はどうするの?」と結論や推論を導く「すると」は、時間の経過を表すThenでは不自然になることがあります。この場合は論理的なつながりを示す語を選びます。

最も簡潔に結論を導く So, ...

「ということは」「つまり」という軽いまとめや確認のニュアンスで日常会話に最もよく登場します。

Speaker A: I have an exam tomorrow morning.
(話し手A:明日の午前中に試験があるんだ。)
Speaker B: So, you cannot come to the dinner party tonight?
(話し手B:すると、今夜のディナーには来られないってこと?)

相手の条件をそのまま受ける If so, ...

「もしそうであるなら」「それが事実だとすると」と条件を明確に引き継ぐ言い方です。

He might be delayed by the heavy snow. If so, we should start the presentation without him.
(彼は大雪で遅れているのかもしれません。もしそうだとすると、彼抜きでプレゼンを始めるべきです。)

状況を踏まえて方針を述べる In that case, ...

相手の述べた事情全体を踏まえ、「そういう事情であるとすると」「その状況ならば」と判断を述べるフレーズです。

The client rejected our initial proposal. In that case, we need to prepare an alternative plan by tomorrow.
(先方は初期提案を却下しました。すると、明日までに代替案を用意しなければなりませんね。)

相手の発言から導く3つの表現
💡So, ...

「ということは」と軽く結論・確認を導く

❓If so, ...

「もしそうであるなら」と条件を引き継ぐ

📋In that case, ...

「そういう事情なら」と状況を踏まえ方針提示

相手の条件や状況の受け止め方に応じて表現を選びます。

「S then V」の語順ルールと文法

英語学習者からよく寄せられる疑問に、「thenは文頭以外にも置けるのか」「S then Vという語順は正しいのか」という点があります。結論として、S then Vという語順は正しい英語であり、日常会話でも文章でも自然に使われます。

品詞から見る then の性質

thenの品詞は副詞です。接続詞(andやbutなど)ではないため、本来は動詞を修飾する一般の副詞(alwaysやsuddenlyなど)と同様に、文頭だけでなく一般動詞の前や助動詞・be動詞の直後に配置できます。

文頭と文中のニュアンスの違い

文頭に置くThen, S Vは、「すると!」と場面の転換や出来事の発生を際立たせる語感があります。一方、S then Vのように主語の直後に置く語順は、主語の動作の流れを客観的・滑らかに説明する落ち着いた響きを持ち、報告書や手順の説明で好まれます。

The technician inspected the machine and then replaced the broken parts.
(技術者は機械を点検し、それから壊れた部品を交換しました。)

The patient took the medicine and then fell asleep.
(患者は薬を服用し、すると眠りに落ちました。)

句読点(カンマ)の文法ルール

thenは接続詞ではないため、2つの文をカンマだけでつなぐことはできません。カンマ・スプライスと呼ばれる文法的な誤りになります。

Thenの連発を避けるストーリー描写表現

過去の体験やエピソードを話す際、And then... And then... と繰り返してしまうと、英語では幼い印象を与えてしまいます。情景に合わせて表現を切り替えることで、自然で大人らしいストーリーテリングが可能になります。

表現ニュアンス例文
Next thing I knew, ...気がつくと、あっという間にNext thing I knew, the sun was rising.
(気がつくと、日が昇っていました。)
All of a sudden, ...前触れなく突然にAll of a sudden, the music stopped.
(突然、音楽がピタッと止まりました。)
Shortly after, ...その少しあとにShortly after, the doctor walked into the waiting room.
(少しすると、医師が待合室に入ってきました。)
Before I knew it, ...いつの間にか、知らぬ間にBefore I knew it, three hours had passed.
(いつの間にか、3時間が経過していました。)
After that, ...その出来事を経てからAfter that, we never spoke of the incident again.
(その後、私たちはその事件について二度と話しませんでした。)

これらの語句を適度に散りばめることで、単調な「すると」の繰り返しを防ぎ、聞き手を飽きさせない話し方ができるようになります。

会話や文章の展開を滑らかにしたいときは、ディスコースマーカー(つなぎの英語表現)の英単語を参考に表現の幅を広げましょう。

辞書にあるthereuponなどの注意点

和英辞典で「すると」を引くと、見出し語としてthereupon、whereupon、hereuponといった単語が掲載されていることがあります。しかし、これらを現代の日常会話や一般的なビジネスメールで使うことは避けるべきです。

現代英語における位置づけ

これらの語は極めて古風で形式張った文語です。歴史小説、古風な文学作品、あるいは伝統的な法廷文書・公的記録などを除き、現代英語ではほとんど使われません。会話で口にすると、まるで中世の戯曲を演じているかのような不自然な響きを与えてしまいます。

辞書に載っているからといってそのまま英会話で使わず、基本はThen、And then、またはSoを使うように心がけてください。

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理解度チェック

Q1. 相手の発言から「すると〜ということ?」と推論する表現は?

  1. So, ...
  2. Just then, ...
  3. Upon doing, ...
  4. Thereupon, ...
答えを見る

正解: A. So, ...
相手の事実を受けて「ということは」「つまり」と軽くまとめや確認をする場合はSoが適しています。

Q2. 副詞thenを用いた文法的に正しい英文はどれですか?

  1. I opened the door, then I saw him.
  2. I opened the door. Then, I saw him.
  3. When opened the door, then saw him.
  4. Opened the door, then I saw him.
答えを見る

正解: B. I opened the door. Then, I saw him.
thenは副詞であり接続詞ではないため、2つの文をカンマだけでつなぐことはできず、ピリオド等で区切ります。

Q3. 辞書にあるthereupon等の単語を会話で使う際の注意点は?

  1. 口語表現として若者の間で好まれる
  2. ビジネスメールの標準表現として推奨される
  3. 極めて古風な文語のため現代の会話では避ける
  4. 必ず文末に配置しなければならない
答えを見る

正解: C. 極めて古風な文語のため現代の会話では避ける
thereuponなどは極めて形式張った古い文語であり、不自然な響きを与えるため現代の会話では避けるべきです。

よくある質問

Q. 文頭のThenの後にカンマは必要?
文頭のThenの後にはカンマを置くのが一般的です。「すると」「その時」という時の副詞として文全体を修飾する目印になり、読み手に自然な間を提供します。
Q. 「ドアを開けると」は英語で何?
契機として言うなら「When I opened the door, ...」、出来事の連続として2文に分けるなら「I opened the door. Then, ...」とするのが自然です。
Q. 「すると君は反対なの?」は英語で?
相手の発言を受けた推論なので「So, are you against it?」や「In that case, you disagree with us?」のようにSoやIn that caseを使います。
Q. and thenは1単語で使えますか?
and thenは接続詞andと副詞thenの2単語です。「And then, S V」として文頭に置くか、文中で「A and then B」のように動作をつなぎます。
Q. upon -ingの会話での言い換えは?
upon -ingは文語的なため、日常会話では接続詞を使った「as soon as S V」や「when S V」に置き換えると自然です。

2026年9月28日更新・モチタン辞典編集部

関係する文法as soon asの使い方「〜するとすぐに」の時制と倒置構文