モチタン辞典 › 読みもの › 英語の言い方 › 「単語を覚える」の英語表現

「英単語を覚える」の英語表現と忘れない暗記法
「英単語を覚える」は英語で memorize English words(暗記する)、learn vocabulary(語彙を習得する)、remember words(記憶している・思い出す)と言い分けます。
試験勉強などで意識して暗記するときは memorize、会話などで使えるように身につけるときは learn を使うのが自然です。
「英単語を覚える」を表す3つの英語表現と違い
日本語の「英単語を覚える」には、「暗記する」「身につける」「頭に残っている・思い出す」という複数のニュアンスが含まれています。英語では目的に応じて動詞を明確に使い分けます。
memorize / learn / remember の違い
| 英語表現 | 主なニュアンス | 使われる場面・文脈 |
|---|---|---|
| memorize words | 意識的に暗記する・詰め込む | 試験対策、単語テスト、丸暗記する行為そのもの |
| learn vocabulary | 理解して知識として身につける | 日常会話、実際の文脈で使えるようになる習得 |
| remember words | 覚えている状態・思い出す | すでに記憶にある状態、頭から引き出す瞬間 |
それぞれの動詞が持つ具体的なニュアンスと使い分けのポイントは以下の通りです。
- memorize: 一時的であれ機械的であれ、頭に記憶を刻み込む「努力の動作」を表します。単語帳を開いて「この単語の意味はこれ」と覚える作業には memorize が最適です。
- learn: 単語の意味だけでなく、使い方やニュアンスも含めて「使いこなせるようになる」過程を表します。長期的な学習や実践的な語彙習得には learn を多用します。
- remember: 努力して覚える行為ではなく、「すでに知っている」「忘れていない」「思い出す」という状態や結果を表します。「過去に覚えた単語を今覚えている」と言いたい場合は remember を使います。
英語で「覚える」と表現したいときは、「単語を暗記する」の英語表現も参考にしてください。
次の疑問表現のニュアンスを掴んだら、英単語の効率的な勉強の進め方を確認して日々の学習計画を立ててみましょう。
英会話で使える「単語学習」の状況別フレーズ集
オンライン英会話や対面レッスンで、講師に語彙学習の悩みや進捗を伝えるときにそのまま使える実用例文を状況別にまとめました。
苦手や悩みを相談するフレーズ
単語学習の難しさを講師に打ち明ける表現です。
- I have trouble memorizing new English words.
(新しい英単語を覚えるのが苦手です。) - I easily forget the words I memorized yesterday.
(昨日暗記した単語をすぐに忘れてしまいます。) - I know the meaning when I read it, but I can't use it when speaking.
(読めば意味がわかるのですが、話すときに使えません。) - What is the best way to expand my vocabulary?
(語彙を増やす一番良い方法は何ですか?)
目標や学習ルーティンを伝えるフレーズ
日々の取り組みや目標を具体的に伝える表現です。
- My goal is to learn twenty new words every day.
(私の目標は毎日20個の新しい単語を覚えることです。) - I try to review vocabulary during my commute.
(通勤時間・通学時間に語彙を復習するようにしています。) - I have gone through this vocabulary book twice.
(この単語帳をすでに2周しました。) - I'm practicing using new words in full sentences.
(新しい単語を文の中で使う練習をしています。)
レッスンでのやり取りに慣れたい方は、英会話の総合ガイドもあわせて確認してみましょう。
長期記憶に定着させる単語暗記5つの原則
単語を覚えてもすぐに忘れてしまうのは、脳の記憶の仕組みに合っていない方法で学習しているためです。語彙を長期記憶に移すための5つの原則を整理します。
原則1:かける時間よりも接触回数(反復頻度)を優先する
人の脳は、1つの単語に5分間じっくり向き合っても、その後触れなければ数日で大半を忘れます。一方で、1回の接触がわずか数秒であっても、数日間で何度も繰り返し目にすることで「生きるために必要な重要情報」と判断し、長期記憶に送ります。1語に執着せず、何周も高速で回転させることが重要です。
原則2:正しい音声を聞いて声に出す(音と意味の直結)
文字情報(スペルと意味)だけで覚えようとすると記憶のフックが弱くなります。必ず正しい音声を確認し、自分の口で発音します。耳と口を連動させることで、リスニングやスピーキングでも即座に認識できる語彙になります。
原則3:1語1秒でテンポよく仕分ける
単語帳を見るときは、「単語を見る→発音する→意味を確認する」作業を1語あたり1秒から2秒程度のリズムで進めます。立ち止まって考え込むのではなく、意味が瞬時に出ない単語はすぐに訳を確認し、次の単語へとテンポよく進みます。
原則4:語源(接頭辞・語根・接尾辞)を活用する
未知の英単語を丸暗記するのではなく、パーツに分解して覚えると効率が飛躍的に上がります。
- 接頭辞(単語の前): 方向や否定を表す(例: re-「再び」、un-「否定」、ex-「外へ」)
- 語根(単語の中心): 単語の根本的な意味を表す(例: port「運ぶ」、spect「見る」、dict「言う」)
- 接尾辞(単語の後ろ): 品詞を決定する(例: -tion「名詞化」、-able「可能」、-ly「副詞化」)
例えば export(輸出する)は ex-(外へ)+ port(運ぶ)、import(輸入する)は im-(中へ)+ port(運ぶ)と理解することで、芋づる式に記憶できます。
原則5:コロケーション(連語)と例文で文脈の中で覚える
単語単体(1対1の訳)だけでなく、前後にどんな言葉が来るのかという塊(コロケーション)で覚えます。例えば decision(決定)であれば、make a decision(決定を下す)というフレーズ単位で覚えることで、文法上の用法も含めて記憶に定着し、実際の会話や英作文で自然に使えるようになります。
接頭辞(単語の前)
- 方向や否定を表す
- 例: re-(再び)
- 例: un-(否定)
- 例: ex-(外へ)
語根(単語の中心)
- 根本的な意味を表す
- 例: port(運ぶ)
- 例: spect(見る)
- 例: dict(言う)
接尾辞(単語の後ろ)
- 品詞を決定する
- 例: -tion(名詞化)
- 例: -able(可能)
- 例: -ly(副詞化)
語源のパーツごとに役割を理解すると、芋づる式に効率よく記憶できます。
記憶の仕組みを意識した学習手順は、英単語の覚え方(記憶に残る方法)でも詳しく解説しています。
暗記効率を比較:「じっくり型」vs「高速回転型」
英単語の定着率を大きく左右するのが「1日あたりの語数」と「回転数」のバランスです。1カ月で300語を学習する場合の2つのアプローチを比較します。
| 項目 | じっくり型(1日10語) | 高速回転型(1日100語×反復) |
|---|---|---|
| 1日の進め方 | 1日10語をノートに書いて丁寧に覚える | 1日100語を1語1秒で流し、声に出す |
| 1カ月後の接触回数 | 各単語 1〜2回のみ | 各単語 6〜10回以上 |
| 1カ月後の定着率 | 低い(最初の週の単語をほぼ忘却) | 高い(薄い記憶を何度も補強) |
| 学習の負担感 | 書く作業が多く、挫折しやすい | 1回あたりの時間が短く、継続しやすい |
| リスニング・即答力 | スペルは書けても瞬発力が出にくい | 発音重視で進むため反射速度が速い |
表の通り、1日あたりの語数を少なくして丁寧に時間をかけるよりも、まとまった範囲(50〜100語程度)を短時間で何度も周回するほうが、結果として長期記憶への定着率が高くなります。

次の疑問高速回転を実践する具体的なペース配分は、英単語帳の使い方と回転勉強法で詳しく解説しています。
1日の生活リズムに合わせた黄金暗記ルーティン
記憶の定着には、時間帯ごとの脳の特性に合わせた学習が効果的です。朝・昼・夜の生活リズムを活用した学習の流れを解説します。
夜の就寝前:インプットに集中する(15〜20分)
就寝前の時間帯は、新しい情報のインプットに最も適しています。睡眠中に脳内で記憶の整理と定着が行われるため、寝る直前に暗記した情報は他の情報と混ざりにくく、記憶として残りやすい特性があります。この時間にその日の対象範囲(50〜100語)を一通り確認し、発音しながら目を通します。
朝の起床直後:想起テストを行う(10〜15分)
朝起きてすぐの頭がすっきりしている時間帯は、前夜に入れた記憶の「想起(思い出す作業)」に最適です。前夜に目を通した単語の意味を隠し、意味が瞬時に言えるかどうかをテストします。ここで即答できなかった単語にチェックを付けます。
日中のスキマ時間:仕分けた苦手単語のみを復習する(5分×数回)
通勤・通学時間や昼休みなどのスキマ時間には、朝のテストでチェックがついた「覚えきれていない単語」だけを復習します。チェックのついた単語だけを見直すため、数分で何十語も確認でき、無駄がありません。
脳の特性に合わせて、夜のインプット・朝の想起・日中の復習を連動させます。
1冊の単語帳を確実に定着させる1週間のスケジュール
挫折せずに単語帳をやり切るための、1週間を1サイクルとした具体的な復習計画の立て方です。
- 月曜日〜水曜日(インプット&反復期): 目標とする範囲(例: 1番〜100番)を毎日1〜2周通し、発音しながら進めます。意味を覚えている単語と覚えていない単語を仕分けていきます。
- 木曜日〜金曜日(苦手単語の集中攻撃期): まだ覚えていない単語(チェックマークが残っている語)だけに絞り、1日3周ほどテンポよく回転させます。
- 土曜日(総復習テスト): 1番〜100番の全単語をテストし、意味が0.5秒以内に出るか確認します。
- 日曜日(調整・予備日): 完全に定着した単語を確定させ、翌週の計画を立てます。遅れがある場合はここで消化します。
このように「3日進んで2日絞り込み、週末に全確認する」サイクルを組むことで、取りこぼしを防ぎながら語彙を積み上げられます。
対象範囲を毎日1〜2周し覚えた語と未暗記語を仕分ける
チェックが残る苦手単語だけに絞り1日3周テンポよく回す
全単語をテストし0.5秒以内に意味が出るか確認する
定着を確定させ翌週の計画作成や遅れの消化に充てる
3日進めて2日絞り込み、週末に全確認することで確実な定着を図ります。
やってはいけない英単語のNG暗記法
努力しているのに単語が定着しない場合、非効率な勉強法に時間を使っている可能性があります。避けるべき代表的な学習法を確認しておきましょう。
1. ノートに何回も同じ単語を書き殴る
単語を覚える目的が「手を動かすこと」にすり替わり、作業化して脳が思考を停止しやすくなります。スペルを正確に書く必要がある試験直前を除き、基本は「見て、発音して、意味を思い出す」サイクルを繰り返すほうが圧倒的に時間効率に優れます。
2. 音声を聞かず、自己流の発音で覚える
間違った発音で覚えると、リスニングでその単語が流れても聞き取れず、スピーキングでも相手に通じません。必ず学習の初期段階で付属音声や辞書の音声機能を聞き、アクセントの位置と発音を確認します。
3. 最初から1語に載っているすべての訳を覚えようとする
多義語の場合、最初から3番目や4番目の意味まで一度に暗記しようとすると負荷が高すぎて挫折します。まずは単語帳の「赤字で書かれた中心的な第一義」を1つ完璧に定着させ、2周目、3周目で派生語や別の意味を追加していくのが挫折を防ぐ秘訣です。
「見ればわかる」から「話せる・使える」単語にする手順
読めば意味がわかる「受動語彙(パッシブ・ボキャブラリー)」を、会話やライティングで自然に使える「能動語彙(アクティブ・ボキャブラリー)」へと昇華させるための2つのステップを解説します。
ステップ1:主語を「自分」にした短文を作る(英借文)
単語帳に載っている例文をそのまま眺めるだけでなく、主語を I に変えて、自分の生活や仕事に関連した1文を作ります。
- 元の例文: The company expanded its business overseas.(その企業は海外へ事業を拡大した。)
- 自分の文: I want to expand my career options by learning English.(私は英語を学ぶことでキャリアの選択肢を広げたい。)
自分自身の事実や感情と単語を結びつけることで、脳がその単語を実用的な言葉として認識します。
ステップ2:オンライン英会話や独り言で意図的に使ってみる
新しく学んだ単語を、その日の英会話レッスンや独り言スピーキングの中で「必ず1回は使う」という制約を自分に課します。実際のコミュニケーションで通じた経験が引き金となり、単語は「知識」から「自由に使える道具」へと変化します。
主語を自分に変えて生活や仕事に関連した短文を作る
英会話や独り言で新出単語を必ず1回使う制約を課す
自分に関わる文を作り、実際の会話や独り言で使うことで使える道具にします。
次の疑問実際に使える語彙を増やしたいなら、文脈で身につける例文で覚える英単語の暗記法も効果的です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 「昨日暗記した単語を忘れる」と講師に伝える英語はどれ?
- I easily forget the words I memorized yesterday.
- I can't remember the words I studied yesterday.
- I have trouble memorizing new English words.
- I easily forget vocabulary I learned yesterday.
答えを見る
正解: A. I easily forget the words I memorized yesterday.
本文のフレーズ集で「昨日暗記した単語をすぐに忘れてしまいます」として紹介されています。
Q2. 単語を長期記憶に定着させるための原則として正しいものは?
- 1語に5分以上かけてじっくり向き合う
- 最初から辞書に載るすべての訳を覚える
- かける時間よりも接触回数や反復頻度を優先する
- ノートに何度も書いて手を動かすことを重視する
答えを見る
正解: C. かける時間よりも接触回数や反復頻度を優先する
本文では、1つの単語に時間をかけるより、数秒の接触を何度も繰り返す反復頻度が重要とされています。
Q3. 時間帯ごとの学習法として、朝の起床直後に最適な作業は?
- 新しい情報のインプット作業
- 前夜に入れた記憶の想起テスト
- 派生語や別の意味の暗記作業
- まとまった範囲の単語の書き取り
答えを見る
正解: B. 前夜に入れた記憶の想起テスト
本文では、朝起きてすぐの頭がすっきりした時間帯は、前夜に入れた記憶の「想起テスト」に最適とされています。
英語の言い方は、話して覚えよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
よくある質問
- Q. 1日に覚える単語数は何語が目安ですか?
- 高速回転型で進める場合、初級〜中級者は1日50語、試験直前期や上級者は1日100語を目安に目を通すのが適しています。1語に時間をかけず、同じ範囲を数日間連続で周回して定着させます。
- Q. 英単語帳は何周すれば覚えられますか?
- 個人差はありますが、最低でも5周から7周の反復が必要です。1周目から完璧を目指すのではなく、1周目は3割、3周目で6割、5周目で8割以上の定着を目指して流すのが挫折しないコツです。
- Q. 単語のスペル(つづり)は書けなくても良い?
- 日常会話やリーディング、リスニングが目的であれば、まずは「音を聞いて意味がわかる」「見て意味がわかる」状態で十分です。英作文や筆記試験で必要な単語のみ、後からスペルを書く練習を行います。
- Q. 単語アプリと紙の単語帳はどちらが良い?
- どちらにも利点があります。通勤や通学の移動中やすきま時間には音声がすぐ聴けるアプリが適しており、全体の進捗を把握したり手書きで印をつけたりして俯瞰するには紙の単語帳が適しています。
2026年9月26日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法remember to doとremember doingの違いforget to do と forget doing の違い
memorize
learn
remember
vocabulary
root