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高校入試英語文法まとめと必須構文一覧
高校入試の英文法で確実に得点する近道は、中学3年間の全範囲を網羅しつつ、「配点の高い最重要8単元」と「差がつく新出文法」を優先して固めることです。
単に規則を暗記するだけでなく、語順テンプレートを頭に入れて長文読解や整序問題、英作文に直結させる手順を身につければ、短期間でも安定した得点力が身につきます。
高校受験英語文法一覧と学年別の重要ポイント
高校入試の英語では、中学1年から3年までに学ぶ基礎から応用までの文法知識が幅広く問われます。公立・私立を問わず、文法そのものの知識を問う適語補充問題や整序問題だけでなく、長文読解の正確な意味把握や英作文の土台として文法の定着が不可欠です。
まずは学年ごとの学習項目と入試での重要度を確認し、自分の理解度を整理しましょう。
中学1年〜3年の文法単元一覧
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| 学年 | 文法単元 | 入試頻出度 | 出題形式と主な使われ方 |
|---|---|---|---|
| 中1 | be動詞・一般動詞の現在形 | 高 | 英作文の主語と動詞の一致、三単現の-s |
| 中1 | 名詞の複数形・代名詞 | 中 | 代名詞の格変化(主格・所有格・目的格) |
| 中1 | 現在進行形(be + -ing) | 中 | 長文中の場面描写、整序問題 |
| 中1 | 過去形(規則変化・不規則変化) | 高 | 長文読解の時制把握、英作文の過去表現 |
| 中1 | 助動詞(can など) | 高 | 疑問文の語順、会話文の応答 |
| 中2 | 過去進行形・未来表現(will / be going to) | 中 | 時制の一致、未来の予定を表す表現 |
| 中2 | 助動詞(must / may / should / have to) | 高 | 書き換え問題、同意表現、英作文 |
| 中2 | 接続詞(when / if / because / that) | 高 | 長文読解の複文把握、条件付き英作文 |
| 中2 | 不定詞(名詞的・形容詞的・副詞的用法) | 極高 | 整序問題、読解、英作文の頻出項目 |
| 中2 | 動名詞(-ing) | 極高 | 不定詞との使い分け、前置詞の目的語 |
| 中2 | 比較(原級・比較級・最上級) | 高 | グラフ読み取り問題、書き換え問題 |
| 中2 | 受動態(be + 過去分詞) | 極高 | 適語補充、英作文、受動の意味把握 |
| 中3 | 現在完了形(継続・経験・完了) | 極高 | 長文読解、整序問題、時制の判別 |
| 中3 | 分詞の後置修飾 | 高 | 長文の修飾関係の読み取り、語順整序 |
| 中3 | 関係代名詞(主格・目的格) | 極高 | 長文読解のキーセンテンス、2文合成 |
| 中3 | 間接疑問文 | 高 | 「疑問詞+主語+動詞」の語順整序 |
| 中3 | 形式主語・形式目的語構文 | 高 | It is ... to do などの構文把握 |
| 中3 | 原形不定詞・知覚動詞・使役動詞 | 中 | 長文読解、私立校の文法問題 |
| 中3 | 仮定法過去(新指導要領) | 高 | 会話文の心情表現、条件英作文 |
| 中3 | 現在完了進行形(新指導要領) | 中 | 時制の判別、場面説明問題 |
中学1年の内容は一見単純に見えますが、三単現の -s や不規則動詞の過去形は、配点の高い英作文で最も減点されやすい箇所です。中2・中3の単元は長文読解や整序問題の骨格となるため、文法構造を正確に捉えられるように整理しておく必要があります。
次の疑問学年ごとの基礎ルールをもう一度最初から整理し直したいなら、中学英語の全英文法まとめ一覧で全体の流れを確認できます。
文法高校入試で頻出する最重要単元ベスト8
入試本番で頻出する重要文法には、明確な型と出題パターンが存在します。配点が高く、失点すると合否に直結する8大単元の公式と例文、解法ポイントを整理します。
1. 不定詞の3用法
不定詞は to + 動詞の原形 の形を取り、文中での働きによって3つの用法に分かれます。
- 名詞的用法(「〜すること」):文の主語、目的語、補語になります。
例文: To read books is important.(本を読むことは重要です。)
例文: I like to play tennis.(私はテニスをすることが好きです。) - 形容詞的用法(「〜するための」「〜すべき」):直前の名詞を後ろから修飾します。
例文: I have a lot of homework to do today.(私には今日やるべきたくさんの宿題があります。) - 副詞的用法(「〜するために」「〜して」):目的や感情の原因を表し、動詞や形容詞を修飾します。
例文: He went to the library to study English.(彼は英語を勉強するために図書館へ行きました。)
例文: I was glad to see you.(あなたに会えてうれしかったです。)
2. 動名詞と不定詞の使い分け
動名詞は 動詞の原形 + -ing で「〜すること」という意味を表し、主語や動詞の目的語、前置詞の後ろに置かれます。入試では「動名詞しか目的語に取れない動詞」と「不定詞しか目的語に取れない動詞」の識別が頻出です。
- 動名詞のみを目的語にとる動詞:enjoy(楽しむ)、finish(終える)、stop(やめる)、give up(あきらめる)
例文: She finished writing the report.(彼女はレポートを書き終えました。) - 不定詞のみを目的語にとる動詞:want(〜したい)、hope(望む)、wish(願う)、decide(決める)
例文: We decided to visit Kyoto next week.(私たちは来週京都を訪れることに決めました。) - 前置詞の後は必ず動名詞:thank you for helping me(手伝ってくれてありがとう)、be good at swimming(泳ぐのが得意だ)のように、前置詞の後には動名詞を置きます。
3. 受動態(受け身)
受動態の基本公式は「主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by + 動作主)」です。動作を受ける側を主語にして文を組み立てます。
主語の単数・複数、および文全体の時制(現在か過去か)に合わせて be動詞 の形(is, are, was, were)を正しく選ぶことが得点の鍵です。
また、by 以外の前置詞を使う連語(be interested in「〜に興味がある」、be surprised at「〜に驚く」、be covered with「〜で覆われている」)も頻出です。
4. 現在完了形(3用法)
現在完了形は「主語 + have / has + 過去分詞」で表され、過去に起きた動作や状態が現在と深く結びついていることを示します。共によく使われるキーワードから用法を素早く見抜くのが鉄則です。
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| 用法 | 意味 | 一緒に使われる代表的な語句 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 継続 | (ずっと)〜している | for(〜の間)、since(〜以来)、How long | I have lived here for five years.(私はここに5年間住んでいます。) |
| 経験 | (今までに)〜したことがある | ever、never、before、once、twice、many times | Have you ever visited Canada?(あなたは今までにカナダを訪れたことがありますか。) |
| 完了・結果 | (ちょうど)〜したところだ / 〜してしまった | already(すでに)、just(ちょうど)、yet(もう/まだ) | He has already finished his homework.(彼はすでに宿題を終えてしまいました。) |
明確な過去の1点を表す語句(yesterday、ago、last week、when I was young)とは一緒に使えないという規則は、適語補充や正誤問題で頻出の急所です。
5. 比較表現(原級・比較級・最上級)
2つのものを比べる「比較級」、3つ以上の中で一番を表す「最上級」、同じ程度を表す「原級」の3パターンを正確に使い分けます。
- 原級(同等比較): as + 原級 + as 〜(〜と同じくらい…)
例文: This box is as heavy as that one.(この箱はあの箱と同じくらい重いです。) - 比較級: 比較級 + than 〜(〜より…)
例文: Ken runs faster than Tom.(ケンはトムより速く走ります。)
例文: This book is more interesting than that one.(この本はあの本より面白いです。) - 最上級: the + 最上級 + of [in] 〜(〜の中で最も…)
場所や所属グループを表す単数名詞には in、人数や複数名詞には of を使います。
例文: She is the tallest student in our class.(彼女は私たちのクラスで最も背が高い生徒です。)
例文: He runs fastest of all the boys.(彼はすべての少年たちの中で最も速く走ります。)
6. 関係代名詞(主格・目的格)
関係代名詞は、2つの文を1つにつなぎ、先行詞(名詞)を後ろから文の形で詳しく説明する働きをします。
- 主格の関係代名詞(who / which / that):関係代名詞の直後に動詞が続きます。
例文: I have a friend who lives in Sydney.(私にはシドニーに住んでいる友達がいます。)
先行詞が人なら who、物や動物なら which、どちらでも使えるのが that です。関係代名詞の後ろに続く動詞の形は、先行詞の数と人称に合わせます。 - 目的格の関係代名詞(whom / which / that):関係代名詞の直後に「主語 + 動詞」が続きます。日常会話や入試長文では省略されることが一般的です。
例文: The cake (which) she made was delicious.(彼女が作ったケーキはおいしかったです。)
7. 間接疑問文
疑問文が他の文の一部(目的語など)として組み込まれたものを間接疑問文と呼びます。最大のポイントは語順が「疑問詞 + 主語 + 動詞」の平叙文の並びになる点です。
- 直接の疑問文: Where does he live?(彼はどこに住んでいますか。)
- 間接疑問文: I know where he lives.(私は彼がどこに住んでいるか知っています。)
does や did を取り除き、動詞を三単現の -s や過去形に戻す操作は、整序問題で最も受験生のミスを誘うトラップです。
8. 接続詞がつくる複文
when(〜のとき)、if(もし〜ならば)、because(〜なので)、though(〜だけれども)などの従属接続詞は、2つの節(文)を結びます。
- 例文: When I arrived at the station, it was raining.(私が駅に着いたとき、雨が降っていました。)
- 例文: I stayed home because I had a cold.(私は風邪をひいていたので家にいました。)
接続詞節が文頭に来る場合はカンマ(,)を打ち、文の後半に来る場合はカンマが不要になるルールは英作文の採点で厳格に見られます。
動名詞のみ
- enjoy(楽しむ)
- finish(終える)
- stop(やめる)
- give up(あきらめる)
不定詞のみ
- want(〜したい)
- hope(望む)
- wish(願う)
- decide(決める)
動名詞か不定詞のどちらか一方のみを目的語に取る動詞の分類です。
新学習指導要領で加わった中学英語重要文法
近年の指導要領改訂により、以前は高校で学習していた複数の文法項目が中学3年間の学習指導範囲へと移行しました。公立・私立高校の入試問題でもすでに出題頻度が高まっており、上位校受験では対策が必須です。
1. 仮定法過去
現在の事実とは異なる願望や、実際にはあり得ない仮定を表します。形の上では過去形を使いますが、意味は「現在」のことを表します。
- 基本公式: If + 主語 + 過去形(be動詞は were / was), 主語 + would / could + 動詞の原形
- 例文: If I were bird, I could fly to you.(もし私が鳥ならば、あなたのところへ飛んでいけるのに。)
- I wish 構文: I wish I had more time.(もっと時間があればいいのにと思います。)
入試問題では、会話文の中で登場人物の気持ちを表現する場面や、空所補充問題で could や would を選ばせる形式で頻出しています。
2. 現在完了進行形
過去に始まった動作が「現在も途切れずに進行していること」を強調する表現です。
- 基本公式: have / has + been + 動詞の -ing
- 例文: He has been playing video games for three hours.(彼は3時間ずっとゲームをし続けています。)
状態を表す動詞(know や live など)は通常の現在完了形(継続)を使いますが、動作を表す動詞(play, run, wait, read など)で継続を強調する場合は現在完了進行形が使われます。長文読解で時間の流れを正確に把握する際に不可欠です。
3. 原形不定詞(知覚動詞・使役動詞)
to を伴わない動詞の原形(原形不定詞)が、目的語の後に続く文型です。
- help + 人 + 動詞の原形(人が〜するのを助ける・手伝う)
例文: This dictionary helped me understand the meaning.(この辞書のおかげで意味を理解できました。) - 知覚動詞(see / hear / watch + 人・物 + 動詞の原形)
例文: I saw him enter the room.(私は彼が部屋に入るのを見ました。) - 使役動詞(make / let + 人・物 + 動詞の原形)
例文: The teacher made the students read the passage.(先生は生徒たちにその文章を読ませました。)
特に help + 人 + 動詞の原形 は公立入試の長文読解で極めて高い確率で出現します。整序問題で to が選択肢にないことに慌てないよう、構文として定着させておきましょう。
If I were a bird, I could fly to you.もし私が鳥ならば、あなたのところへ飛んでいけるのに。
現在の事実とは異なる仮定を表す構文で、動詞の過去形を用います。
長文読解と英作文でそのまま使える中学英語構文一覧
文法を単独の知識として覚えるだけでなく、「構文パターン」として暗記しておくと、長文の速読と条件英作文の両方で大きな武器になります。入試で頻出する代表的な構文を整理しました。
入試最重要構文テンプレート一覧
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| 構文パターン | 日本語の意味 | 入試での出題・活用場面 | 例文 |
|---|---|---|---|
| It is + 形容詞 + (for 人) + to do | (人にとって)〜することは…だ | 英作文の主語処理、整序問題 | It is difficult for me to speak French.(私にとってフランス語を話すことは難しいです。) |
| It takes + 人 + 時間 + to do | (人が)〜するのに…(時間)がかかる | 会話文、自由英作文の所要時間表現 | It took him two hours to finish the work.(彼がその仕事を終えるのに2時間かかりました。) |
| so + 形容詞・副詞 + that 主語 + can/could ... | とても〜なので…できる | enough to do との書き換え問題 | She ran so fast that she could catch the bus.(彼女はとても速く走ったのでバスに追いつけました。) |
| so + 形容詞・副詞 + that 主語 + cannot/couldn't ... | とても〜なので…できない | too ... to do との書き換え問題 | The box was so heavy that I couldn't lift it.(箱がとても重かったので持ち上げられませんでした。) |
| too + 形容詞・副詞 + to do | あまりに〜すぎて…できない | 書き換え問題、意味の取り違え防止 | He was too tired to walk any further.(彼はあまりに疲れていてこれ以上歩けませんでした。) |
| 形容詞・副詞 + enough to do | …できるほど十分に〜だ | 整序問題(enough の置く位置に注意) | He is strong enough to carry this stone.(彼はこの石を運べるほど十分に力があります。) |
| tell / ask / want + 人 + to do | 人に〜するように言う/頼む/してほしい | 会話文、指示・依頼の長文読解 | My mother told me to clean my bedroom.(母は私に自分の寝室を掃除するように言いました。) |
| There is / are + 名詞 (+ 場所) | 〜がある、いる | 存在の導入、英作文のミス防止 | There are some apples on the table.(テーブルの上にりんごがいくつかあります。) |
| 疑問詞 + to do | 何を/どこで/いつ〜すべきか | know などの目的語、英作文 | I don't know what to do next.(私は次に何をすべきかわかりません。) |
長文読解では、これらの構文を見つけた瞬間に文の骨格(主語・動詞・目的語)を把握できるため、読解スピードが格段に上がります。また英作文では、言いたい日本語をそのまま英語にするのではなく、これらの構文テンプレートに当てはめて書くことで、文法ミスによる減点をほぼゼロに抑えられます。

次の疑問覚えた構文を実際の長文問題で素早く見抜いて活用したいときは、高校受験英語の長文読解のコツが役立ちます。
文法高校受験の配点を落とさない整序・作文の罠
入試の文法問題や並び替え(語順整序)問題では、受験生が引っかかりやすい「文法トラップ」が意図的に仕掛けられています。代表的な失点パターンと、それを回避する解法のコツを身につけておきましょう。
1. 前置詞の脱落トラップ(不定詞の形容詞的用法)
形容詞的用法の不定詞で、修飾される名詞が前置詞の目的語になる場合、文末の前置詞を落とすミスが多発します。
- 誤りやすい例: I need a pen to write.(×)
- 正しい文: I need a pen to write with.(○: 書くためのペンが必要だ)
- 誤りやすい例: Give me something to sit.(×)
- 正しい文: Give me something to sit on.(○: 座るための何かがほしい)
名詞を不定詞の後ろに持っていったときに、前置詞が必要かどうかを頭の中で確認する習慣をつけましょう(write with a pen, sit on a chair)。
2. 疑問詞節・間接疑問文の語順トラップ
整序問題で最も誤答率が高いのが間接疑問文です。
- 誤り: Do you know what time does the library open?(×)
- 正解: Do you know what time the library opens?(○: 図書館が何時に開くか知っていますか。)
主節が疑問文であっても、間接疑問文の内部は必ず「主語 + 動詞」の平叙文順になります。また、動詞の三人称単数現在形の -s を付け忘れるミスが極めて多いため、主語の確認を徹底してください。
3. 関係代名詞の主格における動詞の単複一致トラップ
関係代名詞の直後に続く動詞は、先行詞の数に合わせなければなりません。
- 誤り: Look at the birds that is flying in the sky.(×)
- 正解: Look at the birds that are flying in the sky.(○: 空を飛んでいる鳥たちを見てごらん。)
先行詞が birds(複数名詞)であるため、be動詞 は is ではなく are になります。過去形であれば were です。先行詞と動詞の距離が離れている場合でも、必ず先行詞の単数・複数を確認しましょう。
4. 「人」と「物」の並び順トラップ(第4文型と第3文型の書き換え)
動詞によって、後ろに置く前置詞が to か for かが決まっています。
- give / send / teach / show + 物 + to + 人(相手への移動・到達を伴う動詞)
例文: He gave a present to his sister.(彼は妹にプレゼントをあげました。) - buy / make / cook / find + 物 + for + 人(相手のための準備・利益を表す動詞)
例文: My father bought a new bicycle for me.(父は私に新しい自転車を買ってくれました。)
整序問題で選択肢に to や for が含まれている場合、動詞の種類を真っ先に確認して組み合わせを特定するのが定石です。
形容詞的用法で名詞が前置詞の目的語になる時は文末の前置詞を落とさない
節の内部は必ず「主語+動詞」の平叙文順にし三単現の-sの付け忘れにも注意
関係代名詞の主格に続く動詞は直前にある先行詞の単数・複数に一致させる
入試で受験生が誤答しやすい代表的な出題パターンと注意点です。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す中学英語文法勉強法:入試までの3ステップ
入試本番で文法を得点源に変えるには、ただ問題を闇雲に解くだけでは不十分です。理解からアウトプットまでの手順を正しく踏むことで、定着度と解答スピードが飛躍的に高まります。
ステップ1:文法ルールの理解と語順テンプレートのインプット
まずは単元ごとの「なぜその形になるのか」という理屈と語順ルールを理解します。文法書や解説を読み、公式を暗記します。その際、公式だけを覚えるのではなく、各単元の「基本例文」を1文丸ごと声に出して覚えることが効果的です。例文が1つ頭に入っていれば、テスト本番で迷った際に基準として使えます。
ステップ2:短文での穴埋め・並び替えによる問題演習
理解した文法知識を、単元別のドリルや問題集を使って実際に手を動かしてアウトプットします。
- 解く際は、正解か不正解かだけでなく「なぜその選択肢になるのか」の根拠を言葉で説明できるようにする
- 間違えた問題には必ず印をつけ、翌日と1週間後の2回解き直す
- 不規則動詞の変化表や前置詞の使い分けなど、知識の抜け漏れを発見したらその都度単語帳やノートに書き留める
ステップ3:総合演習・過去問演習による実践力の養成
単元別の学習が一通り終わったら、複数の文法単元がランダムに出題される総合問題集や、志望校の過去問演習に進みます。
- 整序問題では、文の主語(S)と動詞(V)を先に見つけ、残った修飾語句を肉付けしていく解き方を徹底する
- 長文読解の復習時には、意味が取れなかった文の文法構造(関係代名詞の係り先、不定詞の用法など)を細かく分析する
- 英作文では、自分が確実に書ける構文パターン(It is ... to や because など)を用いて、減点されない平易かつ正確な英文を書く練習を重ねる
入試直前(残り1〜2ヶ月)の優先順位付け
入試本番までの残り時間が限られている場合、全範囲を一からやり直すのは得策ではありません。「配点が高く、出題形式が決まっている単元」に絞って得点を最大化しましょう。
- 最優先で復習すべき単元(落とせない文法):受動態、現在完了形、不定詞・動名詞、関係代名詞。これらは長文読解の読解力にも直結するため配点コスパが非常に高いです。
- 直前に詰め込むべき知識:不規則動詞の変化表、接続詞のスペル、前置詞の慣用表現(be interested in など)。これらは覚えているだけで即点数になります。
- 後回し・深入りを避けてよい項目:仮定法過去の複雑な構文や、稀にしか出ない特殊な慣用表現。志望校の過去問を分析し、出題実績がない場合は基本ルールの確認にとどめましょう。
理屈と語順の理解、基本例文を声に出して丸ごとインプットする
単元別ドリルで短文の穴埋め・並び替えを解き根拠を説明する
総合問題集や志望校の過去問演習に進み実践力を養成する
理解から実践演習まで着実に進めることで得点力を高めます。
高校入試対策に適した中学英語文法本の選び方
文法学習の効率は、現在の自分の学力レベルと時期に合った文法本(参考書・問題集)を選べているかどうかに大きく左右されます。目的別に適した教材の特徴を整理しました。
学力レベルと目的別の文法本選び
| レベル・目的 | おすすめの文法本タイプ | 活用方法と進め方 |
|---|---|---|
| 英語が苦手・基礎固め(偏差値〜50) | 講義形式の解説が手厚く、図解やイラストが多い基礎参考書 | 解説をじっくり読み、例文の音読を繰り返す。まずは1周して中学英語の全体像を掴む。 |
| 単元別の弱点克服(偏差値50〜60) | 見開きで「左ページに文法まとめ、右ページに確認問題」の単元別問題集 | 間違えた単元だけを解説書に戻って復習。全問正解できるまで2〜3周繰り返す。 |
| 入試実戦力強化(偏差値60以上) | 公立・私立高校の入試過去問から精選された分野別・総合問題集 | 整序問題、適語補充、条件英作文を時間を測って解く。解説で誤答の理由を深く分析する。 |
| 入試直前期の総整理(全レベル共通) | 薄い冊子で要点と重要構文が1冊にまとまった総復習ドリル | 1〜2週間で周回し、暗記事項(不規則動詞や連語)の抜け漏れを最終チェックする。 |
選定時の重要なポイントは、「解説の詳しさ」です。特に整序問題や英作文の解説で、なぜその語順になるのか、別解としてどのような表現が認められるかが丁寧に記載されている教材を選ぶことで、自学自習の効率が大幅に向上します。
新課程の重要文法:原形不定詞と現在完了進行形
新学習指導要領で加わった文法項目のうち、高校入試で差がつきやすいのが原形不定詞と現在完了進行形です。
1. 原形不定詞(help 人 do / 使役動詞)
「to」を使わずに動詞の原形を直接置く構文です。特にhelp + 人 + 動詞の原形(人が〜するのを手伝う・役立つ)は入試で頻出です。
例文: This application helps students study English.(このアプリは生徒が英語を勉強するのに役立ちます。
)
また、使役動詞のmake + 人 + 原形(人に無理やり〜させる)やlet + 人 + 原形(人が〜するのを許す)も長文で頻出します。並び替え問題で選択肢に「to」がない場合は原形不定詞を疑いましょう。
2. 現在完了進行形
過去から現在まで動作が「ずっと続いている」ことを表す文法で、動作動詞(rain, wait, studyなど)とともに用います。
公式: have / has been + 動詞のing形
例文: It has been raining since this morning.(今朝からずっと雨が降り続いています。
)
動作動詞の継続を表す場合、入試の記述では現在完了進行形を使うのが好まれます。
語形変化問題の解き方と頻出の語順トラップ
1. 語形変化問題の解法手順
カッコ内の動詞を適する形に変える問題では、以下の3ステップで検討します。
- 文の主語と時制(現在・過去・未来・完了)を確認する。
- 文全体の述語動詞なのか、準動詞(不定詞・動名詞・分詞)なのかを見極める。
- 受動態(be + 過去分詞)になっていないかチェックする。
文中に本動詞があるのに過去形にしてしまう誤りに注意しましょう。例えばLook at the dog ( sleep ) under the tree.では、すでに動詞Lookがあるため、正解は現在分詞のsleepingとなります。
2. 並び替えで狙われる語順トラップ
- 感嘆文の語順: What + a(n) + 形容詞 + 名詞 + 主語 + 動詞!(例: What a beautiful flower this is!)と、How + 形容詞 [副詞] + 主語 + 動詞!(例: How fast he runs!)の語順を区別します。
- 間接疑問文: 疑問文の語順に戻さず、「疑問詞 + 主語 + 動詞」の順にします(例: Do you know what time the train leaves?)。
- 副詞の位置: always, usually, often などの頻度副詞は「一般動詞の前、be動詞・助動詞の後ろ」に配置します。
長文読解で文の骨格を見抜く本動詞の特定法
高校入試の長文読解で1文が長くなると、単語をつなぎ合わせる感覚読みでは内容を取り違えてしまいます。文法を活用して文の骨格を見抜く技術を身につけましょう。
文の「真の動詞(本動詞)」を1つ特定する
接続詞や関係詞でつながれていない1つの節には、メインとなる動詞が必ず1つしか存在しません。修飾語句を取り払えば文構造はシンプルになります。
例文: The students who participated in the volunteer event held in our city last Sunday were very tired.
- who participated in the volunteer event: 主語を修飾する関係代名詞節
- held in our city last Sunday: 直前のeventを修飾する過去分詞句(分詞の後置修飾)
- 主語(S): The students
- 動詞(V): were
- 補語(C): very tired
修飾語句をカッコで括ると、この文の骨格はThe students were very tired.(その生徒たちはとても疲れていた)という第2文型であることがわかります。関係代名詞や分詞をカッコで括る習慣をつけるだけで、長文の読み間違いを減らせます。
適語補充と書き換え問題の解法と頻出パターン
高校入試の文法問題で頻出する「適語補充」と「同義文書き換え」は、解き方の着眼点と頻出パターンを押さえることで素早く正確に解答できます。
適語補充問題の解き方
- 空所の前後の語句を確認する:直前にbe動詞があれば「形容詞」「現在分詞」「過去分詞」のいずれかが入り、直前に助動詞があれば「動詞の原形」、前置詞があれば「動名詞(-ing)」が入ります。
- 時制の手がかりを探す:文中の ago、yesterday、now、since などの語を手がかりに全体の時制を判断します。
- 主語の人称と単複を確かめる:現在時制の場合、主語が単数名詞か複数名詞かによって動詞に -s が必要かを判断します。
同義文書き換えの頻出パターン
| 元の文(パターンA) | 書き換え後の文(パターンB) | 文法項目 |
|---|---|---|
| He gave me a present. | He gave a present to me. | 第4文型から第3文型への変換 |
| She is so kind that she helped us. | She is kind enough to help us. | so...that 構文と enough to 構文 |
| This box is so heavy that I cannot lift it. | This box is too heavy for me to lift. | too...to 構文への変換 |
| He has lived here for ten years. | Ten years have passed since he came here. | 現在完了と過去の経過年数 |
| You must not enter this room. | Don't enter this room. | 禁止の助動詞と否定命令文 |
志望校レベル別の到達基準と時期別スケジュール
文法学習を最短ルートで完成させるには、志望校の難易度に応じた到達ラインの把握と時期別の計画が重要です。
志望校レベル別の文法到達基準ライン
| 志望校レベル | 求められる文法到達度 | 具体的な対策ポイント |
|---|---|---|
| 公立標準校(中堅校) | 教科書レベルの基本公式の完全定着 | 学年別の基本文法問題集を1冊仕上げ、不規則動詞の変化や並び替えの基本パターンで失点ゼロを目指す。 |
| 公立トップ校・上位私立校 | 文法の理屈の深い理解と複文の即時処理 | 関係代名詞の省略、間接疑問文、比較の応用構文を読解・英作文で自由自在に使いこなせるレベルまで反復する。 |
| 難関私立校 | 高校基礎レベルに近い発展知識と語法 | 仮定法、現在完了進行形、不定詞の意味上の主語など、例外的な文法規則や語法の書き換え問題まで演習する。 |
時期別の文法学習スケジュール
- 中3の1学期〜夏休み:中1・中2の範囲を総復習します。薄めの基礎問題集を一通り解き、間違えた単元を教科書や参考書で読み直して「公式の丸暗記」から「なぜその形になるのか」の理解へと深めます。
- 中3の秋〜11月:中3後半の単元(関係代名詞や分詞の後置修飾)を定着させつつ、公立高校入試の文法過去問や入試対策問題集で並び替えや適語補充の解法力を養います。
- 中3の直前期(12月〜入試本番):過去問で間違えた文法項目をノートに一元化して弱点を補強し、長文読解の品詞分解や英作文の定型表現の暗記で本番の減点を防ぎます。
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理解度チェック
Q1. 本文に基づき、動名詞のみを目的語にとる動詞はどれですか。
Q2. 本文で示された間接疑問文の正しい英文はどれですか。
- Do you know what time does the library open?
- Do you know what time the library opens?
- Do you know what time does open the library?
- Do you know what time is open the library?
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正解: B. Do you know what time the library opens?
間接疑問文の内部は「主語+動詞」の平叙文順になり、三人称単数現在の-sも必要となるため、the library opensが正解です。
Q3. 新学習指導要領で加わった現在完了進行形の基本公式はどれですか。
- have / has + been + 過去分詞
- had + been + 動詞の -ing
- have / has + been + 動詞の -ing
- be動詞 + have / has + 動詞の -ing
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正解: C. have / has + been + 動詞の -ing
本文の「現在完了進行形」の項目において、基本公式は「have / has + been + 動詞の -ing」であると説明されています。
高校入試の英語で覚えておくべき文法総点検チェックリスト
入試直前期の総復習や模試前の弱点発見には、要点と基本公式を短時間で確認できるチェック表が有効です。自分が自信を持って説明できる単元と、復習が必要な単元を仕分けて効率よく対策を進めましょう。関係代名詞の所有格 whose を含め、入試で確実に得点したい要点を整理しました。
| 単元 | 覚えておくべき公式・語順 | 代表例文(日本語訳) | 自己診断 |
|---|---|---|---|
| 受動態 | be動詞 + 過去分詞 | This book was written by Soseki.(この本は漱石によって書かれました。) | 主語と時制に応じたbe動詞を選べるか |
| 現在完了形 | have / has + 過去分詞 | I have lived in this city since 2020.(私は2020年からこの街に住んでいます。) | 継続・経験・完了の意味と共起語を区別できるか |
| 間接疑問文 | 疑問詞 + 主語 + 動詞 | I don't know where he lives.(私は彼がどこに住んでいるか知りません。) | 疑問詞の後ろを平叙文の語順に直せるか |
| 関係代名詞(所有格) | 先行詞 + whose + 名詞 | I have a friend whose father is a doctor.(私には父親が医者である友達がいます。) | 直後の名詞を修飾する関係を見抜けるか |
| 仮主語構文 | It is 形容詞 (for 人) to 動詞の原形 | It is important for us to read books.(私たちにとって本を読むことは大切です。) | 「〜することは…だ」の語順を組み立てられるか |
| 仮定法過去 | If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could + 動詞の原形 | If I had wings, I could fly.(もし翼があれば飛べるのに。) | 現在の事実と異なる願望に過去形を使えるか |
表内の例文を声に出して淀みなく再現できるか試すことで、理解の抜け漏れを素早く発見できます。
高校入試英語文法を長文読解の得点力につなげる精読法
文法問題を解くための知識を、そのまま長文読解のスピードと正確さに反映させるには、文の構造ごとに区切りを入れるスラッシュリーディングが効果的です。長い英文であっても、主語・動詞の骨格と修飾部分を文法ルールに基づいて見抜くことで、返り読みをせずに語順のまま理解できるようになります。
文法構文を見抜くスラッシュの入れ方
長文の中で文が複雑に見える原因の多くは、関係代名詞や不定詞、接続詞による修飾関係です。以下のルールで区切りを入れながら精読する習慣をつけましょう。
- 接続詞の前で区切る:When I got home, / my mother was cooking dinner.(私が帰宅したとき、母は夕食を作っていました。)
- 前置詞句の前で区切る:He went to the library / to study English.(彼は図書館へ行きました/英語を勉強するために。)
- 関係代名詞の節をかっこでくくる:The boy [who is playing soccer] / is my brother.(サッカーをしているその少年は/私の弟です。)
文法で学習した公式を「文を区切る目印」として活用できるようになると、入試本番の長文読解でも文構造の取り違えによる失点を防ぎ、解答速度を大きく高められます。
よくある質問
- Q. 中学英語基礎文法の復習は何から始めるべきですか?
- まずはbe動詞と一般動詞の使い分け、および規則動詞・不規則動詞の過去形から復習してください。主語に応じた動詞の形(三単現の-s)や時制の把握は、すべての応用文法および英作文の採点の土台となります。
- Q. 高校受験英語文法一覧の効率的な暗記法は?
- 文法規則を単語として覚えるのではなく、「公式を含む基本例文を1文丸ごと音読暗記する」方法が最も効率的です。例文が1つ頭に入っていれば、整序問題や英作文でそのままテンプレートとして応用できます。
- Q. 文法高校入試でよく出る並び替え問題のコツは?
- まず選択肢の中から述語動詞を見つけ、主語と動詞(S+V)の骨格を決定します。その後、接続詞や関係代名詞、前置詞の塊(句)を整理して主語や動詞の後ろに配置していくと、語順ミスを防げます。
- Q. 高校入試英語文法まとめ問題集は何周すべきですか?
- 基本は間違えた問題を中心に2〜3周解くのが標準です。1周目で全問解き、間違えた問題に印をつけます。2周目は印の付いた問題だけを解き、すべて根拠を持って正答できる状態を目指しましょう。
- Q. 新指導要領の仮定法過去は公立高校入試でも出ますか?
- 出題されます。特に会話文の適語補充や、I wish 〜 を使った願望表現、If I were you, I would ... などの基本表現が出題されています。高校レベルの複雑な倒置などは出ないため、基本公式を確実に押さえましょう。
- Q. 高校入試で一番よく出る英文法単元は何ですか?
- 最も出題頻度が高いのは「受動態」「現在完了形」「関係代名詞」「不定詞」の4分野です。これらは文法問題単独での出題だけでなく、長文読解の下線部訳や条件英作文の骨格としても頻繁に使われます。
- Q. 英作文で文法ミスを減らすにはどうすればよいですか?
- 書き終えた後に「主語と動詞の時制の一致」「三人称単数の-sの有無」「名詞の単数・複数(aの付け忘れや複数形の-s)」「前置詞の抜け」の4項目だけを点検する見直しルーティンを徹底してください。これだけで減点の8割を防げます。
- Q. 高校受験の英文法はいつまでに終わらせるべきですか?
- 中1・中2の復習は中3の夏休み終了までに終わらせるのが理想です。中3で習う関係代名詞や分詞などの全範囲は、秋の11月末までに一通り学習を完了させ、12月以降は入試過去問や実践的な長文演習の中で文法知識を活用する段階へ移行しましょう。
- Q. 高校入試で関係代名詞のwhose(所有格)はどのように出題されますか?
- 関係代名詞の whose は、先行詞(人や物)の所有関係を表す場面で出題されます。直後に冠詞(a や the)のない名詞が続く点が特徴です。空所補充問題で who や which と選択肢に並んでいる場合、後ろに「所有格+名詞」の結びつき(例: whose father「その人の父親」)が成立するかどうかを確認して判断します。
- Q. 長文読解で文構造が分からなくなったときの見直し手順は?
- まずは文全体の述語動詞(V)を探し、その直前にある主語(S)を特定してください。文が長くなっている場合は、関係代名詞(who, which, that)や接続詞、不定詞などの修飾語句が主語や目的語に付いていることが大半です。修飾部分をかっこでくくって骨格(誰が、何をした)を浮き彫りにすると意味を正しく把握できます。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法英語の5文型(SVOC)現在完了形の使い方関係代名詞(who・which・that)の使い方