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鹿たちは英語で何と言う?複数形や群れの表現を解説
「鹿たち」を英語で表す場合、複数形も deer のまま変化しません。英語の deer は単数形と複数形が同じ形をとる単複同形名詞であるため、通常 deers と -s を付けるのは誤りです。

「鹿たち」は英語でdeer!複数形の基本ルール
結論から言うと、「鹿たち」を英語で表現するときは deer をそのまま使います。中学校の英語では名詞を複数形にするときに語尾へ -s や -es を付けると習いますが、deer には -s を付けません。
英語の名詞には、数えられる名詞(可算名詞)でありながら単数形と複数形がまったく同じ形をとる「単複同形名詞」と呼ばれるグループが存在します。deer もその代表例です。したがって、1頭の鹿も a deer、2頭以上の鹿たちも two deer や many deer と表現します。
deersと「-s」が付く例外はある?
日常会話や一般的な英文では deers という形は間違いとみなされますが、学術的な論文や生物学の分類など、きわめて限定的な文脈で deers が使われることがあります。これは「異なる複数種類のシカ科の動物(different species of deer)」を指す場合です。
例えば、世界中に生息する複数系統のシカ種をまとめて論じる学術文献では deers of the world のような用例が見られることがあります。
ただし、学校の定期テスト、英検、日常会話、観光案内などでは deer を使うのが原則です。個体としての「鹿たち」を表す際には、-s を付けない形を徹底しましょう。
親愛なる「dear」との発音・スペルの違い
動物の deer と、手紙の書き出し「Dear Mr. Smith(親愛なるスミス様)」や「Oh dear!(おやまあ!)」で使われる dear は、スペルは異なりますが発音記号はどちらも同じ /dɪər/ です。
いわゆる同音異義語(homophone)にあたります。リスニングの際は文脈で動物のシカなのか、呼びかけや形容詞の dear なのかを判断する必要があります。
2頭以上の個体でも-sを付けずそのままdeerと表現します。
学術分野などで「異なる複数種類のシカ科」を指す場合にのみ登場します。
手紙のDear等と同じ発音/dɪər/のため文脈で聞き分けが必要です。
単複同形としての基本ルールと間違いやすいポイントのまとめです。
「たくさんの鹿」「鹿の群れ」を表す英語表現
「鹿たち」に関連してよく使われるのが、「たくさんの鹿」や「鹿の群れ」という表現です。ここでは代表的な言い回しと、それぞれの使い分けを紹介します。
「たくさんの鹿」は英語で何と言う?
「たくさんの鹿」を英語で表す場合、主に以下の2つの表現が使われます。
- many deer:数が多いことを表す標準的な表現。やや改まった場面や書き言葉でも好まれます。
- a lot of deer / lots of deer:日常会話で非常によく使われる自然な口語表現です。
deer は複数形でも形が変わりませんが、数えられる名詞(可算名詞)の複数扱いとして機能するため、量を表す much ではなく数を表す many や a lot of を修飾語に用います。much deer と言うと「鹿肉の量」を指すように聞こえてしまうため注意してください。
- There are many deer resting under the trees.
木の下でたくさんの鹿が休んでいます。 - We saw a lot of deer on our way to the mountains.
山へ向かう途中でたくさんの鹿を見かけました。 - Several deer crossed the road right in front of us.
数頭の鹿が私たちの目の前で道路を横切りました。
「鹿の群れ」は英語で a herd of deer
動物の群れを表す英語は動物の種類によって異なりますが、鹿の群れには herd(発音: /hɜːrd/)を用い、a herd of deer と言います。
| 英語表現 | 日本語訳 | ニュアンス・解説 |
|---|---|---|
| a herd of deer | 1つの鹿の群れ | 鹿が集団で行動している1グループを指す基本表現 |
| herds of deer | いくつもの鹿の群れ | 複数の群れが存在している状況を指す表現 |
| a small group of deer | 少数の鹿のグループ | herdほど大きな集団ではない数頭の集まり |
英語では群れを成す動物の生態によって使う集合名詞が決まっています。鹿・牛・馬・羊・象のような大型の草食動物や蹄(ひづめ)を持つ動物の群れには herd を使います。
鳥の群れ(a flock of birds)、オオカミや犬の群れ(a pack of wolves)、魚の群れ(a school of fish)と混同しないように整理しておきましょう。
- A large herd of deer was moving across the open field.
大きな鹿の群れが開けた野原を移動していました。 - Look, there is a herd of deer grazing over there.
見て、あそこで鹿の群れが草を食べているよ。
使える表現
- many deer(改まった場面や書き言葉)
- a lot of deer / lots of deer(口語表現)
- 数えられる名詞の複数扱いとして修飾
誤りやすい表現
- much deer
- 量を表すmuchを使うと「鹿肉の量」に聞こえるため不可
deerは複数扱いできるため、量ではなく数を表す語で修飾します。
次の疑問群れで暮らす野生の鹿や日本のエゾシカについて詳しく伝えたいときは、野生の鹿やエゾシカの英語表現が役立ちます。
単数と複数の見分け方!動詞の一致と冠詞のルール
deer は単数形も複数形も同じスペルのため、「英文の中で単数として使われているのか、複数として使われているのか」を判断するには、前後の冠詞・数詞や、後ろに続く動詞の形に注目する必要があります。
主語がdeerのときのbe動詞はisかareか?
主語の位置に deer がある場合、be動詞が is(現在形・単数)か are(現在形・複数)かは、冠詞の有無や文脈によって完全に決まります。以下の対比表で確認してください。
表は横にスクロールできます →
| 英文の形 | 単数・複数の区別 | 動詞(現在形) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| A deer is ... | 単数 | is | 1頭の鹿が… |
| One deer is ... | 単数 | is | 1頭の鹿が… |
| The deer is ... | 文脈上「その1頭」 | is | その鹿が… |
| The deer are ... | 文脈上「その鹿たち」 | are | その鹿たちが… |
| Two deer are ... | 複数 | are | 2頭の鹿が… |
| Many deer are ... | 複数 | are | たくさんの鹿が… |
| Deer are ... | 複数(無冠詞・総称) | are | 鹿という動物は… |
無冠詞で Deer are wild animals.(鹿は野生動物です)のように複数扱いで述語動詞を受ける形は、動物全体の性質や生態を述べる「総称表現」としてよく使われます。冠詞 a や an が付いていなければ、単独の deer は複数形として扱われるのが一般的です。
一般動詞の三人称単数現在(三単現のs)による見分け方
一般動詞の現在形が続く場合も、動詞の語尾に -s が付いているかどうかで単数・複数を瞬時に見分けることができます。
- The deer runs very fast.(動詞に -s があるため単数=その鹿はとても速く走る)
- The deer run very fast.(動詞の原形のため複数=その鹿たちはとても速く走る)
このように、名詞側ではなく動詞側の変化を見ることが、単複同形名詞を正しく読解・英作文する最大の鍵となります。
単数の場合(その鹿は…)
- The deer runs very fast.
- 動詞に三単現の -s が付く
- 「その1頭の鹿」を指す
複数の場合(その鹿たちは…)
- The deer run very fast.
- 動詞が原形のまま(-s なし)
- 「その鹿たち」を指す
名詞deer自体の形が変わらないため、動詞の三単現のsの有無で見分けます。
英文の主語に合わせた動詞の変化を深く学びたいときは、主語と動詞の一致ルールを確認してみてください。
奈良の鹿や観光地を英語で説明する実践フレーズ
奈良公園や宮島など、日本国内の観光地には野生の鹿と触れ合える名所があります。外国人観光客に鹿について説明したり案内したりする際にそのまま使える便利な英会話フレーズをまとめました。
奈良の鹿を紹介する基本フレーズ
- Nara Park is famous for its free-roaming deer.
奈良公園は自由に歩き回る鹿で有名です。 - There are over one thousand deer living in Nara Park.
奈良公園には1,000頭以上の鹿が生息しています。 - The deer in Nara are designated as natural monuments of Japan.
奈良の鹿は国の天然記念物に指定されています。 - These deer are wild animals, but they are used to people.
この鹿たちは野生動物ですが、人に慣れています。
鹿せんべいや餌やりに関するフレーズ
観光地で売られている「鹿せんべい」は、英語で deer crackers や deer biscuits と表現するのが自然で通じやすいです。
- You can buy special deer crackers to feed them.
鹿に餌をあげるための特別な鹿せんべいを買うことができます。 - Please do not give human food to the deer.
鹿に人間の食べ物を与えないでください。 - If you bow to the deer, some of them might bow back to you.
鹿にお辞儀をすると、お辞儀を返してくれる鹿もいます。 - Be careful, as they can sometimes bite or kick if they get impatient.
鹿はじれったくなると噛んだり蹴ったりすることがあるので注意してください。 - Once you run out of crackers, show both hands to let them know.
せんべいがなくなったら、両手を見せて何もないことを教えてあげてください。

次の疑問観光客に定番の鹿せんべいについて案内したいときは、奈良の鹿や鹿せんべいの英語表現を合わせて確認してみてください。
オス・メス・子鹿で名前が違う?性別と年齢の呼び分け
英語では、鹿の性別や年齢、成長段階によって固有の呼び名が存在します。物語やニュース、図鑑などで頻繁に登場するため、基本の deer と合わせて覚えておくと語彙力が大きく広がります。
表は横にスクロールできます →
| 区分 | 英単語 | 複数形 | 解説・使われる場面 |
|---|---|---|---|
| 成体のオス鹿 | stag | stags | 特に大型の角を持つ大人のオス鹿(イギリス英語で頻出) |
| 成体のオス鹿 | buck | bucks | オス鹿の一般的な呼称(アメリカ英語で頻出、ウサギのオスにも使用) |
| 成体のメス鹿 | doe | does | 大人のメス鹿全般(ウサギのメスにも使用) |
| 成体のメス鹿 | hind | hinds | アカシカなどの大型のメス鹿(イギリス英語で好まれる) |
| 子鹿 | fawn | fawns | 生後1年未満の斑点模様がある幼い鹿 |
注意すべき点として、stag、buck、doe、hind、fawn はすべて通常の可算名詞です。したがって、複数形には規則どおり -s が付きます(例: two bucks、three fawns)。「単複同形」なのはあくまで総称としての deer だけです。
鹿に関する周辺の英語表現
鹿に関連してよく使われる重要語彙もあわせて確認しておきましょう。
- antlers(鹿の角):毎年生え変わる枝分かれした角を指します。牛や羊の生え変わらない角(horn)とは明確に区別されます。通常は左右一対あるため複数形の antlers で使われます。
- venison(鹿肉):食用としての鹿の肉は venison(発音: /ˈvenɪsn/)と呼ばれ、数えられない名詞(不可算名詞)として扱います。牛(cow)の肉が beef、豚(pig)の肉が pork と呼ばれるのと同じ関係です。
- reindeer(トナカイ):サンタクロースのそりを引くことで有名なトナカイは英語で reindeer です。reindeer も deer と同様に単複同形で使われることが多く、複数形も reindeer と表現されます。
毎年生え変わる枝分かれした鹿の角。牛などのhornと区別されます。
食用としての鹿肉。数えられない名詞(不可算名詞)として扱います。
トナカイ。deerと同様に単複同形で複数形もreindeerになります。
性別・年齢の呼び名以外の、鹿にまつわる頻出英語表現です。
次の疑問buck や doe などの使い分けをもっと深掘りしたいときは、雄鹿・雌鹿・小鹿の英語の呼び分けを詳しく解説した記事が参考になります。
テスト対策!単複同形になる動物リストとミニチェック問題
学校の定期試験や英検、各種英語資格試験の文法・英作文問題では、deer のような単複同形名詞が頻出の引っかけポイントとして出題されます。同じルールを持つ代表的な仲間を整理し、理解度をチェックしましょう。
deerと同じ「単複同形」をとる代表的な生物
表は横にスクロールできます →
| 生物名(単数形) | 複数形の表記 | 誤りやすい表記(不正解) | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| deer | deer | deers | 鹿 |
| sheep | sheep | sheeps | 羊 |
| fish | fish | fishes(※魚の種数を指す場合を除く) | 魚 |
| carp | carp | carps | 鯉(コイ) |
| salmon | salmon | salmons | 鮭(サケ) |
| trout | trout | trouts | 鱒(マス) |
これらの動物名に共通するのは、昔から群れで狩猟・捕獲の対象となってきた水生生物や野生動物が多いという点です。個体として1頭ずつ数えるよりも、群れ全体や獲物の対象として捉えられてきた歴史的背景から、単数と複数の形が区別されずに定着しました。
実力チェックテスト(正誤判定問題)
以下の文の中から文法的に正しいものをすべて選んでみてください。
- I saw three deers in the forest yesterday.
- Many deer were drinking water by the river.
- A herd of deer are approaching the village.
- Sheeps and deer eat grass.
【正解と解説】
正解は 2 です。
- 1の誤り:three deers ではなく three deer が正しい形です。
- 2の解説:Many deer は複数扱いとなるため、過去形のbe動詞は were で正しく一致しています。
- 3の補足:主語の中心が A herd(1つの群れ・単数)であるため、標準的な文法では was approaching が適切です(集合名詞を構成員個々として捉える口語のイギリス英語等では are を用いる場合もありますが、テストでは単数一致の was が基本となります)。
- 4の誤り:sheeps ではなく sheep が正しい形です(Sheep and deer eat grass.)。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 「2頭以上の鹿」を指す表現として、記事で原則とされるものは?
- two deers
- two deer
- two deeres
- two of deers
答えを見る
正解: B. two deer
deerは単数形と複数形が同じ形をとる単複同形名詞のため、2頭以上でも-sは付けずtwo deerと表します。
Q2. 文法的に正しい英文はどれですか?
- Much deer are in the park.
- A flock of deer was moving.
- There are many deer under the tree.
- She saw two sheeps and a deer.
答えを見る
正解: C. There are many deer under the tree.
deerは可算名詞なのでmuchではなくmanyを用い、複数形もdeerのままです。群れにはherdを使い、羊も単複同形です。
Q3. 鹿に関する英語表現の説明として正しいものはどれですか?
答えを見る
正解: C. 「鹿の群れ」を表す集合名詞にはherdを使う
大型草食動物の群れにはherdを使います。fawnの複数形はfawns、鹿肉は不可算名詞のvenison、Dearとは同音です。
「this deer」と「these deer」の違いは?指示詞で見分ける鹿の英
英語の deer は単数形と複数形が同じスペルであるため、文中でどちらを指しているか判断するには、直前の指示詞(指示代名詞・指示限定詞)に注目するのが確実です。
「この鹿(1頭)」を指す場合は this deer、「これらの鹿たち(2頭以上)」を指す場合は these deer と表現します。同様に、「あの鹿」は that deer、「あれらの鹿たち」は those deer と呼び分けます。名詞側の形が変わらなくても、直前の語が単数用か複数用かを見ることで、対象が1頭なのか複数頭なのかを瞬時に判別できます。
| 指示詞の表現 | 単数・複数の区別 | 動詞の一致(現在形) | 日本語訳の例 |
|---|---|---|---|
| this deer | 単数 | is / 一般動詞に -s | この鹿は… |
| these deer | 複数 | are / 一般動詞の原形 | これらの鹿たちは… |
| that deer | 単数 | is / 一般動詞に -s | あの鹿は… |
| those deer | 複数 | are / 一般動詞の原形 | あれらの鹿たちは… |
実際の英文でも、指示詞と述語動詞の双方が連動します。例えば This deer is very friendly.(この鹿はとても人懐こいです)では単数の一致となり、These deer are eating grass.(これらの鹿たちは草を食べています)では複数の一致となります。読解やリスニングの際は、deer の前にある指示詞の形を注意深く確認しましょう。
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よくある質問
- Q. deerの複数形にdeersは絶対に使えませんか?
- 通常の会話や文章では誤りです。個体としての鹿を何頭数えても複数形はdeerです。ただし生物学などで「異なる複数種類のシカ属」を指す場合に限り、例外的にdeersが使われることがあります。日常会話やテストではdeerを使ってください。
- Q. たくさんの鹿はmuch deerと言えますか?
- 言えません。deerは形が変化しない単複同形名詞ですが、数えられる名詞(可算名詞)です。そのためたくさんの鹿を表すときはmany deerやa lot of deerを使います。much deerと言うと鹿肉の量を指す表現になってしまいます。
- Q. 鹿の群れにflockやpackは使えますか?
- 原則使えません。flockは主に鳥や羊の群れ、packはオオカミや猟犬など捕食者の群れに使います。鹿のような大型草食動物の群れにはa herd of deerを用いるのが正しい英語表現です。
- Q. 子鹿のバンビ(Bambi)は英語の一般名詞ですか?
- Bambiは童話やアニメ映画の主人公の名前(固有名詞)であり、子鹿を表す一般名詞ではありません。一般的な英語で子鹿と言いたいときはfawn(生後1年未満の鹿)を使います。
- Q. 奈良の「鹿せんべい」は英語でどう言えば伝わりますか?
- 外国人観光客にはdeer crackersやdeer biscuitsと説明するとすぐに理解してもらえます。米菓としてのせんべいはrice crackerですが、鹿せんべいは米ぬか等で作られているためdeer crackersと呼ぶのが一般的です。
- Q. 「あの鹿たち」と言いたいときは英語でどう表現しますか?
- those deer と表現します。2頭以上であっても名詞に -s は付かず deer のままです。遠くの複数の鹿を指すときは複数形の指示詞 those を前に置き、文の動詞も Those deer are running.(あの鹿たちは走っています)のように複数扱いで受けます。
2026年10月1日更新・モチタン辞典編集部
関係する文法名詞の複数形の作り方集合名詞の単数・複数の扱い
deer
sheep
fish