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concentrate in on 違いと使い分け
何かに対象を定めて集中するときは concentrate on を使い、勉強や仕事などの行動や対象を後ろに置きます。一方で concentrate in は教室や騒音などの「場所・環境」、または人口や施設が特定地域に密集している受動態 be concentrated in で用いる表現です。
なお「concentrate in on」という英熟語は存在せず、focus in on や zero in on との混同によって生じた表現です。
concentrate on と in の違いと基本結論
英語で「集中する」と言いたいとき、直後に置く前置詞は on と in で明確に役割が分かれています。もっとも大きな違いは、前置詞の後ろに来る語句が「集中の対象(勉強・仕事・課題)」なのか、「集中している場所や環境(部屋・教室・静寂)」なのかという点です。
まずは全体の使い分けを整理した比較表で全体像を確認してください。
表は横にスクロールできます →
| 表現パターン | 後ろに続く要素 | 意味・用法 | 代表的な例文 |
|---|---|---|---|
| concentrate on | 仕事・勉強・課題・目的語(名詞/動名詞) | 〜に精神を集中する、〜に専念する | I need to concentrate on my homework.(宿題に集中しなければならない。) |
| concentrate in | 部屋・教室・状況(場所・環境を表す名詞) | 〜(の場所・環境)で集中する | It is hard to concentrate in a noisy room.(騒がしい部屋では集中しにくい。) |
| be concentrated in | 地域・都市・特定エリア(受動態) | 〜に密集している、〜に集中している | High-tech industries are concentrated in this area.(先端産業がこの地域に集中している。) |
| concentrate in on | — | 標準英語としては誤用(存在しない成句) | focus in on や zero in on との混同による誤り |
検索時に「concentrate in on」と入力されることがよくありますが、英語の文法としてこの3単語がひとまとまりの句動詞になることはありません。
英語には focus in on(〜に焦点を合わせる)や zero in on(〜に照準を合わせる)という表現が存在するため、これらと concentrate on の記憶が混ざり合って認識されているケースが大半です。
したがって、「〜に集中する」という能動的な文脈で目的語を続ける場合は、迷わず concentrate on を選択してください。
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concentrate on の使い方と例文
concentrate on は、「特定の対象に意識や注意力を注ぎ込む」という意味を表す最も標準的な表現です。動詞 concentrate は自動詞として機能し、意識の向かう先を前置詞 on で導きます。
文法ルール:目的語には名詞または動名詞が来る
concentrate on の後ろには、集中する対象となる通常の名詞のほか、動作を表す動名詞(-ing形)を置くことができます。不定詞(to + 動詞の原形)を続けることはできません。
- concentrate on + 名詞:仕事、勉強、課題、問題など
- concentrate on + 動名詞(-ing):読むこと、書くこと、解くことなど
よくある誤用例
日本人学習者が犯しやすい典型的な誤りが、日本語の「仕事に集中する」という助詞の響きから、内側に入る感覚の in を選んでしまうパターンです。
- 誤:I cannot concentrate in my work.
- 正:I cannot concentrate on my work.(仕事に集中できない。)
集中の対象を指定する文脈では、in は文法的に不自然であり通じにくくなります。必ず on を選ぶ必要があります。
日常・ビジネスで使える例文
Please concentrate on what you are doing right now.
(今やっていることに集中してください。)
She found it difficult to concentrate on driving because of fatigue.
(彼女は疲労のため、運転に集中するのが難しいと感じた。)
Our team decided to concentrate on solving the main issue first.
(私たちのチームは、まず主要な課題の解決に専念することに決めた。)
He closed his eyes to concentrate on the music.
(彼は音楽に集中するために目を閉じた。)
次の疑問なぜ意識の対象に on を使うのか感覚を掴みたい方は、前置詞 on の持つコアイメージと使い方も確かめてみてください。
concentrate in の使い方と場所・受動態
concentrate in は、集中の「対象」を表すのではなく、「どこで集中しているか」という場所や環境、あるいは「何かが特定の場所に集まっている状態」を表す際に用いられます。
パターン1:自動詞 concentrate + 場所・環境を表す副詞句
この場合、concentrate という動作そのものが単独で完結しており、in 以下の部分は「集中する舞台」を補足しているにすぎません。
I cannot concentrate in class when I feel sleepy.
(眠気があるとき、私は授業中に集中することができない。)
Many students prefer to concentrate in the library rather than at home.
(多くの学生は、自宅よりも図書館で集中して取り組むことを好む。)
この文の in class や in the library は、「授業という環境の中で」「図書館の中で」という空間・状況を表しています。
パターン2:受動態 be concentrated in による密集・集中
人、企業、資源、物質などが狭い領域に「集約されている」「密集している」と述べる場合、受動態の be concentrated in + 場所 が頻出します。TOEICや大学入試の長文読解、ビジネス文書で極めてよく見られる用法です。
Japan's population is heavily concentrated in the Tokyo metropolitan area.
(日本の人口は東京首都圏に過密に集中している。)
Most financial institutions are concentrated in this district.
(大半の金融機関はこの地区に集中している。)
Harmful chemicals were concentrated in the sediment at the bottom of the river.
(有害な化学物質が川底の沈殿物に濃縮・蓄積していた。)
受動態 be concentrated in では、主語が「集中する主体(人間など)」ではなく「集中させられている物・人・産業」になる点が特徴です。
前置詞のコアイメージと1文で両方使う用法
なぜ集中の対象には on を使い、場所には in を使うのかを理解するには、それぞれの前置詞が持つ「コアイメージ」を捉えることが近道です。
前置詞のコアイメージ比較
- on のコアイメージ:接触と圧力の一点集中
on は平らな面への「接触」だけでなく、「ある一点に視線・力・圧力を押し当てる」というベクトルを持ちます。散らばりがちな精神やエネルギーを特定の課題にギュッと押し当てるため、concentrate on と結びつきます。 - in のコアイメージ:容器・空間・境界の内側
in は三次元の空間や枠組みの「内側に入っている状態」を表します。部屋、建物、教室、騒音に包まれた状況など、境界の内側で活動することを示すため、場所や環境を導く際に in が使われます。
1文の中に on と in が同時に現れる応用パターン
「この部屋(場所)では、勉強(対象)に集中できない」のように、対象と場所の両方を言いたいときは、1つの文の中で on と in を併用します。
I cannot concentrate on my studies in this noisy room.
(こんな騒がしい部屋では、勉強に集中することができない。)
この文の構造を分解すると、次のようになります。
- concentrate on my studies:勉強という対象に集中する(精神のベクトル)
- in this noisy room:この騒がしい部屋という空間の中で(環境の枠組み)
もうひとつ例を挙げます。
Employees are encouraged to concentrate on their core tasks in a quiet workspace.
(従業員は静かなワークスペースの中で主要業務に専念することが推奨されている。)
語順としては、動詞の直後に対象である on ... を置き、その後に場所や状況を表す in ... を配置するのが自然な英語のリズムです。
on のイメージ
- 接触と圧力の一点集中
- 視線・力・圧力を一点に押し当てる
- 精神やエネルギーを課題へ向ける
- concentrate on で対象を示す
in のイメージ
- 容器・空間・境界の内側
- 三次元の空間や枠組みの中に入る
- 部屋・教室・騒音などの環境
- concentrate in で活動場所を示す
対象へ圧力をかける on と空間の内側を表す in の違いです。

場所や時間を表す前置詞の感覚を深めたい方は、at・in・onの時と場所の使い分けも確認してみてください。
concentrate in on の混同を交通整理
冒頭で触れたとおり、concentrate in on という3語連語は誤用です。なぜ多くの学習者がこの表現で検索してしまうのか、その背景にある「似た句動詞」との違いを明確にします。
focus in on と zero in on の存在
英語には、カメラのズームレンズを絞るように何かに照準を合わせる句動詞として、以下の表現が定着しています。
- focus in on:〜に焦点をピタリと合わせる、〜を注視する
- zero in on:〜に照準を合わせる、〜(問題など)に狙いを定める
これらの句動詞では、前置詞の in が副詞的に機能して「より内側へ、狭い範囲へズームする」ニュアンスを加え、その後に着地点を示す on が続いています。
The documentary focuses in on the daily life of endangered animals.
(そのドキュメンタリーは絶滅危惧種の日常生活に焦点を当てている。)
Scientists are zeroing in on the cause of the disease.
(科学者たちはその病気の原因に照準を絞り込みつつある。)
混同が起きるメカニズム
focus on と concentrate on は類義語です。そして focus on を強調した focus in on という口語表現が存在するため、「concentrate にも concentrate in on という形があるのではないか」と連想してしまいがちです。
しかし、concentrate には in on を伴う慣用表現はありません。「集中する」と言いたいときは concentrate on だけで十分に「一点に集める」ニュアンスが含まれています。
標準英語としては誤用。存在しない成句。
〜に焦点をピタリと合わせる、注視する。
〜に照準を合わせる、問題に狙いを定める。
単体で一点に集める意味を含み十分機能する。
類似する句動詞との混同を防ぐためのポイントです。
on と in を一発判定する判断基準と構文
空欄補充問題や英作文で、動詞 concentrate の直後に on と in のどちらを配置すべきか迷った際は、直後に来る名詞の性質と主語の性質に着目してください。
一発判定のフローチャート
- 主語が「人」で、直後が「取り組むべきタスク・対象」である場合
→ 迷わず on を選ぶ(例:concentrate on the project) - 主語が「人」で、直後が「部屋・教室・騒音などの場所や環境」である場合
→ in を選ぶ(例:concentrate in a cafe) - 主語が「人口・産業・物質」で、動詞が受動態(be concentrated)になっている場合
→ 密集する場所を示すため in を選ぶ(例:be concentrated in big cities)
文法構造の違いの可視化
能動態と受動態では、文全体の設計図がまったく異なります。
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| 構文の種類 | 主語の性質 | 動詞の形 | 前置詞 | 後ろに来る名詞 |
|---|---|---|---|---|
| 精神的集中(能動態) | 人(主体) | concentrate | on | 仕事・学業・課題(集中対象) |
| 場所・環境の修飾 | 人(主体) | concentrate | in | 部屋・オフィス・環境(空間) |
| 地理的密集(受動態) | 人口・企業・物質 | be concentrated | in | 都市・地域・沈殿層(密集地域) |
試験などで「concentrate ( ) the test」とあれば、テストは取り組む対象ですから正解は on です。一方で「concentrate ( ) the classroom」であれば、教室は空間ですから正解は in になります。
主語が人(能動態)か、事物(受動態)かを確認する
直後が勉強・仕事など取り組む対象なら on を選ぶ
直後が部屋や騒音など活動する環境なら in を選ぶ
主語が人口や産業で密集を表すなら be concentrated in
主語と直後の語句の性質から適切な前置詞を判断する手順です。
concentrate と focus の使い分け基準
concentrate on と並んで最もよく使われる表現が focus on です。どちらも「集中する」と訳されますが、ネイティブスピーカーが使い分ける微妙なニュアンスの違いがあります。
努力の度合いと精神的エネルギーの違い
- concentrate:精神的な努力・エネルギーを注ぎ込む(頭をフル回転させる重みがある)
- focus:注意や視線の焦点を絞る、優先順位をつけて他を排除する(方向性の調整)
concentrate は、雑念を振り払って机に向かうような「エネルギーを要する集中」によく合います。そのため、難しい勉強や綿密な計算、思考力を要する仕事には concentrate on が自然です。
一方、focus はカメラのピントを合わせる動作に由来するため、「あれこれ手を出さずに1点に絞る」「視線や注意を向ける」という文脈で多用されます。ビジネスでの戦略的な優先順位付けには focus on が好まれます。
例文で見るニュアンス比較
I need complete silence to concentrate on this report.
(この報告書に集中して取り組むには、完全な静寂が必要だ。※深い精神集中)
Today, we will focus on three key marketing strategies.
(本日は、3つの主要なマーケティング戦略に焦点を当てて議論します。※対象の絞り込み)
そのまま使える定番コロケーション一覧
| 英語表現 | 日本語の意味 | 使用場面 |
|---|---|---|
| concentrate on one's studies | 学業に専念する | 学生の勉強・受験 |
| concentrate all one's efforts on ... | 〜に全力を傾注する | ビジネス・プロジェクト |
| concentrate on breathing | 呼吸に意識を集中する | ヨガ・瞑想・スポーツ |
| hard to concentrate in ... | 〜(の場所)では集中しにくい | 作業環境への言及 |
| heavily concentrated in ... | 〜に極度に密集している | 経済・地理・統計 |
concentrate
- 精神的努力・エネルギーを注ぎ込む
- 頭をフル回転させる重みがある
- 雑念を払い机に向かうような集中
- 難しい勉強や綿密な計算に自然
focus
- 注意や視線の焦点を絞る
- 優先順位をつけて他を排除する
- カメラのピントを合わせる動作由来
- 戦略的な優先順位付けで多用
努力を要する集中と対象の絞り込みというニュアンスの違いです。
次の疑問場面ごとの細かなニュアンス差をさらに深掘りしたいときは、focus と concentrate の違いと使い分けが役立ちます。
理解度チェッククイズと解答解説
学んだ知識が定着しているか、空欄補充クイズで確認してみましょう。文脈を読み、on または in の適切な前置詞を選んでください。
第1問
Please be quiet; I am trying to concentrate ( ) my speech manuscript.
【正解】on
【解説】直後にある my speech manuscript(スピーチの原稿)は集中して取り組む「対象」です。精神を注ぐ対象には on を用います。
第2問
It is nearly impossible to concentrate ( ) an open-plan office without headphones.
【正解】in
【解説】an open-plan office(間仕切りのないオフィス)は物理的な「場所・空間」です。オフィスの中で集中するという意味になるため、空間を示す in が適切です。
第3問
A large number of IT startups are concentrated ( ) Silicon Valley.
【正解】in
【解説】主語が企業(IT startups)で、動詞が受動態 are concentrated になっています。特定地域に密集していることを表すため、場所を導く in が入ります。
第4問
She couldn't concentrate ( ) reading her book because people were talking loudly ( ) the train.
【正解】1つ目:on / 2つ目:in(または on)
【解説】1つ目の空欄は reading her book という動名詞(行動・対象)なので on が入ります。2つ目は電車という乗り物の空間を示しています。
第5問
The coach told the players to concentrate ( ) winning the next match.
【正解】on
【解説】winning the next match(次の試合に勝つこと)は目指すべき目標・対象です。動名詞が続いて対象を指しているため on を選びます。
理解度チェック
Q1. 「仕事に集中できない」を表す正しい英文はどれ?
- I cannot concentrate on my work.
- I cannot concentrate in my work.
- I cannot concentrate in on my work.
- I cannot concentrate to my work.
答えを見る
正解: A. I cannot concentrate on my work.
仕事など集中の対象を指定する場合、前置詞は on を用います。in や in on、不定詞を使うのは誤りです。
Q2. be concentrated in の用法の説明として正しいものは?
- 特定の勉強や課題に専念することを表す
- 人や産業などが特定地域に密集している状態を表す
- カメラのピントを合わせる動作を表す
- 標準英語では使われない誤用の表現である
答えを見る
正解: B. 人や産業などが特定地域に密集している状態を表す
受動態の be concentrated in は、企業や人口などが狭い領域に集約・密集している状態を表す際に用いられます。
Q3. 表現「concentrate in on」に関する説明で正しいものは?
- focus in on などを強調した最新の表現
- ビジネス英語で推奨される標準的な成句
- 標準英語としては存在しない誤用の表現
- 場所と対象を1文で同時に表す短縮形
答えを見る
正解: C. 標準英語としては存在しない誤用の表現
英語にこの3単語の成句はなく、focus in on や zero in on との混同による誤用とされています。
よくある質問
- Q. concentrate in on は本当に使えませんか?
- はい。標準的な英語において concentrate in on という熟語は使われません。焦点を絞る意味の focus in on や zero in on と混同された表現であるため、集中の対象には concentrate on を使ってください。
- Q. concentrate to という表現はありますか?
- 「〜に集中する」の対象を示す目的で concentrate to は使いません。ただし、concentrate on doing の代わりに「〜するために集中する」という目的を表す不定詞の副詞的用法として concentrate to do が続くことは文法上あり得ます。
- Q. concentrate on の後ろに動詞を置くには?
- 動名詞(-ing形)を置きます。前置詞 on の目的語になるため、原形動詞ではなく動名詞にします。例えば「英語を話すことに集中する」は concentrate on speaking English と表現します。
- Q. be concentrated on と be concentrated in の違いは?
- be concentrated in は「人口や施設が特定エリアに密集している」という場所を表します。一方、be concentrated on は「注意や資源が特定の課題や目的に向けられている」という対象への注力を表します。
- Q. 集中力を英語で言いたいときは何ですか?
- 名詞の concentration を使います。「集中力を保つ」は keep one's concentration、「集中力を失う」は lose one's concentration と言います。集中力を持続できる時間は attention span とも呼ばれます。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部