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助動詞はVに入る?SVOCの振り方と文型の見分け方

助動詞はVに入る?SVOCの振り方と文型の見分け方

英文解釈でSVOCの記号を振る際、助動詞は後ろの本動詞とセットにした「助動詞+動詞の原形」のカタマリ全体を【V】(述語動詞)として扱います。

助動詞単独でVとするのではなく、動詞の原形まで含めて1つのVとみなすのが英語学習における標準的なルールです。助動詞が加わっても文型の骨格(第1文型〜第5文型)が変わることはありません。

助動詞はVに入る?結論は動詞とセットで述語動詞

英語の構文分析(文型把握)を行うとき、「can や will などの助動詞そのものがVなのか」「助動詞の後ろの動詞がVなのか」と迷う学習者は少なくありません。結論から言えば、「助動詞+動詞の原形」をまとめて1つの【V】とみなします。

英語の文型における「V」とは、品詞としての単なる動詞(verb)を指すだけでなく、文の述語として機能する「述語動詞(predicate verb)」を意味します。

助動詞は文字どおり「動詞を助ける語」であり、単独では完全な述語になれません。後ろに続く本動詞と結びついて初めて「〜できる」「〜するつもりだ」という述語の意味が完成するため、両者を合わせたカタマリ全体にVの記号を振ります。

表記パターン具体例判定・推奨される扱い
助動詞+動詞=V(標準)He [can swim]V.読解・文型把握において最も推奨される表記
動詞のみ=V、助動詞=修飾語(M)He (can)M [swim]V.厳密な品詞論に基づく表記(一部の専門書で見られる)
助動詞単体=VHe [can]V swim...?誤り(後ろの動詞の処理に破綻をきたす)

上記のように、助動詞だけをVとして独立させてしまうと、後ろにある動詞の原形にどの記号(OなのかCなのかMなのか)を振ればよいか分からなくなってしまいます。そのため、学習上は「助動詞+動詞の原形=V」と捉えるのが最も実用的で正確です。

次の疑問V以外のSやOなどの記号表記もあわせて確認したいときは、英文法記号・略語の意味一覧で全体の基本ルールを整理できます。

助動詞はVになる?品詞論と構文解釈の違いを整理

なぜ参考書や指導者によって「助動詞はVに含まれる」と言ったり、「助動詞は動詞の付属物(修飾語)」と説明したりするのでしょうか。その理由は、「厳密な品詞論」と「英文解釈(SVOC)の枠組み」という2つの視点が存在するためです。

1. 専門的な文法学(品詞論)の視点

言語学や厳密な英文法では、単語の役割を明確に分けるため、助動詞を「Auxiliary verb(助動詞)」、後ろの意味を担う動詞を「Main verb(本動詞 / 主要動詞)」と呼びます。

この立場では、純粋な動詞としての核は本動詞にあり、助動詞は法(話し手の心的態度)や時制を付加する機能語として分類されます。

2. 受験・学習用の構文解釈(SVOC)の視点

一方で、英文読解や文型判定(SVOC)を行う目的は、「誰が(S)」「どうする(V)」「何を(O)」「どんな状態で(C)」という文の構造を素早く正確に把握することです。

この立場では、述語部分を細かく分解するよりも、助動詞を含んだ動詞句全体を1つの「述語動詞(V)」として捉えたほうが、主語や目的語との関係が明快になります。

したがって、文法学的には「助動詞+本動詞」という別々の品詞要素であっても、SVOC記号を付ける場面においては「助動詞はVの一部として取り込まれる」と理解するのが正解です。

品詞論とSVOC構文解釈の違い

文法学・品詞論

  • 助動詞と本動詞を厳密に区別
  • 動詞の核は本動詞にある
  • 助動詞は心的態度や時制を付加

SVOC構文解釈

  • 英文構造を素早く正確に把握
  • 動詞句全体を1つの述語動詞Vとみなす
  • 主語や目的語との関係が明快になる

目的の違いにより助動詞と動詞の捉え方が分かれます。

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助動詞が入っても英語の5文型は変わらない原則

英文に助動詞が加わったとき、「文型自体が変わってしまうのではないか」と不安になる人がいます。しかし、助動詞が加わっても第1文型から第5文型の構造・分類は一切変わりません。

英語の文型を決定するのは、助動詞ではなく「後ろに続く本動詞の性質(語法)」です。その動詞が自動詞なのか他動詞なのか、目的語を必要とするのか、補語を必要とするのかによって文型が決まります。

助動詞は、その文型に対して「可能性」「意志」「義務」「推量」といった話し手のニュアンスを上乗せしているに過ぎません。

このように、助動詞 can や will が入っても、文の骨格である主語(S)、目的語(O)、補語(C)の位置づけや文型の種類は完全に維持されます。「助動詞は文型に影響を与えない」という原則を覚えておくと、構文把握で迷うことがなくなります。

助動詞の有無による文型比較

助動詞なし(基本文)

  • Birds fly.(第1文型 SV)
  • She teaches English.(第3文型 SVO)
  • 本動詞の性質で文型が決定

助動詞あり

  • Birds can fly.(第1文型 SV)
  • She will teach English.(第3文型 SVO)
  • 文型は不変でニュアンスを上乗せ

助動詞が加わっても文型の分類や骨格は維持されます。

動詞ごとの性質を整理したいときは、自動詞と他動詞の違いと見分け方の例文集を参考にしてみてください。

次の疑問助動詞以外の修飾語に惑わされず構造を掴みたいときは、5文型の見分け方とMの役割を読むと判断基準がよくわかります。

助動詞を含む第1〜第5文型の例文と記号の振り方

助動詞を含む英文におけるSV〜SVOCの具体的な記号の振り方を、第1文型から第5文型まですべてのパターンで確認しましょう。いずれの場合も「助動詞+本動詞」を丸ごとVとして括ります。

文型助動詞を含む例文と記号日本語訳
第1文型 (SV)[The train]S [must arrive]V (soon)M.電車はまもなく到着するに違いない。
第2文型 (SVC)[He]S [may become]V [a doctor]C.彼は医者になるかもしれない。
第3文型 (SVO)[You]S [should read]V [this book]O.あなたはこの本を読むべきだ。
第4文型 (SVOO)[I]S [will show]V [you]O [the way]O.私があなたに道を教えてあげましょう。
第5文型 (SVOC)[This news]S [will make]V [him]O [happy]C.この知らせは彼を喜ばせるだろう。

特に質問の多い「助動詞 + SVOC(第5文型)」の考え方

検索でも特に疑問を持たれやすいのが、第5文型(SVOC)に助動詞が入るパターンです。例えば This news will make him happy. という文では、以下のように記号を振ります。

助動詞 will が入っても、使役的な動詞 make の働き(OをCにする)はそのまま機能します。助動詞と動詞を別個に考えるのではなく、ひとかたまりの「述語動詞V」として捉えることで、後ろに続く「O」と「C」の関係がすっきりと見えてきます。

助動詞は文型SVのVに入る?のイメージ

各文型の基本パターンを確認したい場合は、英語の5文型(SVOC)の例文集で復習できます。

否定文・疑問文・受動態・完了形のときのVの範囲

助動詞の構文で迷いやすいのが、否定語が挟まったり、受動態や完了形が重なって動詞句が長くなったりしたときの扱いです。それぞれの実践的なルールを整理します。

1. 否定文(助動詞 + not + 動詞の原形)

否定語の not や never は品詞としては「副詞(修飾語 M)」です。そのため、厳密には助動詞と動詞をVとし、not をMとして挟む形になりますが、読解上は cannot go や should not forget 全体を1つの否定のVとみなしても構いません。

2. 疑問文(助動詞が文頭に移動した形)

疑問文では主語の前に助動詞が倒置されます。この場合、離れた助動詞と本動詞のそれぞれに「V」を振るか、平光源順(肯定文)に戻して構造を考えます。

3. 助動詞 + 受動態(助動詞 + be + 過去分詞)

助動詞の後ろに受動態が続く場合、「助動詞+be+過去分詞」の3語すべてを合わせて1つのVと扱います。

4. 助動詞 + 完了形(助動詞 + have + 過去分詞)

「〜だったに違いない」「〜したかもしれない」を表す過去の推量・後悔の表現でも、カタマリ全体をVとみなします。

発展的な構文でのVの扱い方
🙅否定文

should not waste全体を1つのVとみなしてよい

❓疑問文

離れた各語にVを振るか肯定文に戻して把握

🔄受動態

will be heldのように3語をまとめて1つのVに

⏳完了形

must have toldのようにカタマリ全体をVとする

否定・疑問・受動態・完了形におけるVの範囲のまとめです。

構文ごとの受動表現を詳しく知りたいときは、SVOOとSVOCの受動態の作り方(英文法)が役立ちます。

よくある間違いとテストでの表記揺れへの対策

助動詞を含む文型把握で多くの人が陥りがちなミスと、学校の定期テストや模試での注意点を押さえておきましょう。

よくある間違い:助動詞だけをVにしてしまう

最も典型的な間違いは、助動詞だけをVと判定し、後ろの動詞を目的語(O)や補語(C)と誤認するケースです。

助動詞の後ろに来るのは動名詞や名詞ではなく「動詞の原形」です。原形の動詞が単独で目的語や補語になることは英語の文法上あり得ません。必ず助動詞と合体させて述語動詞Vとして処理してください。

指導者や参考書による表記の流派とテスト対策

高校の授業や問題集の解説によって、構文記号の表記にわずかな違いが見られることがあります。

  1. 第1流派(圧倒的多数派):can swim 全体にアンダーラインを引き「V」と書く。
  2. 第2流派:can の上に小さく「助」と書き、swim の上に「V」と振る。
  3. 第3流派:can を丸で囲んで副詞相当(M)として扱い、本動詞のみに「V」を振る。

定期テストで記号の記入を求められた場合は、担当教員が授業の板書で採用しているスタイルに合わせるのが確実です。ただし、模試や大学入試の長文読解、英文解釈の思考法としては、第1流派の「助動詞+動詞=V」で統一しておけば、あらゆる難文でも破綻なく文構造を捉えられます。

記号表記の3つの流派
表記の流派と対策

第1流派(多数派)

  • can swim全体にV
  • 入試や模試で推奨

第2流派

  • canの上に助と表記
  • swimの上にV

第3流派

  • canをM(副詞相当)
  • 本動詞のみにV

指導者ごとの3流派とテスト・模試での対応方針です。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「英語助動詞」のまとめ

理解度チェック

Q1. SVOCの文型把握において助動詞を扱う標準的な方法は?

  1. 助動詞単体をVとして後ろの動詞をOにする
  2. 助動詞と動詞の原形をまとめて1つのVとする
  3. 助動詞は常に省略して本動詞のみにVを振る
  4. 助動詞を主語Sの一部として組み込む
答えを見る

正解: B. 助動詞と動詞の原形をまとめて1つのVとする
助動詞は単独では完全な述語になれず、後ろの動詞の原形とセットで述語動詞Vとみなすのが標準的です。

Q2. 助動詞が加わったときの文型に関する記述で正しいものは?

  1. 助動詞の種類によって必ず文型が変化する
  2. 助動詞が入るとすべて第1文型に変わる
  3. 本動詞の性質で決まるため文型は変わらない
  4. 受動態が続くと第5文型に固定される
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正解: C. 本動詞の性質で決まるため文型は変わらない
文型を決定するのは後ろに続く本動詞の性質であり、助動詞が加わっても文型の分類は一切変わりません。

Q3. 「助動詞+受動態」の文で正しくVが振られているものは?

  1. The meeting [will]V be held tomorrow.
  2. The meeting will [be]V held tomorrow.
  3. The meeting will be [held]V tomorrow.
  4. The meeting [will be held]V tomorrow.
答えを見る

正解: D. The meeting [will be held]V tomorrow.
助動詞の後ろに受動態が続く場合、「助動詞+be+過去分詞」の3語すべてを合わせて1つのVとして扱います。

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よくある質問

Q. 助動詞はVに含まれますか?
はい、SVOCの文型解釈では助動詞と後ろの動詞の原形をひとまとめにして「V(述語動詞)」として扱います。助動詞単独ではなく動詞とセットで捉えるのが標準的です。
Q. 助動詞があると文型は変わりますか?
変わりません。英語の文型(SV〜SVOC)を決定するのは本動詞の語法(自動詞か他動詞かなど)です。助動詞は意味を添える役割を持つだけで、文型の骨格には影響しません。
Q. 助動詞+be動詞のときVはどこまで?
「助動詞+be動詞」全体をVとします。例えば He will be happy. では will be がVとなり、後ろの happy が補語(C)となって第2文型(SVC)を形成します。
Q. 否定文のnotはVに入りますか?
厳密には副詞(修飾語M)ですが、読解や学習記号としては cannot や should not do のカタマリ全体を1つの「否定の述語動詞V」として扱っても問題ありません。
Q. 助動詞 have 過去分詞のVの範囲は?
「助動詞+have+過去分詞」の3語全体をひとまとめのVとして扱います。例えば must have seen は3語全体で1つの述語動詞(V)とみなして文型を判別します。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部