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看護専門学校に英検は必要?優遇の条件と入試対策

看護専門学校に英検は必要?優遇の条件と入試対策

看護専門学校の受験において、英検の取得は原則として必須ではありません。出願要件として英検を義務付ける専門学校はごく一部を除いて存在せず、英検を持っていなくても合格できます。

ただし、一部の学校では推薦入試や一般入試で準2級以上を対象とした加点や出願資格の優遇制度が設けられています。筆記試験自体の英語レベルは高校基礎(英検準2級程度)が中心であり、合否は英語資格の有無よりも学科試験本番の点数や面接、小論文の完成度で決まります。

看護専門学校の受験に英検は必須ではない結論

看護専門学校を受験する際、英検(実用英語技能検定)の資格は原則として出願の必須条件ではありません。資格欄が空欄であっても出願を拒否されることはなく、合否判定で不利に扱われることも原則としてありません。

看護師を目指す進路として「大学の看護学部」と「3年制の看護専門学校」がありますが、両者では入試における英語の位置づけが大きく異なります。

比較項目看護専門学校大学看護学部
英検の必須性原則不要(なしで出願可)原則不要(一般入試)
英検利用入試の導入率一部の学校のみ(少数派)多くの私立大学で導入
優遇される級の目安準2級〜2級で加点や出願資格2級〜準1級で得点換算や免除
筆記試験の出題範囲中学基礎〜高校1・2年(基礎)高校全範囲・長文読解中心
面接・人物評価の比重極めて高い(適性重視)学科試験の点数重視が多い

大学看護学部の一般入試では、reading comprehension(読解力)を問う長文問題や文法問題が高難度で出題され、英検2級以上によるみなし満点や得点換算制度が広く普及しています。

これに対し、看護専門学校では臨床現場に直結する専門職の養成が目的であるため、学力試験の英語は基礎的な読解力と語彙力を確認する水準にとどまり、合否の決定打は面接や小論文を通じた人間性・適性の確認に置かれます。

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推薦や一般入試で英検が優遇される3つの形式

看護専門学校の多くでは英検が合否に直結しませんが、日本英語検定協会の活用校リストに登録されている学校や独自の優遇措置を設けている学校では、特定の条件を満たすことで入試が有利になります。優遇制度は主に次の3形式に分かれます。

1. 出願資格(推薦入試・特別選抜)

公募推薦入試や総合型選抜において、「評定平均○以上、かつ英検準2級以上取得者」のように出願条件の1つとして設定される形式です。この条件をクリアすることで、学科試験が免除されて面接と小論文のみで受験できる場合があります。

2. 学科試験の得点加点

一般入試や推薦入試の筆記試験において、所持している級に応じて点数が一律加算される制度です。たとえば「準2級で筆記試験に5点加点、2級で10点加点」といった配分が設定されます。学科試験のボーダーライン付近に受験者が密集する看護専門学校入試において、数点の加点は確実なアドバンテージとなります。

3. 筆記試験(英語)の免除またはみなし満点

指定の級(主に2級以上)を取得している場合、本番の英語試験の受験が免除され、あらかじめ決められた得点(80点換算や満点換算)として扱われる制度です。試験当日は国語や数学、面接のみに集中できるため、負担を大幅に減らせます。

取得級看護専門学校での一般的な評価主な優遇措置の例
3級以下基礎力はあるが優遇対象にはなりにくい調査書・履歴書への記載のみ
準2級公募推薦の出願要件や小幅な加点対象推薦出願資格、学科試験の加点(3〜5点)
2級明確に有利に働き、免除の対象にもなる英語試験免除、80〜100%の得点換算、加点(10点)
準1級以上極めて高い評価(専門学校では稀少)英語試験満点換算、特待生選考の対象など

志望校がこうした優遇を実施しているかどうかは、学校案内の募集要項(学生募集要項)を確認するか、日本英語検定協会の公式サイト内にある「英検・TEAP・IELTS活用校検索」ページから専門学校区分で検索して確認できます。

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次の疑問高校入試や推薦での加点基準を詳しく知りたい方は、英検準2級の受験優遇と内申加点の仕組みも確認しておくと役立ちます。

看護専門学校の筆記試験は英検準2級レベル

看護専門学校の一般入試で課される英語の学科試験は、大半の学校で「中学英語から高校1・2年生の基礎レベル」に設定されています。これは英検の基準に換算すると「英検準2級程度」に相当します。

出題される問題の構成は、基礎的な知識の定着を確認するものが中心です。

大学受験のような難解な抽象論や学術論文は出題されません。そのため、難関大学向けの英語対策ではなく、基礎的な英文法規則の理解と重要単語の暗記を徹底することが最短の合格ルートとなります。

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学習ツールメリットデメリット適した受験者
英検過去問題集(準2級)文法・読解・会話文が網羅的で実力判定しやすい医療・看護特有の専門語彙が含まれない基礎英語力に自信がなく総復習したい人
看護医療系専用の参考書医療関連の頻出単語や出題傾向に特化している中学レベルの解説が省略されていることがある文法の基本がすでに身についている人

効率的な進め方としては、まず中学英語および高校初歩の文法書を1冊仕上げたうえで、看護医療系入試対策問題集を解き、最後に志望校の過去問を3〜5年分やり込む手順が最も無駄がありません。

専門学校英語の出題構成
英語筆記試験

語彙・文法

  • 空所補充問題
  • 時制や助動詞
  • 受動態・関係詞
  • 不定詞・動名詞

会話・長文

  • 日常生活の対話
  • 医療受付の対話
  • 健康・人体の長文
  • 身近な社会問題

出題は基礎的な知識定着を確認する4分野が中心です。

次の疑問出題レベルに合わせた具体的な学習手順を知りたいときは、看護学校受験の英語対策と勉強法を参考に基礎を固めましょう。

高2高3社会人別の英検受験要否フローチャート

受験生が最も悩む「今から英検の勉強をして受験すべきか」という問題は、学年や現在の状況、志望校の入試日程によって答えが異なります。以下の基準に沿って判断してください。

高校2年生の場合

高校2年生は、英検準2級または2級の取得を目指して学習を進める価値が十分にあります。高2の段階で英検2級を取得できれば、高3の推薦入試の出願資格を確保できるだけでなく、一般入試の英語対策の大部分を早期に完了できるためです。

まずは準2級を確実に通過し、高校2年生の第3回検定または高校3年生の第1回検定で2級に挑戦する計画が現実的です。

高校3年生(春〜夏)の場合

志望校の募集要項に「英検準2級以上で加点・免除」と明確に記載されており、第1回検定(5〜7月)や第2回検定(10月頃)の受検結果が出願に間に合う場合に限り、受検を推奨します。

ただし、公募推薦の出願は秋(10〜11月)に始まるため、夏以降に新規で英検対策を始めるのは危険です。評定平均の確保や面接対策の時間を削ってまで英検に時間を割くのは避けるべきです。

高校3年生(秋以降)および社会人の場合

秋以降の高校3年生や、仕事・家事と両立しながら受験を目指す社会人受験生は、英検を今から受検する必要はありません。英検のための勉強(リスニングやライティング対策)を行うよりも、志望校の学科試験の過去問演習、志望動機書の作成、小論文対策、面接対策に時間を集中させるほうが合格率は確実に上がります。

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対象者現在の時期英検受検の推奨度最優先すべき学習・対策
高校2年生通年高い(準2級〜2級を目指す)英検準2級・2級の取得、学校の評定平均確保
高校3年生春〜初夏条件付き(志望校の優遇次第)志望校の要項確認、未達なら筆記対策へ移行
高校3年生秋〜直前期不要(受けない)志望校の過去問演習、小論文・面接対策
社会人受験生通年原則不要(優遇校のみ検討)学科試験の基礎復習、志望動機・面接の言語化
看護医療系入試での英検優遇と必要レベルのイメージ

面接で資格や英語力を聞かれたときの回答例

看護専門学校の入試面接では、提出した調査書や願書の資格欄を見て「英語は得意ですか」「資格は何か持っていますか」と質問されることがあります。英検を持っていない場合や、中学時代に取得した3級しか持っていない場合でも、減点されることはありません。医療従事者としての学習姿勢を誠実に示すことが重要です。

1. 英検の資格を一切持っていない場合の回答例

質問:「資格欄に英検の記載がありませんが、英語は苦手ですか?」

回答の構成:事実を認める+学科試験に向けて努力した事実+入学後の継続姿勢

回答例:
「英検などの資格は取得しておりませんが、貴校の一般入試に向けて高校の基礎文法や語彙の復習に注力してまいりました。過去問を繰り返し解く中で基礎的な読解力を培うことができたと実感しております。

資格試験そのものへの挑戦はできておりませんでしたが、看護師として現場に出た際には多様な患者様と接する機会も増えると存じますので、入学後も継続して語学力の向上に努めたいと考えております。」

2. 中学時代の英検3級しか持っていない場合の回答例

質問:「中学で英検3級を取って以降、上位の級は受けていないのですか?」

回答の構成:現状の説明+高校で優先した活動(部活・学習など)+今後の意欲

回答例:
「中学校卒業時に英検3級を取得して以降は、高校での学業と部活動の継続に重きを置いていたため、上位級を受検する機会を作れておりませんでした。

ただし、学校の英語の授業や今回の受験勉強を通じて、準2級レベルに相当する基礎的な文法や長文読解の学習は欠かさず継続してまいりました。看護学生として実習が始まれば医学用語の英語に触れる場面もあると伺っておりますので、基礎力を土台に学習を深めていく所存です。」

3. 英検2級・準2級を所持している場合の回答例

質問:「英検2級をお持ちですね。英語力を看護にどう活かしますか?」

回答の構成:努力の背景+看護の臨床現場での実践的な活かし方

回答例:
「高校在学中に目標を立てて学習を継続し、英検2級を取得いたしました。この過程で培った継続力は、専門的な学びを続ける上での大きな糧になると考えております。

また、近年は地域医療においても日本語を母国語としない患者様が増えていると伺っております。専門用語の習得はもちろんのこと、患者様が不安を抱えている際に、身につけた英語力と傾聴の姿勢を用いて少しでも安心していただけるようなコミュニケーションに役立てたいと考えております。」

英検質問への回答構成
📝資格なし

事実を認め、筆記に向けた努力と入学後の学習継続姿勢を伝えます。

🏫3級のみ所持

現状を説明し、高校で優先した活動と今後の学習意欲を示します。

🩺2級・準2級所持

取得までの努力の背景と、看護の臨床現場での実践的な活かし方を語ります。

所持状況に応じた3ステップの構成で誠実に伝えます。

英語が苦手な人の看護学校選びと学習戦略

どうしても英語に対する苦手意識が強く、筆記試験での失点が不安な受験生には、入試制度を工夫して乗り切る戦略があります。

英語試験のない専門学校を受験する

看護専門学校の中には、一般入試の科目に英語を含まない学校が存在します。主な科目パターンは以下の通りです。

このような学校を選択すれば、英語の勉強に割く時間をすべて国語や数学、面接の対策に回すことができます。ただし、英語がない学校は「英語が苦手な受験生」が集中しやすく、現代文や面接のボーダーラインが高くなる傾向がある点には注意が必要です。

推薦入試・社会人入試で年内に決める

秋に実施される指定校推薦、公募推薦、社会人特別選抜では、英語の筆記試験が課されず、書類選考、小論文、個人面接のみで合否が決まるケースが多々あります。評定平均などの出願要件を満たしている高校生や、職務経歴を持つ社会人は、一般入試の英語勝負に持ち込まず推薦枠で合格を狙うのが最も負担の少ない道です。

看護師国家試験や入学後の授業に英語は必要か

入学後に向けて「英語が苦手だと看護師になれないのではないか」と心配する必要はありません。厚生労働省が実施する看護師国家試験には英語の試験科目は存在しません。

専門学校入学後のカリキュラムには「英語I」「医療英語」といった講義が1〜2単位程度組み込まれているのが通例ですが、これは専門学校の卒業要件として設けられた基礎的な教養科目です。

解剖生理学や薬理学などの専門科目に比べると進級への影響度は低く、講義に真面目に出席して課題を提出していれば、英語が苦手であっても単位を落とす心配はほとんどありません。

英語を避ける3つの戦略
🏫英語なし校の選択

国語・数学・面接のみの学校を選び、他科目に勉強時間を集中させます。

🤝推薦・社会人入試

書類選考や小論文、面接のみの入試枠を活用して年内合格を狙います。

🩺入学後・国試の確認

国家試験に英語はなく、学校の講義も出席と課題提出で対応可能です。

英語への苦手意識が強い場合の入試選択と学習戦略です。

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理解度チェック

Q1. 看護専門学校入試における英検の扱いについて正しいものは?

  1. 原則として出願の必須条件ではない
  2. 資格欄が空欄の場合は出願を拒否される
  3. 英検2級がないと合否判定で不利になる
  4. 大半の学校で英検の利用入試が導入されている
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正解: A. 原則として出願の必須条件ではない
本文では、看護専門学校を受験する際、英検は原則として出願の必須条件ではなく、空欄でも不利に扱われないと説明されています。

Q2. 専門学校の一般入試英語のレベルと出題内容に合う英語表現は?

  1. high-difficulty academic essays
  2. basic high school level reading
  3. abstract graduate-level papers
  4. advanced debate and writing tests
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正解: B. basic high school level reading
本文によると、学科試験は中学〜高校1・2年の基礎レベル(準2級程度)で、300〜500語程度の平易な文章など基礎的な読解力が中心です。

Q3. 秋以降の高3生や社会人受験生の対策として適切なものは?

  1. 英検準1級の取得を最優先する
  2. 英検のリスニングやライティングを新規で学ぶ
  3. 英検受験は行わず、志望校の過去問演習等に集中
  4. 英語試験のない学校に限定して出願する
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正解: C. 英検受験は行わず、志望校の過去問演習等に集中
秋以降の高3生や社会人は英検を受検する必要はなく、過去問演習や小論文・面接対策に時間を集中させる方が合格率が上がると記載されています。

よくある質問

Q. 英検3級は出願書類に書いても良い?
記載して問題ありません。調査書や履歴書の資格欄に記載してもマイナス評価を受けることはありません。ただし準2級以上のような加点優遇の対象には原則なりません。
Q. 看護学校の入試に医療英語は出る?
一部の長文テーマで健康や医療が扱われることはありますが、出題単語自体は高校基礎レベルです。難解な医学専門用語を英語で問われる試験は原則ありません。
Q. 社会人入試でも英検は有利になる?
社会人入試の大半は小論文と面接のみで選考されるため、英検の有無は直接影響しません。筆記試験が課される一般入試を受ける場合のみ優遇制度の対象となります。
Q. 国試や就職活動で英検は必要?
国家試験に英語科目はありません。病院の就職活動でも英検が必須となるケースは極めて稀で、臨地実習の評価や人物面接が重視されます。
Q. 英検とTOEICはどちらが有利?
看護専門学校の優遇措置では英検を指定している学校が圧倒的多数です。専門学校受験を有利にする目的であれば、TOEICよりも英検が適しています。

2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部