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英検の大学受験利用ガイド|方式・有効期限・難関大の基準
大学受験での英検利用は、準1級(CSEスコア2304点以上)または2級の高得点を取得している受験生にとって英語科目の満点換算や試験免除を得られる強力な制度です。
一方で、2級の合格最低点(CSEスコア1980点付近)にとどまる場合は難関大学で換算率が低く「役に立たない」状態に陥るため、志望大学の換算基準と取得スコアに応じた戦略的な使い分けが不可欠です。
英検の大学受験利用とは?5つの活用方式と仕組み
大学受験における英語外部試験利用入試の中で、最も広く採用されている資格が実用英語技能検定(英検)です。大学入試で英検を利用する場合、その方式は大きく5つに分類されます。大学や学部によって採用している方式が異なるため、募集要項を精査してどの方式に該当するかを把握することが重要です。
1. 出願資格型
大学が指定する級の合格やCSEスコアの基準を満たすことで、その入試方式に出願できるようになる仕組みです。入試当日は大学独自の個別試験や共通テストを受験し、その得点のみで合否が判定されます。
基準を満たしていれば全員が同じスタートラインに立つため、基準スコアを大きく超えていても当日の学力試験で差をつける必要があります。出願のハードルとして機能し、倍率が一般選抜よりも抑えられる傾向があります。
2. 得点換算型
英検の級やCSEスコアを、大学入試における英語科目の得点に換算する方式です。たとえば、英検準1級を保持していれば英語科目を「100点満点換算(満点とみなす)」、英検2級であれば「80点換算」とするような制度です。
この方式の最大の特長は、出願時点で英語の持ち点が確定するため、当日の試験で英語を受験しなくてよい(または後述の高得点採用型になる)点にあります。
本番で失敗するリスクをゼロに抑えられるため、受験戦略上きわめて有利になります。
3. 加点型
一般選抜や共通テストの総合得点、あるいは英語科目の得点に、所定の点数を上乗せする方式です。級の合格やCSEスコアの高さに応じて「5点加点」「10点加点」「15点加点」といった形で傾斜がつけられることが一般的です。
1点が合否を分ける大学入試において、あらかじめ加点が約束されている状態は大きな精神的アドバンテージを生み出します。
4. 試験免除型
指定された級の合格またはスコア基準を達成している場合、大学独自の英語試験の受験自体が免除される方式です。合否判定は、国語や地歴・数学といった他科目の合計点のみで行われます。英語の個別対策に割く時間を他教科の記述対策や基礎固めに充てられるため、特定科目の強化に専念したい受験生に適しています。
5. 高得点採用型
英検の換算点と、入試本番で受験した英語試験の実際の得点を比較し、高いほうの点数を自動的に採用する方式です。たとえば、英検2級による換算点が85点の場合、入試当日の英語が92点であれば92点が採用され、75点に終わった場合でも85点が保証されます。
受験生にとってデメリットが一切存在しない安全性の高い仕組みです。
| 活用方式 | 合否判定の仕組み | 受験生側の主なメリット |
|---|---|---|
| 出願資格型 | 基準達成で出願可能。当日の学力試験で判定 | 出願者の母集団が絞られ、倍率が安定しやすい |
| 得点換算型 | 級やスコアを英語科目の得点に置き換え | 本番前に英語の得点が確定し、事故を防げる |
| 加点型 | 入試の合計点や英語の点数に所定点を上乗せ | 僅差の争いにおいて確実にリードを確保できる |
| 試験免除型 | 英語試験を受けず、残りの教科のみで判定 | 他教科の学習や対策に時間を集中投下できる |
| 高得点採用型 | 換算点と当日点の高いほうを自動採用 | 失敗のリスクがなく、より高い点数を狙える |
英語学習においては、制度の特徴を理解するとともに正確な語彙力を養うことが重要です。入試制度を説明する際によく使われる表現を確認しておきましょう。
This entrance examination requires an official score report.
(この入試では公式スコア証明書の提出が求められます。)
出願・受験資格
- 出願資格型
- 試験免除型
得点への反映
- 得点換算型
- 加点型
大学や学部により採用される英検の主な活用方式4分類です。
早稲田・MARCHの英検利用基準と必要スコア目安
難関私立大学群である早稲田大学やMARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)においても、英検を利用した入試方式が定着しています。ただし、大学や学部によって求められる級やスコアの目安には大きな開きがあります。
早稲田大学の英検利用
早稲田大学では、文学部・文化構想学部・国際教養学部などで英語4技能テストを利用する方式が導入されています。文学部や文化構想学部の英語4技能テスト利用方式では、英検準1級以上の合格、または各技能で大学が定める基準以上のCSEスコアを獲得していることが出願資格となります。
出願要件をクリアした上で、大学独自の国語および地歴の試験を受験して合否を競います。国際教養学部では、取得した級やスコアに応じて大学独自の個別試験に加点される仕組みとなっており、高いCSEスコアを持つ受験生が優位に立てる設計です。
早稲田大学を目指す場合、2級の合格水準では出願要件に届かないケースが多く、準1級以上の実力が実質的な前提条件となります。
MARCH各大学の英検利用動向
MARCH各大学では、全学部統一入試や特定学部の一般選抜において英検利用が幅広く導入されています。各大学の傾向は以下の通りです。
- 立教大学:一般選抜の英語科目において、独自の英語試験を原則として廃止し、英検などの英語外部試験スコアまたは大学入学共通テストの英語の得点を採用しています。英検のCSEスコアが高ければ高いほど換算率が上がる仕組みになっており、準1級合格レベル(CSE2304点以上)や2級の高得点(CSE2250点〜2300点以上)を保有している受験生が極めて有利になります。
- 明治大学:商学部や国際日本学部などで英語4技能試験利用方式を実施しています。出願資格として英検2級や準1級が設定されており、学部によっては基準スコアをクリアすることで英語試験が免除、または当日の試験に加点されます。
- 青山学院大学:国際政治経済学部や総合文化政策学部などで外部試験を利用する方式があります。出願資格として準1級や高スコアを要求する学科が多く、ハイレベルな英語運用能力が問われます。
- 中央大学:経済学部・国際経営学部・総合政策学部などで英語外部試験利用方式を導入しています。出願資格を満たした上で国語や数学・地歴で合否を決める方式や、スコアに応じて得点換算される方式が存在します。
- 法政大学:全学部規模で「英語外部試験利用入試」を設けており、多くの学部で英検2級以上が出願資格となっています。基準を満たせば英語試験が免除され、1教科のみ(国語または数学)で受験できる学部が多いのが際立った特徴です。
| 大学群・大学 | 採用されている主な方式 | 必要とされる級・CSEスコアの目安 |
|---|---|---|
| 早稲田大学 | 出願資格型、加点型 | 準1級合格、または準1級相当の高スコア |
| 立教大学 | 得点換算型(独自試験原則廃止) | 合否不問の高CSEスコア(2300点以上が有利) |
| 明治大学 | 出願資格型、加点型、免除型 | 2級以上(上位学部は準1級推奨) |
| 青山学院大学 | 出願資格型 | 準1級以上(特定学科は厳格な下限あり) |
| 中央大学 | 出願資格型、得点換算型 | 2級(CSE2150点〜)または準1級 |
| 法政大学 | 出願資格型(1教科受験) | 2級合格以上(一部学部は準1級) |
長文読解やリスニングで頻出する重要な動詞の用法も押さえておきましょう。
Candidates must satisfy the language proficiency requirements.
(志願者は語学熟達度の要件を満たさなければなりません。)
入試で頻出の語彙を固めたいときは、大学入試 よく出る英単語200の確認がおすすめです。
次の疑問難関大だけでなく幅広い志望校での扱いを知りたい方は、英検2級の大学受験での優遇措置も確認しておくと選択肢が広がります。
英検の有効期限は何年?大学受験での期限ルール
英検の資格そのものには、日本英語検定協会が定めた公式な有効期限はありません。生涯有効の資格として履歴書などに記載することができます。しかし、大学受験で利用する場合は全く別のルールが適用されるため、注意が必要です。
大学入試における「2年ルール」と「学年要件」
多くの大学では、外部試験スコアの有効期間として「出願開始期日から遡って2年以内に受験・取得したもの」という期限を設けています。また、大学によっては「高等学校入学以降に取得したもの」や「高校2年次または高校3年次に取得したものに限る」と規定している場合があります。
中学時代に英検準1級や2級を取得していても、大学受験の一般選抜で利用する際には期限切れとみなされ、使えないケースがほとんどです。
合否不問でCSEスコアを利用する場合の注意点
大学入試では、級の合否ではなく「CSE総合スコア」のみを出願基準や得点換算基準に設定しているケースが増えています。たとえば「英検2級の合否は問わないが、CSEスコア2150点以上を必要とする」といった指定です。
この場合、2級の試験で不合格判定を受けていたとしても、総合CSEスコアが2150点を超えていれば出願資格を満たすことができます。ただし、以下の2点に厳重な注意を払う必要があります。
- 各技能の下限スコア(足切り):4技能(Reading, Listening, Writing, Speaking)の合計CSEスコアが基準を満たしていても、「各技能○点以上」という下限値が設定されている場合があります。極端にスピーキングが低いといった偏りがある場合、基準を満たせなくなるリスクがあります。
- 1回の受験で4技能を測定していること:大学入試で提出できるスコアは、原則として同一回次(1回の試験)で4技能すべてを受験して取得したオフィシャルスコアに限られます。従来型英検の一次試験免除(シッティング免除)を利用して二次試験のみを受験した場合のスコア統合ルールについては、各大学の募集要項で扱いが異なるため事前確認が必須です。
スコア証明書の発行や提出手続きに関連する表現も確認しておきましょう。
Please submit your certificate of score before the deadline.
(出願締切日より前にスコア証明書を提出してください。)
- 出願期日から遡って2年以内の取得か公式は無期限でも入試では期限あり
- 高校入学以降に取得したスコアか高2や高3時限定の大学も存在
- 各技能の下限スコアを満たしているか総合点だけでなく足切りに注意
- 同一回次で4技能を受験しているか一次試験免除の扱いは要確認
大学受験で英検スコアを提出する前に確認すべき必須条件です。
次の疑問出願時に提出する証明書のルールを詳しく確かめたいときは、英検の有効期限と大学入試での扱いについての解説が参考になります。
英検利用は役に立つのか?役に立たない理由と損益分岐点
インターネットやSNSでは「英検は大学受験で非常に役に立つ」という意見と「英検対策は役に立たない・時間の無駄」という正反対の主張が見られます。なぜこのような意見の対立が生まれるのか、その理由と合否を分ける損益分岐点を論理的に整理します。
英検利用が「役に立つ」3大メリット
基準を満たした受験生にとって、英検利用入試は以下のような恩恵をもたらします。
- 英語の得点が保証される精神的安定感:入試本番で難問が出題されたり体調を崩したりしても、得点換算型であれば一定以上のスコアが確保されているため、失敗のリスクを大幅に軽減できます。
- 他教科への学習時間シフト:出願前に英語のスコアを完成させておくことで、秋以降の直前期を国語や数学、理科、地歴といった他教科の演習に集中させることができます。
- 出願の選択肢が増加する:同一大学の一般選抜において「一般方式」と「英語外部試験利用方式」を併願できる場合が多く、実質的な合格チャンスが2倍に増えます。
「役に立たない」と言われる3大要因
一方で、英検利用が機能せず、かえって負担になってしまうケースには共通した要因が存在します。
- 2級合格(最低点)では難関大の換算率が低い:英検2級の合格基準点であるCSEスコア1980点前後では、日東駒専レベルで70〜80%換算となる一方、MARCHや早稲田では出願すらできないか、換算されても70%前後に抑えられます。MARCHの一般選抜を英語独自試験で受ける受験生は8割以上の得点を狙ってくるため、70%換算の持ち点ではかえって不利になってしまいます。
- 英検特有の対策(ライティング・スピーキング)に時間を奪われる:一般選抜の英語は長文読解(リーディング)と文法が中心です。要約やエッセイライティング、面接スピーキングの対策に膨大な時間を費やした結果、一般入試で必要な英語長文力や地歴・国語の基礎固めが疎かになるリスクがあります。
- 出願基準にわずかに届かずスコアが使えない:数点差で目標のCSEスコアに届かなかった場合、取得のために費やした対策時間が大学入試の持ち点に直接還元されず、徒労感につながってしまいます。
合格を左右する「損益分岐点」
英検利用入試を武器にするための損益分岐点は、志望校のレベルによって明確に分かれます。
| 志望校レベル | 役に立たない・不利になる水準 | 実質的に役に立つ・有利になる水準 |
|---|---|---|
| 日東駒専・中堅私大 | 準2級以下、2級CSE1980点未満 | 2級合格(CSE1980点以上で80%〜満点換算) |
| MARCH・関関同立 | 2級ギリギリ合格(CSE1980〜2150点) | 準1級合格、または2級CSE2300点以上 |
| 早稲田・難関国公立 | 2級全般(出願要件を満たせない) | 準1級合格(CSE2304点以上+高得点) |
したがって、「MARCH以上を目指すが2級のギリギリ合格しか持っていない」という状態では英検利用は役に立ちにくく、一般入試の独自問題で勝負したほうが勝算が高くなります。難関大で英検を活用するなら、早期に準1級を突破するか、2級で満点近いハイスコアを叩き出すことが必須条件です。
His high score compensated for his weakness in mathematics.
(彼の高いスコアは、数学の弱点を補いました。)
英検利用の3大メリット
- 英語の得点が保証され本番で安心
- 秋以降に他教科演習へ集中可能
- 一般方式と併願で合格機会が増加
役に立たない3大要因
- 2級最低点では難関大換算率が低い
- 英検特有対策に時間を奪われる
- 出願基準に届かないと得点化ゼロ
英検利用入試の恩恵と、かえって負担になるリスクの対比です。

取得後の将来的な活用先を知りたい方は、英検準1級は役に立つ?就職・バイト・副業をご覧ください。
英検対策と一般英語対策の優先度判断フローチャート
高校生や浪人生が直面する最も切実な問題は、「今、英検の対策に時間を割くべきか、それとも大学入試の一般対策に集中すべきか」という学習リソースの配分です。以下の客観的な判断基準に沿って優先度を決定してください。
ステップ1:現在の英語力と志望校の照合
- ケースA:志望校がMARCH以上で、すでに英検2級に余裕をもって合格している場合
高校2年生〜高校3年生の夏前であれば、積極的に英検準1級の取得を目指す価値があります。準1級を取得できれば、立教大学の換算や早稲田大学の出願資格をクリアでき、入試本番のアドバンテージが極めて大きくなります。ただし、高校3年生の秋以降になっても準1級に手が届かない場合は、深追いせずに志望校の過去問演習へ完全に切り替えるべきです。 - ケースB:志望校がMARCH以上だが、まだ英検2級に受かっていない場合
英検特有の対策に時間を割くのは避けてください。共通テスト対策や志望校の長文読解、英文解釈、単語・文法の習得を最優先にします。基礎学力が身につけば、自然と2級は通過できるようになります。準1級対策に無理に手を広げると、主要教科すべての完成度が落ちる原因になります。 - ケースC:志望校が日東駒専・中堅大学で、2級取得を目指している場合
2級の合格(CSE1980点)を達成するだけで、英語が80%〜満点換算される大学が豊富にあります。この場合は、高3の夏休みまでに英検2級を集中的に対策し、確実にスコアを取得することが合格への最短ルートになります。
ステップ2:他教科(国語・地歴・数学)の仕上がり具合
英語以外の科目が志望校の合格ボーダーラインに達していない場合、英検対策に没頭するのは危険です。英検利用入試の多くは、英語が免除または高得点換算される代わりに、当日の国語や地歴、数学の1教科・2教科で超高得点の争いになります。
他教科の基礎が固まっていない受験生は、英検対策を一時中断して他教科の底上げに時間を充ててください。
学習の優先順位を決める際に役立つフレーズです。
You should prioritize fundamental grammar over test-taking techniques.
(試験テクニックよりも基礎的な文法を優先すべきです。)
MARCH以上か日東駒専・中堅大かを確認
難関大志望で2級余裕なら準1級、未合格なら基礎
国語・地歴・数学がボーダー未達なら他教科優先
高3秋以降で届かない場合は過去問演習へ切替
志望校レベルと他教科の仕上がりに応じた対策の優先順位です。
各級に応じた具体的な対策方法は、英検の級別勉強法(5級〜1級)で解説しています。
従来型とS-CBTの違いと出願スケジュール逆算方法
大学受験で利用できる英検には、年3回実施される「従来型英検」と、コンピューターを使って1日で4技能を測定する「英検S-CBT」の2種類があります。
従来型と英検S-CBTの比較と特徴
| 項目 | 従来型英検 | 英検S-CBT |
|---|---|---|
| 実施日程 | 年3回(本会場・準会場) | 原則として毎週末に全国のテストセンターで実施 |
| 試験形式 | 紙のマークシート・記述+別日の対面面接 | PC画面を見ながらマウス・キーボード操作+マイク録音 |
| 受験機会 | 年3回(本会場と準会場で各1回の重願受験も可能) | 各検定期間(4技能)内に複数回受験が可能 |
| 取得スコアの効力 | 大学入試で利用可能 | 従来型と全く同等として利用可能(一部例外を除く) |
英検S-CBTは、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングを1日で完了できるため、部活動や模試で忙しい高校生にとって非常に利便性の高い試験方式です。得られるCSEスコアや合格資格は、大学入試において従来型と全く同じ効力を持ちます。
出願締切から逆算するスコア取得スケジュール
大学受験の出願において最も防がなければならないミスは、「出願期間までに公式スコア証明書が手元に届かない」という事態です。最新の日程・料金は実施団体の公式サイトで確認してください。
- 成績開示とスコア証明書の発行期間を考慮する:試験を受験してからWeb上で合否・スコアが閲覧できるようになり、紙の「合格証明書」や「公式スコア証明書」が自宅に郵送されて手元に届くまでには所定の期間を要します。
- 推薦型・総合型選抜(秋出願)の場合:秋に出願が始まる総合型選抜や学校推薦型選抜で英検を利用する場合、夏休み期間中(7月〜8月)までに受験を終えておく必要があります。出願直前の受験では証明書の原本提出が間に合わない危険性があります。
- 一般選抜(冬出願)の場合:1月上旬から中旬に始まる一般選抜の出願に間に合わせるためには、遅くとも前年の11月中旬から下旬までに実施される試験が最終リミットとなります。12月以降の受験では、出願書類の消印有効日までに証明書が届かないトラブルが頻発するため、余裕を持った計画が必要です。
デジタル証明書と紙の原本提出ルール
Web出願システム上でPDFなどのデジタル証明書をアップロードすれば済む大学が増加している一方、厳格に「実施団体が発行した紙の合格証明書またはスコア証明書の原本」の郵送を義務付けている大学も依然として多く存在します。
募集要項を取り寄せた段階で、提出形式が原本郵送なのかデータ送信なのかを必ず確認してください。
Ensure that your official test results arrive well in advance.
(公式な試験結果が十分に余裕を持って届くように手配してください。)
大学受験と中学受験における英検活用の違い
英検の受験利用は大学受験だけでなく、近年では中学受験においても注目を集めています。しかし、大学受験と中学受験では、求められる級や活用される仕組みの性質が大きく異なります。両者の相違点を把握しておくことで、適切な学習戦略を立てることができます。
中学受験における英検活用の実態
中学受験における英検の活用は、主に以下の3つの形式で行われます。
- 英語(選択)入試・帰国生入試:国語・算数の代わりに英語1教科や英検スコアを用いて受験する方式です。国際色豊かな私立中や大学付属校で導入されています。
- 合否判定時の優遇・加点:一般入試(国語・算数・理科・社会の2〜4科目)を受験した上で、取得している級に応じて判定時に所定の点数が加点される仕組みです。
- 出願資格:特定の英語教育重視コースに出願するための条件として級の取得が求められます。
中学受験で加点や優遇の対象となる級は、学校によって幅があるものの、首都圏や近畿圏の私立中では「準2級以上」や「3級以上」から優遇措置を設けている学校が目立ちます。帰国生枠や英語特化枠では準1級〜2級が標準となるケースもあります。
大学受験と中学受験の比較
| 比較項目 | 大学受験での英検利用 | 中学受験での英検利用 |
|---|---|---|
| 主な利用方式 | 得点換算型、出願資格型、高得点採用型 | 加点型、英語1科入試、帰国生資格 |
| 求められる級の目安 | 中堅大:2級 / 難関大:準1級以上 | 一般中:3級〜準2級 / 上位・国際系:2級〜準1級 |
| スコアの評価方法 | CSEスコアによる細かな得点換算が主流 | 級の合否(合格証明書)による評価が主流 |
| 他教科との優先度 | 共通テストや個別試験の負担と天秤に掛ける | 算数・国語の基礎学習を圧迫しない配慮が必須 |
中学受験で英検対策を行う際の注意点
中学受験において最も重要な教科は算数と国語です。小学生の段階で英検の対策に時間を取られすぎ、算数の計算力や思考力、国語の読解力の養成が疎かになってしまうと、一般入試で合格点を下回る本末転倒な事態に陥ります。
中学受験で英検を利用する場合は、小学校低学年までに自然な英語学習で合格していた貯金を使うか、算数・国語の学習進度に十分な余裕がある場合に限って挑戦するのが賢明な選択です。
試験対策のバランスについて話す際の例文です。
Balancing arithmetic and language study is essential for young learners.
(年少の学習者にとって、算数と語学学習のバランスを取ることが不可欠です。)
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理解度チェック
Q1. 英検の大学受験利用における「高得点採用型」の特徴はどれ?
- 英検のCSEスコアに応じて一律で加点される
- 英検の換算点と入試当日の得点のうち高い方を採用する
- 基準スコアを超えれば他科目の試験が全て免除される
- 高校2年次以降に取得した最高スコアのみを利用する
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正解: B. 英検の換算点と入試当日の得点のうち高い方を採用する
高得点採用型は英検の換算点と入試本番の英語試験の得点を比較し、高い点数を自動採用する方式です。
Q2. 大学受験で英検スコアを利用する際の注意点として正しいものは?
- 級の合否不問でも各技能に下限が設けられる場合がある
- 中学時代に取得した英検2級のスコアも利用できる
- S-CBTで取得したスコアは一般選抜で利用できない
- 出願資格型では基準を大幅に超えれば当日の試験は免除
答えを見る
正解: A. 級の合否不問でも各技能に下限が設けられる場合がある
総合CSEスコアが基準を満たしていても、4技能ごとに下限スコアが設定されている場合があります。
Q3. 学習の優先順位を判断する際の助言として適切な英文はどれ?
- You should prioritize test-taking techniques over fundamental grammar.
- Please submit your certificate of score after the entrance exam.
- Balancing arithmetic and language study is essential for young learners.
- You should prioritize fundamental grammar over test-taking techniques.
答えを見る
正解: D. You should prioritize fundamental grammar over test-taking techniques.
本文では学習優先順位を決めるフレーズとして、試験テクニックより基礎文法を優先すべきという英文が挙げられています。
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よくある質問
- Q. 高1で取得した英検は大学入試で使えますか?
- 多くの大学で使えません。大学入試では「出願から遡って2年以内」または「高2以降の取得」を条件とする大学が大半です。高1の早い時期に取得したスコアは、出願時点で期限切れとなる可能性が高いため、高2後半から高3にかけて再受験することをおすすめします。
- Q. 英検に不合格でもCSEスコアだけで出願できますか?
- 出願できる大学があります。合否ではなく「CSE総合スコア○点以上」を出願要件や換算基準にしている大学では、合否結果に関わらず基準点を満たしていれば利用可能です。ただし、各技能の下限スコアが設定されている場合があるため要項の確認が必要です。
- Q. 英検2級を持っていればMARCHで有利になりますか?
- 2級の最低点合格(CSE1980点付近)ではあまり有利になりません。MARCHレベルでは準1級合格、または2級でもCSE2300点以上の高得点がないと高い換算点がつかないケースが多く、一般英語で勝負したほうが有利になることがあります。
- Q. 英検S-CBTのスコアは一般入試で不利になりますか?
- 不利になりません。英検S-CBTで取得したCSEスコアおよび合格資格は、従来型の試験と全く同等として扱われます。部活や模試の合間に複数回挑戦できるため、出願スケジュールの管理に役立ちます。
- Q. 中学受験で英検は何級から役に立ちますか?
- 私立中学の一般入試における加点や優遇では、3級または準2級から対象となる学校が多く見られます。英語特化入試や難関校の帰国生枠では2級以上が求められる傾向があります。
2026年10月6日更新・モチタン辞典編集部
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