モチタン辞典 › 読みもの › 英検 › 英検S-CBT時間配分と制限時間

英検S-CBT時間配分と解く順番の完全攻略ガイド

英検S-CBT時間配分と解く順番の完全攻略ガイド

英検S-CBTの筆記試験はリーディングとライティングが合算された制限時間(準1級90分、2級85分)内で実施され、大問間を自由に行き来できます。合格率を高める鉄則は、配点割合の高いライティング(要約・意見論述)から先に解き、残りの時間をリーディングに充てる時間配分です。

英検S-CBTの試験順序と技能別時間制限一覧

英検S-CBT(Computer Based Testing)は、1日で英語4技能すべてを測定する試験方式です。従来の紙で受ける試験とは異なり、実施される技能の順番や時間管理の仕様にあらかじめ適応しておく必要があります。

試験の実施順序は全級共通で固定

英検S-CBTでは、試験の開始から終了まで以下の順番で固定されて進行します。受験者が技能の順序を変更することはできません。

  1. スピーキング(約15分):ヘッドセットを装着し、画面の指示に従って音声を吹き込む録音方式
  2. リスニング(約25〜30分):音声を聞きながら画面上で選択肢をクリックして解答する方式
  3. リーディング・ライティング(準1級90分/2級85分など):合算された時間制限内で画面操作および入力または筆記を行う方式

スピーキングとリスニングはシステム主導で自動的に画面が切り替わりますが、後半の筆記試験(リーディングとライティング)は1つのまとまった試験時間枠として与えられます。

級別の試験時間と時間制限一覧

英検S-CBTで実施されている各級の試験時間および総拘束時間の目安は以下の通りです。筆記試験時間は従来型と同じですが、S-CBT特有のインターフェースに合わせた時間戦略が求められます。

表は横にスクロールできます →

級スピーキングリスニングリーディング・ライティング総試験時間(目安)
準1級約15分約30分90分約135分
2級約15分約25分85分約125分
準2級約15分約25分——
3級約15分約25分——

試験開始前には機器の動作確認や音量調整、受験上の注意説明などのガイダンス時間が含まれるため、試験会場での実際の拘束時間は上記の一覧表に20〜30分ほど加えた長さになります。

英検S-CBTの試験実施順序
1ガイダンス

機器の動作確認や音量調整を実施

2スピーキング

約15分。画面指示に従い音声を録音

3リスニング

約25〜30分。画面上の選択肢をクリック

4リーディング・ライティング

統合された時間枠内で解く(順序は自由)

全級共通で固定されている4技能の試験の流れです。

筆記試験の推奨時間配分と解く順番の鉄則

英検S-CBTの合否を大きく左右するのが、リーディングとライティングが統合された筆記試験枠の時間配分です。この時間枠内では、画面上のボタン操作によってリーディングの大問とライティングの入力画面をいつでも自由に行き来できます。

ライティングを先に解くべき3つの理由

結論として、筆記試験が始まったらリーディングの大問1には目もくれず、真っ先にライティング問題(要約および意見論述)を開いて解答する戦略を強く推奨します。理由は3点あります。

  1. CSEスコアの配点効率が極めて高い:英検は各技能均等にスコアが配分されます。ライティングはわずか1〜2問で全体の3分の1の配点比重を占めるため、未完成で時間切れになると不合格に直結します。
  2. 思考力と集中力を要する:論理構成の構築やスペルチェックには高い集中力が必要です。長文読解で脳が疲労する前に取り組むことで、質の高い英文を作成できます。
  3. 残り時間をリーディング調整枠に使える:ライティングを規定時間内に確実に完了させておけば、残りの時間をすべてリーディングに割り振り、1問あたりのペース配分を落ち着いて管理できます。

準1級(90分)の推奨時間配分モデル

新形式の準1級では、要約問題と意見論述問題の2題がライティングとして出題されます。ライティングに十分な時間を確保しつつ、長文読解の精度を落とさない配分が重要です。

表は横にスクロールできます →

解答順序対象セクション推奨時間画面タイマー残り時間の目安
1番目ライティング(要約)15分残り90分 → 残り75分
2番目ライティング(意見論述)20分残り75分 → 残り55分
3番目リーディング大問1(短文語句空所補充)15分残り55分 → 残り40分
4番目リーディング大問2(長文語句空所補充)12分残り40分 → 残り28分
5番目リーディング大問3(長文内容一致選択)23分残り28分 → 残り5分
6番目全体見直し・マーク漏れ確認5分残り5分 → 試験終了(0分)

準1級のライティング合計時間は35分が目安です。要約は短時間で重要ポイントを抽出して言い換える技術が求められるため、15分を超えないように制御します。

2級(85分)の推奨時間配分モデル

2級も同様に要約と意見論述の2問体制となっています。長文読解に不慣れな受験者ほど、ライティングを手堅く30分程度で終えることが合否の分かれ目となります。

表は横にスクロールできます →

解答順序対象セクション推奨時間画面タイマー残り時間の目安
1番目ライティング(要約)12分残り85分 → 残り73分
2番目ライティング(意見論述)18分残り73分 → 残り55分
3番目リーディング大問1(短文語句空所補充)13分残り55分 → 残り42分
4番目リーディング大問2(長文語句空所補充)10分残り42分 → 残り32分
5番目リーディング大問3(長文内容一致選択)27分残り32分 → 残り5分
6番目全体見直し・未解答チェック5分残り5分 → 試験終了(0分)

ライティングの2問を合計30分で仕上げることで、リーディングに50分の余裕を残すことができます。

ライティングを先に解く3つの理由
⚖️配点効率が高い

わずか1〜2問で全体の3分の1の配点比重を占めるため

🧠集中力が必要

長文読解で脳が疲労する前に質の高い英文を作成できる

⏱️残り時間を調整

書き終えた後の残り時間をすべてリーディングに回せる

筆記試験でライティングを最優先すべき根拠です。

準2級を受験する際の時間設計については、英検準2級SCBTの試験時間と時間配分で確認できます。

次の疑問配分した時間内で効率よく合格点を狙う構成は、英検S-CBTライティングの書き方と対策で詳しく解説しています。

タイピング型と手書き型の時間差と配分パターン

英検S-CBTのライティング試験には、出願時に選択する「タイピング型」と「筆記型(手書き)」の2つの解答方式があります。どちらを選ぶかによって、執筆にかかる所要時間と見直しに使える時間が大きく異なります。

タイピング型と筆記型の特徴比較

比較項目タイピング型筆記型(手書き)
解答手段PCキーボードでの英文字入力配布される紙の解答用紙に鉛筆で記入
入力速度打鍵速度が速ければ手書きの1.5〜2倍速一般的な筆記速度(1分間に15〜20語程度)
修正の容易さdeleteキー等で瞬時に挿入・削除可能消しゴムで消す物理的タイムロスが発生
語数カウント画面上に語数が自動表示される行数や単語数を自分で目視計算する必要あり
推奨される対象普段からPCでの英語入力に慣れている人タイピングが苦手、スペルを手で覚えている人

解答方式別の時間配分の違い

タイピング型は、語数の自動カウント機能があるため単語数を数える時間をゼロにできます。また、文章構成を後から入れ替えたり、語彙を修正したりする編集作業が数秒で完了します。そのため、アイデア出しや構成メモの作成にじっくり時間を割くことが可能です。

一方、筆記型(手書き)は消しゴムで文章を消して書き直す作業に大きな時間を消費します。1段落丸ごと書き直すと3〜4分のタイムロスが生じるため、書き始める前に配布されるメモ用紙へ構成案をしっかり固めてから清書に移る必要があります。

工程タイピング型(意見論述18分の内訳)筆記型(手書き・意見論述18分の内訳)
問題文読解・アイデア出し3分4分
メモ用紙への構成メモ作成2分3分
本文の作成・入力・清書10分9分
語数確認と文法・スペルチェック3分(語数自動表示)2分(目視計算含む)

タッチタイピングで1分間に25〜30語以上の英単語をスムーズに入力できる受験者であれば、タイピング型を選択することで筆記試験全体において5〜8分程度の時間的アドバンテージを得られます。

次の疑問キーボード入力での時間ロスを防ぎたい方は、タイピング解答の入力ルールと対策を確認しておくと安心です。

スピーキング設問別の秒数制限と時間管理テクニック

英検S-CBTのスピーキングテストは対面面接ではなく、PC画面上のカウントダウンタイマーに従ってマイクへ音声を吹き込むシステムです。沈黙しても試験官が助け舟を出してくれることはなく、制限時間が終了するとマイクが自動的に切断されます。

設問別の準備時間と録音解答時間一覧

2級および準1級のスピーキングにおける標準的な設問構造と、画面上で与えられる制限時間は以下の通りです。

表は横にスクロールできます →

設問番号内容の概要準備時間(シンキングタイム)録音解答時間
No.1パッセージの音読・読解内容に関する問い音読準備:20秒/設問準備:なし音読:30秒/設問解答:20秒
No.2イラストの展開説明(3〜4コマ)準備:60秒(準1級は1分)解答:60秒(準1級は2分)
No.3トピックに対する意見陳述(社会的事象)準備:なし〜数秒解答:20〜30秒
No.4トピックに対する意見陳述(日常的・社会的事象)準備:なし〜数秒解答:20〜30秒

時間が余ったときの秒数調整テクニック

録音時間が20秒または30秒ある中で、10秒程度で言いたいことが終わってしまい、無音状態が続くことがあります。極端に短い解答は内容の具体性に欠けると判定され、減点の対象となる可能性があります。

残り時間が5〜10秒ある場合は、以下のような具体例や理由を追加するフレーズを即座に付け加えて時間枠を満たします。

時間が足りなくなったときのリカバリー策

イラスト描写や意見陳述で話が長くなり、タイマーの針が残り数秒に迫った場合は、細かい文法修飾を省いて即座に結論を言い切る必要があります。

途中で音声が途切れると文構造が不完全な文として評価が下がるため、残り3秒になったら話しかけている途中でも以下の接続表現で強引に締めくくります。

文を中途半端な前置詞や接続詞で途切れさせず、完全な英文の形でピリオドを打って録音を終了させることがスコアを守るコツです。

英検S-CBT時間配分と制限時間のイメージ

マイクに向かって落ち着いて発話する練習を重ねたいときは、英語のスピーキング練習法が役立ちます。

PC操作特有のタイムロス防止策と画面上の残り時間管理

S-CBTでは、紙の試験にはないパソコン画面特有の制約が存在します。操作仕様に慣れていないと、無意識のうちに数分から十分単位のタイムロスを重ねてしまいます。

画面上のカウントダウンタイマーと進捗チェックポイント

筆記試験中、PC画面の上部または所定位置に「残り時間(例:84:59)」が1秒単位で減算表示されます。従来型のように試験監督が「残り10分です」と声をかけてくれるわけではないため、自分で進捗ペースを画面上の数字と照らし合わせる必要があります。

以下の中間チェックポイントを意識して問題を解き進めてください(2級・85分の場合)。

下線が引けない・スクロールが発生する問題の解決策

紙の試験問題用紙では長文のキーワードに鉛筆で下線を引いたり印をつけたりできますが、S-CBTの読解画面では問題文に直接ペンで書き込むことはできません。また、長文問題では本文と設問の両方を見るためにマウスホイールやスクロールバーを上下に動かす必要があります。

この環境下で読解スピードを維持するための具体的対策は以下の通りです。

  1. 先に設問を読んでキーワードを頭に置く:スクロールの手間を減らすため、まず設問文の主語や固有名詞、年代などの固有名詞を確認し、何を探すべきか明確にしてから本文を読み始めます。
  2. 配布されたメモ用紙にパラグラフの要点を一言書く:本文中に直接印をつけられない代わりに、配布されるメモ用紙へ「第1段落=歴史背景」「第2段落=新技術の課題」といった数文字の目印を素早く書き留めます。
  3. 迷った問題は「あとで見直す」フラグを活用する:画面上には見直し用のチェック機能が備わっています。即答できない問題は適当な選択肢を仮マークしたうえでフラグを立て、時間をかけずに次の問題へ進みます。
PC読解のタイムロス防止策

下線が引けない画面で読解速度を維持する3つの対策です。

時間切れを防ぐ損切りルールと周囲の音への対処法

本番で時間が足りなくなる最大の要因は、分からない1問に数分間も固執してしまうことです。時間制限内にすべての設問にアプローチするための明確な損切り基準を設定しておきましょう。

大問別の損切り基準(見切りのタイムリミット)

リーディング試験では、大問ごとに1問あたりにかける上限時間を決めておき、その時間を超過したら即座に選択肢を1つ選んでマークし、次の問題へ進む規律を徹底します。

表は横にスクロールできます →

大問問題形式1問あたりの理想ペース損切りリミット(見切り時間)
大問1短文語句空所補充30〜40秒上限50秒(知らなければ推測不能)
大問2長文語句空所補充1問あたり約1.5分上限2分
大問3長文内容一致選択1問あたり約2〜2.5分上限3分

特に大問1の単語・熟語問題は、知識として知らなければ長考しても正解を導き出せません。40秒考えてわからない単語は、2分考えても正解率は上がらないと割り切り、最も可能性の高そうな選択肢をマークして大問2・3に時間を残すのが鉄則です。

周囲の一斉スピーキングやタイピング音への立ち回り

S-CBTの試験会場では、他の受験者と同じ部屋で同時に受験します。そのため、周囲の環境音が集中力を乱す要因になり得ます。

自分の決めた推奨時間配分と進捗チェックポイントだけを信じ、周囲の進行速度に惑わされずにマイペースを貫くことが、安定したスコア獲得への最短ルートです。

会場の周囲音と対処法

一斉スピーキングの声

  • 開始直後に周囲が一斉に話し始める
  • 耳を傾けず画面テキストとマイクに集中
  • 少し大きめの声で堂々と発声する

ライティング時の打鍵音

  • 筆記開始時に激しいキーボード音が鳴る
  • 周囲のペースに焦らず自分の配分を維持
  • ヘッドセットを装着したままで防音する

S-CBT特有の環境音に焦らないための対策比較です。

続けて読む

英検の疑問をすべて見る

理解度チェック

Q1. 英検S-CBTの試験順序として正しいものはどれですか?

  1. リーディング・ライティング→リスニング→スピーキング
  2. スピーキング→リスニング→リーディング・ライティング
  3. リスニング→スピーキング→リーディング・ライティング
  4. 受験者が希望する任意の順序で受ける
答えを見る

正解: B. スピーキング→リスニング→リーディング・ライティング
全級共通でスピーキング、リスニング、リーディング・ライティングの順に固定されます。

Q2. ライティングの解答方式における「タイピング型」の特徴は?

  1. 消しゴムで修正する手間が発生する
  2. 単語数を目視で計算して確認する必要がある
  3. 画面上に語数が自動表示される
  4. 筆記型に比べて構成メモの作成時間が不要になる
答えを見る

正解: C. 画面上に語数が自動表示される
タイピング型は画面上に語数が自動表示されるため、単語数を数える時間を省けます。

Q3. スピーキングで時間が余りそうな時、理由を追加する英文は?

  1. So, it is very important.
  2. In conclusion, they were very happy.
  3. Therefore, that is why I agree with this idea.
  4. In addition, I believe this trend will continue in the future.
答えを見る

正解: D. In addition, I believe this trend will continue in the future.
本文では具体例や理由を追加する表現として、この英文が挙げられています。他は締めくくりです。

モチベア単語と例文をアプリで定着させるなら、単語アプリ「モチタン」単語アプリ「モチタン」なら、ゲームで覚えられます。まちがえた単語は苦手単語帳にまとまります。無料で試す

よくある質問

Q. S-CBTで時間が余ったら途中で退出できますか?
筆記試験がすべて解き終わっても、試験時間終了まで途中退出することはできません。余った時間はライティングの文法・スペルミスやマーク漏れの確認に充ててください。
Q. リーディング中にライティングへ戻ることは可能?
可能です。筆記試験の制限時間内であれば、画面上のボタン操作でリーディングの各問とライティングの解答画面を何度でも自由に行き来して修正できます。
Q. スピーキングで録音停止ボタンは自分で押せますか?
画面上に解答終了ボタンが用意されており、話し終えたら自分で終了して次の設問へ進むことができます。押さない場合も制限時間到達で自動停止します。
Q. タイピングに自信がない場合は手書き型が無難?
キーボードで英単語をスムーズに入力できない場合は、筆記型(手書き)を選ぶのが確実です。タイピングの遅さによる時間切れリスクを回避できます。
Q. 試験会場で配られるメモ用紙は何枚使えますか?
試験開始時に所定のメモ用紙と筆記用具が配布されます。使い切った場合は試験監督に合図すれば新しい用紙と交換または追加してもらうことが可能です。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部