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英検過去問の正しい使い方と解き方・復習法
英検の過去問演習は、試験の1か月半〜2か月前に開始し、合計6回分を最低2〜3周解き直す進め方が最も合格率を高めます。ただ解いて丸付けをするだけでは得点は伸びません。
本番と同じ時間配分でマークシートを用いて解き、失点の原因を語彙・読解・聴解に分類したうえで、リスニングのスクリプト音読やライティングの構成見直しを行う復習手順を確立することが重要です。
英検過去問はいつから何回分解く?回数と周回数の結論
英検の過去問にいつから取り組むべきか、何回分・何年分を用意して何周解き直すべきかという疑問に対し、目標級ごとの標準的な演習計画を以下の表にまとめました。
試験直前になって初めて過去問を開くのではなく、基礎固めが一段落した段階で一度現状を把握し、試験の約2か月前から本格的な演習期間に入ることが合格への近道です。
| 対策項目 | 推奨する基準 | 具体的な目的・学習の狙い |
|---|---|---|
| 開始時期 | 本番の1か月半〜2か月前 | 現状の実力と合格点との差を把握し、弱点を補強する時間を確保するため |
| 準備する分量 | 6回分(市販本)+3回分(公式) | 出題パターンの網羅と、直前リハーサル用の未見問題を確保するため |
| 解き直しの周回数 | 最低2〜3周 | 間違えた問題の解答根拠を自分で説明できる状態まで定着させるため |
| 初回の実力測定 | 学習開始直後(2〜3か月前) | 大問ごとの得点率を測定し、語彙・読解・英作文の優先順位を決めるため |
演習量として「どのくらい解けば十分か」と悩む受験者は少なくありません。結論として、直近6回分を2〜3周反復し、すべての設問で「なぜその選択肢が正解で、他の選択肢がなぜ誤りなのか」を論理的に解説できるレベルまで仕上げれば、一次試験の合格ラインに十分到達できます。
逆に、復習が浅いまま10回分以上の過去問を解き散らかす方法は、知識が定着せず学習効果が低くなります。
過去問を解く時期の2段階アプローチ
過去問演習は「実力測定期」と「実戦演習期」の2段階に分けて進めます。
- 実力測定期(試験2か月〜3か月前):まず最新の過去問を1回分だけ解きます。合格基準スコアに対して現状で何問正解できているか、リーディング・リスニング・ライティングのどの技能で大きく失点しているかを特定します。
- 実戦演習期(試験1か月半前〜直前):単語暗記や文法整理などの弱点補強を進めながら、週に1回分のペースで新しい過去問を解き、残りの6日間でその1回分を細部まで復習・解き直します。試験直前の2週間には、最も直近の過去問を使って本番と同一時刻でリハーサルを実施します。
次に読む英検過去問のライティング・英作文対策英作文で安定して高得点を取る書き方とは?
公式サイトの過去問と市販過去問集の違いと使い分け
英検対策の教材を準備する際、英検公式サイトで無料公開されている過去問と、書籍として販売されている市販過去問集のどちらを使うべきか迷う方が多く見られます。両者には明確な長所と短所があるため、それぞれの特徴を理解して併用するのが最も効率的です。
| 比較項目 | 英検公式サイトの過去問 | 市販の英検過去問題集 |
|---|---|---|
| 収録回数 | 直近の3回分のみ | 主に6回分(一部の書籍では9回分など) |
| 解説の有無 | なし(問題・解答・リスニング原稿のみ) | あり(全問の和訳・語注・正誤理由の解説) |
| 音声の提供 | Web上でリスニング音声を再生可能 | CDや専用アプリ・Webダウンロードで提供 |
| マークシート | PDF形式でダウンロード可能 | 巻末に本番そっくりの解答用紙が付属 |
| 推奨される用途 | 直前の総仕上げ・実力リハーサル用 | 普段の演習・弱点分析・復習と解き直し用 |
独学者は市販の過去問題集を軸にする
独学で合格を目指す場合は、詳しい解説と日本語訳が掲載されている市販の過去問題集を必ず1冊手元に用意してください。公式サイトの過去問は問題と正解番号、リスニングスクリプトしか掲載されていないため、英語力の上級者でない限り「なぜその答えになるのか」「どの語彙が言い換えられているのか」を自力で分析するのに膨大な時間がかかります。
最も効率的な組み合わせは、まず市販問題集の6回分を使って解説を熟読しながら解き方と復習を重ね、試験直前期の力試しとして公式サイトで公開されている最新回を「解説なしでも解けるか」の最終チェックとして活用する手順です。
次の疑問公式サイトから印刷して演習したい方は、英検過去問の無料ダウンロード・印刷法で実際の手順を確認できます。
本番を想定した過去問の解き方とやり方4ステップ
過去問を解く際は、本番とまったく同じ環境を作ることが不可欠です。自宅のリラックスした環境で時間を測らずに解いて出た正答率は、本番の得点とは一致しません。以下の4ステップに沿って進めてください。
ステップ1:マークシート解答用紙を印刷して使用する
問題冊子に直接答えを書き込むのではなく、本番形式のマークシートを用意して、鉛筆やシャープペンシルで実際に塗りつぶしながら解きます。マークミスを防ぐ練習や、塗りつぶしにかかる時間(大問全体で2〜3分程度)を体感しておくことが、本番での時間不足を防ぐ防壁になります。
ステップ2:大問ごとの時間配分を守り厳格に計測する
筆記試験(リーディング・ライティング)は1つの制限時間枠で実施されるため、大問ごとの時間配分をあらかじめ決定してから解き始めます。以下に、主要級における筆記試験の時間配分モデルを示します。
表は横にスクロールできます →
| 級 | 筆記試験の制限時間 | リーディングの目安時間 | ライティングの目安時間 | 見直し・マーク確認 |
|---|---|---|---|---|
| 準1級 | 90分 | 約45分 | 約35分(要約+意見論述) | 約10分 |
| 2級 | 85分 | 約45分 | 約30分(要約+意見論述) | 約10分 |
| 準2級 | 80分 | 約45分 | 約25分(要約+Eメール/意見) | 約10分 |
| 3級 | 65分 | 約35分 | 約20分(英作文2問) | 約10分 |
ステップ3:解く順番を固定して戦略を立てる
筆記試験は、問題番号の順番(大問1から)通りに解く必要はありません。おすすめの解く順番は「ライティング先解き」または「大問1の語彙を素早く終えてからライティング」です。
- 大問1(短文空所補充):知っているかどうかが勝負のため、1問あたり40秒〜50秒程度でテンポよく解きます。悩んでも正解は思い浮かばないため、迷った問題はマークして次に進みます。
- ライティング(英作文・要約):集中力と制限時間に余裕がある序盤に解きます。ライティングは配点比率が非常に高く、書き切れないと不合格に直結するためです。
- 大問2・大問3(長文読解):残りの時間をすべて使い、落ち着いて設問文と本文を照合しながら解き進めます。
- 見直し:マークのズレがないか、ライティングの語数指定やスペルミスがないかを確認します。
ステップ4:リスニングは先読みのリズムを身体に染み込ませる
リスニング問題は、筆記試験の見直し時間を終えた直後、または問題冊子の指示文(Direction)が放送されている間に、設問の選択肢に目を通す「先読み」を行います。
過去問を解く段階から、選択肢の中のキーワード(名詞・動詞・時制)に鉛筆で下線を引き、どのような対話やアナウンスが流れるかを予測する練習を徹底してください。
1問40〜50秒でテンポよく解き、迷ったらマークして進む
配点比率が高いため集中力と時間に余裕がある序盤に解く
残りの時間を使い本文と設問を照合しながら落ち着いて解く
マークのズレやライティングのミスがないか確認する
配点の高いライティングを序盤に配置し、時間切れを防ぐ解答の流れです。
効果が倍増する過去問の復習方法と4技能別の手順
過去問演習で最も学力が伸びる瞬間は、問題を解いている時間ではなく、解き終わった後の復習時間です。丸付けをして点数に一喜一憂するだけで終わる勉強法では、何度過去問を解いても同じミスを繰り返します。技能ごとに以下の手順で復習を実行してください。
リーディングの復習:語彙整理と精読
リーディングで間違えた問題は、失点原因を「単語が分からなかったのか」「文法構造を取り違えたのか」「正解の根拠を見落としたのか」の3点に分解します。
- 未知の単語・熟語の抜き出し:大問1の選択肢に含まれる知らなかった語彙だけでなく、長文読解の本文中に登場した未暗記の単語をノートや単語カードにまとめます。例えば、take for granted(〜を当然のことと思う)や contribute to(〜に貢献する、〜の一因となる)のような頻出コロケーションは例文ごと覚えます。
- 文構造の精読(S・V・O・Cの把握):意味が曖昧だった文を抜き出し、主語と動詞、修飾関係を正確に把握します。文構造を正確に捉えられない長文をいくら多読しても、読解力は向上しません。
- 言い換え(パラフレーズ)の確認:英検の読解問題は、本文中の表現が設問の選択肢で別の語彙に言い換えられています。本文の reduce carbon emissions(炭素排出量を削減する)が、選択肢では lower greenhouse gases(温室効果ガスを減らす)と言い換えられているといった対応関係を、過去問の解説で1箇所ずつ突き合わせます。
リスニングの復習:スクリプト確認からシャドーイングまで
リスニングで聞き取れなかった原因は、音そのものを認識できていないか、音は聞こえたが単語の意味が瞬時に浮かばなかったかのどちらかです。次の3ステップで耳を鍛え直します。
| ステップ | 練習名称 | 具体的なやり方と効果 |
|---|---|---|
| 第1段階 | スクリプト精読 | 原稿を読み、知らない単語や文法を解消して意味を100%理解する |
| 第2段階 | オーバーラッピング | スクリプトを見ながら、音声とまったく同じ速度・イントネーションで重ねて発音する |
| 第3段階 | シャドーイング | スクリプトを見ずに、流れてくる音声の1〜2語後を影のように追いかけて発音する |
英語特有の音声変化、例えば pick it up が「ピック・イット・アップ」ではなく「ピッキタップ」のように音がつながる連結(リンキング)を自分の口で再現できるようになると、リスニング本番でもクリアに聞き取れるようになります。

次の疑問復習時に分からなかった語句を効率よく定着させたいなら、英検過去問の単語の覚え方と復習法が役に立ちます。
答えを覚えた過去問は何回解く?解き直しで見るべき点
「一度解いて正解番号を覚えてしまった過去問を、2周・3周と何回も解き直す意味はあるのか」という疑問は多くの受験生が抱きます。結論から言えば、過去問の解き直しには絶大な効果があります。ただし、2周目以降は「正解の記号を当てること」を目的にしてはいけません。
2周目・3周目の解き直しで確認すべき4つの着眼点
- 根拠の説明ができるか:「なぜ選択肢2が正解で、1・3・4はなぜ誤りなのか」を、他人に授業をするつもりで口頭説明できるか確認します。根拠が言えない正解は、単なる記憶による正解であり、実戦力にはなっていません。
- 本文中の根拠箇所を3秒で指差せるか:長文読解問題において、該当する根拠の一文が本文の第何段落のどこにあるかを即座にマーキングできるスピード感を養います。
- 全訳と文構造の把握が完璧か:大問1から大問3までのすべての英文を先頭から返り読みせずに、英語の語順のまま理解できるか(サイトトランスレーションができるか)を検証します。
- リスニングを1.2倍速で聞き取れるか:2周目以降のリスニング音源は、通常の速度だけでなく、少し速い速度で聞いてもしっかり内容が追えるかを確認します。
過去問は「全問正解できるようになったから終わり」ではありません。全英文に含まれる単語・文法・論理展開のすべてを自分の知識として吸収し尽くした状態を目指すことが、本番で初見の問題に出会ったときの対応力につながります。
正解と誤りの理由を他人に授業するように口頭説明できるか
長文本文の該当箇所を即座にマーキングできるか
返り読みせず英語の語順のまま全英文を理解できるか
少し速い速度で音源を聞いてもしっかり内容を追えるか
2周目以降は正解の記号ではなく、解説できる深さやスピードをチェックします。
ライティングと面接(二次試験)の過去問対策法
英検の合否を大きく左右するのがライティングと面接(スピーキング)です。リーディングやリスニングと違って正解が一つではないため、過去問をどう使えばよいか分からない独学者が多い分野です。模範解答の活用と客観的な自己採点を取り入れることで、得点を伸ばすことができます。
ライティング:模範解答を分解して型を習得する
過去問の模範解答をただ眺めて書き写すのではなく、構成パーツに分解してストックします。英検の英作文は基本的に以下の論理展開で書かれています。
- 導入(Introduction):I agree with the idea that... や I believe that... for the following two reasons.(私は〜という考えに賛成です/2つの理由から〜と考えます)で立場を明確にする。
- 本論1(Body 1):First, ...(第一に、〜)で1つ目の論点を提示し、For example, ...(例えば、〜)で具体例を補強する。
- 本論2(Body 2):Second, ...(第二に、〜)や In addition, ...(加えて、〜)で2つ目の論点を展開する。
- 結論(Conclusion):For these reasons, I think that...(これらの理由から、私は〜と考えます)で立場を再主張する。
ライティングの自己採点チェックリスト
自作した英文を過去問の模範解答と比べる際は、以下の観点でチェックを行ってください。
| 評価観点 | 自己診断のチェック項目 | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 内容(Content) | 課題の質問に直接答えているか・論点がずれていないか | 問題文の単語を自分の文の冒頭に取り入れて問いに正対する |
| 構成(Structure) | 接続詞を用いて段落の論理関係が明確になっているか | However や Therefore などの論理マーカーを適切に使う |
| 語彙(Vocabulary) | 同じ単語を短文の中で3回以上繰り返していないか | 類語を使って言い換える(例:important → essential) |
| 文法(Grammar) | 三人称単数の s の脱落や時制の不一致、スペルミスはないか | 書き終えた後に主語と述語動詞の呼応を必ず1分間見直す |
文章添削ツールや翻訳支援ツールに自分の書いた英文を入力する際は、次のような指示文を用いて客観的なフィードバックを受けると効率的です。
「以下の英文は英検2級の英作文の練習回答です。文法ミスや不自然な語法を指摘し、より自然で説得力のある語彙を使った推敲例と、改善点を日本語で提示してください。【ここに自作英文を貼り付け】」
二次試験面接:過去問カードの音読とタイムアタック
二次試験の面接対策では、市販過去問題集に付属している「面接カード」をコピーして本番同様に使用します。
- パッセージの黙読と音読:準2級や2級では、カードに書かれた英文を20秒で黙読した後に音読します。カンマやピリオド、意味の区切り(前置詞の前など)で短いポーズを置き、抑揚をつけて大きな声で読む練習を過去問全回分行います。
- 質問に対する即答訓練:イラストの状況を英語で説明する問題や、自分の意見を述べる設問に対して、スマートフォンなどの録音アプリを起動して回答を吹き込みます。回答までの沈黙時間を測り、3秒〜5秒以内に話し始められるように反復練習します。自分の音声を再生して聞き直すことで、発音の不明瞭さや文法の乱れに気付くことができます。
I agree with... などで自分の立場を明確にする
First, ... で1つ目の論点を出し具体例で補強する
Second, ... などを用いて2つ目の論点を展開する
For these reasons, ... で立場を再主張する
模範解答から型を抽出し、4つの論理パーツに沿って文章を組み立てます。
2級の英作文や全体の学習手順を詳しく確認したいときは、英検2級の勉強法と過去問の使い方を参考にしてください。
次の疑問面接の流れや受け答えのコツを深掘りしたいときは、英検二次試験・面接スピーキング対策をあわせてご覧ください。
古い過去問は何年前までOK?古い方からの解き順ルール
書店や古書店、学校の図書室には何年も前の古い過去問が並んでいることがあります。「古い過去問は何年前まで解いてよいのか」「古い方から解くべきか、新しい順に解くべきか」という疑問に対する明確な基準を解説します。
過去問は何年前まで使えるか?
結論として、現在の試験形式に合致している直近2〜3年以内(回数にして6回〜9回分)の過去問を優先して使用してください。
| 過去問の年度区分 | 利用の可否と評価 | 具体的な使い道・注意点 |
|---|---|---|
| 直近1〜2年前(最新回含む) | 最適(最優先で使用) | 現行の出題傾向・難易度・問題形式に完全一致しているため必須 |
| 3〜4年前 | 利用可能(条件付き) | 形式が同一のセクション(大問1の語彙や長文読解、リスニング)の演習に有効 |
| 5年以上前の古い過去問 | 注意が必要(推奨しない) | 問題形式の改定や要約問題の有無、語彙のトレンドが異なる場合があるため |
英検は定期的に問題形式の見直しやリニューアル(新形式問題の導入、問題数の調整など)を行っています。形式が異なる過年度の過去問を解くと、時間配分の感覚が狂ってしまう恐れがあります。
古い過去問を使う場合は、長文読解の素材や大問1の単語力チェックなど、形式変更の影響を受けないパーツ練習として割り切って利用してください。
解く順番は「古い方から解き、最新回を直前に残す」
過去問を解き進める順番は、手持ちの過去問の中で「やや古い回から解き始め、最も新しい回を試験直前1〜2週間のリハーサルに残す」のが鉄則です。
例えば6回分の過去問がある場合、古い方から順番に第1回〜第4回を解いて弱点を見つけ、復習と解き直しを行います。そして、直近の第5回・第6回を本番直前期の実力テストとして活用します。
直近の過去問を最初に消費してしまうと、試験本番直前に「本番とまったく同じ緊張感で取り組める未見の最新問題」が手元になくなってしまうため注意が必要です。
やってはいけないNG勉強法と失点原因の分類法
過去問を大量に解いているにもかかわらずスコアが停滞してしまう受験生には、共通した誤ったやり方が見られます。演習の効果を無駄にしないために、以下のNG勉強法を避け、正しい失点分析を行ってください。
やってはいけない過去問演習のNG例
- 丸付けと点数計算だけで終わる:何点取れたかを確認して終了し、解説を読まない進め方です。過去問を解く価値の8割は復習にあります。丸付けだけで終わるなら、解かないのと大差ありません。
- 時間を計らずにダラダラ解く:時間無制限で解いて合格点に達しても、本番では時間が足りずに大量失点します。日頃からストップウォッチで厳密に時間を計ってください。
- 自己流の誤った発音のまま音読する:音源を聞かずに文字の思い込みだけで音読を繰り返すと、誤った発音の癖がつき、リスニングでその単語を聞き取れなくなります。必ず公式音源の正しい発音とイントネーションを真似て音読してください。
- ライティングを書かずに模範解答だけ眺める:頭で理解することと、制限時間内に手でスペルを書いて英文を構成することは全く別物です。必ず自分の手でノートに全文を書き出してください。
失点の原因を4つに分類して対策を打つ
過去問の丸付けを終えたら、間違えた問題の横に以下の記号を書き込み、自分の最大の弱点を特定します。
| 失点分類 | 主な原因のサイン | 取るべき具体的な処方箋 |
|---|---|---|
| 語彙不足型(V) | 大問1で選択肢の単語の意味が2つ以上分からなかった | 単語帳の周回頻度を上げ、過去問の未知語を専用ノートにまとめる |
| 時間配分型(T) | 最後の長文が塗り絵になった、ライティングが未完成 | 大問ごとの目標制限時間を3分短縮し、見切りをつける練習をする |
| 論理読解型(R) | 単語の意味は分かったのに設問の正解を選べなかった | 本文中の根拠文と選択肢の言い換え(パラフレーズ)を丹念に照合する |
| 聴解脱落型(L) | 途中で話の展開を見失い、内容が頭に残らなかった | 先読みの精度を高め、スクリプトのオーバーラッピングを反復する |
点数確認のみで解説を読まないと学習価値の8割を失う
無制限で解いても本番での時間配分感覚が身につかない
公式音源を聞かずに読むと誤った癖がつき聴解に悪影響
模範解答を眺めるだけでなく実際に手で書き出すことが必須
学習効果を下げてしまう代表的な4つの誤った進め方です。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 手持ちの過去問を解き進める際の鉄則は何ですか?
- 最新回から順に解き、古い回を直前に残す
- 古い回から解き、最新回を直前リハーサルに残す
- 奇数回だけを解き、偶数回を直前に残す
- 難易度が高い回から解き、簡単な回を残す
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正解: B. 古い回から解き、最新回を直前リハーサルに残す
手持ちの中でやや古い回から解き始め、最も新しい回を試験直前のリハーサル用に残すのが鉄則とされています。
Q2. 筆記試験の解く順番としておすすめされている戦略は?
- 大問の番号順に大問1から解く
- 長文読解をすべて終えてから最後に書く
- ライティングを先に解く
- リスニングの先読みを筆記中に始める
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正解: C. ライティングを先に解く
配点比率が高く時間切れを防ぐため、「ライティング先解き」または「語彙を終えてからライティング」が推奨されています。
Q3. ライティングの結論で立場を再主張する適切な英語表現は?
- First, I want to say that...
- However, some people say that...
- For example, this is important because...
- For these reasons, I think that...
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正解: D. For these reasons, I think that...
本文では、結論(Conclusion)で立場を再主張する表現として「For these reasons, I think that...」が示されています。
残り日数別の英検過去問演習スケジュールと使い方
英検の過去問演習は、試験日までの残り日数に応じて「解く目的」と「学習の比率」を切り替えることで効果が大きく高まります。残り1か月と残り2週間の実践的なスケジュールに沿って計画を進めましょう。
残り1か月:平日復習・休日演習の週間サイクル
試験1か月前は、平日に単語暗記や文法などの基礎を補強し、休日に本番と同じ時間配分で過去問を1回分通しで解くサイクルを繰り返します。解いた翌日までに徹底的な復習を行い、残りの平日で間違えた大問の類題演習やリスニングスクリプトの音読を重ねます。
残り2週間〜直前期:本番リハーサルと解き直し
残り2週間を切ったら、新しい過去問に手を広げるのをやめ、直近回を使ったリハーサルと、これまでに解いた回で間違えた問題の解き直しに専念します。
| 時期 | 平日の過去問活用メニュー | 休日の実践演習メニュー |
|---|---|---|
| 試験1か月前 | 間違えた設問の精読・音読、語彙の整理 | 過去問1回分を通しで時間計測演習 |
| 残り2週間 | 過去問2周目の解き直し、ライティングの復習 | 最新過去問で本番と同一時刻にリハーサル |
| 直前1週間 | リスニング音源の聴き直し、公式解答の確認 | マークシートの塗り方と時間配分の最終確認 |
直前期には review (復習する)を中心に据え、 I reviewed the past exam papers to check my weak points. (弱点を確認するために過去問を復習しました)のように、過去に間違えた設問の解法プロセスを自力で再現できるか確認してください。
新形式の要約問題に対応した英検過去問の使い方
一次試験のライティングに要約問題が導入された級では、過去問の出題ストックが少ないため、過去問の使い方に工夫が求められます。最新回と過年度の過去問を適切に組み合わせて対策を進めましょう。
最新の過去問から要約の構成と採点基準を把握する
まずは公式サイトで公開されている最新の過去問や市販問題集を使い、要約問題で求められる語数制限や配点の感覚を把握します。模範解答を確認し、元の英文の各段落からどのキーセンテンスが抽出され、どのように言い換えられているかを照合します。文と文をつなぐ際は in short (要するに)や in summary (要約すると)などの表現を意識し、論理的な骨組みを組み立てる練習を行います。
古い過去問の長文読解を要約の練習素材として活用する
要約問題の演習量が不足する場合は、古い過去問の長文読解(大問3などの説明文)を要約の練習用パッセージとして転用する方法が極めて効果的です。過去問の長文を読み、各段落の要点に下線を引きながら、全体の主旨を規定の語数内でまとめる自主演習を行います。
This passage summarizes the history of communication tools. (この文章は通信手段の歴史を要約しています)のように、文章全体の主題を一文で捉える要約力を古い過去問から養っておくことで、本番の筆記試験でも安定した記述が可能になります。
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よくある質問
- Q. 過去問は何回分解けば合格できますか?
- 市販問題集の6回分を解くのが標準的かつ最も推奨される分量です。演習量が多すぎても復習が雑になるため、6回分を完璧に理解し、2〜3周解き直すことが合格への最短ルートです。
- Q. 過去問の1周目で合格点に届かない時は?
- 1周目で合格点に届かないのは一般的です。落ち込む必要はありません。失点原因を語彙・時間配分・文法に分類して復習し、2周目・3周目で満点が取れるまで仕上げることで実力がつきます。
- Q. 筆記とリスニングは別々に解いてもいい?
- 普段の学習では「平日に筆記試験を解いて復習」「休日にリスニングを解いて復習」のように分けて進めて構いません。ただし、本番直前の少なくとも2回分は本番と同じ順番・通し時間で解いてください。
- Q. 英検の過去問は古い方から解くべきですか?
- 手持ちの過去問のうち、やや古い回から解き始め、最も新しい直近回を本番1〜2週間前の直前リハーサルに残しておく進め方が最適です。ただし形式変更前の極端に古い過去問は避けましょう。
- Q. 答えを覚えている過去問を解き直す意味は?
- 大いにあります。2周目以降は「なぜその選択肢が正解で他が誤りなのか」を自分で解説できるか、本文の根拠箇所を素早く特定できるかという「解答プロセスの完全再現」を目的に解き直します。
- Q. 新形式の要約問題は過去問が少ないですがどう演習すればよいですか?
- 最新の過去問で出題形式や語数制限の型を把握した後は、古い過去問の長文読解(説明文)を素材として活用し、各段落の要点を抜き出して指定語数でまとめる自主要約トレーニングを行うのが効果的です。
- Q. 試験直前の1週間は過去問をどう使うべきですか?
- 直前の1週間は新しい過去問を解くのではなく、すでに解いた過去問の復習に専念してください。間違えた問題の解き直し、リスニング音源の確認、ライティングの定型表現の再確認を行い、本番の時間配分を最終チェックしましょう。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部