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英検のCEFR A1とは?レベル・スコアと合格判定の仕組み

英検のCEFR A1とは?レベル・スコアと合格判定の仕組み

英検の成績表に表示される「CEFR A1」とは、世界共通の言語能力指標(CEFR)における初級・基礎段階を指し、英検CSEスコアでは「1400点〜1699点」の範囲に該当します。

英検3級に合格した方、または準2級を受験して惜しくも不合格だった方に多く表示される評価です。合否そのものは受験した級の合格基準スコアで決まりますが、A1判定を見ることで、級の枠を超えた現在の正確な英語運用力を把握できます。

英検のCEFR A1とは?スコアと級の対応早見表

英検を受験して結果通知を受け取った際、級の合否とは別に印字されている「CEFR A1」という表記に戸惑う方は少なくありません。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠:Common European Framework of Reference for Languages)とは、語学の運用能力を国際的に比較・評価するために作られた世界基準の指標です。

レベルは基礎から熟達まで、下から順に A1、A2、B1、B2、C1、C2 の6段階で構成されています。

英検では、各技能の成績を共通尺度化した「英検CSEスコア」を用いてCEFRレベルを算出しています。CEFR A1に該当する総合CSEスコアは「1400点〜1699点」です。

英検の級、英検CSEスコア、CEFRレベルの対応関係は次の表の通りです。

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CEFRレベル総合CSEスコア帯英検の合格級の目安主な英語力の位置づけ
A11400〜16993級合格(一部準2級不合格)基礎段階(初歩的な日常会話・定型文の理解)
A21700〜1949準2級合格(一部2級不合格)初級段階(身近な話題での簡単な情報交換)
B11950〜22992級合格(一部準1級不合格)中級段階(日常の事象や目標について説明可能)
B22300〜2599準1級合格(一部1級不合格)準上級段階(複雑な議論や専門分野の理解)
C12600〜34001級合格上級段階(広範で複雑な文脈を流暢に運用)

表から分かるように、英検におけるA1は、中学校卒業レベルとされる「英検3級」の合格層がほぼ収まるスコア帯です。同時に、高校中級レベルとされる「英検準2級」に届かなかった層の得点帯とも重複しています。

CEFRの6段階レベル
◀ 基礎段階熟達段階 ▶
A1基礎段階(初歩的な日常会話)
A2初級段階(身近な話題の情報交換)
B1中級段階(日常事象や目標の説明)
B2準上級段階(複雑な議論の理解)
C1上級段階(流暢な運用力)
C2熟達段階

CEFRはA1からC2までの6段階で語学力を評価します。

各級と国際基準の詳しい対応関係は、英検とCEFR対照・レベル基準で確認できます。

次の疑問各級とCEFRスコアの全体的な対応関係を確認したいときは、英検のCEFR対照表とレベル換算をあわせてご覧ください。

英検結果のA1判定は合格?不合格?成績表の見方

成績表を開いた受験者や保護者の方から特に多く寄せられるのが、「A1と書いてあるが、結局これは合格なのか不合格なのか」という疑問です。結論から言うと、CEFR A1という表示自体は合否を表すものではありません。合否はあくまで受験した級の基準スコアを満たしたかどうかで決まります。

成績表で確認すべき2つの重要項目

手元の成績表(紙の合格通知書またはウェブ上の合否結果画面)を見るときは、次の2点を切り分けて確認してください。

この2つの組み合わせによって、結果の持つ意味が大きく異なります。

受験級ごとのA1判定の意味

表は横にスクロールできます →

受験した級合否結果CEFR判定判定の正しい解釈
3級合格A13級の合格基準をクリアし、順当にA1レベルの英語力を証明できています。
3級不合格判定なし(A1未満)CSEスコアが1400点に届いておらず、基礎事項の再復習が必要です。
準2級不合格A1準2級の合格基準には達しませんでしたが、3級合格レベル(A1)の実力は維持できています。
準2級合格A2準2級の合格基準を満たしており、A1を超えてA2レベルに到達しています。

このように、3級を受験して「合格」の文字とともに「A1」と表示されている場合は、満額の評価であり心配はいりません。一方で、準2級を受験して「不合格」とともに「A1」と表示されていた場合は、「準2級の合格ラインには届かなかったものの、3級レベル(A1)の英語力はしっかり記録されている」という状態を意味します。

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準2級を受験してA1になる理由と仕組み

知恵袋などのQ&Aサイトでも頻繁に「準2級を受けたのに結果がA1でした。なぜですか?」「準2級の合格基準スコアはいくらですか?」という質問が投稿されています。準2級に挑んだ受験者がA1判定を受け取る背景には、英検CSEスコアの合格基準が関係しています。

準2級の合格基準スコアとA1判定の境界線

英検の合格基準CSEスコアは、級ごとに厳密に固定されています。

CEFRの区分では、総合CSEスコア「1400〜1699点」がA1、「1700〜1949点」がA2と定められています。準2級に合格するためには総合1728点が必要であるため、準2級に合格した人は必ず総合1700点を超え、CEFR A2以上の判定になります。

したがって、準2級を受験して総合スコアが1700点未満(1400〜1699点)にとどまった場合、合否は不合格となり、CEFR判定は自動的に「A1」と印字されます。

準2級不合格でA1だった場合の受け止め方

準2級を受験してA1だった場合、決して「何も身についていない」わけではありません。1400点以上を獲得しているため、中学卒業レベルの基礎力(3級合格相当)はしっかりと定着しています。

ただし、準2級の合格ラインである総合1728点(およびA2の境界である1700点)に対しては、30点から300点程度不足していたことになります。

不合格通知に落胆するだけでなく、スコアレポートの各技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の得点を確認し、どの技能が合格基準(一次1322点・二次406点)から離れていたかを分析することが次回の合格への第一歩です。

準2級のスコア基準とA1判定の境界

準2級 合格ライン

  • 一次試験: 1322点
  • 二次試験: 406点
  • 総合合格基準: 1728点
  • CEFR判定: 必ずA2以上になる

準2級不合格でA1判定

  • 総合スコア: 1400〜1699点
  • 合格基準に30〜300点程度不足
  • 中学卒業レベル(3級相当)は定着
  • CEFR判定: 自動的にA1と印字

準2級合格には総合1728点が必要で、下回るとA1判定になります。

次の疑問準2級での合否ボーダーや配点の内訳を詳しく把握したい方には、英検準2級のCEFR・スコア換算が役立ちます。

英検S-CBTでのA1判定と従来型英検の違い

近年、大学入試や高校入試の出願に向けて利用者が急増している「英検S-CBT」でも、結果通知に「A1」と表示されることがあります。パソコンを使って1日で4技能を測定する試験形式であるため、「従来型の英検とS-CBTでA1の価値や基準は違うのか」と疑問を持つ方が多くいます。

判定基準とCSEスコア尺度は完全に同一

英検S-CBTで算出される英検CSEスコアおよびCEFR判定は、従来型の紙の試験と完全に同一の尺度で測定されています。S-CBTで総合CSEスコアが1400〜1699点であればCEFR A1と判定され、その効力や意味合いに違いはありません。

比較項目従来型英検(本会場・準会場)英検S-CBT
受験形式一次試験(筆記・マーク)+二次試験(対面面接)コンピュータ操作(PC画面・マウス・ヘッドセット)
日程一次と二次で別日程(約1か月間隔)1日で4技能(スピーキング・L・R・W)を完結
CSEスコア尺度総合スコア(技能均等配分)総合スコア(技能均等配分:全く同一)
CEFR判定基準1400〜1699点でA1判定1400〜1699点でA1判定(全く同一)
成績証明書の効力入試・優遇措置で公式に利用可能従来型と同様に公的スコアとして利用可能

S-CBT特有の結果表示と注意点

英検S-CBTでは、スピーキングテストも同日に吹き込み式で行われます。従来型英検の一次試験不合格時の成績表にはスピーキングスコアが載りませんが、S-CBTでは1回の受験で4技能すべてのCSEスコアが算出されます。

そのため、総合スコアがA1帯(1400〜1699点)に入っている場合、スピーキングも含めた4技能の総合計としてA1が出ている点が確認しやすい特徴があります。

英検のCEFR A1とは?スコアや級との対応のイメージ

CEFR A1レベルの実力目安とCan-do(できること)

国際的な指標であるCEFR A1とは、具体的にどのような英語運用力を指すのでしょうか。CEFRの公式な枠組みにおいて、A1は「ブレークスルー(初歩的な学習者)」と定義されています。具体的な言語活動の指標(Can-do)を見てみましょう。

CEFR A1で「できること」のリスト

文部科学省や欧州評議会が公表している資料に基づくと、A1保持者は以下のようなコミュニケーションが可能です。

具体的な英語表現の例

A1レベルで運用できる典型的なフレーズの例です。身近な事実の伝達や、決まり文句のやり取りが中心となります。

A1と上位レベルA2の決定的な違い

A1の段階では、「あらかじめ知っている短い文句をそのまま使う」ことが中心です。これに対して、次の段階である A2 に進むと、過去の出来事や将来の計画を自分の言葉で組み立てて説明したり、身近な事柄について理由(because や so などを用いた複文)を添えて話したりできるようになります。

A1からA2へのステップアップは、英語学習における重要な飛躍のポイントです。

CEFR A1でできる言語活動
💬定型表現の理解

日常的な表現や要求を満たす初歩的定型句を使用できる

👤身の回りのやり取り

身の回りの人や物について質問し、質問に答えられる

🤝協調的な会話

相手がゆっくり助けてくれれば簡単なやり取りができる

📝簡潔なメッセージ

短い定型文のメッセージや簡潔な自己紹介文が書ける

A1では初歩的な定型句の理解や簡単なやり取りが中心となります。

高校・大学入試における英検A1スコアの優遇・通用度

英検を受験する大きな目的のひとつが入試での優遇措置です。CEFR A1のスコアは、入試や調査書(内申書)でどの程度評価されるのでしょうか。高校入試と大学入試に分けて解説します。

高校入試(中学生のケース):一定の評価対象になる

高校受験において、英検3級(CEFR A1相当)は公立・私立を問わず、内申書の加点対象や出願基準として広く認められています。

大学入試(高校生のケース):A1での優遇は限定的

大学入試においては、事情が大きく異なります。多くの私立大学や国公立大学が導入している「英語外部試験利用入試」では、優遇の基準ラインを CEFR A2以上(CSE 1700点以上・準2級合格水準) または CEFR B1以上(CSE 1950点以上・2級合格水準) に設定しています。

入試区分・学校段階CEFR A1の評価一般的な必要基準
公立・私立高校入試加点・評価の対象になる場合が多い英検3級以上(A1相当)
中堅〜難関大学の一般入試利用ほぼ利用不可(対象外)CEFR A2〜B1以上(準2級〜2級合格)
大学の総合型・学校推薦型選抜出願要件に含まれる場合が極めて少数CEFR A2以上が主流

大学受験を控えている高校生がCEFR A1(総合スコア1400〜1699点)にとどまっている場合、英語外部試験利用枠での出願は難しいのが現実です。早期にCSEスコア1700点(準2級合格・A2)や1950点(2級合格・B1)を突破する学習計画が必要になります。

A1からA2(準2級水準)へ伸ばす得点戦略と学習法

CEFR A1(総合1400〜1699点)からA2(総合1700〜1949点)へステップアップし、英検準2級合格を勝ち取るためには、あと何点をどのように獲得すべきかを具体化することが不可欠です。

合格に必要なスコア差と目標得点

英検準2級の一次試験合格基準はCSEスコア1322点、二次試験は406点、合計で1728点です。A1の上限である1699点の人ならあと30点前後、A1の中央値(1550点前後)にいる人なら約180点のスコアアップが目標になります。

英検CSEスコアは統計的手法で算出されるため1問あたりの素点配分は公表されていませんが、一般的な正答率の目安として、各技能で約60〜65%以上の正答を確保することがA2達成の防衛ラインとなります。

技能別の現実的な得点戦略

技能A1レベルの現状のつまずきA2突破のための改善アクション
リーディング準2級特有の語彙(約3000語レベル)で失点する準2級用の単語帳を1冊仕上げ、大問1の単語・熟語空所補充で7割正解を目指す
リスニング第2部・第3部の長文会話や説明文で聞き逃す会話の場面・関係性を意識しながら、短い英文を音読・シャドーイングして耳を慣らす
ライティング理由の書き方が思い浮かばず文法ミスが多い定型フォーマットを確立し、接続詞(because, also 等)を使った理由2点を確実に書く
スピーキング質問を聞き返したり、単語だけで答えてしまう音読の明瞭さを意識し、イラスト描写問題で主語+動詞の完全な文を作る練習を重ねる

もっとも効率よくスコアを伸ばせるのはライティング

英検において短期間でスコアを引き上げやすい技能はライティング(記述式英作文)です。リーディングやリスニングは問題数が多く、1問正解を増やしてもCSEスコアへの反映は緩やかですが、ライティングは配点ウェイトが高いため、構成が整った英文を書けるようになるだけでCSEスコアが数十点〜100点近く跳ね上がることがあります。

ライティングでは、以下の3ステップの型を体に覚え込ませてください。

  1. 主張の提示:I think (that)... または I do not think (that)... で自分の立場を明確にする。
  2. 理由1とその説明:First, ... に続けて理由を述べ、必要に応じて For example, ... を補う。
  3. 理由2とその説明:Second, ... に続けて別の観点から理由を述べる。

この定型構造を正しく使い、中学英語レベルの文法でスペルミスなく書ききるだけでも、A1からA2への到達は十分に射程圏内に入ります。

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英検の疑問をすべて見る「英検」のまとめ

理解度チェック

Q1. 英検の成績表における「CEFR A1」の解釈として正しいものは?

  1. 準2級に合格したことを示す
  2. 合否そのものを表すものではない
  3. 3級の不合格が確定したことを示す
  4. S-CBTでのみ表示される判定である
答えを見る

正解: B. 合否そのものを表すものではない
本文にある通り、CEFR A1という表示自体は合否を表すものではなく、合否は受験した級の基準スコアを満たしたかで決まります。

Q2. 準2級を受験して「A1」と判定される理由は何ですか?

  1. 二次試験を棄権したため
  2. S-CBT形式で受験したため
  3. 一次試験で満点を取れなかったため
  4. 総合CSEスコアが1700点未満だったため
答えを見る

正解: D. 総合CSEスコアが1700点未満だったため
準2級合格(A2)には総合1728点が必要なため、総合スコアが1700点未満(1400〜1699点)にとどまると不合格となりA1と判定されます。

Q3. 本文で「A1レベルで運用できるフレーズの例」として挙げられている英文は?

  1. Where is the station?
  2. I stayed home because it was cold.
  3. Could you tell me how to get there?
  4. I will visit Tokyo next month.
答えを見る

正解: A. Where is the station?
本文の「CEFR A1レベルの実力目安」の具体的な英語表現の例として「Where is the station? — Go straight, please.」が挙げられています。

よくある質問

Q. 英検A1は3級と準2級のどちらのレベルですか?
英検のCEFR A1は、合格級で言えば「3級合格」相当です。総合CSEスコア1400〜1699点が該当し、準2級を受験して不合格(一次・二次の総合1700点未満)だった場合にもこのA1と判定されます。
Q. 準2級で一次免除になったのにA1と表示されます。なぜ?
一次免除で出願した場合、手元にある一次試験の成績通知には一次試験単体のスコアのみが反映されており、二次試験のスコアが合算されるまで総合判定がA1のまま表示されることがあります。二次合格でA2へ更新されます。
Q. 英検S-CBTでA1判定が出た場合、従来型英検と同じ扱いですか?
全く同じ扱いです。英検S-CBTは従来型英検と同一のCSEスコア尺度およびCEFR算出基準を採用しており、入試や公的な証明書類としての効力も同等です。
Q. 英検CSEスコアでA1からA2に上がるには何点必要ですか?
CEFR A2の開始基準は総合CSEスコア1700点です。A1の範囲は1400〜1699点のため、現在のスコアが1500点なら約200点、1650点ならあと50点の上乗せでA2基準に到達します。
Q. ネットの知恵袋で「準2級を受けたのにA1」と悩む人が多いのはなぜ?
準2級の合格基準総合スコア(1728点)に届かず不合格になった場合、獲得スコアが1400〜1699点の範囲となり、結果通知に「不合格」と「CEFR A1」が併記されるためです。3級の実力はあるものの準2級には届かなかった状態を表します。

2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部