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セルフカバーは英語で何と言う?通じる表現と使い分け
日本語の「セルフカバー」は和製英語に近く、英語圏では文脈に応じて別の表現に言い換えるのが自然です。他人に提供した曲を作者自身が歌う場合はthe composer's own versionやsinging a song written for another artist、過去の持ち歌を録音し直す場合はre-recordingやnew versionと表現します。
「セルフカバー」の英語表現一覧と結論
日本語の「セルフカバー」という言葉には、大きく分けて2つの意味が含まれています。1つは「作詞・作曲家が他のアーティストに提供した楽曲を、後から自分自身で歌って録音すること」、もう1つは「自分が過去に発表した持ち歌を、編曲を変えて再録音すること」です。
英語では、この2つの状況を同じ1語で表す便利な単語は存在しません。状況に応じて以下のように表現を選び分ける必要があります。
| 日本語のニュアンス | 自然な英語表現 | 直訳的なニュアンス |
|---|---|---|
| 提供曲を作者自身が歌う | the composer's own version cover a song one wrote for someone | 作曲者本人のバージョン 提供した曲を自らカバーする |
| 過去の持ち歌を再録音する | re-recording re-recorded version | 再録音 再録音されたバージョン |
| アレンジを変えて再演する | acoustic version new arrangement | アコースティック版 新アレンジ版 |
| セルフカバーアルバム | self-cover album album of re-recordings | 自作曲再録アルバム 再録音アルバム |
英語のcoverという単語は、本来「他のミュージシャンが発表した曲を別の人が演奏・歌唱する」という意味を持っています。そのため、作者本人が歌う行為に対してcoverを使うことには英語本来の意味とのズレが生じます。
誤解を防ぐためには、曲の成り立ちや録音の意図を具体的に説明する表現を使うことが基本となります。
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self-coverは和製英語?通じる理由と落とし穴
カタカナ語の「セルフカバー」をそのまま直訳したself-coverは、英語圏では一般的な音楽用語として定着していません。和製英語の一種とみなされることが多く、日常会話で使っても意図がすぐに伝わらない場合があります。
音楽用語としてのself-coverの通じやすさ
英語圏の百科事典や音楽データベースなどでは、例外的にSelf-cover albumsというカテゴリが使われることがあります。そのため、熱心な音楽ファンの間では「自作曲を再演すること」として文脈から理解してもらえるケースも存在します。
しかし、一般的なネイティブスピーカーにとっては、self(自分自身)とcover(他人の楽曲のカバー)という語が矛盾して聞こえるため、違和感を持たれやすいのが実情です。
印刷・出版業界における本来の意味
英語圏でself-coverという表現を用いる際、特に注意が必要なのが出版・印刷業界の専門用語としての意味です。印刷用語のself-coverは「共紙表紙(ともがみひょうし)」、すなわち冊子の表紙が本文(中身のページ)とまったく同じ用紙・紙質で作られている状態を指します。
音楽の文脈を共有していない相手にself-coverとだけ伝えると、出版物やパンフレットの仕様の話をしていると誤解されたり、聞き返されたりする原因になります。そのため、音楽の話をしていることを明確にするか、別の自然な英語表現に言い換えることが推奨されます。
音楽におけるself-cover
- 和製英語の一種で日常会話では伝わりにくい
- 熱心な音楽ファンの間など例外的に通じる場合もある
- selfとcoverの語が矛盾しネイティブに違和感を与える
印刷・出版におけるself-cover
- 英語圏の出版・印刷業界における専門用語
- 冊子の表紙が本文と同じ用紙で作られた「共紙表紙」を指す
- 音楽の話と共有していないと印刷仕様と誤解される
音楽用語としての違和感と、出版業界での本来の意味を整理しました。
次の疑問そもそも「他人の曲を歌う」という意味のカバー曲について表現の幅を広げたいなら、カバー曲の別の英語表現も参考になります。
セルフカバーの英語を文脈別に使い分ける比較表
英語で「セルフカバー」のニュアンスを伝える際は、その楽曲が「他者への提供曲」なのか「自分の過去の発表曲」なのかを整理することが不可欠です。2つのパターンの違いを整理したマトリクスは以下の通りです。
表は横にスクロールできます →
| 分類 | 状況の詳細 | 最適な名詞表現 | 最適な動詞表現 |
|---|---|---|---|
| 提供曲の歌唱 | 他アーティストへ提供したヒット曲を作者が自らレコーディング | original songwriter's version composer's own take | record one's own composition cover a song written for... |
| 持ち歌の再録音 | 過去に自らリリースした原曲を年数を経て新たに録音し直す | re-recording re-recorded track | re-record cut a new track |
| 編曲の刷新 | 原曲からテンポや楽器編成を大きく変更して別バージョン化 | new arrangement reimagined version | rearrange revisit one's past work |
このように、「誰のために書かれた曲か」「過去の音源を再録音したのか」という事実を明確にすることで、ネイティブスピーカーに対しても誤解なく正確な意図を伝えることができます。
ミュージシャンが他人に提供した曲を自ら録音する英語
検索者の疑問として非常に多いのが、「ミュージシャンが他人に提供した曲を自らレコーディングすることを英語で何と言うか」という点です。他者への提供曲を作曲者・作詞者本人が歌う場合は、以下のような構文やフレーズが自然です。
1. the original composer's version / the songwriter's version
最も簡潔で誤解がないのが、「原作者によるバージョン」と名詞で表現する形です。
- This is the original composer's version of the hit song.
(これはあのヒット曲の、作曲者本人によるセルフカバーバージョンです。) - She released her own version of the track she wrote for the pop idol.
(彼女はそのアイドルに提供した楽曲のセルフカバーを発表しました。)
2. sing / record a song written for someone else
「他人に書いた曲を自ら録音する」という事実をそのまま動詞で表現する方法です。会話で最もスムーズに通じます。
- The musician decided to record the song he originally wrote for a famous band.
(その音楽家は、有名バンドに元々提供した楽曲を自らレコーディングすることにしました。) - He is singing a song that he provided to another singer years ago.
(彼は何年か前に別の歌手へ提供した楽曲を自ら歌っています。)
3. cover one's own song written for...
あえてcoverという単語を使う場合は、cover one's own song(自分の曲をカバーする)とした上で、後ろに関係代名詞などを伴わせて「他人に提供した曲である」という説明を足すと自然に伝わります。
- The singer covered his own song originally given to a different artist.
(その歌手は、かつて別のアーティストに提供した持ち曲をセルフカバーしました。)
the songwriter's version など、名詞で簡潔に表現する
record a song written for someone else と動作で伝える
cover one's own song written for... と補足を足す
提供曲を作者自身が歌う場合の代表的な3つの英語表現です。

過去の持ち歌を再録音・リアレンジする場合の英語表現
他人に提供した曲ではなく、過去に自分自身がリリースした楽曲を新しくレコーディングし直す場合、英語ではcoverではなくre-recording(再録音)を使うのが一般的です。
1. re-record / re-recording
最も標準的な表現です。過去のマスター音源の権利関係の都合や、デビュー周年の記念などで録音し直す行為全般を指します。
- The band re-recorded their debut single for their twentieth anniversary.
(そのバンドは結成20周年を記念してデビューシングルをセルフカバー再録音しました。) - This album consists entirely of re-recordings of their classic hits.
(このアルバムは彼らの代表曲のセルフカバー再録音のみで構成されています。)
2. new version / updated version
アレンジが新しくなっていることや、現代風にアップデートされたことを強調したい場合に適しています。
- They released an updated version of their 90s ballad.
(彼らは90年代のバラードの新しいセルフカバーバージョンをリリースしました。) - The new version features modern electronic beats.
(その新バージョンは現代的なエレクトロニックビートを取り入れています。)
3. アーティスト名を冠した「〜's Version」のトレンド
海外の音楽シーンでは、過去のアルバム全編を権利関係の再取得などのために一から録音し直すプロジェクトが行われ、大きな話題となりました。その際にタイトルへ(Artist's Version)のように自身の名前を付与したことから、現在では「本人が権利を持ち直して自ら再録音した公式版」という意味合いで〜's Versionという表現が広く浸透しています。
最も標準的な表現。周年記念や権利の都合での再録音全般を指す
アレンジの変更や現代風へのアップデートを強調したい場合に適する
本人が権利を持ち直して自ら再録音した公式版を指す表現として浸透
過去の持ち歌を再録音・リアレンジする際の3つの英語表現です。
次の疑問曲に手を加えて作り直すときの表現を深掘りしたいなら、アレンジするの英語での言い方を確認しておくと会話で役立ちます。
YouTubeやSNSで使えるセルフカバー英語テンプレート
動画共有サイトやSNSで「自分で作った曲を歌ってみた」「過去曲をリアレンジして演奏してみた」と発信するときに、タイトルや概要欄、キャプションでそのまま使える英語テンプレートを紹介します。
動画タイトルに使えるテンプレート
- [Self-Cover] I sang the song I wrote for [Artist Name]
(【セルフカバー】提供曲をご本人が歌ってみた) - Re-recording my old song with an acoustic arrangement
(昔の曲をアコースティックアレンジでセルフカバーしてみた) - Composer sings own song: "[Song Title]"
(作曲者本人が歌う「曲名」) - Self-cover of my original song (2024 New Version)
(自作曲のセルフカバー・2024年新バージョン)
概要欄・SNSキャプションに使える短文
- I did a self-cover of the track I produced last year. Hope you enjoy this acoustic take!
(昨年プロデュースした楽曲をセルフカバーしました。アコースティック版をぜひお楽しみください!) - Here is a re-recorded version of my debut track. I reworked all the instrumentals myself.
(デビュー曲の再録バージョンです。すべての楽器演奏を自分で再構築しました。) - Originally written for another singer, now sung by the composer.
(原曲は他の歌手への提供曲ですが、今回は作曲者本人が歌っています。)
おすすめの英語ハッシュタグ
SNS投稿時には、以下のようなハッシュタグを組み合わせておくと海外のリスナーにも届きやすくなります。
- #SelfCover(ネット上の発信タイトルとして広く通じるタグ)
- #ReRecording(再録音音源であることを示すタグ)
- #ComposerVersion(作曲者本人による歌唱であることを示すタグ)
- #AcousticVersion(生楽器やアコースティックによる再演)
音楽談義で使えるセルフカバーの実用英会話例文集
日常会話や海外の友人との音楽談義で「実はこれ、作者本人のセルフカバーなんだよ」と説明する際に役立つ実践的な例文です。
他人に提供した楽曲について話すとき
- Did you know this song was originally sung by someone else? The writer is covering their own song here.
(この曲、元々は別の人が歌っていたの知ってた?ここでは作者本人がセルフカバーしているんだよ。) - He originally wrote this tune for a popular band, but his own version has a much slower tempo.
(彼は元々この曲を人気バンドに提供したんだけど、本人のセルフカバー版はずっとテンポが遅いんだ。) - I actually prefer the songwriter's original take over the commercial single release.
(商業的にシングル発売されたバージョンより、作曲者自身のセルフカバー版のほうが実は好きだな。)
持ち歌のリアレンジや再録について話すとき
- The band re-recorded their famous song from twenty years ago with a full orchestra.
(そのバンドは20年前の有名曲をフルオーケストラ編成でセルフカバー再録音したんだ。) - This acoustic version is a re-recording of the lead track from their first album.
(このアコースティック版は、彼らのファーストアルバムのリード曲をセルフカバーしたものだよ。) - They released a self-cover album featuring jazz arrangements of their past hits.
(彼らは過去のヒット曲をジャズアレンジにしたセルフカバーアルバムを発売した。)
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理解度チェック
Q1. 英語のcoverが本来持っている意味として適切なものは?
- 自分が過去に発表した楽曲を録音し直すこと
- 他人が発表した曲を別の人が演奏・歌唱すること
- 提供した楽曲を作曲者本人が歌うこと
- 冊子の表紙と中身を同じ用紙で作ること
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正解: B. 他人が発表した曲を別の人が演奏・歌唱すること
英語のcoverは本来「他のミュージシャンが発表した曲を別の人が演奏・歌唱する」という意味です。
Q2. 過去の持ち歌を新しく録音し直す行為を表す英語はどれ?
- re-recording
- composer's take
- self-produce
- full orchestra
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正解: A. re-recording
過去の自らの楽曲を録音し直す場合は、coverではなくre-recordingを使うのが一般的です。
Q3. 「self-cover」が出版・印刷業界で持つ本来の意味は?
- 音楽アルバムの歌詞カードのこと
- 表紙が本文と同じ用紙で作られている状態
- 著者が自分でデザインした表紙のこと
- 過去の出版物を改訂して再出版すること
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正解: B. 表紙が本文と同じ用紙で作られている状態
印刷用語としてのself-coverは、冊子の表紙が本文と同じ用紙・紙質で作られた「共紙表紙」を指します。
よくある質問
- Q. セルフカバーは英語で何と言う?
- 状況によって異なります。提供曲を作者自身が歌う場合はcomposer's own version、持ち歌の再録音はre-recordingやnew versionと言います。
- Q. 英語でself-coverと言うと通じない?
- 音楽の文脈があれば理解されることもありますが一般的ではありません。英語本来のcoverは他人の曲を指す上、印刷用語で「共紙表紙」を意味するため誤解を招くことがあります。
- Q. セルフカバーアルバムは英語で何と言う?
- album of re-recordingsやre-recorded albumと呼ぶのが自然です。文脈が明らかな場合はself-cover albumと表記されることもあります。
- Q. 提供曲を歌うことを動詞で何と言う?
- record one's own song written for another artistやcover a song one provided to someoneなどのように具体的に表現します。
- Q. 「セルフカバーしてみた」の英語表記は?
- 動画タイトルなどでは[Self-Cover] I sang the song I wrote for...やSelf-cover of my original songと書くのが自然です。
2026年10月8日更新・モチタン辞典編集部