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過去完了形はいつ習う?学年や高校入試の扱いと基礎を解説
過去完了形は、公立中学校では習わず、高校1年生の英語(英語コミュニケーションⅠや論理・表現Ⅰ)で習います。中学3年生で現在完了形を履修しますが、過去完了形は高校の学習指導要領に含まれる単元です。公立高校入試の文法問題として直接問われることは原則ありませんが、長文読解に登場することはあります。
過去完了形はいつ習う?学校別の履修時期一覧
英語の完了形にはpresent perfect(現在完了形)、past perfect(過去完了形)、future perfect(未来完了形)の3種類があります。学習指導要領におけるそれぞれの学習時期と、学校区分ごとの履修スケジュールは以下の通りです。
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| 学校区分・環境 | 現在完了形の履修時期 | 過去完了形の履修時期 | 高校入試での出題 |
|---|---|---|---|
| 公立中学校 | 中学3年生 | 履修しない(高校へ持ち越し) | 文法問題としては出題されない |
| 私立中高一貫校 | 中学2年〜中学3年 | 中学3年生 | 上位校の入試問題で出題例あり |
| 進学塾・予備校 | 中学2年後半〜中3 | 中学3年の夏〜冬期講習など | 難関私立・国立対策として指導 |
| 公立高校・私立高校 | (中学校で履修済み) | 高校1年生の1学期〜2学期 | 大学入学共通テストや個別入試で出題 |
公立中学校の教科書(全般)では、過去完了形を文法単元として教えることはありません。そのため、公立中学生が定期テストで過去完了形の作文や正誤判定を求められることは原則ありません。
一方で、中高一貫校や難関高校を目指す進学塾では、中3の秋までに高校内容の先取りを行うカリキュラムが組まれていることが多く、中学生のうちに過去完了形を学習するケースがあります。
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新学習指導要領での変更点と高校入試での出題基準
2021年度から中学校で全面実施された新学習指導要領では、英語のカリキュラムに大きな改訂がありました。以前は高校で習っていた感嘆文、仮定法の一部(I wish... / If I were...)、原形不定詞、現在完了進行形が中学校へ前倒しされました。
しかし、過去完了形は中学校へ移行せず、高校1年生(英語コミュニケーションⅠや論理・表現Ⅰ)の履修範囲のまま据え置かれました。
公立高校入試での扱い
公立高校の一般入試では、中学校の指導要領を基準に作問されるため、文法大問や適語補充問題で had + 過去分詞 を答えさせる問題は出題されません。
ただし、長文読解の文章中に had left や had lived などが含まれる場合があります。その際、注釈がつく場合もあれば、文脈から意味が推測できるとして注釈なしでそのまま出題されるケースもあります。
難関私立・国立高校入試での扱い
独自の試験問題を作成する私立難関校や国立大学附属高校では、学習指導要領の枠を超えた出題が見られます。整序英作文(並び替え問題)や長文中の空所補充問題で過去完了形の知識を直接試す問題が出題されることがあるため、これらの高校を受験する場合は中3の冬までに過去完了形の理解が必要です。
公立高校入試
- 文法問題や適語補充では出題されない
- 長文読解中に注釈付きまたは文脈推測で出現
- had + 過去分詞の解答は求められない
難関私立・国立高校入試
- 学習指導要領の枠を超えた出題がある
- 整序英作文や空所補充で直接問われる
- 中3の冬までに理解しておく必要がある
志望校の種別によって過去完了形が直接問われるかどうかが異なります。
入試全般の学習法を確認したい方は、高校入試の英語対策を参考にしてください。
次の疑問高校での履修内容が気になる方は、関連して仮定法過去完了を習う学年や時期についても確認しておくと見通しが立ちます。
過去完了形の基本構造とタイムライン(時間軸)の理解
過去完了形の基本形は、主語に関わらずすべて had + 過去分詞 です。現在完了形のように主語が3人称単数(he, she, it など)であっても has に変わることはなく、常に had を用います。
- 肯定文:主語 + had + 過去分詞(短縮形:I had → I'd, They had → They'd)
- 否定文:主語 + had not + 過去分詞(短縮形:hadn't)
- 疑問文:Had + 主語 + 過去分詞 ...?
時間軸(タイムライン)によるイメージ
過去完了形を理解する鍵は、「過去のある基準点」と「それより前の過去(大過去)」のつながりを捉えることです。
現在完了形が「過去の出来事が現在にどうつながっているか」を表すのに対し、過去完了形は「それ以前の出来事が過去の基準点にどうつながっていたか」を表します。
[大過去(過去より前)]───→[過去の基準点]──────→[現在]
↑
had + 過去分詞 の動作 過去形の時点(基準)
例文で時間軸の位置関係を確認しましょう。
When I arrived at the station, the train had already left.
(私が駅に着いたとき、電車はすでに出発してしまっていた。)
この文では、過去の基準点が arrived(駅に着いた)です。電車が出発した had already left は、駅に着いた時点よりもさらに前に起こったことであるため、過去完了形を使います。
過去の基準点よりも前に起きた動作を had + 過去分詞で表します。
2つの完了形の時制の違いを詳しく整理したいときは、現在完了・過去完了の違いをご覧ください。
過去完了形の4つの用法と代表的な例文
過去完了形には、現在完了形と同じ「完了・結果」「経験」「継続」の3用法に加えて、「大過去」と呼ばれる用法があります。それぞれの意味と使い分けを解説します。
1. 完了・結果(過去の基準点までに動作が完了した)
過去のある時点までに「〜し終えていた」「すでに〜してしまっていた」ことを表します。already(すでに)、just(ちょうど)、yet(まだ・もう)などの副詞を伴うことが一般的です。
She had already finished her homework when her mother came home.
(母親が帰宅したとき、彼女はすでに宿題を終えていた。)
2. 経験(過去の基準点までに〜したことがあった)
過去のある時点までに「〜したことがあった」「一度も〜したことがなかった」という経験を表します。before(以前に)、never(一度も〜ない)、once(一度)、twice(二度)などと一緒に使います。
Ken had never seen a koala before he visited Australia.
(オーストラリアを訪れる前、ケンは一度もコアラを見たことがなかった。)
3. 継続(過去の基準点までずっと状態が続いていた)
過去のある時点まで「ずっと〜だった」「〜の間ずっと住んでいた」という状態の継続を表します。for(〜の間)や since(〜以来)などの期間を示す語句を伴います。
They had been friends for ten years before they started the company.
(会社を立ち上げる前、彼らは10年間友人同士だった。)
4. 大過去(過去の基準点より前に起きた明確な事実)
過去のある出来事よりも「さらに前の過去」に起こったことを明確にする用法です。特に「過去に失くした」「過去に買った」など、前後関係をはっきり示したいときに使います。
I lost the watch that my father had bought for me.
(私は父が買ってくれた時計を失くした。)
時計を買った行為(had bought)は、時計を失くした行為(lost)よりも前の出来事であるため、関係代名詞節の中で大過去が使われています。
完了・結果
- 基準点までに完了
- already / just / yet
経験
- 基準点までの経験
- before / never / once
継続
- 基準点まで続いた状態
- for / since
大過去
- 基準点より前の明確な事実
- 出来事の前後関係を示す
現在完了形の3用法に「大過去」を加えた4つの意味に分類されます。

次の疑問各用法のニュアンスをより深く掴みたいときは、過去完了形の具体的な例文一覧で使い方を見比べてみてください。
過去形・現在完了形・過去完了形の違いと判断基準
3つの時制の違いを整理すると、視点(基準点)がどこにあるかによって使い分けが決まります。
表は横にスクロールできます →
| 時制 | 基本公式 | 視点(基準点) | 表す内容 |
|---|---|---|---|
| 過去形 | 動詞の過去形 (did / went) | 過去の1点 | 過去に起きた事実・動作そのもの |
| 現在完了形 | have / has + 過去分詞 | 現在 | 過去の出来事が現在に影響している状態 |
| 過去完了形 | had + 過去分詞 | 過去の1点 | 過去のある時点までの完了・経験・継続・大過去 |
使い分けの実戦ルール:before や after がある場合
時間的前後関係を表す接続詞(before や after)が使われている文では、語順や接続詞の意味自体でどちらが先に起きたかが明白です。そのため、文法的に大過去を使わず、両方を過去形で表しても自然な英語として成立します。
He left the room before I arrived.
(私が着く前に、彼は部屋を出た。)
※ He had left the room before I arrived. と過去完了形を使っても正解ですが、before があるため日常会話や平易な英文では過去形のまま代用されることが多くあります。
一方で、when や by the time を用いる文では、どちらが先かを明示するために過去完了形が欠かせません。
By the time we reached the theater, the movie had already started.
(私たちが劇場に着いたときには、映画はすでに始まっていた。)
基本となる時制の判断に迷う場合は、過去形と現在完了形の違いと使い分けで確認できます。
次の疑問特に迷いやすい過去の出来事との境界線は、過去完了と過去形の違いの解説でさらに詳しく整理できます。
模試や長文で had + 過去分詞 が出たときの読み方テクニック
中学3年生や高校入試直前の受験生が、模試や過去問の長文読解で had + 過去分詞 を見かけた場合、文法用語にとらわれずに素早く読み解くテクニックがあります。
1. 大意を取るときは「〜した」「〜していた」と過去として読む
過去完了形を見かけても、あわてる必要はありません。基本的には「過去に起こったこと」であるため、読解のスピードを落とさずに「〜した」「その前に〜していた」と過去の事実として処理すれば、文章全体の趣旨を見失うことはありません。
2. 矢印で前後の順序関係だけを意識する
物語文や論説文の設問で「事件や行動の起きた順番」が問われる問題では、過去完了形の知識が役に立ちます。本文中に had + 過去分詞 が出てきたら、「周囲の過去形(基準)よりも1歩前の出来事だな」と頭の中で矢印を1つ前に戻す意識を持ってください。
Tom told me that he had passed the exam.
(トムは試験に合格したと私に言った。)
行動の順番:① 試験に合格した(had passed) → ② そのことを話した(told)
このように「どちらが先に起こったか」という順序関係さえ掴めれば、読解問題の選択肢を正確に見分けることができます。
高校でのつまずきを防ぐ!中学で確認したい現在完了形リスト
過去完了形は、現在完了形の「基準点を現在から過去にスライドさせたもの」に過ぎません。そのため、中学3年生で習う現在完了形の土台が固まっていれば、高校で過去完了形を習ったときに短時間で理解できます。
高校入学前に確認しておきたいチェックリストは以下の通りです。
- 不規則動詞の過去分詞形を正確に書けるか:go - went - gone、see - saw - seen、write - wrote - written などの不規則変化を覚えているか。
- 現在完了形の3用法を判別できるか:完了(just, already, yet)、経験(ever, never, before, once)、継続(for, since, How long...?)のキーワードを識別できるか。
- have been to と have gone to の違いを理解しているか:have been to(〜へ行ったことがある/行ってきたところだ)と have gone to(〜へ行ってしまってここにはいない)の区別がついているか。
- 過去の1点を示す語句(yesterday, ago, when など)と完了形を併用できないルールを知っているか:現在完了形は過去の1点を表す語(例:yesterday)と一緒に使えません(※過去完了形では、when + 過去の文 が基準点としてよく一緒に使われます)。
これらの中学3年間の基礎が定着していれば、高校で習う過去完了形(had + 過去分詞)や未来完了形(will have + 過去分詞)もスムーズに習得できます。
- 不規則動詞の過去分詞形を正確に書けるかgo-went-goneなど
- 現在完了形の3用法を判別できるか完了・経験・継続の各キーワード
- have been to と have gone to の違いを理解しているか「行ったことがある」と「行ってしまった」
- 過去の1点を示す語句と完了形を併用できないルールを知っているかyesterday や ago など
中学範囲の現在完了形を定着させておくことで高校英語への移行が容易になります。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 学習指導要領において、過去完了形はいつ履修しますか?
- 公立中学校の2年生
- 公立中学校の3年生
- 高校1年生
- 高校3年生
答えを見る
正解: C. 高校1年生
新学習指導要領でも過去完了形は中学校へ移行せず、高校1年生の履修範囲に据え置かれています。
Q2. 過去完了形の肯定文の形として正しい英文はどれですか?
- She has already finished it.
- She had already finished it.
- She did already finish it.
- She had already finish it.
答えを見る
正解: B. She had already finished it.
過去完了形の肯定文は、主語に関わらず「had + 過去分詞」の形を用います。
Q3. 公立高校の一般入試における過去完了形の扱いはどれですか?
- 文法問題として直接答えさせる
- 整序英作文で必ず出題される
- 長文読解も含めて一切出題されない
- 文法大問では出ず長文に含まれることがある
答えを見る
正解: D. 文法大問では出ず長文に含まれることがある
文法大問などで答えさせる問題は出ませんが、長文読解の文章中に含まれる場合があります。
よくある質問
- Q. 過去完了形は何年生で習いますか?
- 公立中学校では習わず、高校1年生で習います。高校の「英語コミュニケーションⅠ」や「論理・表現Ⅰ」の教科書で、時制の単元として学習します。
- Q. 公立高校の受験問題に過去完了形は出ますか?
- 文法問題として出題されることは原則ありません。ただし長文読解の中に登場することがあり、その場合は文脈から判断するか注釈が添えられます。
- Q. 中学生のうちに過去完了形を予習すべきですか?
- 難関私立高校や国立附属高校を受験する場合を除き、中学生のうちは中学3年で習う現在完了形と不規則動詞の過去分詞を完璧にしておくことが優先です。
- Q. 大過去と過去完了形の違いは何ですか?
- 過去完了形は「had+過去分詞」という文法形式の名称です。大過去はその用法の1つで、過去の基準点よりもさらに前に起こった出来事を指す概念です。
- Q. 未来完了形はいつ習いますか?
- 未来完了形(will have+過去分詞)も過去完了形と同様に高校1年生で習います。中学英語の範囲には含まれません。
2026年10月2日更新・モチタン辞典編集部