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仮定法中学英語の公式と見分け方

仮定法中学英語の公式と見分け方

中学英語で習う仮定法過去の基本公式はIf + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would [could] + 動詞の原形であり、「もし〜なら、…だろうに(できるのに)」と現在の事実に反する妄想を表します。

2021年度の新学習指導要領改訂により中3へ移行した単元ですが、出題範囲は「現在の妄想を表す仮定法過去」と「I wish + 過去形」までであり、高校で学ぶ仮定法過去完了は含まれません。

中学英語の仮定法の公式と学習範囲

2021年度から中学校の学習指導要領が改訂され、それまで高校1年生で学習していた仮定法の一部が中学3年生の教科書に移行しました。高校入試や中学校の定期テストで問われる範囲は明確に決まっています。

中学英語で習う仮定法の基本公式

中学英語で学習する仮定法は仮定法過去と呼ばれる形です。「今の事実とは正反対のこと」を仮定して話すときに使います。

例文を確認しましょう。

中学で習う範囲・高校で習う範囲の違い

受験生が不安になりやすい「どこまでが中学範囲なのか」という境界線は、以下の対比で明確に整理できます。

分類中学英語の範囲高校英語の範囲
現在の事実に反する仮定If + 過去形, would / could + 原形(仮定法過去)中学範囲の発展・慣用表現
現在の願望(〜ならいいのに)I wish + 主語 + 過去形I wish + had + 過去分詞など
過去の事実に反する仮定対象外(扱わない)If + had + 過去分詞, would have + 過去分詞(仮定法過去完了)

公立高校入試や定期テストでは、had + 過去分詞を用いる仮定法過去完了は出題されません。現在の妄想を表す公式とI wishの構文を正確に書けるようにすることが最優先の目標です。

中学で習う仮定法過去の基本公式
If + 主語+動詞の過去形+主語+would / could+動詞の原形

If I had a car, I would drive to the beach.もし車を持っていれば、海岸までドライブするのになあ。

現在の事実と反対の仮定を表す基本形と例文の構成です。

次の疑問基本の形を基礎からもう一度整理しておきたいときは、中学英語の仮定法基本ルールで全体の仕組みを確認できます。

現在の話で過去形とwereを使う理由

仮定法を学習する際、多くの人が「今の話をしているのに、なぜ動詞を過去形にするのか」「なぜ主語がIやheなのにwereになるのか」という疑問を抱きます。この仕組みには明確な理由があります。

過去形を使う理由は「現実との心理的な距離」

英語の過去形には、時間を表す「昔のこと」という意味のほかに、話者の意識における現実からの遠さ(非現実・妄想・あり得ないこと)を表す機能があります。

現在形を使うと「普段から実際に起きていること」「今まさに事実であること」という現実感が強く出ます。一方、動詞をあえて1つ過去にずらすことで、「これは現実の話ではありません。頭の中だけの架空のお話です」というサインを相手に送る役割を果たしています。

be動詞が主語に関わらずwereになる理由とテストの基準

仮定法過去の文では、主語がI、he、she、itのような単数であっても、wasではなくwereを用いるのが伝統的な標準ルールです。

If I was...にしてしまうと、聞き手は「過去のどこかの時点で私が実際にそうだったのかな?」と、過去の事実と聞き間違えてしまう恐れがあります。

そこで、主語が単数であってもあえて通常使わないwereをぶつけることで、「これは現実の過去ではなく、100%あり得ない仮定の話だ」と一瞬で識別できるようにした名残です。

日常会話のwasとテストでの減点リスク

現代の英米の日常会話(口語)では、If I was you...のようにwasを使う人も多く見られます。しかし、日本の学校教育、定期テスト、高校入試の採点基準においては、wereを使うことが原則です。

学校文法の記述テストでwasを書くと減点や誤答とされる場合があるため、試験では主語に関わらずwereで統一して書くのが最も安全です。

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中2のIfと中3の仮定法の見分け方

中学2年生で習った「もし〜なら」の接続詞if(直説法)と、中学3年生で習う「仮定法」は、日本語訳が似ているため混同されがちです。両者の最大の違いは「実際に起こる可能性があるかどうか」です。

条件のIfと仮定法のIfの比較

項目中2の接続詞 If(条件・直説法)中3の仮定法 If(仮定法過去)
前提状況実現する可能性がある(半々、または十分あり得る)現実にはあり得ない、または現在の事実と正反対
If節の動詞現在形(未来のことも現在形)過去形(be動詞は原則were)
主節の動詞will, can, 命令文 + 動詞の原形would, could + 動詞の原形
例文If it is sunny tomorrow, we will play soccer.If it were sunny now, we could play soccer.
ニュアンス明日晴れたらサッカーをしよう(晴れる見込みあり)今晴れていたらサッカーができるのに(実際は雨が降っている)

一目で判別できる判定フロー

文を見分けるときは、主節(カンマの後ろ、またはifがつかないほうの節)の助動詞に注目すると瞬時に判断できます。

  1. 文中にifがあるかを確認する。
  2. 主節の助動詞を見る。willやcan、または助動詞のない命令文であれば「中2の条件文(直説法)」。
  3. 主節にwouldやcouldがあり、動詞が原形なら「中3の仮定法過去」。
  4. if節内の動詞が過去形(wereや一般動詞の過去形)になっているかを確認する。両方が過去の形にそろっていれば仮定法です。
条件文と仮定法の判定フロー
1ifの有無を確認

英文の中にifがあるかを確認する

2主節の助動詞

will/canなら条件文、would/couldなら仮定法

3if節の動詞

過去形やwereになっていれば仮定法過去

主節の助動詞とif節の動詞の形を確認して見分けます。

中学で習う文法全体の流れを振り返りたいときは、中学英語のまとめで総復習できます。

wouldとcouldの違いとI wish構文

仮定法では、主節に置く助動詞wouldとcouldの使い分けと、もう一つの重要表現であるI wish + 過去形の理解が欠かせません。

would と could の意味と使い分け

主節で使われるwouldはwillの過去形、couldはcanの過去形です。日本語のニュアンスに合わせて使い分けます。

問題文の日本語に「〜できるのに」という可能のニュアンスがあればcouldを選び、単に「〜するだろうに」「〜するのに」であればwouldを選びます。

I wish + 主語 + 過去形(〜ならいいのに)

ifを使わずに仮定法を作る代表格がI wishです。今かなわない願いに対して「〜ならいいのになあ」と後悔や憧れを込めて表現します。

ここでも現在の願望を話しているにもかかわらず、後ろの節の動詞は過去形(be動詞ならwere)にします。

I hope と I wish の決定的な違い

中学英語で混同しやすい単語にhopeがあります。高校入試でも適語選択問題でよく狙われます。

表は横にスクロールできます →

表現文法構造実現の可能性ニュアンス
I hopeI hope (that) + 主語 + 現在形 / willあり得る(可能性が高い)「〜だといいな」(現実的な希望)
I wishI wish (that) + 主語 + 過去形あり得ない(不可能な妄想)「〜ならいいのに」(現実に反する願望)

I hope it will be fine tomorrow.(明日晴れるといいね)は実現可能なのでhopeを使います。一方、I wish today were Sunday.(今日が日曜日ならいいのに※今日は月曜日)は現実に反するためwishを用います。

中学英語で習う仮定法の基本と例文解説のイメージ

次の疑問助動詞ごとのニュアンスの差を例文で詳しく確かめたいなら、仮定法のwouldとcouldで詳しく解説しています。

事実の文から仮定法への書き換え手順

中学校の定期テストや高校入試で最も配点が高くなりやすいのが、「事実を述べる現在形の文」を「仮定法の文」へ書き換える問題です。3つのステップを踏むことで確実に正解できます。

基本の書き換えパターン(公式)

事実の文は接続詞AsやBecause(〜なので)を使って「原因・理由」と「結果」を表します。

書き換えを成功させる3ステップ

  1. 肯定と否定をひっくり返す
    仮定法は「現在の事実と正反対」を述べる表現です。事実が肯定文なら仮定法は否定文に、事実が否定文なら仮定法は肯定文に反転させます。
  2. 時制を「現在形」から「過去形」へずらす
    am / is / are は were に変更します。一般動詞の現在形は過去形にし、don't / doesn't は取り除いて動詞を過去形にします。
  3. 主節に would または could を補う
    事実の文に can't / cannot がある場合は could + 動詞の原形 に書き換えます。can がない場合は would + 動詞の原形 を補います。

具体例で見る書き換えの比較

元の文(事実:現在形)変更ステップ書き換え後の文(仮定法過去)
As I don't have enough money, I can't buy this bike.(お金が足りないので、この自転車を買えない。)否定→肯定
have→had
can't→could buy
If I had enough money, I could buy this bike.(もし十分なお金があれば、この自転車を買えるのに。)
Because he is sick, he doesn't come to school.(彼は病気なので、学校に来ない。)肯定→否定
is→were not
doesn't come→would come
If he were not sick, he would come to school.(もし彼が病気でなければ、学校に来るだろうに。)
I am sorry that I don't know her phone number.(残念ながら彼女の電話番号を知りません。)I wish構文へ
否定→肯定
know→knew
I wish I knew her phone number.(彼女の電話番号を知っていればいいのになあ。)
事実の文から仮定法への書き換え3ステップ
1肯定・否定を反転

事実が肯定なら否定文へ、事実が否定なら肯定文へ逆転する

2時制を過去へ

am/is/areはwereにし、一般動詞は過去形に変更する

3主節に助動詞

can'tがあればcould、なければwould+動詞の原形を補う

肯定・否定の反転、時制の変更、助動詞の補正を順に行います。

テストで失点しやすいNGパターン対策

仮定法の問題で多くの受験生が失点してしまう原因は、パターンが決まっています。試験直前に以下の3大失点ポイントを確認しておきましょう。

NGパターン1:主節に will や can をそのまま使ってしまう

If節の中の動詞を過去形にしたにもかかわらず、後ろの文でwillやcanを書いてしまうミスです。

仮定法過去では、If節と主節の両方で過去の形(would / could)にそろえる必要があります。「仮定法を見たら主節のwould / couldをセットで思い出す」ことを意識してください。

NGパターン2:be動詞に was を書いて減点される

主語がIやsheのとき、普段の癖でwasを書いてしまう失点です。

減点基準の厳しい採点者や高校入試の記述採点では、wasは減点対象になるリスクがあります。仮定法過去のif節内のbe動詞は、主語が何であってもwereを書く習慣を身につけておきましょう。

NGパターン3:書き換えで肯定・否定の逆転を忘れる

事実の文から仮定法に書き換える際、動詞の時制だけを過去形にして、肯定・否定の変換を忘れてしまうミスです。

「事実と逆のことを妄想するのが仮定法」という根本ルールを思い出し、仕上がった日本文の意味が自然かどうかを必ず確認してください。

仮定法で失点しやすい3大NGパターン
⚠️主節の助動詞ミス

主節にwillやcanをそのまま使わず、wouldやcouldにそろえる

✍️be動詞にwas使用

主語に関わらずwereを使うのが原則。記述ではwasを避ける

🔄肯定・否定の逆転忘れ

事実の逆を妄想するため、書き換え時の肯定・否定の反転を忘れない

試験で減点や誤答になりやすいポイントと正しい対策です。

テスト前の演習には、様々な文パターンを練習できる仮定法過去の作り方の例文集が役立ちます。

高校入試の英作文で使える表現テンプレート

公立高校や私立高校の入試自由英作文(自己表現・意見論述)で仮定法を正しく使えると、文法の表現力の高さを示す大きな加点要素になります。そのまま丸暗記して本番で使える便利な定型フレーズです。

アドバイス・意見を述べるときの鉄板フレーズ

願望・条件付きの理由を述べるときのフレーズ

自由英作文の構成や書き方の基本ルールは、英作文の書き方で確認しておきましょう。

仮定法中学英語の確認練習問題と解説

理解度を確認するための練習問題です。定期テストや高校入試で実際に出題される形式を網羅しています。

問題1:適語補充(選択問題)

次の各文の空欄に入る最も適切なものをア〜エから選びなさい。

  1. If I (  ) enough time, I would travel around the world.
    ア have イ had ウ will have エ am having
  2. If Ken were here, he (  ) us what to do.
    ア tells イ can tell ウ could tell エ will tell
  3. I am not tall. I wish I (  ) taller.
    ア am イ was ウ were エ will be

問題2:書き換え問題

次の事実を表す英文を、仮定法を用いた文に書き換えなさい(空欄に適語を入れなさい)。

  1. As I don't have a bicycle, I cannot go there.
    → If I ( 1 ) a bicycle, I ( 2 ) go there.
  2. Because she is very busy, she will not join the party.
    → If she ( 3 ) not very busy, she ( 4 ) join the party.

問題3:並べ替え英作文

日本語の意味に合うように、[ ]内の語句を正しく並べ替えなさい。

  1. もし私が鳥なら、あなたのところへ飛んでいけるのに。
    [ fly / If / I / were / could / a bird, / I ] to you.
  2. もっと上手にピアノが弾けたらいいのになあ。
    [ wish / the piano / played / I / I ] better.

解答と詳しい解説

問題1の解答
  1. イ had
    解説:主節にwould travelがあるため、仮定法過去の文です。if節内の動詞は過去形にするためhadが正解です。
  2. ウ could tell
    解説:if節にwereがあるため仮定法過去です。主節にはwouldまたはcould + 原形が必要です。選択肢の中で過去の助動詞であるcould tellを選びます。
  3. ウ were
    解説:I wish + 主語 + 過去形の構文です。中学の文法問題では、主語がIであってもbe動詞はwereを選びます。
問題2の解答
  1. (1) had (2) could
    解説:don't have(持っていない)を過去の肯定hadに変えます。cannot go(行けない)はcould goに変えます。
  2. (3) were (4) would
    解説:is busy(忙しい)を否定の仮定were not busyに変えます。主節は意志を表すwill not joinなので、過去形のwould joinに変えます。
問題3の解答
  1. If I were a bird, I could fly to you.
    解説:If I were a bird(もし私が鳥なら)とI could fly(飛んでいけるのに)を組み合わせます。
  2. I wish I played the piano better.
    解説:I wish + 主語(I) + 過去形(played)の語順を作ります。

続けて読む

英文法の疑問をすべて見る「英語仮定法」のまとめ

理解度チェック

Q1. 中学英語で習う仮定法過去に関する説明として正しいものは?

  1. 過去の事実に反することを仮定して話す
  2. 現在の事実とは正反対のことを仮定して話す
  3. 公立高校入試では had+過去分詞 も出題される
  4. 実現する可能性が十分にある未来のことを表す
答えを見る

正解: B. 現在の事実とは正反対のことを仮定して話す
中学英語で学習する仮定法過去は、「今の事実とは正反対のこと」を仮定して話すときに使います。過去の事実に反する仮定法過去完了は高校範囲です。

Q2. 「もし車を持っていれば、行くのに」を表す正しい英文はどれ?

  1. If I have a car, I could go.
  2. If I had a car, I will go.
  3. If I had a car, I would go.
  4. If I had a car, I can go.
答えを見る

正解: C. If I had a car, I would go.
仮定法過去の公式は「If+主語+動詞の過去形, 主語+would/could+動詞の原形」です。主節の助動詞も過去の形にそろえる必要があります。

Q3. 事実の文から仮定法の文へ書き換える際の手順として正しいものは?

  1. 事実が肯定文なら、仮定法の文も肯定文にする
  2. 時制は「過去形」から「現在形」へずらす
  3. 事実の文に can't がある場合 could を補う
  4. 主語が単数のときは be 動詞に必ず was を使う
答えを見る

正解: C. 事実の文に can't がある場合 could を補う
書き換えでは肯定と否定を反転させ、時制を現在から過去にずらします。事実の文に can't / cannot がある場合は could +動詞の原形を補います。

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よくある質問

Q. 仮定法過去完了は高校入試に出ますか?
高校入試や中学の定期テストには出題されません。中学校で学習するのは現在の事実に反する「仮定法過去」と「I wish + 過去形」までです。過去の事実に反する仮定法過去完了(had + 過去分詞)は高校英語の履修範囲となります。
Q. If I was youと書いてもテストで丸になりますか?
学校のテストや入試では減点または不正解とされる可能性が高いです。現代の口語ではwasを使うネイティブも多いですが、学校文法では主語に関わらずwereを用いるのが公式ルールとされているため、必ずwereと書くようにしましょう。
Q. 直説法のIfと仮定法の見分け方のコツは?
カンマの後ろにある主節の助動詞を見ます。主節にwillやcanがある場合は「中2の条件文(直説法)」、wouldやcouldがある場合は「中3の仮定法過去」です。また、現在の事実に反するあり得ない話かどうかも判断材料になります。
Q. I wishとI hopeの使い分け方は?
実現する可能性がある前向きな希望には「I hope + 現在形/will」を使います。一方、実際にはあり得ないことや現状と反対の妄想をして「〜ならいいのに」と願う場合には「I wish + 過去形」を使います。

2026年10月9日更新・モチタン辞典編集部