モチタン辞典 › 読みもの › 英文法 › 総合英語Forestの効果的な使い方

Forest勉強法|通読をやめて辞書型で伸ばす英文法
『総合英語Forest』の勉強法は、最初のページから順番に通読するのではなく、問題演習で生じた疑問を調べる「辞書(レファレンス)」として活用するのが基本です。本書を通読しようとすると情報量の多さで行き詰まる原因になるため、演習と辞書引きを連動させて文法の基本原理を効率よく身につけていきます。
英文法書と集中アプリの分岐案内
英文法学習を効率化するにあたっては、学習ツールと学習環境の両面を整えることが大切です。ご自身の目的に合わせて学習方法を確認してください。
1つ目は、網羅型英文法書である『総合英語Forest』(および後継の文法書)を用いた学習です。文法の理屈を整理し、大学受験や資格試験、社会人のやり直し英語の基盤を作りたい方は、このまま第2節以降の文法学習手順へお進みください。
2つ目は、学習中のスマートフォン操作を防ぐ時間管理アプリ『Forest』を用いた勉強法です。「ポモドーロ・テクニック(25分集中+5分休憩)」と連動させて集中力を高める手順を知りたい方は、第7節の解説を直接ご確認ください。
文法書としてのForestを活用して勉強する場合、通読を試みて挫折してしまうケースが非常に多く見られます。まずは全体を通読するべきではない理由と、本書本来の役割から整理していきます。
文法や語彙を含めた全体の進め方は、英語の勉強法(独学の順番)で確認できます。
他の総合英語と比較したいときは、Vision Quest総合英語の使い方も参考になります。
通読は挫折の元!Forestの特徴と3部構成
『総合英語Forest』は600ページを超える厚みがあります。これを小説や教科書のように1ページ目から暗記しようとすると、細かな例外規則に追われ、文法の全体像を見失ってしまいます。本書の役割は「最初から覚える本」ではなく、「解けない原因を調べるための辞書」です。
Forestの各章は、学習者の理解段階に配慮した3つのパートで構成されているのが一般的です。この構造を理解することが、無駄のない活用の第一歩となります。
Forestの典型的な3部構成
- Part 1(基本):その文法項目で最も重要な概念や基本形を、イラストや簡潔な説明で示しています。その単元で何が起きているのかを一目で把握する役割を持ちます。
- Part 2(理解):基本概念が実際の文でどのように機能するのか、理屈と理由を掘り下げて解説しています。「なぜその形になるのか」という疑問を解消する中核部分です。
- Part 3(深掘り・整理):入試や高度な読解で問われる例外事項、派生表現、慣用表現を整理しています。
最初からPart 3の細部まで暗記しようとするのは避けてください。まずはPart 1とPart 2を行き来しながら、「なぜこの語順になるのか」「どのような状況でこの時制を使うのか」という背景の規則を納得することが大切です。
Part 1(基本)
- 最重要概念の提示
- 基本形の説明
- イラストでの全体把握
Part 2(理解)
- 理屈と理由の解説
- 文での機能確認
- 中核となる疑問の解消
Part 3(深掘り・整理)
- 例外事項の整理
- 派生表現
- 慣用表現
各章の3部構成を理解し、まずはPart 1と2の理解を優先します。
次の疑問解説を読んでも理解が追いつかないと感じるなら、高校英文法と中学英語のつなぎ方を整理しておくと無理なく読み進められます。
英語勉強フォレストの実践3ステップ
英語勉強でForestを効果的に使いこなす基本サイクルは、「演習 → 辞書引き → 要約説明」の3ステップです。問題集を解く作業を主軸に置き、Forestを補助輪として手元に配置します。
ステップ1:問題演習に取り組む
まずは四択問題集や単元別ドリルを自力で解きます。解く際は単に記号を選ぶだけでなく、「なぜその選択肢を選んだのか」という根拠を意識してください。正解した問題であっても、理由が曖昧だった問題にはチェックをつけておきます。
ステップ2:辞書引きトリガーで該当箇所を開く
解説を読んでも納得できない問題、あるいは勘で当ててしまった問題に遭遇したときが、Forestを開くタイミングです。次のチェックリストに該当した場合は、すぐに索引から該当ページを引きましょう。
- 問題集の解説文にある文法用語(分詞構文、関係代名詞の非制限用法など)の意味が分からないとき
- なぜ他の選択肢が誤りなのか、納得できる理由が見当たらないとき
- 似た意味を持つ2つの表現の違い(例:must と have to)を混同しているとき
- 同じ前置詞や接続詞の用法が複数あり、頭の中で混ざっているとき
ステップ3:理屈を自分の言葉で説明する
該当ページを見つけたら、該当する例文とその解説を読み込みます。解説を読み終わったら本を伏せ、「なぜこの文構造になるのか」を声に出すかメモ帳に書き出して、自分自身に講義するように説明してみます。理屈を他人に説明できる状態になれば、その項目のインプットは完了です。
四択問題等を解き選んだ根拠を意識する
納得できない問題の該当箇所を索引で開く
本を伏せて文構造の理屈を自分に説明する
問題演習を主軸に置き、辞書引きと要約説明を繰り返す手順です。
手元での具体的な参照手順は、網羅型英文法参考書の使い方でも詳しく解説しています。
問題集の解説で迷わない索引活用の技術
「問題集でつまずいても、Forestのどこに書いてあるか探せない」という悩みは多く聞かれます。知りたい情報へ短時間で到達するためのインデックス活用手順を整理します。
| 探したい内容 | 使用するインデックス | 検索の具体例 |
|---|---|---|
| 文法用語の意味・規則 | 巻末の「日本語索引」 | 「独立分詞構文」「仮定法過去完了」などの用語名から直接引く |
| 特定の英単語の用法 | 巻末の「英語索引」 | as、should、it などの機能語から引く |
| 文全体の構造・骨組み | 巻頭の「目次(章立て)」 | 「第5章 不定詞」「第8章 関係詞」などの大項目からたどる |
| 基本動詞の語法・型 | 各章内の関連見出し | suggest that should のような動詞の語法を該当章で探す |
たとえば「I suggest that he take a rest.(彼に休息をとるよう提案する)」という文で、なぜ三人称単数現在形なのに takes ではなく原形 take になるのか疑問に思ったとします。
この場合、巻末の英語索引から suggest を引くか、助動詞の章にある「要求・提案・命令を表す動詞に続く that 節」の項目を開くことで、アメリカ英語における原形使用のルールが瞬時に把握できます。

Forestは何周すべきか?到達目標の設定
Forest自体を通読して周回する必要はありません。周回させる対象はあくまで「併用する問題集」であり、Forestはその横で何度も開かれるものです。問題集の周回に連動したForestの参照基準は次の通りです。
1周目:基本の理屈を他人に説明できる状態
1周目は細かな例外事項を暗記する必要はありません。Part 1およびPart 2を中心に対照し、「過去完了形はどの基準時点より前の出来事を表すのか」「不定詞と動名詞では表現するニュアンスにどう違いがあるのか」といった根本的な考え方を理解することに専念します。
理解できたら、問題集の解説欄にForestの該当ページ番号を鉛筆でメモしておきます。
2周目:弱点単元のPart 3(整理)まで確認
2周目では、1周目で間違えた問題だけを再度解きます。再び間違えた箇所は、自身の明確な弱点分野です。ここで初めてForestのPart 3まで目を通し、語法や例外的な慣用句を整理します。
3周目以降:即座に例文が浮かぶ状態
3周目以降は、間違えた問題の周辺にあるForestの代表例文を声に出して音読します。文法規則を抽象的な公式として覚えるのではなく、規則が使われている短い例文ごと頭に入れてしまうことで、長文読解や英作文での反応速度が格段に上がります。
併用すべき問題集と目的別ルート
Forest単体では演習量が不足するため、必ず問題集と組み合わせて進めます。学習者の現在地と目的に応じた適切な組み合わせを紹介します。
1. 準拠問題集『解いてトレーニング』との併用
Forestの構成に準拠した問題集『解いてトレーニング』は、文法項目の配列が一致しているため、最も調べ学習がスムーズに進みます。基礎を固めたい高校生や、英語学習をゼロから再開した社会人に向いています。
2. 網羅型の四択文法問題集との併用
大学受験を目指す標準〜難関大志望者は、入試頻出問題を網羅した一般的な四択文法問題集をメイン演習書にします。問題を解き、間違えた番号に印をつけ、解説の根拠をForestで確認する流れを徹底します。
3. 社会人のやり直し英語(TOEIC・英作文)ルート
TOEICのパート5(短文穴埋め問題)対策やビジネス英作文を目的にする場合、文法の網羅暗記は過剰になることがあります。次のように用途を絞って活用してください。
- TOEIC対策:品詞の識別、時制、受動態、関係詞の章を優先的に引き、問題集のスピード解答に必要な構造把握を補強する。
- 英作文対策:各章の基本例文(Part 1 の例文)を正確に書けるように練習し、語順や前置詞の選択に迷った際にForestで用例を確認する。
完全準拠の『解いてトレーニング』で調べる学習を円滑に進行
網羅型四択問題集を軸に誤答の根拠をForestで確認する
TOEIC頻出章や英作文用の基本例文など用途を絞り活用
学習者の現在地や目標に合わせて最適な組み合わせを選択します。
基礎からの復習に不安がある方は、高校総合英文法書と中学英語の接続を参考にしてください。
次の疑問組み合わせる問題集の選び方や反復手順を詳しく確認したいときは、網羅型参考書と問題集の活用法が役立ちます。
手元のForestとEvergreenの違いと買い替え判断
『総合英語Forest』は改訂を経て後継として『総合英語Evergreen』が出版されています。「手元にあるForestを使い続けてよいのか、それともEvergreenを買い直すべきか」と迷う方は、以下の判断表を参考にしてください。
| 状況・手持ちの版 | 買い替えの必要性 | 判断の理由と対応策 |
|---|---|---|
| 手元にForest(第6版・第7版)がある | 買い替え不要 | 英文法の核心的な規則や説明構成は大部分が共通しているため、手持ちの本で十分対応可能です。 |
| 学校や講座でEvergreenが指定されている | 買い替え推奨 | 指示されるページ番号やレイアウトが一致するため、指定がある場合は買い替えた方が学習が円滑です。 |
| 古本等でForestの購入を検討している | 買い替え推奨 | これから新しく入手するのであれば、最新の装丁で流通している現行版のEvergreenを選ぶのが自然です。 |
| 中学レベルの英文法が大幅に抜けている | 別の基礎書を推奨 | ForestもEvergreenも高校レベルの網羅書です。中学英語に不安がある場合は中学総復習ドリルを先に行います。 |
版を重ねるごとに解説が洗練されてきた経緯がありますが、英語の根本的な文法規則そのものが変わったわけではありません。手元にすでにForestがある高校生や受験生は、無理に買い換える必要はなく、そのまま問題演習の辞書として使い倒してください。
次の疑問2冊の具体的な構成や解説の違いを細かく比較したいなら、総合英文法書の選び方と特徴の比較を参考にしてください。
集中アプリ「Forest」を活用したポモドーロ勉強法
学習効率を高める時間管理ツール『Forest』を活用した、ポモドーロ・テクニックの進め方を整理します。
基本のリズム:25分集中+5分休憩
- アプリ上で時間を25分に設定し、勉強したい単元を決めて計測を開始する。
- 25分間はスマートフォンの画面を触らず、英文法の演習や読解に完全に没頭する(途中でスマホを開くと育てている木が枯れてしまいます)。
- アラームが鳴ったらタイマーを停止し、5分間の完全な休憩を取る。目を閉じたり深呼吸をしたりして脳を休めます。
- この「25分+5分」を1セット(1ポモドーロ)とし、3〜4セット繰り返した後に15〜30分の長めの休憩を取ります。
文法書を開いて辞書引きを行う作業は、集中力が途切れるといつの間にかスマートフォンを眺めてしまいがちです。アプリの制限機能を組み合わせることで、密度の濃い演習時間を維持できます。
続けて読む
理解度チェック
Q1. 文法書Forestの基本的な役割として推奨されているものは?
- 1ページ目から順番に通読して暗記する本
- 解けない原因を調べるための辞書
- 英文法用語をすべて暗記するための専門書
- 演習量を確保するためのメインの問題集
答えを見る
正解: B. 解けない原因を調べるための辞書
Forestは最初から覚える通読本ではなく、演習で解けない原因を調べるための辞書として使うことが推奨されています。
Q2. 動詞suggestの語法を調べる例文として挙げられた英文は?
- I suggest that he take a rest.
- I suggest that he takes a rest.
- I suggest him to take a rest.
- I suggested him taking a rest.
答えを見る
正解: A. I suggest that he take a rest.
本文では、that節内で原形takeが使われる例として「I suggest that he take a rest.」が挙げられています。
Q3. 問題集を周回する学習において、ForestのPart 3を確認するタイミングは?
- 問題集を解き始める前の予習時
- 問題集の1周目に取り組んでいるとき
- 2周目で再び間違えた弱点分野があるとき
- 3周目で例文を音読し終えた後
答えを見る
正解: C. 2周目で再び間違えた弱点分野があるとき
2周目で再び間違えた箇所は明確な弱点分野であり、そこで初めてPart 3まで目を通して例外や慣用句を整理します。
英語の文法は、話して身につけよう。会話アプリ「モチスピ」英語を話して練習できる会話アプリ。話すたびに、発音・文法・自然さをその場で直してもらえます。無料で試す
よくある質問
- Q. Forestはいつから使い始めればいいですか?
- 高校1年生の初期、または受験勉強・やり直し英語を開始した初日から手元に置くのが理想です。いつまでに終わらせるという期限はなく、入試本番や目標スコア獲得の直前まで辞書として使い続けます。
- Q. 中学英語が苦手でもForestを使えますか?
- そのまま使うと解説の用語でつまずく可能性が高いです。まずは中学3年分の英文法を短期間で総復習できる入門ドリルを1冊終えてから、Forestを辞書として導入することをおすすめします。
- Q. Forestの例文はすべて暗記すべきですか?
- すべてを暗記する必要はありません。各章のPart 1に掲載されている基本例文を中心に、意味を理解した上で音読し、自然と口から出るレベルを目指すのが実用的です。
- Q. 定期テスト対策としてForestは役立ちますか?
- 大いに役立ちます。教科書の長文で理解しづらい構文や、授業で扱われた文法項目の該当章を開き、Part 2の解説と例文を確認することで、テストの応用問題への対応力が養われます。
- Q. 英検やTOEICの対策本としても使えますか?
- 資格試験の直接的な問題集ではありませんが、長文読解や文法問題で生じた疑問を解消するレファレンスとして極めて有用です。手元に常備しておくことで理解の穴を迅速に塞ぐことができます。
2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部