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英検S-CBTリーディングの画面操作と解答用紙の仕様

英検S-CBTリーディングの画面操作と解答用紙の仕様

英検S-CBTのリーディングは紙の問題冊子が配られず、長文・設問・選択肢のすべてをPC画面上で読んでマウスで解答します。リーディング専用のマークシート解答用紙は存在せず、すべて画面上で完結します。

なお、S-CBTでも有効な一次試験免除資格があれば、申込時に申請することでスピーキングテスト(15分)のみを受験できます。

英検S-CBTリーディングの画面表示と問題形式

英検S-CBT(準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級)のリーディングテストは、問題用紙が一切配布されません。試験室の各ブースに設置されたPCモニターに長文問題、短文空所補充問題、設問文、選択肢がすべてデジタル表示されます。

出題内容・問題数・難易度は従来型(紙)と同一

画面で受けるという点以外、問題の内容自体は従来の筆記試験と完全に同一です。測定されるCSEスコアの尺度、合格基準スコア、大問ごとの出題数や制限時間も従来型と同じ基準で設計されています。PC受験だからといって問題が難しくなったり、逆に易しくなったりすることはありません。

画面レイアウトの特徴

画面は大きく左右または上下に分割されて表示されます。長文読解問題では、左側に英文本文、右側に設問と4つの選択肢が並ぶ配置が標準です。本文が長い場合は画面右側のスクロールバーまたはマウスホイールを使って文章を上下にスクロールさせて読み進めます。

項目英検S-CBT従来型(紙方式)
問題の配布形態PC画面上に全問デジタル表示紙の問題冊子を配布
出題数・難易度・CSEスコア従来型と完全に同一基準となる同一設計
英文のスクロール必要(マウス操作)不要(ページをめくる)
持ち帰り問題の持ち帰りは不可問題冊子の持ち帰り可能

紙の試験ではページをまたぐ長文を指で押さえながら視線を往復させることができますが、S-CBTでは画面内で該当段落を探してスクロールさせる必要があります。この視線移動の差に試験開始直後は戸惑いやすいため、表示の仕組みをあらかじめ把握しておくことが重要です。

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英検S-CBT解答用紙の有無とマーク方式の違い

「英検S-CBTに解答用紙はあるのか」という疑問に対する答えは、「リーディングとリスニングには解答用紙がなく、ライティングの解答方式によってのみ用紙が配られる」となります。

リーディングにマークシートは存在しない

従来型のような鉛筆で塗りつぶすマークシート用紙は、S-CBTのリーディングでは一切使用しません。画面に表示された選択肢のラジオボタン(丸い選択枠)を、マウスの左クリックで選択することで解答が記録されます。

クリックすると選択肢のマークが黒く塗りつぶされ、画面下部の問題一覧インジケーターでも「解答済み」の状態に切り替わります。塗りつぶしにかかる時間は1問あたり1秒未満となり、マークシートを鉛筆で塗る作業と比べて物理的なタイムロスを短縮できます。別の選択肢をクリックすれば即座に選び直しが可能です。

ライティングの選択方式による解答用紙の違い

試験申し込み時に選択するライティングの解答方式(タイピング型または筆記型)によって、手元に配られる用紙の種類が異なります。

技能タイピング型を選択した場合筆記型を選択した場合
スピーキング用紙なし(ヘッドセット音声入力)用紙なし(ヘッドセット音声入力)
リスニング用紙なし(画面クリック解答)用紙なし(画面クリック解答)
リーディング用紙なし(画面クリック解答)用紙なし(画面クリック解答)
ライティング用紙なし(キーボード入力)紙の解答用紙を配布(鉛筆で手書き)

ライティングで「筆記型」を選んだ場合のみ、試験開始前に紙のライティング解答用紙が配布されます。しかし、その用紙にリーディングの解答欄は一切含まれていません。リーディングはどちらの方式を選んでも100パーセント画面上でクリック解答します。

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次の疑問試験全体の持ち物や当日の進行手順もあらかじめ確認しておきたい方は、英検S-CBTの流れと注意点のまとめが役立ちます。

画面のマーカー機能と消去線機能の操作方法

PC画面での読解を支援するため、英検S-CBTの解答システムには便利な操作機能が標準装備されています。紙の試験における蛍光ペンや鉛筆の斜線消しと同じ役割を果たす機能です。

ドラッグ操作によるマーカー(ハイライト)機能

本文や設問の英文中で注目したい箇所をマウスで左クリックしながらドラッグ(範囲選択)すると、該当テキストの背景が黄色などのマーカー色でハイライトされます。長文中の重要な接続詞や、設問の根拠となるキーワードにマーカーを引くことができます。

引いたマーカーを消去したい場合は、ハイライトされたテキスト部分を再度クリックするか、表示される解除ボタンを押すことで簡単に元の状態へ戻せます。

右クリックによる選択肢の消去線機能

選択肢のテキスト上でマウスを右クリックすると、その選択肢の文字の上に横一本の取り消し線(消去線)が表示されます。明らかに誤りである選択肢を視覚的に除外できるため、消去法を活用して解答を絞り込む際に役立ちます。もう一度右クリックすると消去線は解除されます。

文字サイズの拡大・縮小表示

画面上部に配置されている「文字サイズ」ボタンをクリックすることで、画面全体のフォントサイズを標準・拡大などに切り替えることができます。文字が細かくて読みにくい場合や、長文全体の見通しを良くしたい場合に調整可能です。

過剰操作によるタイムロスを防ぐテクニック

これらの機能は非常に有用ですが、過剰に使いすぎると大きなタイムロスにつながります。マウスで細かく1単語ずつドラッグしてマーカーを引く作業は、鉛筆で線を引くよりも数秒多くの時間を要します。

画面支援機能の過剰操作を防ぐ要点
🖊マーカーの限定

段落冒頭やhowever等の論理展開の転換語だけに絞る

✂消去線の活用法

全誤答には引かず最後に残った2択で迷った時だけ使う

🚩見直しフラグ

確信が持てない問題は画面上の見直しをチェックする

タイムロスを防ぐため、各支援機能の利用場面を限定するポイントです。

英検S-CBTでスピーキングだけ受験できるか

従来型の英検で一次試験に合格し、二次試験(面接)で不合格になった場合、一次試験免除(一次免除)の資格が得られます。そのため「英検S-CBTを使ってスピーキングだけを受験したい」と考える受験者が多く見られます。

S-CBTでも一次免除の利用・スピーキング単体受験が可能

英検S-CBTでも、有効な一次試験免除資格があればスピーキングのみを受験することができます。S-CBTは原則として1日で4技能すべてを測る試験ですが、一次試験免除を申請した人はスピーキングテストのみを受けます。

申込期間内に一次試験免除申請を行えば、スピーキングテスト(15分)だけを受けることができます。

すでに有効な一次試験免除資格を持っている人であれば、申込期間内に一次試験免除を申請することでスピーキングテスト(15分)のみを受験できます(申請しなかった場合は4技能すべてを受験します)。

状況・受験目的推奨される受験方式理由と注意点
一次免除を使って費用と労力を抑えたい従来型(本会場)の二次試験S-CBTでも一次免除は利用できますが、検定料は4技能受験時と同額になるため
出願期日が迫り、早く合格証明書がほしい英検S-CBT(4技能一括受験)毎週実施されており、結果を早く得られるため
対面面接の緊張を避け、吹き込み式で受けたい英検S-CBT(一次免除申請)一次免除申請によりスピーキングのみを受験でき、録音方式で受けられるため

過去の合格状況とS-CBTのCSEスコアの関係

S-CBTで4技能を再受験した場合、過去に従来型で取得した一次試験のスコアとは合算されません。そのS-CBTの受験回単独で4技能のCSEスコアが算出され、合否が判定されます。日程の都合や大学入試の提出期限から逆算し、従来型の一次免除日程を待つか、S-CBTで4技能を受け直すかを判断してください。

英検S-CBTリーディングの解き方と対策のイメージ

スピーキングテストに向けた基礎力を鍛えたい方は、英語のスピーキング練習法を参考にしてください。

試験順序とリーディングの時間配分シミュレーション

英検S-CBTの当日の試験順序は、従来型と大きく異なります。従来型では「リーディング・ライティング → リスニング」の順ですが、S-CBTでは以下の順序で進行します。

  1. スピーキング(約15分:マイクテスト含む吹き込み録音)
  2. リスニング(約25〜30分:ヘッドフォン着用・クリック解答)
  3. リーディング・ライティング(一体型の制限時間内で自由に配分)

集中力を要するスピーキングとリスニングを終えた後の疲労が蓄積した状態で、長文読解と英作文に取り組む必要があります。

リーディングとライティングの合算時間ルール

第3ブロックでは、リーディングとライティングに個別の終了時間は設定されていません。合算された総制限時間(級によって異なる)がカウントダウン形式で画面右上に常時表示されます。受験者はリーディングから先に解くことも、ライティングから先に書き始めることも自由に選べます。

級別の推奨時間配分(準1級・2級・準2級)

配点比率の高いライティングを先に終わらせ、残りの全時間をリーディングに投入するのが最もスコアを安定させる戦術です。以下に各級の推奨時間配分を提示します。

表は横にスクロールできます →

対象級合算制限時間ライティング目標時間リーディング配分可能時間
準1級約90分約30分(要約+意見論述)約60分(長文・語彙問題)
2級約85分約25分(要約+意見論述)約60分(長文・語彙問題)
準2級約75分約20分(要約+意見論述)約55分(長文・語彙問題)

ライティングで「タイピング型」を選択した受験者は、手書きよりも文字入力や推敲が早く終わる傾向があります。その結果、浮いた5〜10分をリーディングの長文見直しに回すことが可能です。

英検S-CBT当日の試験順序
1スピーキング

約15分。マイクテストを含み吹き込み録音で解答

2リスニング

約25〜30分。ヘッドフォンを着用しクリック解答

3R・Wブロック

合算された制限時間内で各自自由に時間を配分して解答

S-CBTではスピーキングから始まり、最終ブロック内で時間を配分します。

画面読解でスコアを落とさないための実践テクニック

紙の試験では問題文に直接ペンでスラッシュを入れたり、関係代名詞の係り受けを矢印で結んだりして構文を把握していた人にとって、書き込みができないPC画面は読解スピード低下の原因になります。以下のテクニックを身につけることで、書き込みなしでも正確に読み進めることができます。

カーソルを指・ペンの代わりに使うポインター追従法

視線が泳ぎやすい長文では、マウスカーソルを読んでいる行の下に水平に置き、読み進めるペースに合わせてマウスを動かします。紙の試験でペン先や指で文字を追いながら読む動作と同じ効果が得られ、行の読み飛ばしや視線の迷子を防止できます。

設問の先読みとキーワードの頭出し

画面スクロールの手間を減らすため、長文を読む前にまず該当する設問文に目を通します。設問文に含まれる固有名詞、年代、特徴的な名詞を把握し、本文のどの段落に対応しているかを予測します。

例えば、設問に According to paragraph 2(第2段落によると)とあれば、第1段落は全体の流れを掴む程度に素早く流し、第2段落に到達した時点で速度を落として精読します。

本文中の重要表現と論理マーカーの識別

画面上でマーカーを引くべき論理展開のシグナル表現をあらかじめ頭に入れておきます。

例文を確認してみましょう。

Although the initial cost was high, the new system significantly improved work efficiency.
(初期費用は高額だったものの、その新しいシステムは業務効率を大幅に向上させた。)

このような複文では、Although(〜だけれども)の節ではなく、主節の improved work efficiency(業務効率を向上させた)の部分が設問で正解の選択肢に言い換えられやすいため、マウスカーソルを合わせて意識を集中させます。

識別すべき本文中の論理マーカー
論理マーカー

逆説・対比

  • however
  • in contrast
  • on the other hand

原因・結果

  • as a result
  • consequently

具体例

  • for instance
  • specifically

画面上でマーカーを引く対象となる論理展開のシグナル表現の分類です。

英検S-CBTと従来型のどちらが自分に向いているか

試験内容や難易度が同じである以上、どちらの試験方式を選ぶべきかは個人の適性と受験環境に依存します。自分自身の読解スタイルと照らし合わせて選択してください。

英検S-CBTのリーディングが向いている人の特徴

従来型(紙方式)を選ぶべき人の特徴

受験方式の適性比較

英検S-CBT向きの人

  • 画面での英文読解に慣れている
  • マークシートの塗りつぶしが煩わしい
  • タイピングでWを早く終えたい
  • 毎週の日程から都合よく選びたい

従来型(紙方式)向きの人

  • 英文への書き込みやメモが必要
  • PC画面の光で目が疲れやすい
  • スクロール操作で視線を見失いやすい
  • 鉛筆での筆記の方が圧倒的に速い

読解スタイルや受験環境の希望に応じた各試験方式の向き・不向きの違いです。

自宅でできるPC画面読解の事前練習ステップ

市販の紙の過去問題集しか手元にない場合でも、自宅のPCやタブレットを活用して本番に近い環境を再現することができます。

ステップ1: 日本英語検定協会の公式サイト「体験版」を動かす

受験前に必ず行うべきなのが、公式サイトで公開されている英検S-CBT体験版ソフトウェアの操作です。実際の試験と同じ画面レイアウトで、マウスドラッグによるマーカーハイライト、右クリックによる選択肢消去線、画面スクロール、見直しチェックの挙動を直接体験できます。操作手順に本番で迷わない状態を作っておくことが重要です。

ステップ2: 紙の過去問を解く際に「書き込み」を完全に禁止する

自宅で紙の過去問を解く際、問題冊子への下線引き、スラッシュ、メモの記入を一切行わずに解く練習をします。メモ用紙を1枚だけ手元に置き、どうしても整理が必要な情報(登場人物の関係性や年代順など)だけをメモ帳に最小限書き留める練習を重ねると、ノーハンド読解の感覚が身につきます。

ステップ3: PDF化した過去問をPC全画面表示で時間を測って解く

紙のテキストをスキャンしてPDFにするか、デジタル教材を活用し、PCモニター上に英文を表示させて解答します。マウスのスクロールホイールを使って文章を上下に移動させながら選択肢を選ぶ感覚に慣れておくことで、本番の画面に対する違和感を完全になくすことができます。

自宅でできるPC画面読解の練習手順
1ステップ1

公式サイトの体験版を動かし操作機能を確認する

2ステップ2

紙の過去問で書き込みを禁止しメモ用紙のみで解く

3ステップ3

過去問をPDF化しPC全画面表示で時間を測って解く

市販の過去問題集を活用して本番の画面環境に適応するための3ステップです。

※ 試験日・申込期限・料金などは年度や回によって変わります。最新の情報は、各試験・サービスの実施団体の公式サイトでご確認ください(この記事の最終確認日: 2026年10月12日)。

次の疑問自宅での演習をより本番に近づけたいときは、英検S-CBT過去問の対策と受け方で演習の進め方を整理できます。

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英検の疑問をすべて見る「英検 scbt」のまとめ

理解度チェック

Q1. 英検S-CBTのリーディング解答方法として正しいものは?

  1. 配布されたマークシート用紙を鉛筆で塗る
  2. 画面上のラジオボタンを左クリックして選ぶ
  3. キーボードで正解の記号をタイピングする
  4. 画面上の選択肢を右クリックして決定する
答えを見る

正解: B. 画面上のラジオボタンを左クリックして選ぶ
リーディングにマークシートはなく、画面のラジオボタンを左クリックして解答します。

Q2. 画面上で選択肢に消去線(取り消し線)を引く操作はどれか。

  1. 選択肢のテキスト上でマウスを右クリック
  2. 選択肢のテキストを左クリックでドラッグ
  3. 画面上部の「文字サイズ」ボタンをクリック
  4. 画面上にある「見直し」欄をクリック
答えを見る

正解: A. 選択肢のテキスト上でマウスを右クリック
本文では、選択肢のテキスト上でマウスを右クリックすると消去線が表示されるとあります。

Q3. 本文で「原因・結果」を表すと説明されている表現はどれか。

  1. however
  2. for instance
  3. consequently
  4. in contrast
答えを見る

正解: C. consequently
本文の論理マーカーの解説で、consequentlyは「原因・結果」を示す語とされています。

よくある質問

Q. S-CBTリーディングでメモ用紙は配られますか?
メモ用紙と筆記用具は各ブースに用意されており、試験中に自由にメモを取ることができます。ただしリーディングの問題文や設問用紙そのものは手元に配られないため、画面を見ながら手元の白紙メモに必要な情報を書き留める形になります。
Q. 画面のマーカーは何箇所まで引けますか?
マーカーの箇所数に明確な制限はありません。ただし、画面全体をハイライトしすぎると重要箇所が視覚的に埋もれてしまい、マウス操作のタイムロスも増えるため、論理の転換語や設問の核心部分など最小限に絞って引くのが原則です。
Q. ライティング筆記型の場合、リーディングも紙ですか?
いいえ、リーディングは画面上でクリック解答します。筆記型を選択した場合に配られる解答用紙はライティングの英作文専用であり、リーディングの設問やマークシート欄は一切印刷されていません。
Q. 一次免除の資格を使ってS-CBTを受験できますか?
利用できません。英検S-CBTでも、有効な一次試験免除資格があれば、申込期間内に申請することでスピーキングテスト(15分)のみを受験できます。一次試験免除は従来型だけでなく英検S-CBTでも申請して利用できます。
Q. 途中で前の問題に戻って解答を変更できますか?
はい、自由に戻れます。リーディングとライティングの合算試験時間内であれば、画面下部の問題番号一覧をクリックすることで、いつでも任意の大問や設問へジャンプして解答の確認や選び直しが可能です。

2026年10月12日更新・モチタン辞典編集部