ためらい
「ためらい」の英語
「ためらい」は英語で hesitation と言います。行動に踏み切れない一般的な迷いには hesitation、気が進まない態度には reluctance を使います。道徳上の良心のとがめは scruple と言います。
「ためらい」の英語の使い分け
行動や発言をすぐに始められない一般的なためらいに使います。
I felt a moment's hesitation before answering.
私は答える前に一瞬ためらいを感じました。
気が進まず、行動や同意を避けようとする態度に使います。
His reluctance to speak openly slowed the discussion.
彼が率直に話すことをためらったため、話し合いは進みませんでした。
行動してよいかという不安や良心の迷いを表す会話的な語です。
例文
コアイメージ
行動を始めようとする心が内側から引き戻され、進みたがらない状態
関連語
使い方
-
show reluctance to
〜することにためらいを示す
-
reluctance to
〜することへのためらい
-
with reluctance
ためらいを持って
類義語との違い
reluctance:
内側から進みたがらない気持ち
hesitation:
ためらい、すぐに決められない状態
unwillingness:
不本意さ、やりたくないという気持ち
resistance:
抵抗・反対、外的に拒む意思
英英
A feeling of not wanting to do something, often shown by being slow or hesitant in taking action.
語源
reluctanceは、ラテン語の接頭辞re-(後ろへ)と動詞luctari(もがく)が合わさった語に由来し、もがいて抵抗する意味から『ためらい』の語義が生まれた。
コラム
- 契約や交渉で 'reluctance to ~' の形は、強い拒否でなく気が進まないことをやわらかく伝える表現として実務文書や会話でよく使われる。
例文
コアイメージ
行動や言葉がすぐに出ず、一拍置いて止まる心の状態
関連語
使い方
類義語との違い
hesitation:
行動をすぐに決められないためらい
doubt:
確信が持てないことによる疑い
reluctance:
行動に消極的でなかなか踏み出せない気持ち
pause:
話や動作を一時的に止める短い中断
英英
A pause or delay in making a decision or taking action, often due to uncertainty or doubt.
語源
hesitationは、ラテン語haesitāre(もとはhaerēre「引っかかる、止まる」)が元になり、体が引っかかるような感覚から「ためらい」を意味する語になった
コラム
- 会議や交渉では言いよどみや短い沈黙を聞き分けることで、相手が確信を欠いている点や追加説明が必要な箇所を見つけやすくなる
例文
コアイメージ
行動の前に心の中で正しさをはかる小さな天秤が揺れる感じ
関連語
使い方
類義語との違い
scruple:
行為が道徳に反するかで迷う罪の意識
conscience:
善悪を判断する内なる良心や道徳感
guilt:
悪いことをしたときに感じる重い罪悪感
英英
A feeling of doubt or hesitation about whether something is right or wrong, which stops you from doing something you think is wrong.
語源
scrupleは、ラテン語 scrupulus「小さなとげ・石」から来て、心に刺さる小さな不安が比喩となり「罪の意識」を表す語になった
コラム
- have no scruplesの形で「良心がない」を表す定型表現があり、否定で人の行動を強く批判する場面で使われやすい。
例文
コアイメージ
行動や同意を先に進めることをためらう傾向や態度
英英
Reluctance or hesitation to proceed or agree; the tendency to hesitate, resist, or refuse to act or comply.
語源
balkinessは、動詞balk(立ち止まる・拒む)に名詞化接尾辞 -ness が付いてできた語で、ためらいや抵抗の状態を表す。
コラム
- balkinessはためらいや抵抗を表し、一時的な迷いから性格的な頑固さまで幅があるため、文脈でどの意味か判断されることが多い。
例文
コアイメージ
行動をためらってすぐに進めない心の状態
英英
A hesitation or reluctance to act or proceed; a pause or refusal that delays an intended action.
語源
baulkは、古英語balca「畝(うね)・土の盛り」に由来し、その物理的な妨げの意が動詞化して「立ち止まる・邪魔する」となり、さらに心の「ためらい」へ拡張した。
コラム
- baulkは英国で使われる綴りで、物理的に進行を妨げる意味から転じて「ためらい」を表すことが多く、米英ではbalkの綴りが一般的。
例文
コアイメージ
ためらいや決断を先延ばしにして動作や判断が遅くなること(ぐずぐずすること)
英英
Being slow to act or decide because of hesitation or procrastination; delaying unnecessarily.
語源
dawdlingは、名詞化したdawdleに由来し、dawdleは中英語期に怠けや鈍さを示す語から派生して『ためらいながら遅れる』意味を帯びた。
コラム
- dawdlingは行動の遅さやためらいを表す語で、進行中の作業や会議への到着が遅れる原因を説明する際に使われる表現である。
例文
コアイメージ
自信のなさを基に控えめに振る舞ったり言動をためらったりすることをさす
英英
A hesitation or lack of self-confidence that causes reserved or reluctant behavior or speech.
語源
diffidenceは、ラテン語 diffidere(dis-=離れて+fidere=信頼する)に由来し、『信頼しない』の意から転じて『自信のなさ』を表す語になった。
コラム
- diffidenceは書き言葉で用いられることが多く、人の話し方や態度の控えめさを説明する語
例文
コアイメージ
合意にすぐ踏み切れない一瞬の心の迷いを示す
英英
A brief pause or reluctance before accepting or agreeing; hesitation in proceeding.
語源
demurralは、動詞demur(古フランス語demorer「遅らせる」から)に接尾辞-alが付いて名詞化し、「ためらい」を表す語として成立した。
コラム
- 動詞demurは「ためらう・異議を唱える」を意味し、名詞demurralはその行為や状態を指して特に慎重な表現に使われる。
例文
コアイメージ
行動を始める前に一瞬迷って踏みとどまる気持ちをさす
英英
A pause or reluctance to act or speak because of uncertainty or doubt.
語源
hesitanceは、ラテン語hesitare(ためらう)を経て英語の動詞hesitateから派生した名詞で、語尾-anceで「状態」を表して名詞化したもの。
コラム
- hesitanceは日常会話ではhesitationの方が一般的で、書き言葉や堅い文脈で見かけることが多いという違いがある
例文
コアイメージ
「ためらい」を指し、話すときの言い淀みや行動における消極的な態度を含む幅広いためらいを表す
英英
The feeling or condition of being hesitant, encompassing momentary speech hesitation or a reluctance to act.
語源
hesitancyは、動詞hesitate(ためらう)に名詞化接尾辞-ancyが付いた語で、hesitateはラテン語haesitareから派生し英語で「ためらう」を意味するようになった。
コラム
- 言い淀みと行動の消極性はいずれもhesitancyで表せるが、言い淀みは口頭表現の短いためらい、消極性は持続的な態度という用法上の違いがある。
例文
コアイメージ
応答前に一瞬止まる行為としての短い声でためらいを示す
英英
A brief audible pause or utterance indicating reluctance or hesitation before answering.
語源
hmは、会話の一瞬の中断を示す擬声語で、口の中で出す短い声を文字化した表現から英語に定着した。
コラム
- 名詞的に用いられることがあり、There was a hmのように『ためらいがあった』と表現できる
例文
コアイメージ
選択の場面で決められず迷ったりためらったりする性質を指す語、優柔不断
英英
The quality of being unable to make a firm decision, characterized by hesitation and wavering between alternatives.
語源
indecisivenessは、接頭辞in-(否定)とdecisiveに名詞化接尾辞-nessが付いてできた語で、決められない性質を表す。
コラム
- 決断の遅れや躊躇が続く状態を表し、昇進や機会の喪失など具体的な結果に結びつくことがある。
例文
コアイメージ
外面は受け入れているが、心の中では同意や信頼を保留していることを指す
英英
A privately held doubt or reservation kept despite outward expressions of agreement or gratitude.
語源
mental reservationは、mental(心の)+reservation(保留)から成り、外面の承諾と心の中の保留を対比して表す表現として英語で用いられる。
コラム
- 書き言葉やフォーマルな場面で用いられることが多く、日常会話では I have reservations や I doubt it といった表現が使われることが多い
例文
コアイメージ
行動に踏み切れずためらいが続く心理状態を指す
英英
A feeling of hesitation or reluctance that prevents prompt action.
語源
shillyshallyは、発声の反復による俗語として生まれ、長く優柔不断やためらいを表す語として定着した
コラム
- 名詞的に用いる際はshilly‑shallyingの形が使われることがあり、話し言葉で頻出する
例文
コアイメージ
決断できず心が揺れてためらっている状態を指す
英英
A noun meaning a state of hesitation or indecision, expressing doubt about what action to take.
語源
switherは、スコットランドや北英語の方言に由来し、16〜17世紀頃から「ためらい、迷い」を表す語として記録されるが詳しい語源は不明である。
コラム
- 現代では方言・古風な表現として扱われ、in a swither の形で「ためらっている」という状態を表すことが多い。
「ためらい」のレベル別の例文
「ためらい」を英語にするときのよくある間違い
× I have a hesitation to speak in meetings.
○ I hesitate to speak in meetings.
動詞 hesitate を使うほうが自然で、名詞なら hesitation about が一般的です。
× I was reluctance to join them.
○ I was reluctant to join them.
reluctance は名詞、reluctant は形容詞なので使い分けます。